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『全国“オンリーワン”路線バスの旅』

2020年9月17日

ここ何年も「バス旅」の番組が人気です。

太川陽介さんと蛭子能収さんコンビによる旅番組
「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」のヒット以降、
様々なバス旅番組が作られています。

番組を見て、路線バスに興味を持って
バス旅をしたことのある方もいるかもしれません。

今日は、そんなバス旅好きの方におすすめの本をご紹介します。
この本を読むと、きっと路線バスの旅をしたくなると思います。

『全国“オンリーワン”路線バスの旅
/宮武 和多哉(みやたけ・わたや)【イカロス出版】』


著者の宮武さんは、旅行・乗りものライターで、
全国47都道府県の1500路線以上の路線バスに乗車しているそうです。
なんと、稚内から与那国までの路線バスの乗り継ぎを達成しているのだとか。

この本では、日本中の路線バスに乗った宮武さんが
特に印象に残った路線を紹介しています。

本のタイトルに「オンリーワン」とあるとおり、
どの路線バスにも他には無い特徴があります。

例えば、鹿児島にはバスごとフェリーに乗船するという
海を渡る路線バスがあるそうです。

フェリー航行中は、バスから降りて
甲板から桜島を眺めたり、フェリーの名物うどんを食べたりして
のんびり過ごせるのだとか。

宮古島ではレンタカーよりバス旅のほうがオススメなんですって。
バスなら自分でハンドルを握らないので、
「宮古ブルー」の青い海を思う存分楽しめるそうです。

たしかにバス旅なら、外の景色を堪能できますよね。

また、富山県の路線バスも登場します。
県境の街、氷見市脇でのバス乗り継ぎの話題が取り上げられています。
詳しくは、本を読んでください♪

この本は、読んでいるだけでバス旅気分を味わえるのですが、
それだけでなく、お腹も減ります。
本に出てくる路線バスグルメが美味しそうなのです。
駅弁ならぬ、バス弁もあるんですって。

富山から近いところですと、
岐阜の平湯温泉バスターミナル内のレストラン
でバス弁を作っているそうですよ。
いつか食べてみたい〜!

これまでバスは目的地に行くための移動手段の一つとして利用してきましたが、
この本を読んで、様々なバスがあることを知って、
バスに乗ることを目的にする旅も楽しそうだと思いました。

『全国“オンリーワン”路線バスの旅』は、
そんなバス旅の予習ができるのはもちろん、
何より本を読みながらバス旅気分が味わえます。
本のページをめくりながらの妄想バス旅をお楽しみください♪

yukikotajima 9:33 am

『日本地図ドリル』

2020年9月16日

最近、クイズ番組が人気ですよね。
テレビを見ながら一緒にクイズをして楽しんでいる方もいると思います。

クイズ好きの方は、このドリルにチャレンジしてみては?

『脳スッキリ!教室 日本地図ドリル/朝日新聞出版』

こちらは、紀伊國屋書店富山店奥野晃英さんの推薦本です。
まずは、奥野さんのオススメコメントです。

***

紀伊國屋書店富山店で、老若男女問わず、爆発的に売れている一冊です。

日本地図を眺めながら、
人物、地理、歴史といったシンプルな問題から
B級グルメ、難読地名のような難問まで
54のテーマで743問楽しめます。

一人で頭の体操に、家族でワイワイガヤガヤと、
様々な楽しみ方が出来る一冊です。是非ご覧ください。

***

このドリルは、地図と写真と時事ネタで構成されていて、第5章まであります。

第1章「今がわかる! 地図で見る日本のニュース」

第2章「意外とむずかしい 日本のキホン地理」

第3章「一度は訪れたい! 日本の自然と名所スポット」

第4章「日本の伝統文化とご当地自慢」

第5章「なんでもおもしろ日本一」


例えば、どんな質問があるのか、いくつか出してみますね。


◎富山出身で、令和元年の大相撲夏場所で初優勝を飾った力士は?

富山の方なら、すぐにわかりますよね?

正解は、朝乃山です。


◎レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」の作品が有名な

現代美術をたのしめる美術館と言えば?

正解は、お隣石川県の金沢21世紀美術館です。
プールの中に人がいるように見える、あの有名な作品です。


◎読書が好きなのは何県でしょう?

学生が多く、古本屋はもちろん、ユニークな小さな書店が数多くある県です。

正解は、京都府です。

どうですか?全問正解できましたか?
こんな感じで質問は多岐にわたりますので、飽きることなく楽しめます。

ちなみに、私が一番真剣に取り組んだのは、
第2章の「一番基本の地図クイズ!都道府県名とその位置」の問題です。

これは楽勝でしょう!と思いながら取り組んだものの、
あれ?どっちだっけ?と迷う県もありまして…。(どこの県かは秘密)
全問正解したときには、本のタイトル通り、スッキリ!
達成感がありました。

でも、答えられない問題も結構ありました。
中には、知っているのに正式名称が出てこないものもあって、
ついスマホで調べたくなるのを我慢しながら問題を解いていきました。
日々どれだけスマホに頼っていることか…。

このドリルの問題を完璧に答えられるようになったら、
日本についての基礎知識はかなり学べると思います。

書き込み式ですので、一人でもくもくと取り組むのもいいでしょうし、
家族で問題を出し合うのも楽しいと思います。

4連休は、おうちでこのドリルにチャンレンジしてみては?

なお、こちらのドリルシリーズには世界版もありますので、
セットでお楽しみください。


<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

現在、店内中央イベントコーナーでは、様々なフェアを開催中です。

化石・鉱物フェア

来週の火曜日、9月22日まで、毎年好評の化石・鉱物フェアを開催中です。
アンモナイトなどの化石に水晶、貴重な鉱物まで勢ぞろいしています。
是非、本物を手に取ってご覧下さい。


ドン・ヒラノブックカバーフェア

10月11日(水)まで、和の模様や動物の可愛らしい刺繍が好評の
ドン・ヒラノブックカバーのフェアを開催中です。

種類も豊富で、プレゼントとしてもオススメです。


<紀伊国屋書店富山店>

住所:   富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00

◎HPは コチラ

yukikotajima 9:30 am

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』

2020年9月9日

「赤ずきん」はご存じですよね?
祖母の家で祖母に成りすました狼に食べられてしまうというお話です。

今日ご紹介するのは、赤ずきんが様々な事件を解決していく物語です。
なんと赤ずきんは名探偵だったのです!

『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。
/青柳碧人(あおやぎ・あいと)【双葉社】』


この本は、去年発売され、15万部以上の売り上げとなった話題作
『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の第2弾です。

◎『むかしむかし〜』の田島の感想は コチラ

第1弾は、「浦島太郎」や「桃太郎」といったおなじみの「日本昔ばなし」に
ミステリ要素が加わった短編集でしたが、
今回は、西洋の童話がベースの連作短編ミステリです。

クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきんが
旅の途中で様々な事件に遭遇します。

事件は「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」
といった誰もがよく知る童話の登場人物たちの周りでおきます。

赤ずきんが出会ったばかりのシンデレラとともに
カボチャの馬車でお城に向かっていたら
途中で男をひき殺してしまったり、
なかなか帰ってこないヘンゼルとグレーテルのお母さんを探しに
兄妹と一緒にお菓子の家に行ってみれば、お母さんはそこで亡くなっていたりと
赤ずきんは行く先々で「死体」と出会います。

そして、赤ずきんがこれらの事件を解決していきます。

連作短編集ですので、一話ずつ楽しめるのはもちろん、
最後には、赤ずきんが旅をしていた理由も明らかになり…
という本格ミステリです。

本の表紙が前作に続き、人気イラストレーターの
五月女(そおとめ)ケイ子さんのシュールなタッチのイラストなので、
ゆる〜いお話を想像される方もいるかもしれませんが、
童話がベースとはいえ、内容は大人向けです。
ですから、おなじみの童話をイメージして読むと、間違いなく裏切られます。(笑)

例えば、「マッチ売りの少女」は、もともとは涙無しには読めないお話ですが、
この物語で赤ずきんが出会うのは、マッチ会社の社長になった少女なんですよ。
まあ、マッチを売っている少女に違いはありませんが。

前作のファンの方はもちろん、前作は未読という方も楽しめると思います。
赤ずきんは、どのように事件を解決し、なぜ旅を続けるのか、
ぜひ本を開いて確かめてみてください。


<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

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yukikotajima 9:48 am

『スキマワラシ』

2020年9月2日

最近、怖い話が人気のようで、
映画をはじめ、テレビやネットでもそういった話題をよく目にします。

今日ご紹介する本にも不思議な少女が出てきます。

『スキマワラシ/恩田陸(集英社)』


紀伊國屋書店富山店の奥野晃英さんの推薦本です。
まずは、奥野さんの推薦コメントです。

✴︎✴︎✴︎

古道具屋を営む兄と、不思議な力を持つ弟。

今は亡き両親の面影を追って古い「タイル」を探す二人は、
ビルの解体現場に現れる「ザシキワラシ」ならぬ
「ビル童子(ワラシ)」の話を耳にします。
誰もが姿は見るものの顔は知らないという、
不思議な少女を巡る物語が始まります。

夏の青空の表紙が目印の本作は、
当店エスカレーター前の新刊台で展開しています。

✴︎✴︎✴︎

恩田陸さんと言いますと、
2017年に『蜜蜂と遠雷』が直木賞と本屋大賞を受賞し、
映画化もされるなど話題となりました。

また、子どもの頃、富山で過ごされたこともある
富山にゆかりのある作家さんです。

新作の『スキマワラシ』は、
2018年から19年にかけて北日本新聞で連載されていましたので、
お読みになっていた方もいるのでは?
そんな方は是非感想をお寄せください。

この本は、古道具屋を営む兄と、
兄の仕事を手伝いながら夜は古道具屋の店内でバーをしている弟が、
謎に巻き込まれていくファンタジックミステリーです。

物語は、弟の視点で進んでいきます。
ラジオのように話しかけるスタイルの一人喋りなので、
本を読むというより、人の話を聞いている感覚でした。

次はどんなことがあったの?ねえねえ早く聞かせてよ!
という感じで本のページをめくっていきました。

実はこの弟には不思議な能力があります。
古いものに触れると過去が見えるのです。

中でも古いタイルを触れた時に見えた光景が気になり、
兄とともに古いタイルを探しはじめます。

古道具屋で働く二人は、仕事柄、古い建物の解体現場に
よく足を運んでいるのですが、その際、こっそり古いタイルも探しています。

ある日二人は、建物の解体現場でたびたび目撃される少女の噂を耳にします。
でも、少女を見たことがあっても、誰も顔は見たことはありません。
いったい彼女は何者なのか…。

古いタイルに少女と謎が増えていく中、
兄弟は一人の芸術家の女性に出会い、
とある地方都市のアートフェスティバルに共に参加することになります。

そして、物語が大きく動き出します。

✴︎✴︎✴︎

500ページ近くもある長編ですが、長さを感じることなく楽しめました。
ファンタジーというより、
謎を追っていくミステリーとしての面白さが際立っていて、
夢中で本のページをめくり続けました。

また、この本、兄弟二人の会話がいいのです。
この二人がとても魅力的です。

本の表紙も夏の青空が広がり爽やかです。
ただ、本の帯には、

誰もがその子を「見た」と言う。
でも、その顔は誰も知らない

とあり、怖そうな気配が漂っているのですが。。。

でも、怖い話は苦手…という方でも大丈夫です!
まあ、それなりにドキドキ感はありますが。(笑)

この夏どこにも出かけられず、
心が大きく動くような刺激も無く、
ただ、なんとなく夏が終わってしまった…
という方は『スキマワラシ』を読んでみては?

様々なドキドキのほか、
物語の後半に登場するアートフェスティバルが
ちょうど今の時期の開催ということもあり、
まるで自分もフェスに関わったかのような気分が味わえるのも良かったです。

やはり恩田陸さんの作品はページをめくるのが楽しくて好きだ!


<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

現在、店内中央イベントコーナーでは、様々なフェアを開催中です。

化石・鉱物フェア


9月22日(火)まで毎年好評の化石・鉱物フェアを開催しています。
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ドン・ヒラノブックカバーフェア


10月11日(水)まで和の模様や動物の可愛らしい刺繍が好評の
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電話番号: 076-491-7031
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◎HPは コチラ

yukikotajima 9:03 am

『日本の天井 時代を変えた「第一号」の女たち』

2020年8月26日

今や、様々な分野で女性たちが活躍していますが、
少し前までは、女性が男性と同じように仕事をするのは、本当に大変なことでした。

でも、道なき道を歩んで道を作ってくださった「第一号」の女性たちのおかげで、
私たち女性は以前より自由に生きることができるようになりました。

今日ご紹介する本は、多くの皆さんに読んで頂きたい一冊です。

『日本の天井 時代を変えた「第一号」の女たち/石井妙子(角川書店)』


石井妙子さんは、『女帝 小池百合子』の著者です。
私は読んでいませんが、20万部のベストセラーになっているようですね。

『日本の天井』は、『女帝』より前の去年、発売されています。

『日本の天井 時代を変えた「第一号」の女たち』は、
まさにタイトルのとおり、様々な分野で第一号になった女性7人が紹介されています。

7人はこの方たちです。

女性初の一部上場企業役員となった、高島屋取締役の石原一子さん。
石原さんのルーツは富山県です。両親ともに高岡の出身です。

囲碁界で女性初の高段者となった棋士、杉内壽子さん。
妹二人も囲碁棋士で「本田三姉妹」として知られています。

男女雇用機会均等法を推し進めた、労働省初代婦人局長の赤松良子さん。
現代の女性たちのための道を作ってくださったのが赤松さんです!

