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ツタよ、ツタ

2016年11月30日

一行目から心をギュッとつかまれる本があります。

文字を追いながら
気持ちがどんどんたかぶっていく
あの感覚。

ああ、読書ってどうしてこんなに楽しいのかしら!
と思わずにはいられない瞬間です。

またしても、そんな本に出合ってしまいました。

『ツタよ、ツタ/大島真寿美(実業之日本社)』

大島真寿美さんは『ピエタ』で話題になった作家さんです。
以前ラジオでも紹介しています。

★ ピエタの私の感想は コチラ

5年前も私、絶賛してますね。(笑)

前回も声に出して読みたくなる、と言っていますが、
今回も同じことを思いました。

なんといっても言葉のリズムがいいのです。
短い言葉をぽんぽん重ねていったかと思えば、
続く文章は流れるような落ち着いたものだったりして。

まるで心地いい音楽を聴いているかのようでした。

もちろん表現も美しいです。
日本語はこんなに豊かだったのか、
と思えてなりませんでした。

独特な表現もあるものの、
イメージできないどころか、その逆で、
鮮やかな映像を頭の中に浮かべることができまいsた。

この感覚は、ぜひ本のページをめくりながら実感していただきたい!

もちろん好みはあると思いますが、
私は好きなタイプの本でした。

***

『ツタよ、ツタ』

という変わったタイトルの物語の内容にも少し触れておきましょう。

ツタというのは、明治の終わりに沖縄で生まれた幻の女流作家のことです。
つまり名前です。
実在の人物がモチーフになっています。

ツタは型や常識よりも自分の感覚を信じていたため、他人とよく衝突していました。
適当に流すことができないのです。
嫌なものは嫌だし、違うことは違うということを
表に出さずにはいられませんでした。

また彼女自身、自分の心のうちにあるものを制御できずにいました。
時々、頭の中がうるさすぎてどうにかなりそうになるほどです。

そんなある日、
それを言葉にする、つまり「書く」ことで
自分を解き放つことができると知り、
ツタは作家を目指すことにします。

名前も「ツタ」から「千紗子」に変えて。

そしてついに作家デビューすることになり…。

という物語です、
この続きは、本を読んでね。

***

ツタという女性は大変正直な人です。
そして激しい。
また、繊細でもあります。

たぶん、色々なことが気になってしまうのだと思います。

確かに、人は黙っていてもずっと頭の中には言葉が浮かんでいますよね。
寒いなとか、お腹へったなとか。(笑)

普通の人はそんなどうでもいい言葉がずっと続いていくのだと思いますが、
ツタは違います。
次々にこれはどういうことだろう?と深いところまで考え出してしまうのです。

だからこそツタにとって「書く」ことは特別でした。

もし、今の自分は何かしっくりこない、という方は、
ツタのように自分の思いを書き出してみてもいいかもしれません。

また、新たな名を持つことも気分が変わっていいかも。

でも、その名前をどこで使えばいいの?と思った方は、
ラジオにメッセージを送ってみるのはいかがでしょう?

誰もがそう簡単に作家にはなれないけれど、
ラジオネームを考えて自分の思いをラジオに送ることなら、どうかしら?
それなら、できそうかも…って思いません?

今日のgraceもあなたからのメッセージをお待ちしています!

放送は今日のこのあと13時30分からです。

 graceのサイトは コチラ

最後は番宣のようになってしまったけれど(笑)、
作品は本当によかったです!

何かいい本はないかしら?とお探しの方、是非読んでみて下さい。

yukikotajima 12:16 pm

女子的生活

2016年11月23日

今日は勤労感謝の日でお休みですが、
のんびりできていますか?

会社の嫌な上司に会わずに済むだけでも
気がラク〜!という方もいらっしゃるかもしれませんね。

嫌な人ってほんとどこにでもいますよね。

いちいち嫌味を言わずにはいられない人や
都合が悪くなると逆切れする人、
人によって態度ががらりと変わる人など。

あなたの周りにもいませんか?

私の周りにも、もちろんいます(笑)。

特に私は何を言っても大丈夫だろう!と思われているらしく、
ずかずか土足で心に入りこまれることも多々あります。

例えば、
・最近太った?
・結婚せずに好きに生きていていいね
・社長たちの心つかむの、うまそうだよね
・悩み、なさそうだよね
など。

これらのことを言われる度に
反抗したら彼らの思う壺だから絶対に笑顔で返してやるぞと思うのですが、
時々、心に余裕が無い時はつい言い返してしまい
冷静になってから、あああ、負けた…と悔しくてたまらなくなります。

きっと、わかるわかる!と思う女性、いらっしゃるのではないかしら?

ほんっっっと悔しいですよね。

そんな日々積み重なっていくストレスを発散してくれる本があります。

『女子的生活/坂木司(さかき・つかさ)(新潮社)』です。

一見、漫画かな?と思わせる表紙とタイトルですが、小説です。

本の表紙には、手鏡にうつるあかんべえをして舌を出す女性のイラストが描かれ、
本の帯には「好きなように生きてやる!」という宣言が。

これはきっとスカッとしそうだなと思い、本を手に取ってみました。

***

主人公は、アパレルで働く「みき」。

ガールズライフを楽しむために東京に出てきました。
モデルのような体形をいかしたオシャレを楽しんでいます。

仕事は大変だけど、同僚とも仲が良く
時々合コンなどに参加しながら毎日を楽しんでいます。

と紹介すると、ストレスを感じる生活とは無縁そう…と思われてしまいそうですが、
実は「みき」は、ある理由から他人から酷い言葉をよくかけられているのです。

冗談交じりなこともあれば、
ストレートな悪口を投げかけられることもあるし、
味方のふりをしつつも実際は嫌味が込められていることもあります。

「みき」がなぜ他人から色々言われてしまうのか、
その理由は本を読んで確かめてください。

この本にも嫌な奴らがたくさん登場します。

例えば、
・自分に注目してほしくてたまらないかまってちゃん
・他人を見下して上に立つことに喜びを感じる人
・自分と違う感性を持っている人を受け入れられない人
など。

本を読みながら「こういう人、いるいる!」と何度思ったことか。

でも「みき」は、いちいち傷ついていられない!と彼らと戦います。正々堂々と。
よくぞ言った!と何度心の中で拍手を送ったことか。

ちなみに「みき」は怒りをエネルギーにしています。
これ、私も一緒です。(笑)

誰も私のことをわかってくれない…
と一人こっそり涙を流したことのある女性の皆さん、
試しにこの本を読んでみて。

「みき」の言動にスカッとするだけでなく、
嫌な人への対処法も学べますよー。

嫌な奴のことを考えてイライラするより
心が喜ぶことを考えて生きるほうが人生楽しいものね。

私も「みき」のように前を向いて生きて行くわよ!!

yukikotajima 11:44 am

ゆららのgrace女子会プランがスタート!

2016年11月17日

今日のgraceでお話したとおり、
graceと砺波市にある天然温泉湯来楽(ゆらら)のコラボプラン

「ゆっきーおすすめFMとやまgrace女子会プラン」

がいよいよ明後日19日(土)にスタートします!

 湯来楽(ゆらら)のHPは コチラ

以前、試食会のことをブログにアップしましたが、お読みいただけましたか?
まだの方は↓を読んでください♪

 試食会の模様は コチラ

このブログにもある通り
この女子会プランは、ひと言でいえば
私、田島のワガママから始まったものです。

ちなみに、こんな感じのことを言いました。

お野菜たっぷりで
スーパーフードもあると嬉しいなー。
ビールはもちろん、
スパークリングワイン(しかも甘口・辛口選べる)も飲みたい。
食後のコーヒーもほしいなあ。
できればスイーツ(体に良さそうなもの)と一緒に♪

今、自分であげながら、あまりにもワガママでびっくりしました。(笑)

でも、おかげでと〜っても魅力的なプランが誕生しました。

さっそく詳しい中身をご紹介しましょう!

***

grace女子会プランのお食事メニューはこちらです。



・鱈の昆布締めカルパッチョ バジルソース

・自家製エゴマ豆腐のサラダ

・京生麩の田楽

・海老とアボカドの生春巻きスイートチリソース


お鍋は選べます↓

・フレッシュトマトのポトフ ゆらら風



・豆乳もつ鍋 ゆらら風



どちらのお鍋もご希望があれば追加料金なしで ご飯 もサービス。
リゾットとして食べてもおいしいそー♪

デザートもあります。

・チアシード入りアサイージェラートとヨーグルトのパフェ フルーツソースがけ

どうですか?
見た目も鮮やかで美しいですが、
味ももちろんすべて美味しいです!!!