登山家でエベレスト登頂を成し遂げた、田部井淳子さん。
女性登山愛好家の第一人者で、男社会であった山岳会に風穴を開けました。

『ベルサイユのばら』で歴史漫画を女性で初めて成功させた、池田理代子さん。
47歳で東京音楽大学に入学し、卒業後はソプラノ歌手としても活躍しています。

NHKアナウンサーで女性初のアナウンス室長になり定年まで勤め上げた山根基世さん。
最近は、ドラマ『半沢直樹』のナレーションでもおなじみです。

女性初の真打となった、落語家の三遊亭歌る多さん。
落語協会の理事でもあります。

以上、7名の女性たちが紹介されているのですが、何名の女性をご存じでしたか?

この本、大変素晴らしい本でした。

今よりもっと女性の立場が弱かった時代に、
理不尽な仕打ちを受けながらも負けずに
闘ってきた女性たちのなんとかっこいいことか。

それに比べ、ちょっとしたことに傷ついたり怒ったりしている
自分の器の小ささよ。。。

感動したり、反省したり、ずっと心が動かされ続けました。
いいなと思うところに付箋を貼ったら付箋だらけになってしまったほどです。

全員素晴らしかったですが、
高島屋取締役になった石原さんの生き方が特に印象に残りました。

石原さんは戦争で身にしみてわかったことがあるそうです。
それは、財産は簡単に失うけど、一度身につけた知識までは奪われないと。
だから、たくさん学んだそうです。

また、男性を毛嫌いするのではなく、
男社会の中に、仲間として受け入れられることが大事だと思い、
男性の心理を知るようにしたのだとか。
媚びるのではなく、あくまでも対等でいるために。

女性初の真打となった、落語家の三遊亭歌る多さんも
対等であることをのぞみ続けました。

歌る多さんの場合は、逆に、女というだけで優遇されるのではなく、
本当にその地位に値する人物を選んでほしい、とおっしゃいます。

初の女性ということで注目されたとしても
失敗すると「これだから女性は…」と言われてしまいますしね。

そして、これが大事なことなのだけど、
第一号の女性たちは、一人で成功したわけではありません。
仲間の女性たちのほか、ご主人も理解のある方が多いことが印象に残りました。
やはり何かを成し遂げるためには、理解者が必要なのですよね。

他にもいいと感じたところを挙げていったら止まりそうにないので、
是非この続きは、本のページをめくってください。

この本には、大切なことがたくさん詰まっていますので、
女性の方はもちろん、女性と働く機会の多い男性の皆さんも是非!

ちなみに、この本は、富山出身の作家、山内マリコさんから教えていただきました。

今週金曜の『オッケイトーク』では、
山内さんもこの本を取り上げるそうですので、
山内さんの熱いトークもお楽しみに〜♪

<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

現在、店内の中央イベントスペースでは様々なイベントを行っています。


「鬼滅の刃」特別グッズコーナー

大ブームを巻き起こしている『鬼滅の刃』グッズ
を一堂に集めた特別コーナーを展開中です。

コミック全巻は勿論、カッコイイものから可愛いものまで
様々なグッズを取り揃えております。

◎鬼滅の刃コーナーの詳細は コチラ


「紀伊國屋書店オリジナルトートバッグ」販売中


7月1日からのレジ袋有料化に伴い、
買い物用トートバッグが生活必需品となりました。

紀伊國屋書店にもオリジナルのトートバッグがあります。色は5種類です。
また、以前から販売している白のトートバッグも再入荷しました。


夏の自由研究フェア


今年も自由研究で楽しめる書籍・キットフェアを開催中です。

工作や実験、お菓子作りの本まで
お家でも出来て、家族でも楽しめるものが勢ぞろいしています。

一度しかない夏、ご家族の皆さんで笑顔になれる一冊を探してみませんか?
こちらは8月末までの開催です。


<紀伊国屋書店富山店>

住所:   富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00

◎HPは コチラ

yukikotajima 9:00 am

木原盛夫写真展「とやま、祭り彩時季」

2020年8月22日

今日のネッツカフェドライヴィンは、
「学び」をテーマにお送りしました。

地元富山にいる機会の多い今年の夏は、
富山について学んでみてはいかが?ということで、
今日は、ミュゼふくおかカメラ館で開催中の
木原盛夫写真展「とやま、祭り彩時季」
をご紹介しました。

地元、高岡出身の木原さんが
富山の春夏秋冬の様々な伝統行事を撮った写真が展示されています。

群馬出身の私から見ると、富山は本当にお祭りが多いなあと思います。

子供の頃から地元のお祭りにかかわっていて、
自分の町のお祭りをとても愛している、それこそ誇りに思っていますよね。
それがとても羨ましい!

ちょっとやんちゃな雰囲気の男性が
きりっと祭りの男の顔に変わるのもいいし、
お祭りを通じて町がひとつになるのもいいなあと思います。

先日、カメラ館で展示されている富山のお祭りの写真を見ながら、
そんなことを思い出しました。

また、知らない伝統行事も結構あって勉強になりました。
あらためて富山の祭りの多さにビックリ。

これからもずっと伝統を大事に守っていってほしいなあと思いました。

今年はこんな状況ですので、富山もお祭りは中止になっていて
寂しさを感じている方も多いと思います。

そんな方は、写真で「富山のお祭り」を味わってみてはいかがでしょう?
他の町のお祭りを知るいい機会でもあると思います。

木原盛夫写真展「とやま、祭り彩時季」は、
高岡市福岡町にあるミュゼふくおかカメラ館で9月27日(日)まで開催中です。

◎詳しくは コチラ

yukikotajima 12:00 pm

ゆらフィットネスを体験!

2020年8月20日

先日、石川県にある湯来楽(ゆらら)内灘店にこの夏誕生した
フィットネス「ゆらフィット」を体験してきました。

湯来楽内灘店副店長 大家千鶴さんに色々教えていただきました。
ありがとうございました!

温泉施設に誕生したフィットネスは、大変快適でした!

まず、ストレッチをしてからエアロバイクで有酸素運動。

その後、チェストプレス・ショルダープレス・レッグプレス
などのウエイトマシンでトレーニング。

のびるー。

ふーっ。(苦笑)↓↓↓これきつかった!

最後にランニングマシンで軽く走っていい汗をかきました。

体験と言いつつも結構しっかり運動しました。私、頑張ったー。(笑)

ちなみに、お部屋はエアコンが効いていますので快適です。

マシンを使った後はしっかり消毒!
安心してご利用いただけます。

各マシンにあるQRコードを読み込むと
スマホでマシンの使い方動画を見ることができます。
なんと無料Wi-Fiもあるんですよー。

ゆらフィットの利用料金は、
会員の方は2時間400円で、プラス入館料が必要になります。

ですが!

通常フィットネスと岩盤浴と入館料(温泉)がセットで2,040円のところ、
今ならなんと税込み1,330円でご利用いただけます。

お得〜。

やはり運動をしたあとは、しっかり汗を流したいですものね。

私も運動後、露天風呂に入りましたが、気持ち良かったです。

外の風を感じながら源泉かけ流しの天然温泉に入って、
すっきりリフレッシュできました。

なお、フィットネスを利用する際は、運動用のウェアとシューズ、靴下が必要です。

私は自分のウェアとシューズを持っていきましたが、
岩盤浴をご利用の場合は、岩盤浴のウェアで運動してもいいそうです。
また、シューズのレンタルは50円、靴下は200円で販売していますので、
気軽に利用できます。

詳しくは、ゆらフィットのサイトをご覧ください。

最近、体を動かしてないなーという方は、
湯来楽内灘店でフィットネスと岩盤浴と天然温泉で
心身共にリフレッシュしてみてはいかがでしょう?

◎湯来楽内灘店のサイトは コチラ

yukikotajima 9:51 am

『首里の馬』

2020年8月19日

今日ご紹介する本は、ここ富山で今大人気となっている小説です。

紀伊國屋書店富山店の奥野晃英さんのおすすめ本です。

『首里の馬/高山羽根子(新潮社)』

まずは、奥野さんの推薦コメントです。

***

第163回の芥川賞を受賞した『首里の馬』は、
作者の高山羽根子さんが富山県生まれということもあり、
今年の夏、非常に注目されている1冊です。

沖縄のとある資料館で資料の整理をする女性のもとに
台風の日に1頭の馬がやってきます。

そんな、少し不思議な高山さんの世界を覗いてみませんか。

本作をはじめとした高山さんの書籍の他、
芥川賞同時受賞作の遠野遥さんの『破局』、
第163回直木賞受賞作、馳星周さんの『少年と犬』は、
紀伊國屋書店富山店Aカウンター前の特設コーナーで展開しています。

***

富山で今大人気となっているようですので
すでに『首里の馬』をお読みになった方もいらっしゃるのでは?
そんな方はぜひgrace宛に感想をお寄せください♪

簡単にどんなお話なのかご紹介しましょう。
主人公は、沖縄で一人暮らしをしている20代半ばの未名子(みなこ)です。

彼女は、沖縄の古びた郷土資料館で
中学生の頃から資料の整理を手伝っています。
と言ってもお金をもらっているわけではなく、仕事は別にあります。

オンライン通話でクイズを出題するのが彼女の仕事です。
クイズに答えるのは、世界の特殊な場所にいる孤独な人たち。
皆、外国に住んでいますが、日本語が喋れます。

クイズの仕事に資料館での整理という
変わらぬ日々を過ごしていた未名子でしたが、
ある台風の夜、家の庭に馬が迷い込んだことで
彼女の日常に変化が生じるという物語なのですが…

みなさーん、ついてきてますか?(笑)

この小説、設定がかなり独特なのです。

なんと言っても気になるなのは、オンラインクイズの仕事かなと。

正式名称は「孤独な業務従事者への定期的な通信による精神的ケアと知性の共有」で、
クイズの正解数よりも通信相手の精神や知性の安定を確認するのが目的なんだとか。

だいぶ表現が硬くてわかりにくいですが、
つまり、オンラインクイズは、解答者の精神的ケアとして行われているのです。

この、オンラインでクイズを出すというのが、
今のコロナ禍ではとてもタイムリーです。

実際はコロナ以前に執筆されたようですので、
コロナを意識されたわけでは無いようですが、
今こんな状況だからこそ、より共感できるものがありました。

コロナ以降、遠くにいる人となかなか会えず、
オンラインでの繋がりが中心になっている方も多いのでは?
そして、たとえオンラインでも人と交流することで、
癒されたり元気になったりしているのでは?
私もまさにそんな一人です。

未名子はクイズの仕事のない日は、郷土資料館で資料の整理をしています。
でもこの資料館も訳ありでして、お客様に見てもらうためのものではなく、
あくまでも、ある高齢女性がこれまで集めた資料が保存されているだけなのです。
しかもこの女性、県外から来ていることもあり、
地元の人たちからは気味悪がられています。

確かに知らない人が自分たちの住む町のことを調べていたら、
誰でも警戒すると思います。

そして、この物語でもう一つ不思議なのが、彼女の前に突然現れる馬です。
馬の出現により彼女の日常が変化していくのですが、
この先は、ぜひ本をお読みください。

芥川賞受賞作というと難しそう…と思う方もいるかもしれませんが、
この本はとても読みやすかったですよ。
まあ、設定は不思議な気配がプンプン漂っていますが。(笑)

また、物語としての面白さはもちろんのこと、
戦争も含めた沖縄の過去について知ることができたのも良かったです。

色々な意味で読み応えのある一冊でした。


<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

現在、店内の中央イベントスペースでは様々なイベントを行っています。


「鬼滅の刃」特別グッズコーナー


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を一堂に集めた特別コーナーを展開中です。

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◎鬼滅の刃コーナーの詳細は コチラ


「紀伊國屋書店オリジナルトートバッグ」販売中


7月1日からのレジ袋有料化に伴い、
買い物用トートバッグが生活必需品となりました。

紀伊國屋書店にもオリジナルのトートバッグがあります。色は5種類です。
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夏の自由研究フェア


今年も自由研究で楽しめる書籍・キットフェアを開催中です。

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住所:   富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
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営業時間: 10:00〜20:00

◎HPは コチラ

yukikotajima 11:07 am

『小説伊勢物語 業平』

2020年8月12日

在原業平(ありわらのなりひら)というと、どんなイメージをお持ちでしょうか。

例えば…

・平安時代の歌人

・伊勢物語の主人公とされる人

・映画化もされた漫画「ちはやふる」で注目された歌
「ちはやぶる神代(かみよ)もきかず龍田川(たつたがわ)
唐紅(からくれない)に水くくるとは」の作者

・容姿端麗で恋多き人

といった印象をお持ちの方が多いでしょうか。

今日ご紹介する本は、業平が主人公の物語
『小説伊勢物語 業平/髙樹 のぶ子(日本経済新聞出版)』です。

伊勢物語は、百二十五章段からなる平安時代の歌物語で、
在原業平が主人公とされており、源氏物語にも影響を与えたと言われています。

この本は、小説です。
著者の髙樹さんによると、
現代語訳ではなく小説化で人物を蘇らせたいと思ったのだとか。
そして、小説化にあたり、百二十五章段をシャッフルして取捨選択し、
時間軸の糸を通しながら物語にしていったそうです。

私が本屋さんでこの本を目にしたときの第一印象は、
450ページをこえる本の厚みとタイトルだけのシンプルな装丁に、
学生時代の教科書や参考書が思い出され「なんだか難しそう」でしたが、
そういえば伊勢物語ってちゃんと読んだことないなと思い、
よし。チャレンジしてみるか!と気合いを入れて読み始めました。

ですが、難しそうという印象は一瞬で消えました。
だって、面白かったのですもの!
それに読みやすくて、物語の世界に一気に入り込めました。

言い回しは今どきの言葉で無いものもあるけれど、意味はわかるので問題ありません。

何より言葉の響きが美しくて、雅。
リズミカルに言葉が紡ぎ出され、なんとも心地いいのです。
また、色や音、香りも鮮やかに感じられます。

髙樹さんは、今回、小説の文体にかなりこだわったそうです。
確かに独特の心地よさがありました。

この感覚は、ぜひ読んで味わって頂きたい!

伊勢物語は、在原業平の一代記ですが、
簡単に言うなら、業平が恋した女性たちについて書かれた物語です。

業平は次々に恋をしていきます。
時には、恋をしてはいけない人に惹かれてしまうことも。

見た目も良くて女性にモテまくりって、
まるで光源氏のようではないか!と思ったのですが、
そもそも源氏物語は伊勢物語に影響を受けているので、
光源氏が業平のようだ、と言うのが正しいか。

業平は恋をすると、自分の気持ちを歌にします。
よくもまあ、次々に歌が作れるものだわ、と思ってしまうのですが、
業平にとって歌は特別なのもので、自らの歌が薬になって癒してくれるのだとか。

あふれんばかりの思いを歌にすることで、
自分自身の心を落ち着かせているのですね。

これは今の時代なら、自分の思いをSNSにつぶやくようなものなのかも。

でも、ストレートな表現が多い現代とは違って、
平安時代は、一つの言葉に複数の意味があって複雑です。
秋は飽きとか、宇津の山の「宇津」は現(うつつ)とか。

でも、この本は、歌がそのまま小説になっていますので、ちゃんと意味がわかります。

そういう意味でもこの本は、学生の皆さんにもおすすめです。
私は、学生時代に漫画「あさきゆめみし」で源氏物語を学びましたが、
伊勢物語は、この本を読めば楽しみながら学ぶことができると思います。

もちろん、大人の皆さんもぜひ。

1000年以上前から読み継がれている恋物語は、
やはり今読んでも面白いものですね。

それにしても、平安時代の人たちはよく泣くなあと思いました。
女性だけでなく男性も袖を濡らしてばかりなのです。
業平も泣きっぱなしです。
悲しい時、嬉しい時、感動した時、涙を流します。

でも、それだけ感受性豊かで心に正直ということなのでしょうね。
だから次々に歌も作れたわけですものね。

『小説伊勢物語 業平』、大変面白かったです。

今年の夏休みは平安時代にタイムスリップしてみませんか?


<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

現在、店内中央イベントスペースでは様々なイベントを行っています。


「鬼滅の刃」特別グッズコーナー

ただいま、大ブームを巻き起こしている『鬼滅の刃』グッズ
を一堂に集めた特別コーナーを展開中です。

コミック全巻は勿論、カッコイイものから可愛いものまで
様々なグッズを取り揃えております。

◎鬼滅の刃コーナーの詳細は コチラ


「紀伊國屋書店オリジナルトートバッグ」販売中

7月1日からのレジ袋有料化に伴い、
買い物用トートバッグが生活必需品となりました。

紀伊國屋書店にもオリジナルのトートバッグがあります。色は5種類です。
また、以前から販売している白のトートバッグも再入荷致しました。


夏の自由研究フェア

今年も自由研究で楽しめる書籍・キットフェアを開催中です。

工作や実験、お菓子作りの本まで
お家でも出来て、家族でも楽しめるものが勢ぞろいしています。

一度しかない夏、ご家族の皆さんで笑顔になれる一冊を探してみませんか?
こちらは8月末までの開催です。


<紀伊国屋書店富山店>

住所:   富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00

◎HPは コチラ

yukikotajima 10:56 am

『一人称単数』

2020年8月5日

先日、紀伊國屋書店富山店で書店員の方に今どの本が人気かお聞きしたところ、
先日芥川賞を受賞された富山生まれの高山羽根子さんの『首里の馬』と
やはり、こちらですねーと教えて頂いたのが、
村上春樹さんの新作『一人称単数(文藝春秋)』でした。

表紙が青と緑に白の帯なので、
本が並ぶ一帯が大変爽やかな雰囲気になっていました。

今日は、紀伊國屋書店富山店の奥野晃英さんのオススメ本です。
まずは、奥野さんのコメントです。

***

日本だけで無く、世界中で話題となる
村上春樹さんの新作『一人称単数』が発売されました。
短篇小説集としては『女のいない男たち』から6年ぶり、
小説は『騎士団長殺し』から3年ぶりの刊行です。

8人の「僕」「私」が紡ぎ出す精緻な8作の短編集です。
皆さんも新しい村上春樹ワールドに浸ってみませんか?
ただ今、当店新刊台で好評発売中です

***

『一人称単数』は、8つのお話が収録された短編集です。

最初のお話の一行目から春樹節全開で、思わずニヤリとしてしまいました。
また、読み進めるうちに、これは村上春樹さんのエッセイなのでは?と思えてきました。
どのお話もまるで村上春樹さんが体験した不思議な出来事を
こっそり明かすかのような内容なのです。

例えば、群馬の小さな温泉宿に泊まった時のお話は、
その宿で働く猿とのやりとりが描かれています。
風呂場では猿に背中を流してもらい、風呂上りには一緒にビールを飲みます。

猿が働いていることにもびっくりですが、
なんとこの猿、人間と同じように喋れるのです。

また、ジャズミュージシャンのチャーリー・パーカーが生き延びて
ボサノヴァ音楽に興味を持ち、もしそれを演奏していたら…
と想定して架空のレコード批評を書いた男性の物語もあります。
彼はある日、ニューヨークの中古レコード店で、あるわけのないレコードを見つけます。

と言ったちょっと不思議な物語が8つ収録されています。

どれも短いお話なので一気に読めてしまいますが、
毎晩一話ずつ楽しんでいくのもいいかもしれません。

とても読みやすい短編集ですので、
村上春樹さんの作品はちょっと難しそう…
と思っている方もよかったら読んでみてください。


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yukikotajima 10:56 am

『木になった亜沙』

2020年7月29日

生まれ変わったら、あなたは何になりたいですか?
人以外なら、何がいいでしょうか。

今日ご紹介する本は、
生まれ変わったら「木」になりたいと願った女性の物語の他、
3つのお話が収録された短編集です。

『木になった亜沙(あさ)/今村夏子(文藝春秋)』


今村夏子さんと言いますと、去年の夏に
『むらさきのスカートの女』で芥川賞を受賞し、注目を浴びました。

新作には、3つの短編が収録されています。

表題作の「木になった亜沙」の「亜沙」は女性の名前で、
タイトル通り、木になった女性の物語です。

亜沙は、なぜ木になったのか?

彼女は子どもの頃から、自分の手で渡した食べ物を誰にも食べてもらえませんでした。

彼女には、タイミングが悪かったり
良かれと思ってしたことが裏目に出てしまったりするところがあるのです。
例えば、相手が苦手なのを知らずに手作りクッキープレゼントをしてしまうような。

でも、理由なんて無くても結局、誰も食べてくれないのですが。
だって学校で飼っている金魚ですら、エサを食べてくれないのですから。

そんなある日、彼女はスノーボードをしていたところ、木にぶつかってしまいます。
目を開けるとタヌキがいて、木から落ちた甘い実を食べていました。
その様子を見て、「生まれ変わったら木になりたい」
と思いながら亜沙は人生を終えます。

そして、願いが叶い、木として生まれ変わります。
でも、果物の木ではなく、杉の木に。
結局わりばしになった彼女は、ある若者と出会うのですが、
生まれ変わった彼女は、今度こそ人に食べ物を食べてもらえるのでしょうか。
続きは、本のページをめくってみてください。

***

他には、ドッジボールをはじめ何を投げても
なぜか彼女だけには当たらない「的になった七未(なみ)」
ゴロゴロするのが好きで、歩くのが億劫になり腹這いで生活をしていた女性が
久しぶりに外に出た日のことを描いた「ある夜の思い出」などが収録されています。
ちなみに、『ある夜の思い出』の女性は、腹這いのまま外に出ていきます。

自分が手にした食べ物は誰も食べてくれない女性に
ドッジボールをしても絶対に当たらない女性、
腹這いで町の中をズリズり進む女性など
登場人物はみな独特です。

でも「不思議な話」だけで終わりません。
どれも愛の物語なのです。
それも、ずるさが無い、ピュアで不器用な女性たちの物語です。

私は、この本を読み終えたとき、読後の余韻に懐かしさを感じ、
子どもの頃の昔話を思い出しました。
不思議だけど、夢中になって読んで、そして心に残るような昔話を。

まあ、実際は大人向けの現代のお話なのですけどね。

あなたも毎晩寝る前にでも一話ずつじっくり読んでみては?

***

<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

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筑摩書房ロゴ入りトートバッグを販売!

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夏の文庫フェア

今年も毎年恒例の夏に読みたい文庫を一堂に集めたフェアを開催しています。
集英社新潮社KADOKAWAの3出版社の夏にピッタリな文庫が勢ぞろい。

集英社、新潮社の文庫をご購入の方には、可愛いオマケも♪

また、無料の冊子もありますので、ぜひお手にとってみてください。


<紀伊国屋書店富山店>

住所:   富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00

◎HPは コチラ

yukikotajima 9:16 am

肉匠坂井 中川原店へ♪

2020年7月22日

連日暑いですが、バテていませんか?

私は、美味しいお肉をたらふく食べたおかげで元気です!

昨日、7月21日(火)に富山市中川原にオープンした
「肉匠坂井(にくしょうさかい)中川原店」
気ままプラン廣川奈美子さんと一緒に行ってきました。

◎廣川さんの肉レポは コチラ

肉匠坂井は、焼肉屋さかいが新しい食文化を創るために生み出した
国産牛焼肉食べ放題の専門店です。

ポイントは「国産牛」食べ放題であるということです。

しかも肉の匠「肉職人」が、お店でお肉を1枚1枚カットしているのです。
それもお肉をよりおいしくする独自のカット方法なんだとか。

確かにどのお肉もジューシーで美味しかったです。

中でも美味しくておかわりしたのは、国産牛の大判焼きすきカルビ!

薄切りの焼きすきスタイルなので、いくらでも食べられます。
玉子を絡めながら頂いたのですが、ほんと美味しかったわ〜。

一緒にいった廣川さんも絶賛!
「美味しい〜」と言いながら何度もお肉をおかわりしていました。

また、お肉以外にもサラダからデザートまでサイドメニューも充実しています。
こちらはローストビーフの肉寿司♪

ご注文は3つの食べ放題コースから選ぶだけです。

76品から選べる2,580円(税別)から
142品から選べるプレミアムコース3,980円(税別)まで
120分間好きなものをたっぷり食べることができます。
なお、小学生は半額で、小学生未満は無料です。

また、食べ放題以外の単品メニューもありますよー。

お料理は、各テーブルにあるタッチパネルで簡単にオーダーできます。
オーダーバイキングですので、お客様がお料理を取りに行くことはありません。
一皿ずつ、店員さんが持ってきてくださいます。

また、お席もそれぞれ分かれていますので、
安心してお食事が楽しめます。

昨日、富山市中川原にオープンしたばかりの
「肉匠坂井 中川原店」にあなたもぜひお出かけください。

私もまた美味しいお肉を食べに行こうと思います!

***

肉匠坂井 中川原店

住所:富山市中川原389-1

電話:076・461・6929

営業時間:平日  17:00〜24:00
土日祝 16:00〜24:00

◎肉匠坂井のサイトは コチラ

yukikotajima 11:08 am

『恋愛未満』

突然ですが、あなたは最近、誰かにときめきましたか?

いや、もうずっとときめいていない…という方もいるかもしれませんね。

でも、映画の登場人物に対して「この人、素敵だな」と思ったり
ご飯を食べに行ったお店の店員さんの笑顔に
一瞬、キュンとなったりすることはあると思います。

恋ではないけど、心がちょっと動くような瞬間ってありますよね?

今日ご紹介する小説は、篠田節子さんの『恋愛未満(光文社)』です。

本の帯には、こうあります。

日常のあらゆる所に存在し、
恋愛に至るようで至らない、
男女の微妙な繋がりを
巧みに描いた5つの短編集。

***

どんなお話があるのかご紹介しましょう。

夫が結婚後も頻繁に学生時代の友人たちと遊んでおり、
その中に一人、女性がいるのが許せない専業主婦の物語では、
妻は男女の友情はありえないと思っているものの
夫はそうは思っておらず、その女性と一緒に遊ぶことをやめてくれません。

そして、妻は夫にある提案をし、夫はそれを受け入れます。
いったいどんな提案をしたのでしょうか。

***

また、アメリカに住む娘に会いに行った母の物語もあります。

私はこの母の物語が好きです。

母は英語はほとんど喋れないのに、
とある理由から一人で電車に乗って娘の町まで行くことにします。

ところが電車はなかなかやってきません。

すると、同じく電車を待っていた男性から、日本語で話しかけられます。

そして、電車がくるまでの間(なんと4時間!)、彼と一緒に過ごすのですが、
この物語がキュンとくるのです。

言葉もわからない外国で電車もいつくるかわからない中、
日本語で話しかけられたら、そりゃあ嬉しいですよね。

それも、ただのお喋りでは終わらないのです!