お飲物は、カクテルや生ビール、ソフトドリンクなどが120分飲み放題

さらに今回だけ特別に赤・白ワイン、ホットコーヒーも追加。


さらにさらに!

1グループにスパークリングワイン1本プレゼント

しかも、ご予約時に甘口か辛口を選べます。


また、お酒を飲まない方には、ミニソフトチケットがプレゼントされます。


こんなに充実の内容なのに、温泉入浴、岩盤浴 もついています。


また、携帯会員の方には

次回使える無料の入浴券とリラクゼーション割引券(全コース500円引き)

もプレゼントされちゃうんですー!(当日会員になった方もOK!)

grace女子会プランのご利用期間は、11月19日(土)〜12月18日(日)です。

期間中は、昼も夜も利用できます。

平日の昼にママ会
休日の昼に仲良し女子会
平日の夜に仕事仲間で忘年会
休日の夜に母娘会
なんていかがでしょ?

気になる料金は、 税込3,827円 です!!!

これ、8,000円相当なんですって。
半額以下ですよー!
本当にお得です。

利用したい方は、女性限定で 2人以上で 2日前までに予約 してください。

 電話番号:0763-33-2188 (ゆらら)

 ゆららのHP からも予約できます。

 grace女子会プランの詳細は コチラ でもご確認いただけます。

***

女性の皆さ〜ん、  
12月18日(日)までの1ヶ月限定ですので、
お早めにご利用くださいね!

男性の皆さんは…
要望が多ければ利用できるようになる…かも!?

yukikotajima 6:15 pm

室町無頼/ペンギンの憂鬱

2016年11月16日

今日のキノコレでは、
紀伊國屋書店富山店の奥野さんから
おすすめの本をご紹介いただきます。

今日のキノコレの内容は コチラ

私もおすすめ本を読みましたので軽く感想を。

『室町無頼/垣根涼介(新潮社)』


スカッと爽快な一冊でした。
530ページもあるとは思えないほど、
時間を忘れて読んでしまいました。

腐りきった世を変えるべく戦った
室町時代の男たちの物語です。

しかも史実に基づいています。

室町時代と現代では世の変え方は異なりますが
気持ちの面では現代と変わらず、
物語としての面白さはもちろん、
登場人物たちの生き方から学ぶことも多く
気持ちよく読書を楽しめました。

主人公の一人、蓮田兵衛(はすだ・ひょうえ)が
もし現代にいたらどうなっていたのかしら。
きっと素晴らしいリーダーになっていたんだろうな。
彼の下で働いてみたかったなー。

ご自身がリーダーという方は、
読んで損は無いと思います。ぜひ!

***

こちらは、現在、紀伊國屋書店富山店で実施中のフェア
「はじめての海外文学」の中から選んだ一冊です。

『ペンギンの憂鬱/アンドレイ・クルコフ、訳:沼野恭子(新潮社)』


ウクライナのロシア語作家、
アンドレイ・クルコフの国際的なベストセラーで
1996年に発売されました。(日本では2004年に発売)

本が出たのは今から20年前ですが、
変わらずずっと人気があるようですよ。

私は今回初めて読なんだのですが、
この本を選んだ理由は、ずばり見た目です。(笑)

この女の子とペンギンのイラストに心惹かれ、
手に取ったのでした。

海外文学というと、もうそれだけで読みにくそう…
と思ってしまいそうですが、
この本はま〜ったくそんなことはありませんでした。

売れない小説家が動物園からもらったペンギンと暮らすという、
不思議な設定でありながらもぐいぐい引きこまれる面白さがありました。

ペンギンと暮らす、なんて想像したこともないですが、
主人公の彼はふつうに受け入れているのです。

部屋の中をぺたぺた歩きまわるなんてかわいくないですか?

この本が出てから20年。
この本を読んだ人の中で何人の人が
「私もペンギン飼いたい!」と思ったことかしら。

海外文学は、本の装丁から日本とは違ったつくりになっています。
それこそ、読んだ後もアートになるようなオシャレなものが多いです。

『ペンギンの憂鬱』もまるで絵本のような可愛らしさです。

また、今回は完全見た目の好みで選びみましたが、
見た目だけでなく、中身も面白く大正解の選択となりました。

紀伊國屋書店富山店では、12月7日(水)まで
海外文学フェアを開催しているようですので、
是非、お気に入りの一冊をみつけてみてください。

yukikotajima 11:31 am

猿の見る夢

2016年11月9日

今年も残り2ヶ月を切り、
この1年を振り返ることも増えてきましたね。

ところで、今年の干支は何だったか覚えていますか?

正解は・・・

申年です!

先日、本屋さんで「猿」がタイトルに入った本を目にした時、
そういえば、今年は申年だったなあと思い出しました。

その本とは、『猿の見る夢/桐野夏生(きりの・なつお)(講談社)』です。

真っ赤な本の表紙には猿ではなく道化師の絵が使われ、
本の帯には、著者である桐野夏生さんの
「これまでで一番愛おしい男を描いた」の言葉が載っており、
いったいどんな本だろうと思い、手に取りました。

ちなみに、この本は「週刊現代」に連載されていたそうなのですが、
当時から話題になっていたのだとか。

確かにページをめくる手が止まりませんでした。

と言っても、ミステリの先が気になるといったようなドキドキではなく、
まるでワイドショーの続報が気になるといった感覚に近いかも。

別に有名人でなくても、知っている人の意外な噂だとその先も聞きたくなりませんか?

例えば、クールな上司が実は奥さま以外の女性と付き合っていて
「みゆたん」なんて呼んでラブラブメールを送っているのを見てしまったらどうですか?

自分とは関係のない話だと思っても、一度見てしまったら気になりません?

そんな感じでこの本を読むのをやめられなくなりました。

***

『猿の見る夢』のストーリーを簡単にご紹介しましょう。

主人公は、元大手銀行勤務で、
出向先では会長に気に入られ常務になるのも夢ではないかも?
という59歳の男性、薄井です。

近々二世帯住宅を建築予定ですが、
彼には十年来の愛人「みゆたん」もいます。

ところが最近は会長秘書の女性のことも気になり…
という、本当にしょうもないおじさんです。

しかも、女性はみんな自分の思い通りになると思っているのです。

また、女性関係が最低なだけでなく、
仕事においては、自分が不利だとわかると簡単に寝返ります。

ほんっとうにゲスな男です。

そんな男の物語なんて読みたくない。
現実世界で嫌というほど見てるから!
と思った女性の方もいらっしゃるかもしれませんが、
そういう方にこそ読んでいただきたいです。

女性だってバカではありません。
何もわかっていないのはこの男だけです。

痛い目にあった時の、この男のあわってぷりの、なんと痛快なことか!

笑えます。

でも、こんな最低な男なのに、
私は彼のことを徹底的に攻撃することができませんでした。
というのも、この男のずるさが私にもあるかもしれないと思えるからです。

100%正しい人はいません。
全て正論だけで生きている人もいないですよね。
嫌なところ、ずるいところ、弱いところも含めて人間です。

そういう意味では、主人公の薄井は人間的です。

意見はコロコロ変えるし、
めんどくさいことからは逃げてばかりです。
でもその一方で、
簡単に情に流されたり優しいところもあったりします。

そんな薄井が会長から社長のセクハラ問題を相談され、
どちらにつくべきか悩みます。

さて彼はどのような答えを出すのでしょうか?

続きは本で♪

***

この本を読んだ女性と話がしたいなー。
薄井さんについて、あれこれ語り合いたい。

きっと「男ってさー」と「薄井さん=男代表」のような感じで
悪口大会が始まるんだろうな。(笑)

もちろん、愛を込めての悪口大会ですよ。
ふふふふふ。

yukikotajima 11:45 am

ゆららのgrace女子会プラン!

2016年11月8日

graceで毎月第1・3木曜の14時25分頃〜お送りしている
『天然温泉 湯来楽のゆららな時間』では、
毎回、砺波市にある日帰り天然温泉施設、湯来楽の魅力をお伝えしています。

 湯来楽(ゆらら)のHPは コチラ

湯来楽には、温泉、岩盤浴、お食事、飲み放題付きのお得なプラン、
その名も「コミコミ宴会プラン」というものがあります。
なんとこのプラン、お料理の内容はお客様の要望に応じて下さるのだとか。

ということで、私も
・野菜中心にすることは可能?
・スパークリングワインも飲みたいなー。
とワガママ&欲張りな提案をゆららの相澤さんにしたところ、
「それをgraceとのコラボプランにしてみようか」
と逆にご提案を頂きました。

ありがとうございます!