彼は突然ある行動に出るのですが、
このお話だけ映画にしてもらいたいくらい素敵なお話でした。

それこそ恋愛未満なのだけど、
この日の出来事は、ずっといい思い出として残るんじゃないかな。

さて、電車を待っている間、彼と一体何があったのでしょう?
気になる方はぜひ本を読んでみてください♪

***

他にも市民吹奏楽団に所属する50代の独身男性や
離婚後、実家に戻ったら母が入院してしまった女性などが出てきます。

5編とも大変面白かったです。

いちいち人には言わずとも、きっと誰もが
恋愛未満の感覚を味わったことがあると思います。

そんな微妙な心の動きが丁寧に描かれた短編集でした。

また登場人物がみな、どこにでもいそうな人たちなのも良かったです。

女性同士の会話もリアルで、
ここに私が混ざっていてもおかしくないなと思ってしまった程でした。

大人の皆さん、こっそり自分と重ねながら読んでみてはいかがでしょう?
恋愛未満の物語もなかなかいいものですよ!


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yukikotajima 10:30 am

『還暦からの底力』『マンガ認知症』

2020年7月15日

一昨日の13日は私の誕生日でした。
たくさんのお祝いメッセージをありがとうございました。

毎年自分の誕生日に思っていることは、
残りの人生の中で今が一番若いということです。

まあ、実際は、ああ、また一つ年齢を重ねてしまったー!と思うのですが(笑)、
だからこそ、今が一番若いと自分に言い聞かせています。

そんな私を後押しするような本を読みました。

今日は、年齢を重ねてきた方に読んでいただきたい本を2冊ご紹介します。

紀伊國屋書店富山店の奥野晃英さんのオススメ本です。
まずは、奥野さんの推薦コメントです。

***

『還暦からの底力 歴史・人・旅に学ぶ生き方/出口治明(講談社)』


『マンガ認知症/ニコ・ニコルソン、佐藤眞一(筑摩書房)』

本日は、現在売れている新書2点をご紹介します。

1冊目は出口治明さんの『還暦からの底力』です。
「還暦から」と銘打たれた本作ですが、還暦をまだ迎えてない方にも
もう迎えていらっしゃる方にも読んで頂きたい1冊です。
人生経験豊富な出口さんが語る、年齢に捉われない生き方指南書です。

2冊目は、『マンガ認知症』です。
認知症の祖母の介護に疲れてしまったマンガ家ニコと彼女の前に現れたサトー先生。
可愛い絵柄ですが、「介護は知ることで楽になります!」のセリフが頼もしかったです。
国民全体の課題として捉えなければならない認知症を
より分かりやすく捉えるための1冊となっています。

***

どちらの本も人気のようですので、
すでにお読みになった方もいらっしゃるのでは?

まず、出口さんの『還暦からの底力』は、出口さん節炸裂の一冊でした。

出口さんは、ライフネット生命保険株式会社の創業者で、
現在は、立命館アジア太平洋大学の学長でいらっしゃいます。

タイトルに「還暦」とありますので、還暦の方向けと思われそうですが、違います!
出口さんは、「もう年だから」と年齢を隠れ蓑にして自分にブレーキをかけるのではなく
「年齢フリー」で考えることが重要とおっしゃっています。

例えば、人間は働き続けることで健康寿命が延びるので、
定年を廃止することを提案しています。

でもきっと反対意見もあるでしょうと見越した上で、
その理由をわかりやすく述べていらっしゃいます。

また、人生において大切なのは、「人・本・旅」だと繰り返しおっしゃっています。
人に会い、本を読み、旅に出る。
そして、大人になっても一生学び続けなければならないと。

私も大人になった今のほうが
学ぶこと、知ることの面白さを実感しています。

学生時代、勉強はテストのために覚えるものでしたが、
大人になった今は、知りたいから学んでいます。

出口さんの本は読んだ後、必ず前向きな気持ちになれるのですが、
この本も読後は、雲がかかっていた私の未来に光が差しこんで道が見えた感じでした。
毎年ただ年齢を重ねていくのではなく、
人として常にアップデートをしていきたいなと思いました。

最近、「もう若くないし。。。」と色々なことをあきらめかけいる方はいませんか?
そんな方は、とりあえずこの本を読んでみてください。

この本を読むだけでも、人としてアップデートできるはず!

スマホのアプリはこまめにアップデートが行われていますが、
人間も更新していかなきゃね。

***

もう一冊の本『マンガ認知症』
これからの時代の必読書といってもいいと思います。

認知症の祖母の介護を母と二人でおこなう
マンガ家の女性の実体験をもとに
認知症の心理学の専門家のサトー先生が
「認知症」についてわかりやすく解説する一冊です。

認知症のせいだとわかっていても
「お金を盗られた」と言われたり
突然怒りだしたり、同じことを何度も聞いてきたりして
正直、介護に疲れてしまった…
という方もいらっしゃるのでは?

そんな方はぜひこの本を読んでみてください。
というのも「介護は知ることで楽になる」のだそうです。

サトー先生は、認知症の人を理解して状態を楽にできれば、
ケアする家族も楽になるとおっしゃいます。

そして、認知症の人の不思議な行動の理由や
その対処法をわかりやすく解説しています。

サトー先生は、介護をする側だけでなく
認知症の人の心を理解することを大事にされているので
本を読みながら優しい気持ちになれます。
読みながら私は何度も泣いてしまいました。

認知症の人に対して、何を考えているかわからない!と思う時は、
認知症の人も相手の気持ちがわからないのだそうです。

確かにもし自分が認知症になってしまったとしたら、
孤独や不安でいっぱいだろうなと思います。

病気のせいで色々なことを忘れてしまうのに、
相手がいつも怒っていたら、より孤独を感じますよね。
なんでわかってもらえないんだろうって…。

この本はマンガがベースになっていますので、
本はちょっと苦手という方でも読みやすいと思います。


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yukikotajima 10:14 am

『晴れ、時々くらげを呼ぶ』

2020年7月8日

「くらげ」と聞くとどんな印象でしょうか。

いっときブームになって、水族館に見に行ったり、家で飼ったりして
くらげに癒される方たちがテレビでよく取り上げられていましたよね。

私も以前、京都水族館でくらげの水槽を見て
「たしかにこれは癒される」と、はまりかけたことがあります。(笑)

照明の効果もあったと思うのだけど、
暗闇の中でぷかぷかと漂う透き通ったくらげは
神秘的で大変美しいものでした。

そんな癒しの存在でもあるくらげですが、
海水浴シーズンの終盤には、くらげが出てくるからもう海には入れない、
なんてこともよく言われますよね。

いずれにしてもくらげは、水の中にいるものですが、
もし「くらげが空から降ってくる」と言われたら、どう思いますか?

今日ご紹介する本は、こちら。

『晴れ、時々くらげを呼ぶ/鯨井あめ(くじらい・あめ)【講談社】』


著者の鯨井さんは21歳の現役大学生です。
この本は、第14回 小説現代 長編新人賞 受賞作で
1200作品の中から選ばれた、鯨井さんのデビュー作です。

主人公は、高校2年生の亨(とおる)です。
彼は小学生の頃に父親を亡くしたあと、心を閉ざし、
何に対しても興味を持てずにいます。

そんな彼が、図書委員の後輩女子、小崎(こさき)をはじめ
友人たちと関わることで変わっていくという物語です。

2人は図書委員なので本の話も多いのですが、
本が大好きな小崎に対して、亨は本はあまり好きではありません。

本に興味が無い上、人と関わりを持つことも避けている亨は、
図書委員たちが好きな作家や作品に対して
熱く語り合っているのを冷めた目で見ています。

また、もう一つ冷めた目で見ているのが「くらげ乞い」です。

後輩女子の小崎は、毎日屋上で空に向かって
「くらげよ、降ってこい!」と叫んでいるのです。
まるで雨乞いのように。

くらげが空から降るはずなんて無いと心の中で思いながらも
亨は小崎のくらげ乞いを一応見守ります。

そんなある日、いつも元気いっぱいの小崎が泣いているのを見かけます。
でも、見かけただけで話かけることはしないのですが。

そして、想像もしていなかったことが起こります。

その後も思い通りにならないことが続き、亨はイライラし始めます。

なるべく人と深く関わらず無関心でいようと思っていたのに、
結局、様々な人と関わることになって心をかき乱されます。

さて、心に変化のあった亨はこの先、どう変わっていくのでしょうか。
続きは、ぜひ本のページをめくってみてください。

***

「くらげが空から降る」なんてことを真面目に紹介すると、
大人の皆さんからは「ああ、若い人向けのファンタジーね」
と思われてしまいそうですが、そういうふわふわした物語ではありません。
どちらかというと感情面はとても現実的です。

思春期の誰にも言えない心の悩みや葛藤、閉塞感が、
ついこの間まで10代だった著者だからこその、リアルな温度で描かれています。

また、この作品にはたくさんの実在する「本」が登場するのですが、
登場人物たちが、それぞれの作品への愛を熱く語っているのも印象的でした。

『晴れ、時々くらげを呼ぶ』は、そういった本への愛情もだけど、
著者の鯨井さんのまっすぐでピュアな思いがそのまま文章になっている、
瑞々しく純度高めの一冊でした。
本を読みながら頭に浮かぶ光景も美しかったです。

いつかアニメ映画化されそうだなあと思ったら
なんと早くも漫画化されていました!
最初の部分だけネットで読めます。

◎詳しくは コチラ



<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

現在、店内中央イベントスペースでは様々なイベントを行っています。

夏の文庫フェア


今年も毎年恒例の夏に読みたい文庫を一堂に集めたフェアを開催!

集英社、新潮社、KADOKAWAの3出版社の夏にピッタリな文庫が勢ぞろいしています。

集英社、新潮社の文庫をご購入の方には、可愛いオマケも♪

うちわしおり。

ブックバンド。

また、無料の冊子もありますので、ぜひお手にとってみてください。


洋書バーゲン

絵本や児童書、フィクションなどの洋書のバーゲンを開催中です。

期間は7月12日(日)までの開催です。


エコバッグフェア

7月1日(水)からレジ袋が有料になりました。
紀伊國屋書店富山店ではオリジナルエコバッグを
110円(税込)で販売しています。

田島も買いました♪

そのほか、筑摩書房オリジナルトートバッグなど、
おすすめのエコバッグの販売も。

この機会にぜひお求めください。

<紀伊国屋書店富山店>

住所:   富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00

◎HPは コチラ

yukikotajima 10:29 am

『仕事本 わたしたちの緊急事態日記』

2020年7月1日

今日から7月。2020年も後半です。

今年前半は、誰もがこれまで経験したことのない日々を過ごしましたよね。
「こんなこと初めて」という言葉を何度も耳にしましたし、
実際に口にした方も多かったと思います。

新型コロナウイルスの感染拡大によって生活が一変した今年4月。
あなたは、どのように過ごしていましたか?

ステイホームでほとんど家にいたでしょうか。
それとも休むことなく働き続けていたでしょうか。

今日ご紹介する本は、
紀伊國屋書店富山店の北村菖(あやめ)さんのオススメ本です。

『仕事本 わたしたちの緊急事態日記(左右社)』

北村さんのコメントです。

***

コロナウイルスの影響により、働き方が変わった方はたくさんいると思います。

この書籍は、そんな色々な職種の方々の
コロナが起きてからの日常を綴った日記アンソロジーです。

本書に出てくる方々は皆さん不安を感じながらも
前向きに考えたり、自分の仕事を見つめ直したりしています。

自分自身もコロナの影響もあり、仕事について考えることもあったため、
共感できるところがありました。

本書を読めば、ほかの人たちがどう過ごしたのか
知るきっかけになるのではないでしょうか。

***

私は北村さんに教えていただけなければ、この本のことを知りませんでした。
読み終わった今は、この本を読めて本当に良かったと思います。
北村さん、ありがとうございました。

この本は、コロナ禍で働く77人の日記アンソロジーです。

コロナ禍の状況を書き綴った本というと、
以前、イタリアの小説家パオロ・ジョルダーノのエッセイ
『コロナの時代の僕ら』をご紹介しました。

◎田島の感想は コチラ

こちらの『仕事本』は、一人の人が見たコロナ禍ではなく
職業も住む場所も異なる77人の4月の日記で構成されています。
中には、外国に住んでいる方もいます。

例えば、書店員、ごみ清掃員、タクシー運転手、
校長、葬儀社スタッフ、水族館職員、客室乗務員、介護士、
映画監督、保育士、美術館館長、専業主婦、
ミュージシャン、ホストクラブ経営者、小説家など
様々な職種の皆さんが登場します。

コロナ禍で働き方がどう変わったのかが日記形式で綴られているのですが、
毎日変わる情報に振り回されながら対応する旅行会社の方もいれば、
家で変化の無い毎日を送る方もいます。

ミュージシャンの尾崎世界観さんは、
「テレビも再放送ばかりだけど、
自分の今日も昨日の再放送だなんて悲しすぎる」
と表現されていました。
なんてうまい表現!そして同感。

みんな不安を感じながらも
それぞれが今できることをしていて、
読み終えたときは、みんなお疲れ様!
これからもお互い頑張っていきましょー。
と前向きな気持ちになれました。

今やSNSに誰もが自分の思いをつぶやけるので
様々な人の思いを知ることはできますが、
そういった短い文章ではなく
ある程度の長い文章だからこそわかることってあるよなと
この本を読んで感じました。

また、一般の方たちの文章だと侮るなかれ。
皆さん、文章がうまい!