そこで、FMとやまの食通&お酒大好きの女性スタッフと共に
たくさんの意見というかワガママを(笑)をお伝えしたところ、
素晴らしいプランが出来上がりました。

その名も「grace女子会プラン」

詳しくは、来週11月17日(木)の
『天然温泉 湯来楽のゆららな時間』の中でご紹介します!

今日は、ゆららで試食をしてまいりました。

どれもと〜〜っても美味しかったです。
昼間からスパークリングワインもいただきました♪
うふふ。

美味しいのはもちろん、この内容でこの値段で本当にいいのですか?
と何度もしつこく聞いてしまったほどのびっくり価格となりました。

どんなメニューがあるのか
ちらっとお見せします。

ただ、こちらは試食用ですので
実際の料理の内容は変わるかもしれません。

こちらは自家製エゴマ豆腐のサラダ。

手作りのエゴマ豆腐が
もっちもちで風味もよくて美味しかった〜。
これはここでしか食べられません。
ちなみにメニューにもありません。

具だくさんの生春巻きは、
ピリ辛のスイートチリソースも美味でした。

こちらはフレッシュトマトのポトフゆらら風。

ジューシーなトマトに、やわらかい鶏肉♪

どうですか?これらはほんの一部です。

grace女子会プランは、野菜たっぷりで美味しいだけでなく、
話題のチアシードやエゴマ、アサイーなどもふんだんに使われています。

スイーツも付きます。
飲み物も飲み放題です。

もちろん、温泉&岩盤浴付きです。

あ!すでに発表し過ぎですね。(笑)

詳しい内容&気になるお値段は…
11月17日(木)のラジオで発表します。

女性の皆さん、お楽しみに〜♪

yukikotajima 3:57 pm

最後の秘境 東京藝大

2016年11月2日

今日のキノコレでご紹介する本は、
全国の書店で「売上1位」が続出しているという探検記です。

その本とは、二宮敦人(にのみや・あつと)さん

『最後の秘境 東京藝大 —天才たちのカオスな日常—(新潮社)』です。

紀伊國屋書店富山店の中村さんが
この本について詳しく紹介していますので、
まずは、コチラ をお読みください。
 
***

私も読みましたので、軽く紹介しますね。

中村さんの紹介にもある通り「東京藝大」について書かれた本です。

でも、著者の二宮さんは小説家であり、芸術に精通しているわけではありません。
また、藝大の出身でもありません。

奥さまが現役の東京藝大生なのです。
この奥さまが大変面白い方なんだそうです。

そこで、奥さまが通う東京藝大について調べてみたいと思い、
謎に満ちた「芸術界の東大」である東京藝術大学を探検することになったのだとか。

この本は、藝大の様々な「芸術家の卵たち」、
つまり現役学生たちに話を聞いたインタビューで構成されています。

「東京藝大の学生」と言っても、
学科によって全く異なる学生生活を送っていることがわかります。

東京藝大は、美術学部・通称「美校」と音楽学部・通称「音校」に分かれており、
キャンパスも違えば、学生たちの見た目も全然違うのだそうです。

また、学び方も異なるそうで、
例えば、美校は一つの部屋でみんなで制作活動をするのに対し、
音校は個室で練習をするスタイルが多いのだとか。

また、美校・音校の中にも様々な学科があります。

わかりやすい学科もあれば、
いったい何をしているんだろう?
そもそもそれについて知って学びたいと思ったきかっけは何だったんだろう?
と思えるような学科もたくさんありました。

そんな、ふとした疑問を著者の二宮さんが学生さんたちに聞いているのですが、
その話の流れが大変心地よかったです。

これはどういうこと?と私が思うのと同時に二宮さんが質問をしていて、
あまりにもタイミングが良すぎて
まるで私自身が学生さんに質問をしている気分になってきたほどです。

そして、どの学生さんも楽しそうにインタビューに答えているのが
読んでいて気持ちよかったです。

「もっと知りたい!学びたい」という欲求があふれ出ていました。

もちろん辛いことや大変なことについても話しているのですが、
大学生にありがちな「あ〜、だり〜」
といったようなかったるさは感じられませんでした。(笑)

きっと自分のやりたいことが、はっきりわかっているからなのかもな。

私は芸術に精通しているわけではありませんが、
そんな私でも楽しみながら読めました。

学生の皆さんの感性が、私の想像をはるかに超える面白さでした。

・え、そこまでする?

・なんでそうなった?

と、何度心の中で突っ込みを入れたことか。

藝大には、
ブラを仮面にしちゃう女性や
口笛で合格した学生、
元ホストクラブ経営者、
仏像を学ぶために音楽を学ぶ学生などもいるそうです。

ん?どういうこと?と気になった方は是非本を読んでみてください。

大変面白い一冊でした。

それから、この本は、学生さんたちの紹介だけでなく、
芸術についてもわかりやすく紹介されていますので、
この本を読むことで「芸術」についても学ぶことができます。

芸術の秋ですね。
ちょっと変わった角度から芸術に触れてみるのも楽しいと思います。

是非あなたも「最後の秘境」を体験してみてください。
秘境の入り口は、本のページをめくったところにありますよ〜。

そうそう、芸術関係の大学に行きたいと思っている
中高生も是非読んでみてください。

yukikotajima 11:45 am

明るい夜に出かけて

2016年10月26日

「コンビニが舞台の小説は?」

と質問したら本を読んでいない人でも

『コンビニ人間』

とお答えになるのでは?

この夏、芥川賞を受賞した村田沙耶香さんの『コンビニ人間』は、
大変話題になりましたものね。

今回ご紹介する本もコンビニが舞台です。
『コンビニ人間』もよかったけれど、こちらもいいです!すんごくいいです!

『明るい夜に出かけて/佐藤多佳子(新潮社)』

『コンビニ人間』はコンビニでの仕事がメインでしたが、
こちらは、主人公がコンビニで働いているのは同じですが
メインのお話は「ラジオ」です。

本の表紙も実際のラジオのブースです!

主人公は富山(「とやま」ではなく「とみやま」です)。
男性です。
わけあって大学を一年休学。
実家を出てコンビニでアルバイトをしながら生活しています。

一年限定で何が変わるかわからないけど、
一度今いる場所から脱出して
全く違う世界で、やれることをやりたいと思い
一人暮らしを始めます。

そんな彼は大のラジオ好きです。と言ってもAMの深夜ラジオ限定ですが。

今はもっぱらラジオは聞くだけですが
過去にはメッセージを送っていたこともあります。
それも某番組内では有名なリスナーさんだったようです。
ところが、あることをきっかけにメッセージを送るのをやめてしまいます。

一人暮らしを始めてからの彼の生活は、
深夜はコンビニでアルバイトをして
帰宅後、録音したラジオを聞いて
昼間は寝て
という決まったサイクルでしたが、
某ラジオリスナーと出会ったことから
生活にも彼自身にも変化が生じます。

いったいどんな変化なのでしょうか?

この先は、本を読んで楽しんでね!

***

著者である佐藤多佳子さんは、
筋金入りのラジオのヘビーリスナーなんだとか。

主人公の富山(とみやま)が何度もラジオについての愛を語っているのですが、
たぶんそれは佐藤さん自身の気持ちなんだと思います。
お話も具体的で付焼刃で書いたわけではないことがよくわかりますもの。

ラジオについての描写ではニヤニヤが止まりませんでした。
この本、ラジオを愛する方たちはきっと共感の連続だと思います。
私も「わかるー!」と何度声を出したことか。

いくつか挙げますね。

*ラジオはリアルタイムな文化

昔の人気番組は伝説だとわかっていても、自分は今のラジオを聞きたい。
鮮度が大切。生放送はやはり生で聞くのが一番。

*パーソナリティーと同じ空間にいるような錯覚

イヤホンつけてラジオを聞いていると
同じ部屋にパーソナリティがいるような近さを感じる。
この距離感はテレビでは味わえない。

*ラジオだからってだらなしない格好をしていると、声もだらしなくなりそう

などあげていったらキリがないので
この辺でやめておきますが、
たくさんの愛あふれる「ラジオあるある」と出合えます。

ちなみに、この本には実在した番組がそのまま登場します。

「アルコ&ピースのオールナイトニッポン」

です。

私はこの番組を聞いたことはなかったのですが、
本を読んでいるだけでもラジオの雰囲気はよく伝わってきます。
というか、聞こえてきます。

私、田島が喋っているラジオはFMのそれも昼の番組ですので、
同じラジオと言ってもAMの深夜ラジオとは全くタイプは異なりますが、
根本は同じ。通じるところもたくさんありました。

ラジオが好きなリスナーの皆さん、
是非、本のラジオも聴いてみて下さい!

それから、この本は主人公の自分探しの物語でもありますので、
今同じような状況にある人は主人公から解決のヒントをもらえるかも。

本当にいいことを言っています。

例えば、自分の居場所ってどこだろう?
と考えたときのシンプルな答えなど。

明日から読書週間が始まります。
何か本をお探しの方は、まずは、この本から読み始めてみては?

 読書週間の詳細は コチラ

yukikotajima 11:48 am

お仕事小説

2016年10月22日

世の中には様々な職業がありますが、
それを知る手段のひとつに小説や映画があります。

今日のネッツカフェドライヴィンでは、
テーマの「仕事」に合わせて、
最近私が読んだ本を中心におすすめの
「お仕事小説」をピックアップしてご紹介しました。

せっかくですので、こちらのブログにもアップしておきますね。

※それぞれの本のタイトルをクリックしていただきますと、
 過去に書いた私の感想をお読みいただけます。

***

『コンビニ人間』

こちらは、話題になりましたのでご存知の方も多いのでは?
村田沙耶香さんの芥川賞受賞作です。

コンビニで働く女性が主人公の物語です。
何がいいって本を読みながらまるでコンビニにいるような気分になれるのです。
様々な音や匂いにあふれていて。

自分が心から欲しているものは何か?
ということについても考えさせられる一冊です。

***

『ストロベリーライフ』

こちらは、直木賞作家、荻原浩(おぎわら・ひろし)さんの新作です。

農家の仕事は継ぎたくない!と東京へ出て行ったものの、
父が倒れたことをきっかけに
実家のイチゴ農家を手伝うことになった36歳の男性の物語です。

親の仕事を継ぐかどうか悩んでいる方もいらっしゃるかもしれませんが、
そんな方はきっとこの本からヒントがもらえるんじゃないかしら?

***

『陸王』

こちらは、半沢直樹シリーズをはじめ、
様々なお仕事小説を書いていらっしゃる
池井戸潤さんのこの夏に発売された作品です。

足袋作りの老舗がランニングシューズに挑むというお話です。

おなじみの池井戸スタイルを味わえる一冊です。
仕事に対する情熱を取り戻したい!という方はぜひ!

***

他にもおすすめは色々ありますが、
最近読んだお仕事小説の中から選んでみました。

いずれの作品も
「よし、自分も頑張るぞー!」
という前向きな気持ちにさせてくれます。

最近、仕事で嫌なこと、理不尽なことがあって
ちょっとやる気が無くなりつつある…という方は、
ヤケ酒飲んだり、人に愚痴をこぼしたりする時間を
これらの本を読む時間にあててみてください。

きっと読んでよかった、と思ってもらえるはずです!

yukikotajima 12:00 pm

ストロベリーライフ

2016年10月19日

今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃オンエアー)でご紹介する本は、
7月に『海の見える理髪店』で直木賞を受賞した
荻原浩(おぎわら・ひろし)さんの新作です。

その名も『ストロベリーライフ(毎日新聞出版)』

『海の見える理髪店』は、今年5月にラジオでも紹介しました。
とてもあたたかくいい本でした。
まだお読みでない方は是非!

 『海の見える理髪店』の私の感想は コチラ

新作の『ストロベリーライフ』について、
紀伊國屋書店富山店の奥野さんが紹介文を書いています。

  奥野さんの紹介文は コチラ

***

私も『ストロベリーライフ』を読みましたので、軽く感想を。

ストロベリーライフというと、
イチゴのように甘酸っぱい恋愛物語?
と思ってしまいそうですが、
例えではなく、そのままの意味です。

実家がイチゴ農家という36歳の男性の物語です。

ただ、彼は実家の農家は手伝わず、東京でデザイナーの仕事をしています。
でも、デザイナーの仕事もいまひとつぱっとしないのですが。

そんなある日、実家の父が倒れたという連絡があり、
急きょ静岡の実家に帰ることになります。

母から、これを機にイチゴ農家を継いでほしいと言われたものの、
妻は猛反対。
でも、父は病院にいるから誰かが手伝わなければ…。

ということで、入院中の父にかわって、
しばらくの間、実家のイチゴ農家を手伝うことになります。

ところが、最初はちょっとだけ手伝うつもりが、
もっとこうしたらいいんじゃないか?
というアイデアまで浮かんでくるほど、
気付いたらイチゴ農家の仕事に没頭してしまいます。

そんな彼に妻もあきれ…。

志半ばのデザイナーの仕事はどうするのか?夢を諦めるのか。
それとも実家を捨てるのか。

果たして彼はどちらを選ぶのか?

続きは本で♪

***

この本、とっても面白かったです!
最後のページまでノンストップで読み続けました。

お仕事小説としても家族小説としても楽しめました。

この主人公の彼、4人きょうだいの末っ子なんです。
姉3人に彼という4人です。
これ、私と一緒なんです。ちなみに私は長女です。

この本を読みながら、年の離れた私の弟も
主人公の彼のような悩みを抱えていたのかもな、
と急に子どもの頃の弟に対してごめん…と反省。

と言いつつも、きょうだい同士のやりとりに
いちいちニヤニヤしてしまいましたが。

この本、弟にも読ませたいな。
そして感想を聞いてみたい。

また、この本はお仕事小説としても素晴らしかったです。

本を読み終えたとき、よしっ、私もがんばるぞー!
と鼻息荒くなっていましたもの。

仕事をする上で大切なことに、たくさん気づかされた一冊でした。

やはりお仕事小説は面白いっ!

あ、それから、イチゴも食べたくなりました。(笑)

yukikotajima 12:03 pm

ネッツ富山・富山南店から公開生放送でした。

2016年10月15日

今日は、先日リニューアルオープンしたばかりのネッツ富山・富山南店から

特別番組『 ネッツ富山プレゼンツ・ネッツカフェ・オータム』

を公開生放送でお送りしました。

青空とのコントラストが美しい外観!

店内も心地いい〜。

お越しいただいた皆さん、ありがとうございました。
のんびりくつろいでいただけましたか?

ラジオの公開生放送は終了しましたが、
この二日間、ネッツ富山・富山南店を始め全店で
イベントを開催していますので、是非お出かけになってみてください♪

各店のイベント情報は、今朝の北日本新聞にのっていますよー。

***

ネッツ富山・富山南店 店長の寺島さんからは
新しくなった富山南店について教えていただきました。

「五感でくつろいでいただきたい!」

という思いを込めてリニューアルされたのだとか。

落ち着いた色合いで統一された店内。
グリーンも多いのが印象的!

店内で目を閉じるとまるで森の中にいる気分に♪
川のせせらぎや鳥のさえずりといった自然の音が聞こえてくるんです!
ちなみに、今日は奥秩父の音でした。
しかも今の季節の同じ時刻の音なんですって。
夕方になると鈴虫の音も聞こえてくるのだとか。わーお!

アロマの香りも入口とショールームの奥では変えるほどのこだわり。

大きなソファーに座って美味しいコーヒーを飲んでいると、
カーディーラーにいることを忘れてしまいそうになります。(笑)

富山南店では、今日と明日の二日間、オリジナルイベントを開催中です。

お越しいただいた方に、ワッフル、ドーナツ、多肉植物がプレゼントされます♪
12時〜と15時〜は豪華プレゼントが当たるじゃんけん大会も。

気軽にお出かけください〜。

 ネッツ富山・富山南店について詳しくは コチラ

***

富山南店ではおなじみ、山本さんからは、
オススメカーを教えていただきました。

・年内発売予定の『C-HR』 ※予約受付中!

・年明け発売予定の NEW『プリウスPHV』

プリウスPHVは、ソーラールーフが搭載されているんですって。
太陽光が走るエネルギーになるなんて、びっくり!

また、10月末まで最大30%引きとなる
スタッドレスタイヤ早期購入割引も実施中です。

詳しくは、ネッツ富山店頭でご確認ください。

ネッツ富山の皆様、お世話になりました。

***

そして、あらためてお越しくださった皆さん、ありがとうございました。
また次回の公開生放送も是非来てね♪
お待ちしていまーす!

そうそう、今回、高校生リスナーの二人も自転車で来てくれました。
テスト期間中にもかかわらず、ありがとー!(涙)
まるで私、二人の母のようだ〜。(笑)

 ネッツ富山の公式サイトは コチラ

***

来週以降はいつも通りFMとやまのスタジオから
『ネッツカフェドライヴィン』をお送りしていきます♪

10月22日(土)のメッセージテーマは「仕事」。
メッセージお待ちしています!

メッセージは コチラ から送ってね!

yukikotajima 3:17 pm

明日15日はネッツ富山・富山南店から公開生放送!