77人の中には、書くことが本業の方や有名人もいますが、
一般の方たちの文章はそれぞれ味があって、いい感じなのです。

コロナ禍で関わる人が極端に減り、
いつも同じメンバーで会話をしているという方もいるのでは?
となると、考え方が狭くなりがちですし、
場合によっては「なんで自分ばかりがこんなに大変なのよ!」と
怒りが湧いてくることもあるかと思います。

そんな方は、ぜひこの本を読んでみてください。
様々な人の考えに触れることができますよー。
大勢の方に出会えなくても、本を読めば世界は広がります!

なかなか人の日記を読む機会もないと思いますし、
是非、様々な方の心の中をのぞいてみてください。


<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

紀伊國屋書店オリジナルエコバッグ プレゼントキャンペーン

今日、7月1日(水)からレジ袋が有料になります。
紀伊國屋書店富山店では、オリジナルエコバッグを110円(税込)で販売しています。

また、店頭で税込2,500円以上お買い上げの先着100名には
オリジナルエコバッグをプレゼント♪
※プレゼントは無くなり次第終了です。


夏の文庫フェア

今年も毎年恒例の夏に読みたい文庫を一堂に集めたフェアを開催!

集英社新潮社KADOKAWAの3出版社の
夏にピッタリな文庫を中央イベントスペースで展開中です。

集英社、新潮社の文庫をご購入の方には、可愛いオマケも♪

田島も文庫を買ったら、金魚すくいデザインのしおりをもらいました。

また、無料の冊子もありますので、お手にとってみてくださいね。


<紀伊国屋書店富山店>

住所:   富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00

◎HPは コチラ

yukikotajima 9:52 am

『持続可能な魂の利用』

2020年6月24日

先週のラジオでは、イギリスの愛すべきおっさんたちについて書かれた
ブレイディみかこさんのエッセイ
『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち』
をご紹介しました。

◎私の感想は コチラ

今日ご紹介する本にも「おじさん」たちが出てきます。
でも、その意味合いはまるで異なります。

『持続可能な魂の利用/松田青子(中央公論新社)』


本の帯には「この国から「おじさん」が消える」とあります。
いったいどういうこと?と思い、本のページをめくってみました。

主人公は、30代の敬子です。
彼女は、非正規で働いていたものの、嫌な「おじさん」のせいで仕事を辞めます。
年上の正社員の男性からしつこくつきまとわれ、
こわくなった彼女が人事部に相談したところ、
彼との恋愛にうまくいかなくなって感情的になっただけでしょ、
と彼女が悪者にされてしまったのでした。

なんて腹立たしい!

また、敬子の同僚の女性も自分の身を守るために
バッグの中にスタンガンを入れて持ち歩いていたら、
男性たちから「自意識過剰」と言われてしまいます。

ひどいー!

ちなみに、この本で言うところの「おじさん」は、
年齢は関係ありません。また、性別も。
若い男性や女性にも「おじさん」はいます。

「おじさん」は、女性を見下していて、
なぜか自分に自信を持っている人のことです。

他にも「おじさん」の定義は色々あるのですが、それは本を読んでいただくとして。
つまり、女性にとって不快この上ない人たちのことです。

この本には、そんな「おじさん」たちへの怒りが詰まっていました。

フィクションだけど、これってあのことだよね?
と想像せずにはいられない出来事や人物が次々に登場するので、
フィクションなのか、リアルの出来事なのかわからなくなるほどでした。

でも、いずれにせよ、不快だと感じる思いは本物で、
私も読みながら胸の奥が何度も苦しくなりました。

最初は女性を見下して、
都合が悪くなると無視。
そして逆ギレ。
最後は力でねじ伏せようとする「おじさん」たち、
あなたのまわりにもいませんか?

この本に出てくる女性たちはみんな
「おじさん」たちから嫌な目にあっているのですが、
つらい…とメソメソしているだけではありません。

敬子は、ある日、とある女性のアイドルグループの
中心にいる10代の女子に惹きつけられます。

理由は、パフォーマンスの間、笑顔を見せなかったから。

これまで何にもはまれなかった敬子は、
自分にも「推し」ができたことを喜びます。

確かに、誰かのファンになると毎日が輝き出しますよね!

このアイドルのおかげで元気になった敬子でしたが、
大好きな彼女たちを作り出したのも
「おじさん」なんだよなと気付いてしまいます。。。

そして、後半、物語は大きく動き出します。

わーお。そうきたかと想定外過ぎる展開にびっくり!
でも、面白かったです。読後感は爽快でした。

そうそう、本を読んだ後、表紙を外してみてくださいね。
なるほどね!と思わず微笑んでしまうはずです。

これまで生きづらさを感じていたものの、
何も変わらないとあきらめていた女性は、
この本を読むことで、きっと何かしらいい変化があるんじゃないかな。

また、男性の方もぜひ読んでみてください。
というか、男性にこそ読んで頂きたい!



<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

エコバッグフェア

自然環境に優しい店舗を目指して、
紀伊國屋書店は7月1日からレジ袋が有料となります。

現在、店内中央イベントスペースでは、エコバッグの販売を行っています。
この機会にこれからのショッピングにピッタリの一枚をお求めください。

フェアはエコバッグが無くなり次第終了です。


絵本和書洋書併売フェア


人気の海外絵本と日本の絵本の併売フェアを開催中です。

同じ絵本の英語版と日本語版を見比べてみませんか?
英語の勉強に役立てたり、プレゼントにも最適です。

フェアは、7月5日(日)まで店内中央イベントスペースで開催中です。
※洋書売り場ではありませんのでご注意ください。


<紀伊国屋書店富山店>

住所:   富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00

◎HPは コチラ

yukikotajima 9:25 am

『ワイルドサイドをほっつき歩け』

2020年6月17日

去年話題となり、今もなお売れ続けている本があります。

ブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』です。

こちらは小説ではなくノンフィクションです。
イギリスに住む著者の中学生の息子について書かれています。

いじめ、喧嘩、差別のある中学に入学した息子君が
それぞれの問題に真剣に向き合って
何が正しいのか考えていくという内容で、この本が大ヒット!
私も去年読んだ中で一番良かった本に挙げました。

◎私の感想は コチラ

ブレイディさんは、この本が大ヒットしたことで
テレビや雑誌でもお見掛けするようになり、今やすっかり時の人です。

今日は、そんなブレイディさんの新作
『ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち(筑摩書房)』
をご紹介します。

この本をプッシュされているのは、紀伊國屋書店富山店奥野晃英さんです。
まずは、奥野さんの推薦コメントです。

***

軽い気持ちでイギリスのEU離脱に「賛成票」を投じたおじさま。
その結果、家庭内に嵐を巻き起こし、まさかの微笑ましい結末を迎えることに…。

そんな激動する世界の中で右往左往する
おじさまとおばさま方を軽妙に描いた話題作。

現在もベストセラーとなっている
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
の著者ブレイディみかこさんの最新エッセイ集です。

***

そうなのです。
『ぼくイエ』は、イギリスの少年たちがメインでしたが、
今回は、イギリスの労働者階級のおじさま、おばさまたちのエッセイです。

いや、ブレイディさん風に言うならば、おじさまというより「おっさん」だな。
私も愛を込めて「おっさん」と言わせていただきます。

ブレイディさんは、『ぼくイエ』と同じ時期にこの本を書いていたそうで、
これら二冊の本は同じコインの両面であるとおっしゃっています。

『ぼくイエ』のキラキラした瞳で世界を公平に見ている少年たちと比べると、
おっさんたちのほうが、頑固で厄介でどうしようもなくて、子どもっぽく見えます。
でも、ブレイディさんは決しておっさんたちのことを悪く書いてはいません。
みんな不器用ながらもなんか憎めない人たちなのが伝わってきます。

例えば、スティーブという本好きのおっさん(ただし、こわもて)は、
通っていた図書館が緊縮財政で子ども遊戯室の一角に吸収されてしまっても
あきらめずに子どもたちが騒ぎまわる中、眉間に皺を寄せて読書をし続けます。
想像するだけで笑ってしまうシチュエーションですが、実はこれがいいお話で、
このエッセイは全体的に、何してるのよ〜!と笑いながらも
気づいたら涙も出ていたような感じなのです。

他にも、EU 離脱の是非を問う投票で離脱票を入れたことで
残留派の妻との関係が悪化してしまったおっさんもいます。

エッセイにはこうしたEU離脱をはじめとした様々な問題も描かれており、
おっさんたちの生活を通して今のイギリスを知ることもできます。

例えば、イギリスには誰でも無料で治療してもらえる医療制度があるものの
今や機能していないことで、病院を利用しづらくなっているのだとか。

そしてこれらの問題はすべて緊縮財政のせいだと
ブレイディさんは繰り返しおっしゃっています。

また、音楽が大好きなブレイディさんんらしく
この本にはたくさんの音楽が登場します。

本のはじめには、
「このエッセイには様々な曲が織り込まれていますので、
それを聴き、歌詞も調べていただけると楽しさが倍増するでしょう」
とあるほどです。

タイトルの『ワイルドサイドをほっつき歩け』も
ルー・リードの「ワイルド・サイドを歩け」からきているそうですよ。

様々な音楽に彩られたおっさんたちのエピソードは、
味のある映画のようでもありました。

おっさんたちは、何歳になっても恋をするし、新たな仕事も探すし、
でも体のことも気にしていて、そんなおっさんたちを見ていると
年を重ねるのも悪くないし、この先どんな風にも生きていけそうだなと思えて
本を読んだ後はとっても元気になっていました。

最近、「老害」という言葉でひとくくりにされがちなおっさんたちですが、
この本を読むと、おっさんたちに少しは優しくしてみようかな、と思えるかも⁉


<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

エコバッグフェア


自然環境に優しい店舗を目指して、
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yukikotajima 10:12 am

『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

先日、約3か月ぶりに映画館で映画を鑑賞してきました。

ステイホーム中、家で何本もの映画を見てきましたが、
やはり映画館の大きなスクリーンで見るのはいいですね。
それも新作を!

座り心地のいいシートに体をうずめて
目に入るのは巨大なスクリーンのみで
近所を気にする必要のない大音量!
そして、薄着だとちょっと寒いくらいの館内。(笑)
映画館では夏も羽織るものが必要なんだったと寒さで思い出しました。
そんなことも含めて久しぶりの映画館を楽しんできました。

また、初体験もありました。
入口で体温チェックがありましたし、
密にならないよう座席は減らされていました。

でも私が利用した日は平日の夕方ということもあり、ほぼ貸し切りでしたが。

今回私が見たのは、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』です。

若草物語は、ルイーザ・メイ・オルコットによる自叙伝的小説で
これまで何度も映画化、アニメ化されてきました。

私はまず、先日BSで放送されていた1949年版の『若草物語』を
おさらいがてら見てから、グレタ・ガーウィグ監督の新作を見てみました。

物語のベースは一緒でしたが、描き方は全然違いました。
新作の方は全体的に瑞々しく、透明感と躍動感がありました。
フレッシュでまぶしくて、まさに「若草」を彷彿とさせました。

そんなスクリーンからあふれ出る瑞々しさもあり
150年前を描いているのに、古さを感じさせませんでした。

それどころか内容も現代的で、今の女性たちの悩みがギュッと詰まっていました。

例えば、小説家になりたい次女のジョーは、結婚はしたくないと言います。
なんなら「自由な中年女になりたい」と。

思わずプッと吹き出してしまいました。
もしや私こそ「自由な中年女」なんじゃないかと思いまして。(笑)
まあ、私の場合、目指してなったわけではなく、
気付いたらこういう生き方になっていたという感じだから、
ちょっと違うかもしれないけど。
でも、「自由な中年女」って今もまだ珍しい存在なのですよね。
150年前から変わらないってどうなんだろう…。
私も差別的なことをよく言われるしなあ。

映画に話を戻します。
ジョー以外の姉妹にもそれぞれ悩みがあり、
生き方は違えど、みんな自分らしくいたいと思っています。

きっと女性の皆さんは、登場人物の誰かに共感するのではないかしら。
私は、やはりジョーかな。

この作品は、女性にとっての普遍的なテーマを
現代的な感覚を取り入れて描いているのがいいなあと思いました。
『若草物語』はこれまで何度も映像化、アニメ化されていますが、
やはり同じものを描いても、その時代の空気感は出ますよね。
新作は、今ならではのテンポやとらえ方が心地よかったです。

映画を見終えた後は、私ももっと自分らしく生きていきたいと思えましたし、
映画館を出る私の足取りもどこか軽やかでした。

◎『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の公式サイトは コチラ

yukikotajima 10:00 am

またね家族

2020年6月10日

6月21日(日)は父の日ですね。

あなたのお父様はどんなお父さんですか?
また、どれくらいの頻度で連絡を取ったり、会ったりしていますか?

今日は、父の日を前に読んでいただきたい一冊をご紹介します。

『またね家族/松居大悟(講談社)』


松居さんは、劇団ゴジゲンを主宰し、
脚本家、映画監督、そして俳優でもいらっしゃいます。

以前、富山出身の作家、山内マリコさん原作の映画
『アズミハルコは行方不明』の監督をされたときには、
graceにもご出演頂きました。

◎graceにご出演頂いたときのブログは コチラ

気さくでとても話しやすい方でした!