2016年10月14日

今日はいいお天気ですね。
明日もいいお天気となりそうですよー。

そんな明日は、ドライブがてら
ここにお越しください。

ネッツ富山・富山南店!

ネッツ富山・富山南店は先日リニューアルしたばかり!

「五感でくつろいでいただきたい」

という思いが込められているそうなのですが、
先日、打ち合わせでお邪魔した時、確かに癒されました。

いい香りにいい音、座り心地抜群のソファなど、
まるでカフェにいるかのような居心地の良さを実感!

明日は、このネッツ富山・富山南店から

ネッツカフェ・オータム

を公開生放送でお届けします!

午前11時〜11時55分まで
私、田島悠紀子がお送りします。

お越しいただいた方にはスイーツの振る舞いも♪

ネッツ富山・富山南店で
のんびりくつろぎのひとときをお過ごしください。

待ってまーす!

* ネッツカフェ・オータム の詳細は コチラ

yukikotajima 4:29 pm

デトロイト美術館の奇跡

2016年10月12日

10月も半ば。
秋も日々深まっていますが、
どんな秋を楽しんでいますか?

私は、三連休中、富山県立近代美術館に行ってまいりました。

今、近代美術館では、
「藤城清治 光よろこびメルヘン展」を開催中です。

日本を代表する影絵作家である藤城さんは、1924年生まれ。
90歳を超えた今も創作活動を続けていらっしゃるのだとか。

ちょうど私が訪れた日は連休中ということもあり
大勢の皆さんで賑わっていました。

いつもはほぼ大人しかいない美術館にお子さんたちも多く
メルヘンな作品の中を歩いていると、
まるでテーマパークにいるような気分になりました。

作品を見つめる方たちが皆、
柔らかな表情をされているのも印象的でした。

藤城さんの作品の前では誰もが心がピュアな気持ちになるのかもな。
私もすっかり解毒されましたもの。(笑)

たくさんの作品の中には、おなじみの富山の景色もあり、
隅々までじっくりご覧になっている方が多かったです。

藤城さんの目を通すと富山はこんな風に見えるんだと
遊び心あふれる富山の景色を見ながらニヤニヤしちゃいました。

ほんっと元気出ました!

「藤城清治 光よろこびメルヘン展」の詳細は コチラ

***

さて。
藤城さんの作品を見て、アートには人の心を動かす力がある!
ということを実感した直後、
まさにアートに魅せられた人たちの物語を読みました。

短い物語でしたが、熱く素敵な物語で、涙。

今回ご紹介するのは、

『デトロイト美術館の奇跡/原田マハ(新潮社)』

『楽園のカンヴァス』、『暗幕のゲルニカ』
などのアート小説でおなじみ、原田マハさんの新作です。

今回は、アメリカのデトロイト美術館で本当に起こった
実話がベースになっています。

デトロイト美術館は、
ゴッホ、セザンヌ、ルノワールといった
世界屈指のコレクションを誇る美術館で
1885年に創立されました。

ところが、2013年、市の財政難から存続の危機にさらされます。

というのも、デトロイト美術館は、市立美術館だったのです。
美術品はお金になる!ということで、
市が所蔵する美術品を売却し
市の財源にするべきだという声が上がります。

市民の暮らしを守ることももちろん重要だけど、
コレクションだって手放すべきでは無い。

どちらを選ぶのが正しい選択なのか?

***

この作品には、デトロイト美術館を愛する様々な人が出てきます。

そのうちの1人、自動車工場で長年働いてきたフレッドは、
亡き妻のジェシカと何度も美術館を訪れました。

ジェシカはデトロイト美術館が大好きで、
アートを「友だち」、美術館をあたしの「友だちの家」
と親しみを込めて呼んでいました。

フレッドは、ジェシカ亡き後も一人で「友だちの家」に足を運び、
いちばん気の合う友だち『マダム・セザンヌ』
と対話して楽しむ日々を送っていました。

ちなみに、『マダム・セザンヌ』は、
ポール・セザンヌが描いたセザンヌの妻、オルタンスの肖像画です。

えーっと、どんな絵かわからない…
という方もご安心ください!

この小説の表紙にも使われているこちらの絵です。

ですから、作品のことをまったく知らなくても問題ありません。

小説の中で、登場人物たちがそれぞれこの絵の感想を述べているのですが、
それを読むのも面白いものです。
皆、愛に満ちていて、読んでいるだけで幸せな気持ちになっています。

本には文字しか書かれていないのだけど、笑顔が見えるのです。

好きなものについて語っている時は、
いま笑っているなあというのがわかります。

様々な感想の中でも特にフレッドの素直な感想がいいんです!
知識だけで語るのではないところが身近で。

そんな一般市民であるフレッドも
美術館が存続の危機にさらされていることを知り・・・。

このお話は実話がベースになっていますので
その後美術館がどうなったのかご存知の方も多いと思います。

でも、そんな方でもきっと最後まで楽しめると思います!

私は、最後の1ページに涙しました。
これぞ、読書の醍醐味!!

『デトロイト美術館の軌跡』は、
約100ページと短い作品ですので、あっという間に読めます。
でも、じっくり読みたい一冊ですが。

なんといってもラストが最高です。

あなたも秋の夜長、アートと読書を一度に楽しんでみては?

***

私はこの小説を読んで、
デトロイト美術館に行ってみたくなったのですが、
なんと今、東京で「デトロイト美術館展」を開催しているのだとか。

わーお!

10月7日から来年1月21日まで上野の森美術館で開催しています。

これは見たい!

しかもしかも、全作品写真撮影がOKなんだとか。
(撮影可能日は決まっているようですが)

わーお!

「デトロイト美術館展」に行く予定の方は、
是非予習がてら行く前にこの本を読んでみてね。

また、本に挟まれているこのしおりが、
割引引換券になるんです!
お得♪

「デトロイト美術館展」の詳細は コチラ

yukikotajima 11:05 am

コーヒーが冷めないうちに

2016年10月5日

田島悠紀子です。

10月になりましたね。

夜になるのも早くなりましたが、
そんな秋の夜長、私は本を読んでいます。

毎晩、夕飯を食べた後は読書タイム。

私のもう一つのブログ「続・ゆきれぽ」
最近読んだ本を紹介していますので、
もしよかったらお読みください♪

それぞれ本のタイトルをクリックしていただくと
本の紹介ページが開けます。

◎ 『コンビニ人間』

◎ 『とやま人物一代記』、『家族スクランブル』

◎ 『ヴァラエティ』

***

さて、今日のラジオでご紹介する本は、こちら。

『コーヒーが冷めないうちに/川口俊和(かわぐち・としかず)』

サンマーク出版から出ている作品で
すでに28万部も売れているという人気作です。

紀伊國屋書店富山店の奥野さんオススメの本です。

◎奥野さんの紹介文は コチラ

この本、もともと舞台で上演していた作品を小説にしたものだそうです。
確かに舞台っぽいなあと思いました。
物語の舞台のほとんどが喫茶店ですしね!
 
その喫茶店には、ある不思議な都市伝説がありました。
ある席に座ると望んだとおりの時間に戻れるという伝説です。
 
ただし、戻るためには非常にめんどくさいルールがあるのですが…。

そんなルールを守って過去に戻った4人のお話が収められいます。

以前伝えられなかった思いを伝えるために過去に戻ることを決意するのですが、
確かに自分にとって近い存在の人にほど、
素直に自分の気持ちを言えなかったりするものなのですよね。

現実にはこの物語のように過去に戻ることなんてできないけれど、
どうしても本心を伝えたいという人がいるなら、
コーヒーを1杯飲む時間で心を落ち着かせて、
飲み終えると同時に、話をしたい方に連絡をとってみるのはいかがでしょう?

いつか言えばいい。
いつかわかってもらえばいい。

と思っているだけでは、
きっとその「いつか」はやってこないように思います。

その「いつか」を今日にしてしまうことで、
何かが大きく変わるかもしれませんよ。

そういえば!

今日は10月5日(いつか)ですね。(笑)

なんでいいタイミング♪
そんなこじつけなっ!と怒らないでー。

こんな理由でもいいんですよ。
きっと何かきっかけが無いと始まらないですから。

それでもやはり無理〜!
という方は、コーヒーでも飲みながらこの本を読んでみては?

yukikotajima 11:45 am

カフェ・シャルロット

2016年10月1日

今日のネッツカフェドライヴィン
ネッツ富山高岡西店内のカフェ

「カフェ・シャルロット」

をご紹介しました。

シャルロットで使用しているコーヒー豆は、
富山市のコッフェのものだそうです。

また、シャルロットのカフェスタッフは
コッフェでコーヒーの修業をされたのだとか。

シャルロットでは、常時3種類のコーヒーを飲むことができます。

気分に合わせて選べるのが嬉しいですね。

他にも、8時間かけて抽出した水出しコーヒーや
紅茶、ハーブティーなどもあります。

飲み物だけでなんと約100種類近くもあるんです。
すごい〜!