そんな様々な分野でご活躍の松居さんによる初の小説が『またね家族』です。

作品を本屋さんで目にして、え?松居さんってあの松居さん?
と思わず手に取って本の帯を見れば、
池松壮亮さん、ジェーン・スーさん、朝井リョウさん、石崎ひゅーいさんのお名前が。
皆さんのコメントを見て、読んでみることにしました。

***

主人公は、小劇団を主宰する武志という24歳の男性です。

福岡から上京して7年目のある日、父から初めて連絡がきます。
その内容は、父は余命3か月で、もって半年らしいというものでした。

武志にとって父親は、中学1年ときに離婚してからは
正月とお盆に親戚で集まる以外で会うことは無いし、
会っても父は必要最低限しか喋らないので、苦手な存在でした。

また、武志は2歳年上の兄のことも苦手です。
10代の頃、不良だった兄のせいで引きこもりになったこともあるため、
武志はずっと兄におびえています。

しかし、武志は余命わずかな父に会いに故郷の福岡に頻繁に帰ることになり、
兄とも連絡を取るようになります。

この息子二人と父親という男性だけの関係がとてもリアルでした。
言葉が足りなかったり、すぐにはぐらかしたり、
逆に状況次第では妙に素直になったり、
そこには家族ならではのノリというものがあって、
その空気感が絶妙でした。

『またね家族』は、そんな家族のやり取りが描かれた小説なのですが、
同時に武志自身の物語でもあります。

武志はとにかく色々うまく行きません。

主宰している小劇団はトラブル続きなうえに
せっかく頂いた仕事も思い通りにいかず、
恋人との関係も変わっていき、
さらに父親は余命わずかという状況です。

武志には常に人の目を気にするところがあります。

自分を大きく見せてしまったり、
かと思えば、この発言で正解だったのか?と気にしたり、
空気を読みすぎて思っていないことを口にしてしまったりします。

そんな武志に私も少しばかりイライラしながら読んでいたところ、
彼は一番やってはいけない、大好きな彼女の前でやらかしてしまいます。

ある日のデート中、日帰りデートだと思っていた彼女に
サプライズで宿を取っていたことを伝えたところ、
喜ばれるどころか、ある理由から「泊まるのは無理!」と言われてしまいます。
そして嫌な雰囲気に…。

どんな理由かは本を読んで頂きたいのですが、
私もこの状況なら彼女と同じことを言ってしまうかもなー。

彼には良かれと思ってしたことが裏目に出てしまうことがあるのですね。

とは言え不器用な武志も様々な経験をしていく中で、少しずつ変わっていきます。

大好きな演劇のこと、彼女のこと、
そして、苦手な家族のこと。

武志はそれぞれの問題とどのように向き合っていくのでしょうか。
ぜひ本のページをめくって彼の頭の中を覗いてみてください。

***

いい本でした。
まあ最初は、いちいちめんどくさい男だなあとは思いましたが。(笑)
でも、武志になんかイライラしたのは、
もしかしたら私にも似たところがあるからなのかもな。

泣いたり笑ったり怒ったり熱くなったり
読者である私の感情も変化しっぱなしで
最終的には心が程よくマッサージされた気分でした。

この本は、ぜひ父の日の前にお読みください。

父のことはどちらかというと苦手という方も
本を読んだ後は、まあ久しぶりに連絡くらい取ってみようかな…
という気持ちになっているんじゃないかな。

それから、お父様のことだけでなく、仕事や恋人との関係など
色々うまくいかないという方もぜひ〜。

***

<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

オレンジページ・キッチングッズ販売中!

オレンジページのオンラインで販売しているキッチングッズが
紀伊國屋書店富山店でも販売されています。

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※洋書売り場ではありませんのでご注意ください。


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yukikotajima 10:00 am

『The Young Women’s Handbook』

2020年6月4日

昨日のキノコレは、美容整形がテーマの湊かなえさんの小説
『カケラ』をご紹介しました。

◎『カケラ』の感想は コチラ

登場人物たちは皆、太ってるとか目が一重とか
それぞれ容姿に関する悩みを抱えています。
そのことで悲しい出来事を引き起こしてしまいます…。

私は『カケラ』を読んだ直後に、ある本を読んだのですが、
もしこの本を『カケラ』の登場人物たちが読んでいたら
結末はきっと変わっていただろうなと勝手に妄想してしまいました。

今、何かしら生きづらさを感じている女性の皆さんに
読んで頂きたい一冊があります。

それは、富山市出身の作家、山内マリコさんの最新エッセイ

『The Young Women’s Handbook〜女の子、どう生きる?(光文社)』


です。

このエッセイは、山内さんが2018年から2019年にかけて
雑誌『JJ』で連載していたものをまとめたものです。

『JJ』読者層の25歳の女性向けと言いつつも
年齢は問わず「女子が生きていくうえで大事だ」と思うことを書いたそうですので
30代以上の方も私はもう若くないし…と思わずに読んでみてください♪

私は山内さんと同世代のアラフォーですが、読んだ後は元気が出ましたよー。
程よく肩の力が抜けた上で前向きな気持ちになれました。

エッセイは全部で19あり、例えば「SNS」に関しては、
「スルーする力」を身につけるのが大事だと思う、と言います。
SNS疲れの症状が出たらシャットアウトして、本でも読むのがいちばんだと。

また、SNSの「いいね!」に関しても、他人からの評価じゃなくて
自分で自分を「いいね!」と思えたほうが良くない?と。

山内さんは「こうすべき」とは言いません。
こうしてみたら?と提案はするけれど、決して高圧的ではなく、
読者に優しく寄り添っていて、しなやかな印象です。

それから、この本は本の装丁も素敵です。
表紙はまるで手帳のようなお洒落なデザインなのですが、
これは山内さんが愛用しているフランスのノートブランド、
クレールフォンテーヌのマドラスノートと同じものなんですって。

また、ページをめくると罫線が引かれていますし、
本の大きさも手帳サイズで、まさにノートのようです。
山内さんは、この本を持ち歩いていつでも本を開いてほしいそうですよ。

気軽に読める一冊ですので、読書はちょっと苦手という方も
バッグに入れて気が向いた時に読んでみてはいかがでしょう?
読んだ後はきっと心が軽くなるはず。

そして、この本を読んだら私の番組『grace』宛に感想を頂きたいところですが、
ここはぜひ山内さんの番組『山内マリコのオッケイトーク』宛にお送りください。
もしかしたら山内さんが番組で感想を取り上げてくださるかも♪

◎『オッケイトーク』のサイトは コチラ

yukikotajima 11:41 am

『カケラ』

2020年6月3日

最近、よく聞く「コロナ太り」。

私もステイホームで運動不足のうえに
普段しないお菓子作りをしたり
テイクアウトを利用したり
そのテイクアウトが美味しいからお酒もすすみ…
まあ、要するに食べ過ぎまして
トレンドの最先端におります。(苦笑)

体重計の数字を見て
「え?もうこれはアウトじゃん!!!」
と慌ててダイエットを始めました。
毎日腹筋を鍛える筋トレをしているため、ずっと筋肉痛です。

アラフォーになってからほんとーに痩せなくなりました。

でも、それは私だけではないようでして、
中には美容クリニックに行きはじめる人もいるようです。

今日ご紹介する本は、「美容整形」がテーマの小説です。

『カケラ/湊かなえ(集英社)』


こちらの本は、紀伊国屋書店富山店 奥野晃英さんオススメの本です。

奥野さんのコメントです。

***

大量のドーナツに囲まれて亡くなっていた少女。
その真相に隠された「美容」と「容姿」を求める者が抱える闇。

インタビュー形式で進む本編が、
あなたをじっとりとした「いやミス」の世界へと誘います。

梅雨を前に、じっくりと本の世界に耽溺したい方にお勧めの1冊です。

***

湊さんといいますと、映画化もされたデビュー作の『告白』が有名ですが、
今回の『カケラ』も『告白』と同じ独白スタイルで物語が進んでいきます。

この独白、一人語りは、湊作品にはおなじみのスタイルです。

今回も章ごとに語り手が変わっていくのですが、
全て美容クリニック医師の久乃(ひさの)が聞き手のインタビュー形式です。

とはいえ、久乃自身の喋りは、プロローグ、エピローグのみで
本編は、喋り手たちの語りのみで構成されています。

まず第1章は、痩せたいとクリニックを訪れた幼なじみ志保の語りです。

彼女は昔は「トリガラ」と言われるほどに華奢だったのに
アラフォーになって、かなり太ってしまったのでした。(わーかーるー!)

志保は、自分が太った理由や過去の出来事などを
何度も脱線しながら久乃に語るのですが、
最後に小学校時代の同級生の八重子の話になります。

どうやら八重子の娘が高校卒業後に亡くなったようだと。
それも自殺で、大量のドーナツに囲まれていたらしいと。

ドーナツは少女の大好物で、
彼女は明るい性格でみんなから好かれていたそうです。

そんな彼女がなぜ亡くなったのか?

久乃は、少女やその母親の八重子の関係者たちから話を聞いていきます。
少女の同級生、中学・高校時代の先生、母親の同級生など。
女性もいれば男性もいます。

登場人物たちはみんな容姿に悩みを抱えています。
例えば、女性は太っていることや一重の目や鼻の低さを
男性は身長が低いことを悩んでいます。

一方、彼らの聞き手の久乃は誰もが美しいと感じる容姿です。
そして、医者であり、テレビにも出演し、執筆した本は話題となる有名人です。

ですから、みんな久乃に対していい印象を持っておらず、
どうせ私なんてデブでブスですよ!というひねくれた態度です。
子どもの頃、久乃によって傷つけられたと言う人も少なくありません。

もうね、出てくる人みんな感じ悪いです!
そんな言い方しなくてもいいのに…と何度思ったことか。

でも、感じが悪いながらもみんな自分が
少女やその母親について知っていることを久乃に語ります。

果たして少女が亡くなった理由とは?
また、本のタイトルの「カケラ」とは?

***

いやあ、本当によく喋る人たちでした。

次々に出るわ出るわ、愚痴に嫌味にひがみ。
まあ、女性同士の会話ではよくあることですが。(笑)
それにしてもすごかったです。

でも、意地悪な感情もわからなくもないのです。

この物語はフィクションだけど、
登場人物たちの感情はとてもリアルで、
彼らに触発されて、ブラック田島が何度も姿を現しました。(笑)

また、全員が容姿に悩んでいるのも印象的でした。
良くも悪くも人間の本性が詰まった一冊でした。

痩せたいとか、キレイに見せたいとか、
何かしら外見の悩みを抱えている方は
読んでみてはいかがでしょう。

読んだ後は、きっと「美しさ」へのとらえ方が変わっているはず。
私は変わりました。
どう変わったかはネタバレに繋がってしまうので言いませんが、
いいほうに変わったと思います。
で。
私のダイエットですが、
私は私なりの方法で続けていきます!
自分が納得のいくところまで頑張ってみようかなと思います。

***

<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

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フェアは、6月7日(日)〜7月5日(日)まで
中央催事コーナーで行われます。
※洋書売り場ではありませんのでご注意ください。


<紀伊国屋書店富山店>

住所:   富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜18:00

※当面の間、午前10時から午後6時までの短縮営業です。
ご利用の際はご注意ください。

◎HPは コチラ

yukikotajima 11:02 am

『透明な夜の香り』

2020年5月27日

もうすぐ梅雨がやってきます。
アスファルトの濡れた匂いを嗅いで
雨の季節だなあと感じる方もいるのでは?

あなたの鼻は敏感ですか?

私はわりと匂いは気になります。
だからといって無臭最高!というわけではありません。
自分の好きな香り、苦手な匂いがはっきりしているだけです。

とくにクサイのは絶対にダメです。
去年、台湾の屋台で嗅いだ「臭豆腐」の匂いはまったく受け付けませんでした。
思い出しただけでも、うっっ。
台湾は好きだけど、あの匂いだけはどうしても無理!

でも、今、臭豆腐の匂いを嗅いだら、間違いなく台湾の屋台を思い出します。
と同時に楽しかった台湾の記憶も。
そういえば、ちょうど一年前の今頃行ったのだっけ。
また行きたいなー。マンゴーかき氷を食べたい!

香りは、脳の海馬に直接届いて、永遠に記憶されるそうで、
久しぶりに嗅いだ懐かしい香りから、突然忘れていた記憶が蘇ることもあるそうです。

例えば、街を歩いているときに、以前好きだった人の香水の香りが突然して、
思わず振り返ってしまったことがある方もいるのでは?