飲み物以外も充実しています。

手作りのホットサンドや季節のスイーツ、ケーキなどがあります。

手書きのメニューがかわいい♪

カフェ・シャルロットは、2014年にオープンしたのですが、
今では常連のお客様もいらっしゃるのだとか。

一人席もありますので、ひとりでも気軽に利用できます。

晴れた日は、外のテラスでのんびり過ごすのもいいですね〜。

そしてそして!
カーディーラーならではのサービスも。

カフェを利用された方でご希望の方には、洗車のサービスもあるんです。
もちろん無料です。

太っ腹すぎる〜。

秋の休日は、ドライブも兼ねて
ネッツ富山高岡西店内のカフェ・シャルロットにお出かけになってみては?

美味しいコーヒー&スイーツで満たされるだけでなく
車までキレイになってしまうなんて、嬉しすぎますよね!

 カフェ・シャルロットの公式サイトは コチラ

***

番組でご紹介した 美味しいコーヒーの淹れ方 もご紹介♪

◎豆の保存方法

袋から出してパッキンのついた瓶にいれて常温で保存。
豆の場合は1ヵ月程度、粉の場合は1週間〜10日程度で使い切る。 


◎コーヒーの淹れ方

1 ペーパーを準備し粉を入れる。
  豆の挽き具合にもよるが、だいたい1人15g。
  2人目からは+11g。

2 お湯を準備する。
  沸かしたお湯をサーバーに移してからポットに入れる。
  ※移し替えることでコーヒーの適温になる。
  このときマグカップもあたためる。

3 ポットからお湯を注ぐ。
  まずは、粉をしめらす程度の少量のお湯を注ぎ20〜30秒待つ。
  その後、途切れないようにお湯を注ぐ。
  ※注ぐお湯は中心部に!
   500円玉くらいの大きさ以上に広がらないように注意する。

4 180㏄までたまったらOK。

ぜひご自宅でこの方法でコーヒーを淹れてみてください♪

私も試してみましたが、いつもよりもしっかりとした味になりましたよー。


 
コーヒーの淹れ方ついては、
カフェ・シャルロットのカフェスタッフの
紅粉さん、澤田さんに教えていただきました。

ありがとうございました。

そうそう!
カフェ・シャルロットでは、
コッフェのコーヒー豆も販売しています。

***

カフェ・シャルロット

住所:〒933-0343 富山県高岡市宝来町821-1
   ネッツトヨタ富山高岡西店内

営業時間: 火〜金 9:30-18:00
      土・日・祝 9:00-17:00

電話番号:0766-31-5355

HP:http://www.netz-cafe.jp/

yukikotajima 12:33 pm

たそがれどきに見つけたもの

2016年9月28日

今日ご紹介する本は、こちら。

『たそがれどきに見つけたもの/朝倉かすみ(講談社)』

タイトルの「たそがれどき」は、
夕方というより、50歳の頃という意味で使われています。

なんとくなく50歳っぽいというイメージではなく、
ちゃんとした理由があります。

人生80年を一日24時間で割ると
50歳は午後4時から5時の間になるそうです。

まさに、たそがれどきです。

でも、夏の4時はまだ明るいですよね。
4時以降暗くなるのは秋以降です。

人生を80年とし、それを四季の4で割ると

20歳までは「春」

40歳までは「夏」

60歳までは「秋」

それより先は「冬」ということになります。

つまり、50歳は秋の夕方ということになります。

ちなみに、38歳の私は夏の終わりの昼過ぎ。
残暑厳しい午後かあ。
たしかにわからなくもないかもな。

あなたはどうですか?
どの季節の何時ごろになりますか?

***

さて、話を本に戻しましょう。

この本『たそがれどきに見つけたもの』は、
まさに、人生のたそがれどきを迎えた人々が主人公の短編集です。

6編のお話が収録されているのですが、
主人公は42歳〜56歳の男女です。
既婚者もいれば未婚もいます。

本の帯にはこうあります。

「気付いたら、けっこう“いいとし”になっちゃってたんだ」

と。

子どものころは、大人は何でもできると思っていませんでしたか?
大人は何でも知っていて、何かあってもじたばたしないと。

でも、大人になった今は、はっきりとわかります。
そんなことはないと。

何歳になってもじたばたするし、
不安にもなるし、涙も流します。
甘えたり、いたずらもして…
子どもと変わらないですね。

体が老いていくスピードに、心が追い付いていないのかもなあ。

この本にもそんな大人たちが出てきます。

一見ちゃんとした大人でも、実はどうしようもなく幼かったりします。

例えば…
フェイスブックで久しぶりに会った友人の投稿を見て
「あれ、こんなキャラだったかしら?」と違和感を感じたり、
パート先の若い男子が自分に気があるんじゃないかと思ったり、
同僚に過去の話を大げさに語ってみたり、
家族にも内緒でローカルタレントの追っかけをしたりしています。

どうですか?
自分とよく似た人、あるいは周りの人で似たような人はいませんか?

本を読みながら、正直、これはちょっといたいでしょ…
と思うような登場人物もいるのですが、
でも、どこか他人事とは思えません。

あんなこと言わなきゃよかった、
どうしてあちらを選ばなかったんだろう、
という過去の後悔は、きっと誰もが持っていると思います。
思い出すたび、心がちくっとするような、ね。

でも、その後悔は人知れず心の奥に眠らせている、
という方も多いのではないかしら。

それが時々思い出されて、罪悪感でいっぱいになって、
誰にも届かない「ごめんなさい」を心の中で言ってみたり、
逆に人生すべてが嫌になってみたりすることもあるかもしれません。

この本に出てくる登場人物も一見ちゃんとした大人たちです。
でも、実は弱かったりずるかったりします。

『たそがれどきに見つけたもの』は、
そんなじたばたしている大人たちの心の中が綴られた物語です。

9月も後半。もうすっかり秋ですね。

秋の夜長は人生の秋を迎えた大人たちの物語を
毎晩一話ずつ読み進めてみてはいかがでしょう?

同世代の方は共感し、
それより若い方も色々気づかされることがあるのではないかしら? 

yukikotajima 11:08 am

秋の星空レストラン

2016年9月22日

今日は二十四節気のひとつ「秋分」です。
これから秋の夜長が本格化していきます。

秋の夜、何をして過ごしたいですか?

例えば、星空を眺めながら美味しいお食事やお酒を味わう、
なんていかがでしょう?

今日のgraceでもご紹介しましたが、
明日9月23日(金)に富山駅北口近くにある
オークスカナルパークホテル富山の6階テラスに
「秋の星空レストラン」がオープンします。

一足早く昨夜、利用してきました。

この「秋の星空レストラン」のテーマは

〜秋の夜長を肉と野菜と美味しいお酒で楽しむ大人の夕べ〜

なのですが、まさにその通りの楽しく美味しいひとときを過ごせました。

シェフがその場でお肉や野菜を焼いてくださるのですが、
さすがプロ!絶妙の焼き加減ですっ!

赤身牛肉も

ポークコンフィーも

若鳥も

どれもジューシーで柔らかく美味しかったです!

焼き野菜も素材の味をしっかり味わえました。

他にもサラダやバーニャカウダなどとにかく野菜がたっぷりで
野菜好きの私としては、嬉しくてたまりませんでした。

食後にはスイーツも♪

また、飲み物は飲み放題なのですが、
スタッフの方がグラスが空になったタイミングで
おかわりを聞きに来てくださったので、
落ち着いて食事や会話を楽しめました。

おかげで話も弾み、楽しいひとときを過ごせました。

今、手ぶらで快適なサービスが受けられる
新しいキャンプの形の「グランピング」が人気ですが、
この「秋の星空レストラン」
料理はカジュアルだけどサービスはしっかりという、
グランピングスタイルを意識されているのだとか。

確かに優雅なBBQスタイルを満喫できました!

そうそう、今回は 山崎奈津子さん と一緒に参加しました。

実はテラスの前は教会なんです。

反対側にはタワートリプルワン!