***

今日ご紹介する本は、そんな「香り」にまつわる小説です。

『透明な夜の香り/千早茜(ちはや・あかね)【集英社】』


千早茜さんは、『あとかた』、『男ともだち』が直木賞候補になっています。
『男ともだち』は、以前ラジオでご紹介しています。

◎私の『男ともだち』の感想は コチラ

***

新作の『透明な夜の香り』は、
人並み外れた嗅覚を持つ調香師のもとで
家事手伝いのアルバイトをすることになった女性のお話です。

主人公は「一香(いちか)」という25歳の女性で、
調香師は「朔(さく)」という名の20代後半の男性です。

この朔は匂いから様々なことがわかります。

その人が食べたものや直前に行っていた場所はもちろん、
病気の有無や生活習慣、なんと感情までわかります。
また、花が咲く瞬間までわかるのだとか。すごい!
そういえば、花が咲く瞬間って見たことないかも。

そんな匂いに敏感な朔は、時々「匂いがうるさい」と言います。
確かに普通の人なら気にならない様々な匂いがして
その上、匂いの情報がもれなく頭に浮かんでしまったら疲れそうですね。

匂いでどんなこともわかってしまう朔の前では嘘はつけません。
なぜなら簡単にばれてしまうから。朔は嘘は臭うと言います。

そんな朔は、オーダーメイドの香りを作る仕事をしています。
それも特殊な香りの依頼が多く
「亡き夫の香り」や「入院中の息子が生きる力を呼びさます香り」
などの依頼が舞い込みます。

物語は、それぞれの依頼ごとの短編で構成された連作短編集です。
その上、朔や一香以外の登場人物もキャラが濃いので
来年あたりドラマ化されている気がします。

また、この小説には様々な香りが登場するので
常に何かしらの香りが頭に浮ぶのですが、
それだけでなく、様々な香りの知識を学ぶこともできます。

例えば、空腹時は鼻が敏感になるとか
モンシロチョウの羽はレモンの香りとか。

また、香りに加えて、一香が朔に作る手料理もたびたび登場します。
庭でとれたハーブを使って丁寧に作られた数々の料理は
どれも美味しそうでお腹が減りました。
なんだかずっといい匂いがしていた小説でした。

また、全体的に文章が美しく丁寧なのも印象に残りました。
例えば、一香は朔の声ことを「深い紺色の声」と表現します。
声を色で表現するなんて面白いですよね。
私の声は何色になるんだろう?

これからの雨の季節にお家でゆっくり読むのにおすすめの一冊です。
ぜひ雨音をBGMに読んでみてください。

そうそう、今嘘をついている人は、
ばれていないと思っているかもしれませんが、
実は嘘の匂いがプンプン漂っているかも!?

***

<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

晶文社(しょうぶんしゃ)創業60周年記念フェア


現在、「今も昔も気になる本にサイのマーク」でおなじみの
「晶文社」の創業60周年記念フェアを開催しています。

ロングセラーから最近話題の書籍まで幅広いラインナップで展開中です。

私、田島も先日フェアを見てきましたが、
それぞれの本の紹介文もあわせて展示されていまして、
これがとても良かったです!

例えば子供向けの『自分で考えよう』という本には、
「この世界は、わかりきってることなんか、ひとつもない。
いつだって、あたりまえを疑って、自分の頭で考えることが大切。
哲学の知恵とノウハウを教える最良のレッスンがはじまるよ」
とありました。

この紹介文を読むと、どの本も読んでみたくなりました。
ぜひ本選びの参考にしてみてください。


<紀伊国屋書店富山店>

住所:   富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜18:00

※当面の間、午前10時から午後6時までの短縮営業です。
ご利用の際はご注意ください。

◎HPは コチラ

yukikotajima 10:57 am

『コロナの時代の僕ら』

2020年5月20日

ステイホーム以降、家にいる時間が長くなり、
私も家じゅう掃除をしたり、苦手な料理どころかお菓子まで作ったりと
家にいるからこそできることをしてきました。

最近は、家で過ごすことにも慣れてきて、
これまでほとんど見なかったYouTubeを見るのが日常になってきました。

落語、ライブ、映画など、これまで何本見たかしら。

最近見て良かったのは映像作品の『肌の記録』
なんとこれ、明日21日(木)までの期間限定なので
まだ見ていない方はぜひご覧ください。

◎『肌の記録』の動画は コチラ

柄本時生さん、岡田将生さん、落合モトキさん、賀来賢人さんの4人が
完全リモートで撮影した映像作品で、舞台は100年後の世界です。

人は家にいるのが当たり前で、基本的に外出は禁止。
すべてがリモートで行われています。
登場人物の4人も幼馴染なのですが、一度も直接会ったことはありません。
でも、みんな仲良しで、それぞれが家の中での生活を受け入れています。
なんなら外に出るのは怖いと言います。

でも。。。

私は、こんな生活が当たり前になってはいけないと思いました。

100年後、地球に暮らす人たちが、家の中にこもりっぱなしではなく
普通に外出できるような生活を送るためには、どうしたらいいのか。

そのヒントが、この本にありました。

イタリアの小説家パオロ・ジョルダーノによるエッセイ
『コロナの時代の僕ら(早川書房)』です。

この本は、紀伊國屋書店富山店の奥野晃英さんのオススメ本です。

まずは、奥野さんのコメントです。

***

ヨーロッパで最悪のコロナウイルス感染に襲われたイタリア。
そんな非常事態下でイタリア人作家が綴った魂のエッセイです。

日本は緩やかではありますが、
コロナウイルスの猛威から脱しつつあるように見えます。

だからこそ、この本を最後まで読んで欲しい。
それぞれが感じた「忘れたくないこと」を考えて欲しい。
そう思い、今回紹介させて頂きました。

***

この本は、イタリアはもちろん
日本をはじめ26ヵ国で緊急刊行された、今話題の本です。

タイトルに「コロナ」とあるとおり、コロナについて書かれています。
つまり出来立てほやほやです。
イタリアで感染が広がり、死者が急激に増えていった2月から3月に
イタリア・ローマで書かれました。

著者は冷静にわかりやすく現状を伝えています。

例えば、感染の広がりをビリヤードの球に例えて、
感染した一つの球が他の球にぶつかることで広がっていくと表現しています。

ちなみに、イタリアは先日、5月18日に外出禁止措置が解除され、
これから復興に向かっていくわけですが、著者はあとがきで
「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」について書いています。

例えば、乗るはずだった飛行機のチケットをキャンセルしなかった自己中心的な自分や
今回のパンデミックの原因は自分たちの軽率な行動にあることなど、
様々な「忘れたくないこと」を挙げています。

また、私たちは「はやく元の生活に戻ってほしい」と口にしますが、
著者は「何に元どおりになってほしくないのかを、よく考えておくべきだ」
と繰り返し書いています。

元どおりではなく、元どおりになってほしくないものを考えようと言っているのです。
元に戻ってはいけないこととは何なのでしょうか。

ちなみに、今のままでは必ず新しい感染症の流行が何度も訪れるだろう、
と著者は予測しています。
では、私たちはどうしたらいいのか。
この続きは、ぜひ本のページをめくってみてください。

***

<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

※紀伊國屋書店富山店は、営業が再開しましたが、
当面の間、午前10時から午後6時までの短縮営業です。
ご利用の際はご注意ください。

<紀伊国屋書店富山店>

住所:   富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
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営業時間: 10:00〜18:00 ※現在、短縮営業中

◎HPは コチラ

yukikotajima 10:25 am

『今日も町の隅で』

2020年5月13日

今日ご紹介する本は、ある町に関わりのある人々について描かれた短編集です。

『今日も町の隅で/小野寺史宜(おのでら・ふみのり)【角川書店】』


小野寺さんにとって初の短編集だそうで、10の作品が収録されています。

それぞれのお話がつながっている連作ではありませんが、
全員が「みつば」という町に関わりがあります。
また、それぞれ何かしら悩みを抱えています。

物語は、まず11歳の小学生が主人公の物語から始まり、
その後、徐々に年齢が上がっていき、最後の主人公は42歳です。
なお、一人の人の成長物語ではなく、それぞれ異なる人たちです。

***

例えば、「カートおじさん」という物語の主人公は、
スーパーでレジの仕事をしている42歳の女性です。

タイトルの「カートおじさん」は、
スーパーの買い物客用のカートが乱れているのを見つけると
店員でもないのにカートを片付けるおじさんのことなのですが、
この方はカートを片付けるだけで、
普通に買い物もしてくれるし、面倒な人ではありません。

ただ、時にはやっかいな人もやってくるもので
ある日、小学生の男の子が商品のボールペンを
万引きしそうなところを目撃してしまいます。

どうすべきか悩んだ彼女は、男の子に
「レジを通してね。お願いね」とだけ言って、その場を去ります。

しかし、彼女はこの対応でよかったのか悩みます。
私は甘かったのではないか、間違ったのではないかと思っていたら
仕事に集中できず、普段はしないようなミスまでしてしまいます。

結局、小学生の男の子は万引きをしたのか。
また、カートおじさんとは何者なのか。

続きはぜひ本のページをめくってみてください。

***

他には、ある男子のせいで学校に行けなくなった女子が
その男子に誘われて一緒に地元の高校の野球の試合を見に行くお話や
高校でバンドを組んだものの、リードギターからサイドギター、
最終的にはベースになってしまった男子高校生、
作家になりたいけれどなれずに節約生活をしている30歳の男性、
妻から突然、元カレを一日だけ家に泊めてもいいか聞かれ、
心とは裏腹に「いいよ」と言ってしまった男性、
久しぶりに同窓会に出席した40歳の男性の物語などが収録されています。

登場人物は皆、普通の人たちです。
それぞれ、自分はどうしたらいいのか人知れず悩みを抱えています。
だからといって地味で暗い物語なのかといったらそんなことは無く、
どのお話も最後の一文がとてもいいのです。
登場人物たちがスッキリ明るい表情をしているのがわかります。

小野寺さんは、普通の人を描くのが素晴らしいのです。
どこにでもいそうな人たちの物語なのに全然退屈ではありません。

みんないい人なんだけど、ちょっと不器用で、
どちらかといえば、主人公ではなく脇役になりそうな人たちです。
でも実際は、脇役のほうが多いんですよね。

本を読み終えた後は、まさにタイトルの「今日も町の隅で」頑張る人たちの
幸せを願わずにはいられませんでした。

優しい気持ちになれた素敵な短編集でした。

キャラが濃かったり、激しい展開だったりする物語も面白いけれど、
こういう静かなタイプの物語も私は好きです。

最近、色々上手くいかなくてちょっとお疲れ気味という方にもオススメです。
ぜひ一作品ずつゆっくりお読みください。

また、この作品を読んでお気に召したら
以前、ラジオでご紹介した小野寺さんの『ライフ』も是非!
こちらもいい作品です。

◎私の『ライフ』の紹介は コチラ


<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

※現在、紀伊國屋書店富山店は、臨時休業中です。
営業再開が決まりましたら、ラジオでもご案内します。


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電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00 (※現在休業中)

HP:  http://www.kinokuniya

yukikotajima 11:39 am

『読みたいことを、書けばいい。』

2020年5月12日

私の仕事は「喋る」仕事ですが、
ブログをはじめ放送で喋る原稿など、書く作業も多いため
書店に行くと、趣味の小説のほか、喋りや書くことに関する本もチェックし、
気になる本を見つけると買っています。

今日は、ちょっと前に買った本が素晴らしかったので、ご紹介します。

『読みたいことを、書けばいい。
人生が変わるシンプルな文章術
/田中泰延(ひろのぶ)【ダイヤモンド社】


本屋さんでこの本を見かけてパラパラっとページをめくってみたら

「ことばを疑うことから始める」

という文章が、まず目に飛び込んできて
あ、これ、私が日頃大切にしていることだ!と思い、
他のページもパラパラと見てみたら共感だらけ。
これは読んでみたいと購入したのでした。

私は自分が書いたものだけでなく
人が書いた原稿を声に出して読むことも多いのですが、
自分の中でしっくりこない言葉に出くわすと必ず調べています。
まあ、そのせいで「田島はこまかい」と言われることもあるのですが。。。

この本は、本を読んでいるというより
著者の田中さんの話を聞いている感覚で楽しく読めました。

最近、SNSをしている方も多いですが、
毎日投稿をしている方は、ぜひこの本を読んでみてください。
きっと読んだ後は書き方が変わると思いますよー。

でも、この本は、文章のテクニック本ではありません。

タイトル通り「自分が読みたいことを、書けばいい」ということが、
具体的に綴られています。

文章を書く上で大切なことの他、ダメな文章例も載っています。
これがいい塩梅で毒づいていて笑ってしまいました。

また、全体を通して「そう、そう、そうなのよー」と共感の連続でもありました。

例えば、「わたしが愛した部分を、全力で伝える」という一文。

これは、どんなに興味が無い対象でも良いところはある!
それを全力で伝えよう、というものです。
まさに、良いところを見つけて伝えるのが私の仕事なので、
「わかるわー」と本に向かって口に出してしまいました。
他にも共感ポイント満載でした。

最近、こんな状況で3月以降、仕事はキャンセル続きで
ため息をついてしまうこともあったけれど、、、
今、このタイミングでこの本に出合えて良かったです。
この本を読んで、あらためて頑張ろうと思えました。
それこそ初心を思い出しました。

そういう意味では就職活動中の学生さんたちにもオススメです。
就活のマニュアル本も色々とありますが、
私はこの本を読んだほうがきっと役に立つと思うな。
田中さん流の「履歴書の書き方」も載っていますし。
私が就活中に読みたかったわー。

yukikotajima 7:28 pm

『小さいノート活用術』

2020年5月6日

ステイホームでどんな毎日を過ごしてますか?

突然ですが、質問です。
3日前は何をしてましたか?

家にいたことは確かだけど、何してたっけ?と、すぐに思い出せなかったり、
思い出せても、いや特に何もしていなかったな、という方もいるのでは?

そんなあなたは、小さいノートを活用してみてはいかがでしょう?

あなたのお家に小さいノートはありませんか?

そのノートを使うことで、
ぼんやり過ごしてきた日々にメリハリがうまれて
毎日が充実するかもしれませんよー。

今日は、紀伊國屋書店富山店の奥野晃英さんのオススメ本です。

『時間をもっと大切にするための
小さいノート活用術/高橋拓也【玄光社】』

まずは、奥野さんの推薦コメントです。

***

本書は、「ノートは小さい方がいい」が持論の
文房具紹介サイト編集長、高橋拓也氏が送る
世界で1番気楽なノート術です。

好きなこと、やりたいことへの閃きを
ノートに思いのままに書くことで忘れずにいられます。

今は出来なくても、見返せば、実行に移せる日が来るかもしれません。
未来に繋がる自分だけのノートを作ってみませんか?