星空だけでなく夜景も楽しめました。

「秋の星空レストラン」は、
明日23日から10月までの毎週木・金曜に開催されます。

ご利用になりたい方は、前日の午前中までに予約をしてください。
雨の場合、当日の15時までに開催の有無のご連絡を頂けるそうです。

料金は、税込6,000円でBBQスタイルのお料理と飲み放題付きです。

利用時間は、18時〜22時までで最終受付は20時です。

ちなみに、18時〜22時まで利用してもいいそうですよ。
その場合も料金は変わらないそうです。
つまり、4時間ずっとお酒を飲み続けてもOKということです。
なんて太っ腹!

お肉もお野菜もほんっとうに美味しかったです。
期間限定ですので、お早めにご予約ください♪

***

秋の星空レストラン
〜秋の夜長を肉と野菜と美味しいお酒で楽しむ大人の夕べ〜

 場所:オークスカナルパークホテル富山6階テラス

 日時:9月23日(金)〜10月までの毎週木・金曜 18:00〜22:00

 予約・問い合わせ:076・433・1122

 HPは コチラ

yukikotajima 7:20 pm

九十三歳の関ヶ原 弓大将 大島光義

2016年9月21日

今年は、NHK大河ドラマの『真田丸』に続き
明日からは映画『真田十勇士』が公開されるなど
何かと真田が注目されていますが、
同時期に一人の武士がひそかに活躍していました。

その名は、大島光義(おおしま・みつよし)。

なんとびっくり93歳まで戦場に立った武士です。
ちなみに最後の戦は関ケ原。

今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分ごろオンエアー)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんからご紹介いただく本こそ、
この光義について書かれた小説です。

『九十三歳の関ヶ原 弓大将 大島光義/近衛龍春(このえ・たつはる)(新潮社)』

この本に関しては、奥野さんが熱い思いを綴っています。

◎奥野さんの紹介文は コチラ

私もこの本を読みました。

一昨日の19日は敬老の日でした。
今は元気なご老人も多いですが、
この光義さんはスーパーおじいちゃんです。

人生50年と言われていた時代に
93歳で現役の武士って凄過ぎますよね。

まさに生涯現役です。

鉄砲全盛の時代に弓の名手として戦い続けた光義は、
あえて「弓」を選びました。

なんでも新しければいいというわけではないという考えは、
今の時代にも通じるのかもしれません。

戦国時代の物語ですが、光義の考えや生き方には学びや気付きがたくさんありました。

以前、アナウンサーの友人がアナウンサーになってすぐ、
いつになったらうまくなるのかなあ。
何年アナウンサーを続けたら一人前になるんだろう…
と言っていたことがあるのですが、今ならその答えがわかります。

一人前だと思ってしまった時点でもう成長は無いのかもな、と。

だってこの光義は93歳まで戦場に立ちつつも
自分はまだまだと言っているのですから。

もう年だから…とあきらめるのは簡単です。
でも、今の自分にできることは何か考えることはできます。

光義も体力の衰えはさすがに感じますが、
どうしたら今の体力で戦で活躍できるかを考え、
努力の仕方を変えていきます。

今の自分の力を最大限に生かす方法です。

今ちょっとくじけそうになっている方や
逆に自信過剰になっている方は、
是非読んでみて下さい。

きっとこの本を読む前より
心が軽く熱くなっているはずです。

yukikotajima 12:10 pm

PTAグランパ!

2016年9月14日

今このブログをお読みの方の中で
現在、お子さんのPTAの役員をされている、
あるいは、過去にしたことがあるという方はいらっしゃいますか?

まだしたことは無いけれど、いつかまわってきそう…。
でも、できればPTAの役員にだけはなりたくない。
と思っている親御さんもいらっしゃるのでは?

今日ご紹介する小説は、そんなPTAが舞台のお話です。

主人公は、ママでもパパでもなく、おじいちゃんです。

『PTAグランパ!/中澤日菜子(角川書店)』

***

さっそく物語をご紹介しましょう。

主人公は、大手家電メーカーを定年退職した67歳のじぃじ。
家庭をかえりみることなく仕事一筋で生きてきた「ザ・昭和の男」です。

のんびり隠居生活を楽しもうと思っていたところに、
離婚した一人娘が小学一年生の孫娘を連れて実家に帰ってきます。

しかも、その娘から
「仕事で忙しい自分の代わりにPTAの副会長をしてほしい」
と言われてしまいます。

最初は「やりたくない」と渋っていたじぃじですが、
かわいい孫のために仕方なく副会長をすることに。

ちなみに、PTAの他のメンバーはというと、
会長は24歳の金髪ギャル男、
もう一人の副会長はノーと言えない気弱な主婦、
監査役はママ達のボス。しかも前会長。

これまで仕事一筋で生きてきた昭和の男が
他のメンバーたちと合うはずもなく、衝突を繰り返します。

頑固でプライドが高いじぃじは、
人と自分を比較して自分のほうが上だと思ったり、
自分の意見がすべて正しいと思ったりしているところがあるのです。

あなたの周りにもじぃじのような男性、いませんか?

でも、仕事上どんなに出世したところで
肩書が無くなれば、ただのおじいさんです。

とくにPTAにおいては、24歳の金髪ギャル男も主婦も立場は皆同じです。

肩書も上下関係も無くなった時こそ、
その人らしさというものがわかりやすく出てくるもので、
じぃじもPTAに属したことで、ダメなところがたくさん出てきます。

果たしてじぃじは一年間PTAの副会長を無事つとめることができるのでしょうか…。

ぜひじぃじの一年間をのぞいてみてください!

***

私は、この本に出合えてよかったです。
ストーリーの面白さはもちろん、
たくさんのことを学べた一冊でもありました。

合わない人や世代の異なる人とどう接すればいいのかわからない方は、
この本からヒントをもらえると思います。

また、実際の生活でも頑固じじいに振り回されているご家族の皆さんは、
この本を読みながらスカッと爽快な気分になれるでしょうし、
一方の頑固じじいの皆さんは…そうねぇ。
この本を読んで少しでも気付いてくれたらいいなあ。
自分の間違いに。

たとえば、嫌味を言えば人が変わるかといえば、逆効果です。
怒鳴ったら離れていくだけです。
自分の都合のいいように強引に人を変えようとしたって人は変わらないんですよー。
まずは自分から変わらないと。自分から歩み寄らないとね!

何十年も変わらない性格のままだと、
もう一生変わらないなと周りの人もご自身もあきらめてしまいがちですが、
何歳だろうと変わろうと思えば人は変われるのかもしれない!
そんな希望を感じた一冊でもありました。

定年退職された皆さんも
おびえずに本のページをめくってみてください。(笑)

あ、でも読むときは、ご家族のいないところで一人こっそり読んだほうがいいかも。
だって泣いているところを見られたくないでしょ?(笑)

なんだかんだで、この本はおじいちゃん世代が一番心に響きそうだな。
そうだっ!
今年の敬老の日のプレゼントに『PTAグランパ!』を送ってみてはいかがでしょう?

頑固じじいが、ちょっと素直なかわいいじぃじに変わるかも〜。

またじぃじだけでなく、
子育てをしながらパートで働くママさんや
出産後、正社員として忙しく働くママさんも登場しますので、
ママさんたちが読んでも元気になると思います!

yukikotajima 11:12 am

記事検索

2016年9月11日

田島悠紀子です。

私のブログ「ゆきれぽ」内を

「記事検索」

できるようになりました!


探している本のタイトルや作家名を入れて頂ければ、簡単に検索できます。

ブログ右横のカレンダー下です。

これまでも「検索できるようにしてほしい」

というご意見を何度もいただいていましたが、お待たせしました。

やっとできました。

つたない文章にも関わらず、

私の本紹介を参考に本を選んでくだる方がいらっしゃって大変うれしいです。

ありがとうございます!

これからもラジオで紹介した本を中心に、このブログでも紹介してまりますので、

本選びの参考にしていただければと思います。


ちなみに、私のもう一つのブログ

続・ゆきれぽ

ではラジオで紹介した以外の本の紹介もしていますので、

よかったら合わせてお読みください。

 

yukikotajima 4:39 pm

科学関連の本をご紹介

2016年9月7日

こんにちは。

お子さんたちは、夏休みが終わって1週間が経ちましたね。

親御さんの中には、お子さんたちの宿題をサポートしたことで、
お子さんの得意な分野、苦手な分野を知った方もいらっしゃるのでは?

どの教科が苦手でしたか?

もし理科が苦手というお子さんがいらっしゃるなら、
こんな本を親御さんと楽しんでみては?