***

私も『小さいノート活用術』を読んでみました。

読む前は、すでに紙の手帳にあれこれ書いているし、
あえて小さいノートなんていらないんじゃない?と思っていたのですが、
そんな私でもこの本を読み終えるやいなやノートに文字を書きはじめました。(笑)

私のノートは、以前、紀伊國屋書店富山店で購入した八村塁選手のノートです。

買ったまま全く使っておらず、サイズもちょうど良かったので使うことにしました。

***

『小さいノート活用術』を書かれたのは、
文房具の魅力を紹介するウェブマガジン「毎日。文房具。」編集長の高橋拓也さんです。

高橋さんは、スマホよりはるかに軽い小さいノートを毎日持ち歩いて、
思いついたことを書き留めているのだとか。

ポイントは、「ノートが小さいこと」だけで、
使い方のルールは無いそうです。

でも、自由に書いていいと言われても何を書けばいいのかわからい、
という方もいると思います。

そんな方は「タスク&メモ」から始めるのがいいそうですよ。

まず、日にちを書いて、その日にしなければいけないことを書き、
できたら線を引いて消していく。

たしかにこれならできそうですよね。

他にも、この本には、
買うものリスト、やりたいことリスト、
ひとり会議、三行日記、怒りメモなど
様々なノートの使い方が紹介されています。

中には「こんな飲み会は嫌だ」という、
嫌な理由を書いただけの「嫌だリスト」まであります。

このノートは誰にも見せませんので、
自分の正直な思いを書くことができるのです。

私はというと、今のところ「嫌だリスト」「怒りメモ」は書いていませんが(笑)、
まず、コロナが終息したら行きたいところ、したいことを挙げてみました。

また、「ふと思いついたこと」も書き留めています。

「あれ、ほら、なんだっけ?」が最近、増えてきたような気がするので…
今後はノートに補ってもらおうかと思いまして。(笑)

いや、でも、スマホがあれば十分なんだけど…という方もいると思いますが、
高橋さんは、小さいノートとデジタルツールとの組み合わせの提案もしています。
例えば、電車に乗るとき、ルート検索はスマホでして、
移動時間に本を読みたいなとか、乗り換えの間にお弁当を買おう、
といったことはノートに書こう!
そうすることで、ただの移動時間が楽しくなるよ、と。

この本は、とにかく具体的なのでわかりやすいのです。
また、内容も面白い!
人のノートを見ることは滅多にないので、そういう意味でも楽しかったです。
まるで人の頭の中をのぞているようで。

あなたも小さいノートを持ち歩いてみてはいかがでしょう?
使い方は『小さいノート活用術』をお読みくださいね。

また、この本には、おすすめの小さいノートや
使うのが楽しくなる文房具も紹介されているので
読むだけでワクワクできますし、ノート選びの参考にもなると思います。


<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>

※現在、紀伊國屋書店富山店は、臨時休業中です。
営業再開が決まりましたら、ラジオでもご案内します。


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電話番号: 076-491-7031
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yukikotajima 9:56 am

生プリン

2020年5月2日

今日のッツカフェドライヴィンのテーマは「おうちカフェ」でした。

◎ネッツカフェドライヴィンのサイトは コチラ

ラジオでご紹介した「生プリン」の作り方を
こちらのブログにも載せておきますね。

ちなみに、この「生プリン」の作り方は、
富山市総曲輪に去年の年末にオープンした
大衆酒場 六腑(ろっぷ)マスターの山口豪太さんに教えていただきました。

六腑は、おでんが美味しい、私のお気に入りのお店の一つです。
今はテイクアウトもしています♪

また、このお店の生プリンが美味しいんです!

そろそろまたあのプリンを食べたいなあと思ったものの
ステイホームの今は食べられないので、
マスターに家で作れないものか聞いたところ…
なんと作り方を教えてくださいました。
ありがとうございます〜。

<材料>

・生クリーム 70ml
・牛乳 30ml
・グラニュー糖 10g
・バニラエッセンス 少々(香り付けで5滴くらい)
・卵黄 1個

<作り方>

1 生クリームにグラニュー糖、バニラエッセンスを入れてホイップ。

2 牛乳を入れてホイップし直します。※牛乳を入れるのがポイント!

3 ホイップの上に生の卵黄(卵の黄身のみ)とカラメルソースをのせて完成!

食べる時は、全てをスプーンで混ぜます。

※なお、写真は、以前お店で食べたときのもので、私が作ったものではありません。

でも、私も家で作ってみましたよー。
ちゃんと美味しくできました。

皆さんもぜひ作ってみてください♪

yukikotajima 11:55 am

『ライオンのおやつ』

2020年4月29日

ステイホームの今、お家で読書をされている方もいらっしゃると思いますが、
今日ご紹介する本は、まさに家で読むのにぴったりな一冊です。

なぜなら涙が止まらないから。

私は家で一人なのをいいことに、子どものようにわんわん泣きました。
終始涙が止まらず、ごみ箱はティッシュの山になるし、目は腫れぼったいしで、
決して人には見せられない状態でした。

でも、読後感は決して重たくはありませんでした。
それどころか心の中にたまっていた膿が涙とともに流されたかのような
すっきり穏やかな気持ちでした。

今日ご紹介する本は、こちら。

『ライオンのおやつ/小川糸(ポプラ社)』


先週のユキコレは、今年の本屋大賞受賞作の
『流浪の月/凪良ゆう〈東京創元社〉』をご紹介しました。

◎私の感想は コチラ

◎本屋大賞の公式サイトは コチラ

今日ご紹介する『ライオンのおやつ』は、今年の本屋大賞2位の作品です。

『流浪の月』も良かったけれど、
どちらかというと『ライオンのおやつ』のほうが
これまでの本屋大賞っぽいなという印象です。

***

『ライオンのおやつ』というタイトルだけを見ると、
動物のライオンが食べるおやつの話?動物園の話?
と思ってしまいそうですが、
表紙のイラストはブルーの海でライオンはどこにもいません。
本の帯にさりげなく動物が描かれていますが、それ犬です。

いったいどんなお話なのか、簡単にご紹介しましょう。

主人公はアラサーの女性、雫です。
彼女はある病と闘っていたのですが、医師から余命を告げられ、
人生の最後の日々を過ごす場所として、瀬戸内の島にあるホスピスを選びます。
そのホスピスの名前が「ライオンの家」なのです。

なぜ「ライオンの家」なのかは、本に理由が書かれていますので、
ぜひ読んでいただきたいのですが、
このホスピスでは、毎週日曜日、入居者が生きている間にもう一度食べたい
思い出のおやつをリクエストできる「おやつの時間」があるのです。

だから「ライオンのおやつ」というタイトルなんですね。

入居者それぞれが、そのおやつをリクエストした理由を思い出ととも綴り、
それをスタッフが朗読してからおやつを食べるのですが、
このおやつの時間が涙無しには読めませんでした。

人生を振り返ってみると、みんな感謝もあれば後悔もあります。
それぞれの思いが心に響きました。

あなたはどうですか?
人生の最後に食べたい「おやつ」は何ですか?

今、お家で手作りのおやつを作って食べている方もいると思いますが、
それこそそのおやつがずっと先の未来に
人生の最後に食べたい思い出の味になっているかもしれませんね。

***

さて、小さな島のホスピスで雫はどのように生活を送っていたのかというと、
自由に外出することもできたので、
元気な時は自然豊かな島をホスピスに住む犬とともにお散歩することもありました。

このワンちゃんのおかげで雫の毎日は幸せな日々でした。
また、提供される食事がどれも美味しくて、それは「魂に直接響くような味」なのだとか。
特に朝のお粥が美味しくて、入居者の中には
このお粥が楽しみで長生きした方もいたそうです。

ホスピスを主宰する看護師の女性は、痛みには体と心の二つの痛みがあり
その両方を取り除かなければ幸せな最期は訪れないと言い、
心のケアも大事にしており、美味しくて体にいい食事を提供するのはもちろん、
入居者一人一人にあったセラピーも取り入れていました。

この代表の女性がとても素敵な人なのです。
包容力があって、優しくて、でも強さもある、心から尊敬できる人です。
こんな人に私もなりたい、と思いました。

***

また、この作品は雫のホスピスでの日々が描かれており、
「泣ける」感動作であることは間違いないのですが、
何がいいって、表現が素晴らしいのです。
独特な感性ゆえのハッとさせられる表現が多く、
そういう意味での心地よさに心が満たされました。

例えば、雫がホスピスに来たばかりのころ、
慣れない景色を見ながら「まだ心のピントが合わない」と表現したり、
島で深呼吸をしたときには
「肺の内側が、きれいな空気でゴシゴシと洗われるよう」と思ったりします。

他にも豊かな表現が多くて、声に出して読みたくなりました。

***

ちなみに、著者の小川糸さんは、
病気で亡くなったお母様が生前「死ぬのが怖い」と怯えていたことから、
読んだ人が、少しでも死ぬのが怖くなくなるような物語を書きたい、
と思って執筆されたのだとか。

物語が全体的に優しい雰囲気なのは、
小川さんがお母様のことを思ってお書きになったからなのかもな。

本当にいい一冊でした。

今、こんな状況で不満ばかりを口にしてしまいがちですが、
雫は余命を告げられてからこんなことを思っています。

幸せは自分が幸せであると気づくこともなく、
ちょっとした不平不満をもらしながらも、
平凡な毎日を送れることなのかもしれない。

この本を読んだ後はきっと世界の見え方が変わります。
私は毎日をもっと大切に過ごしていこうと思えました。


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yukikotajima 11:26 am

『流浪の月』

2020年4月22日

本を選ぶ基準は様々ありますが、
こちらを参考になさっている方も多いのでは?

本屋大賞

「本屋大賞」は、書店員の投票で決定するもので、
過去一年の間、書店員自身が自分で読んで
「面白かった」「お客様にも薦めたい」「自分の店で売りたい」
と思った本を選び投票しています。

つまり、本屋大賞の受賞作は、全国の書店員が今一番売りたい本ということです。

大賞受賞作は毎年話題になり、映像化もされています。
ちなみに、去年は瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』
2018年は辻村深月さんの『かがみの孤城』、
2017年は映画化もされた恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』でした。

そして、4月7日に発表された今年の大賞受賞作は、

『流浪の月/凪良ゆう〈東京創元社〉』

でした。

私も早速読んでみたのですが、すぐに作品の世界に没頭。夢中で読み進めました。
また、読み終えた後も登場人物たちのことを考えてしまいました。
もはや登場人物たちが他人では無い感じなのです。

これはこれまでの受賞作にも当てはまります。
いい作品は、ずっと心に居座り続けるのですよね。

***

物語は、自由でキラキラした幸せいっぱいの家族の姿から始まります。
小学生の少女は、家族3人で幸せな生活を送っていました。
ところが、父が病気で亡くなったことから物語は一転。
少女は親戚の家に引き取られるのですが、
そこでの生活は心身ともに辛いものでした。
そんなある日、公園で大学生の青年に声をかけられ、
少女はついていきます。

ここまで紹介すると、ほとんどの人は、
このあと少女がさらに不幸になることを予想すると思います。
でも。
実際は、少女は青年との暮らしに安らぎを感じていました。

しかし、そんな生活も長くは続きません。
あっという間に世間にばれ、
二人は事件の被害者、加害者として引き離されてしまいます。

それから15年経ち、二人は再会。
どんどん接近していきます。
そして、少女はこう思います。

「あなたとともにいることを、世界中の誰もが反対し、批判するはずだ。
それでも、わたしはあなたのそばにいたい」と。

事件の被害者になった彼女は、世間から心配され、優しくされます。
その一方で、青年はずっと悪い人の印象のままです。

彼女がどんなに「彼は悪くない」と伝えても誰もわかってくれません。
彼女は、自分の言葉は人には伝わらず、
勝手に別の意味に解釈されてしまうと落胆します。

でも、私ですら本のページをめくりながら、
ずっと青年を疑いの目で見ていました。

少女の目から見るといい人そうに見えるけど、本当はどうなのよ?と。

果たして青年の本心とは?
また、再会した二人はその後どうなるのか?

気になる方は、ぜひ本のページをめくってみてください♪

頭からずっとコロナが消えない日々ですが、
この本を読んでいる時は忘れることができました。
何かに夢中になる時間って大事ですね。

また、この本を読んで、
私たちは人の話を自分が思っているより聞けていないのかもしれない、
とも思いました。
あなたも人の話を遮ったり、都合よく解釈したり、決めつけたりしていませんか?
特にお子さんの話を聞くとき、そういう傾向になりやすいかなと。
あなたはちゃんと人の話を聞けているでしょうか。

今日は、先日発表された本屋大賞受賞作
凪良ゆうさんの『流浪の月』をご紹介しました。

本屋大賞の公式サイトには、
大賞のほか、10位までの作品が掲載されています。
私は10作品中6作品を読んでいますが、
どれもそれぞれ面白かったですよー。
大賞受賞作と合わせてお読みください。

◎本屋大賞の公式サイトは コチラ

なお、来週のユキコレは、今年の本屋大賞2位の
小川糸さんの『ライオンのおやつ(ポプラ社)』
をご紹介します。
すでにお読みの方はぜひ感想をお寄せください。

***

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