もちろん、理科が大好きなお子さんにもおすすめです!
より知識が深まると思います。

今日のキノコレ(grace内13時45分ごろオンエアー)では、
科学関連の本を紀伊國屋書店富山店の奥野さんからご紹介いただきます。

◎ 奥野さんの紹介文は コチラ

今日ご紹介いただく本は、この2冊です。

* 『ざんねんないきもの事典』

* 『ビーカーくんとその仲間たち』

***

『ざんねんないきもの事典』は、
いきものの残念な生き方や残念な能力などが
イラストともに紹介されています。

例えば…

・クジャクの羽は長すぎて邪魔

・ニホンザルはおしりが赤ければ赤いほどモテる

などです。

お子さんたちも喜びそうなネタですよね?(笑)

動物好きの皆さんにおすすめの一冊です。

***

一方の『ビーカーくんとその仲間たち』は、
もうちょっとお姉さん、お兄さん向けかな。

でも、漫画なので読みやすいです。

キャラクターになった実験器具がわかりやすく紹介されています。

また、それぞれの実験器具のキャラクター相関図まであるのです!
→の上に書かれている言葉も「仲良し」「相棒」「ライバル視」など
まるで物語の登場人物のようです。

実験道具について楽しく学べる一冊です。

***

これらの本について詳しくは、今日のキノコレでご紹介します!
キノコレは、今日の13時45分頃からの放送です。
graceは、13時30分からです。
今日も聞いてね〜。メッセージも待ってます!

◎graceのサイトは コチラ

yukikotajima 11:36 am

残り者

2016年8月31日

今日のユキコレ(grace内13時45分ごろオンエアー)でご紹介するのは、
2014年に『恋歌(れんか)』で直木賞を受賞した朝井まかてさんの小説です。

その名も『残り者(双葉社)』

◎ 『恋歌』の私の感想は コチラ

本の表紙を外して平らにしてみると、
5人の女性+猫1匹と出会えます。

『残り者』は、そんな彼女たちの物語です。

時は幕末。
徳川家に江戸城の明け渡しが命じられます。
天璋院篤姫もいよいよ大奥を立ち退くことに。
女中たちを集め「ゆるゆると、急げ」と声をかけ、
女中たちも次々に大奥を出ていきます。

そんな中、大奥を出られずにいた「残り者」の女たちが五人がいました。

一人は、天璋院の呉服之間に奉公する「りつ」。

天璋院の御召し物を縫い上げる仕事をしています。
りつは御針仕事が好きでした。
実力もあり、天璋院に褒められこともあります。

大奥を出ることに対し納得できないと思いつつ、
皆と同じように城を出るつもりでいたりつでしたが、
ふと、御針の始末をちゃんとしたか気になり、仕事部屋へと戻ります。

ひとり大奥に残ったりつが現実を受け入れられずにいると、
誰もいないはずの大奥で一人の女性と出会います。

その女性は、天璋院の飼い猫を探しているのだと言います。
猫は本当にいるのか疑いながらも、りつは彼女と猫探しを始めます。

と結局あこれこれ言い訳をしながら城に残った女性は五人。

仕事の内容は違えど、皆、大奥勤めの女たちです。
しかも顔や名前は知っていても直接交流がありませんでした。

最初は嫌味を言ったり素直になれなかったりした五人も
一夜を共に過ごすうちに次第に打ち解けていきます。

とはいえ、まもなく官軍がやってくる大奥に
このままいるわけにはいきません。

そこで五人は思いがけない行動をおこします。

さて、残り者たち五人の運命は?

そもそも彼女たちはなぜ大奥にとどまったのか。

この続きは、是非本を読んでね!

***

大奥の物語と言うと、
将軍の世継ぎを産まなければならない女たちの物語が
頭に浮かんでしまいがちですが、
この物語は、女中たちの物語です。

主(あるじ)は将軍ではなく、天璋院篤姫。
篤姫のために彼女たちは働いてきたのでした。
自分の仕事に誇りをもち。

女たちが働きお金を稼ぐことの厳しい時代に
大奥ではたくさんの女性たちが
それぞれの強みをいかして働いていました。

『残り者』は、幕末の女たちの物語ですが、
現代にも通じるところがあります。

私は本を読みながら、すっかり「残り者」のメンバーの一人の気分でした。

最初は、独特な江戸の言葉にてこずりましたが、
なれてしまうと、その言葉づかいが美しく心地よく感じられました。

たとえば「うきうきする」は「浮き浮きする」という感じなのですよ。
同じ言葉でも漢字が使われるだけで、なんとたおやかになることでしょう。

この物語の登場人物は、ほぼこの五人の女性たちのみなので、
舞台になっても面白いかも、と思いました。

五人ともキャラが濃いし、きっと面白いと思うわ。

舞台化されたら絶対に見に行きます!

予想では二年後あたりに舞台化していそうだな。(笑)

yukikotajima 11:50 am

8月27日(土)はネッツ富山本店へGO!!

2016年8月24日

ラジオでもご案内しているとおり、

今度の土曜日は、午前11時〜

富山市新庄本町のネッツ富山本店から

ネッツカフェサマー

を公開生放送でお届けします!


公開生放送の詳細は コチラ


そして、そして、

この日は 8月27日!

そう、827の FMとやまの日 です。

ということで、ネッツ富山本店に 827カフェ がオープン♪


ネッツカフェの公開生放送の他にも様々なイベントを行います。

美味しいものの販売もありますよ!

ご購入いただいたものは、その場で食べることができます。

様々なメニューがありますので、お友達やご家族でシェアしてもいいかも!


827カフェの詳細は コチラ


イベントの最後には大ビンゴ大会も!

ビンゴは16時からの開催です。


8月27日(土)は、11時〜16時30分まで

ネッツ富山本店でのんびりお過ごしください♪

待ってまーす。

yukikotajima 7:18 pm

さよならクリームソーダ

8月も残りわずかですね。
お盆休みが終わったと同時に、
大人の皆さんは夏も終わったという気分でしょうか?

その一方で、まだ夏休み中の学生の皆さんの中には、
夏休みの宿題に追われている方もいらっしゃるかもしれませんね。

高校生のリスナーさんから、
夏休みの読書感想文の高校生向けの課題図書として、
以前私がラジオで紹介した

額賀澪(ぬかが・みお)さんの『タスキメシ』

が選ばれたと聞きました。

 私の『タスキメシ』の感想は コチラ

『タスキメシ』は、高校生の物語です。

兄弟で陸上部に所属している2人の男子を中心に
陸上部の部長や他校のライバル、
調理実習部の女子高生なども登場します。

駅伝のタスキとご飯のメシで『タスキメシ』です。

この本を高校生の課題図書にするなんて、最高じゃないか!
と、この本を読んだ大人の私は思うのですが、
登場人物たちと同世代の高校生たちは、どんなことを感じるのかしら。

彼らの読書感想文を読んでみたいな。

***

さて、今日ご紹介するのは、
この『タスキメシ』の著者、額賀澪さんの

『さよならクリームソーダ(文藝春秋)』

です。

タイトルからすでに甘酸っぱさが漂っています。

本の表紙のイラストは、
プールにいる制服姿の男女を包み込むように氷と泡が描かれ、
まるで二人がクリームソーダの中にいるような、
それこそ、クリームソーダごしに二人を見ているようなイラストです。

今回の『さよならクリームソーダ』は、大学生の物語です。

舞台は、美大。
某美大の油絵学科に入学した主人公の男性は、学生寮に住み始めます。

そこで、同じ寮に住む才能豊かなイケメンの美大の先輩と出会うのですが、
この先輩が、とにかく完璧な人なのです。

イケメン。
料理もできる。
優しい。
そして、肝心の絵の才能もある。

私が学生だったら間違いなく好きになります。

でも、この先輩にはどこかつかめないなところがあるのです。
何かを隠しているような。

まあ、それも10代の頃なら、
ミステリアスな雰囲気に感じられて
よりイケメン度がアップするだけなのですけどねー。(笑)

物語は、主人公の男性の話をベースに、
イケメンの先輩の高校時代のお話も間に挟まれていきます。

そして、ぼんやりとしていたイケメンの先輩の過去が
徐々に明らかになっていきます。
と同時に主人公の心の悩みも明らかになっていき…
という若い男子たちの物語です。

***

大人になった今は、色々な世代の方と仕事をするので、
2〜3歳の年の差は全然気になりませんが、
学生時代は、この差がとても大きいのですよね。

先輩はものすご〜く大人びて見えるもので。

また、高校3年生と大学1年生の差もとても大きい。
高校3年生からすれば、憧れの大学に入学できた大学生は
とてもまぶしきキラキラして見えたりするものです。

そんなことを久しぶりに思い出しました。

また、アラフォーになった今もまだまだ悩んでばかりだけど、
でも、明らかに悩んでいることは大学時代とは違うな、
ということにも気付き、やや寂しさも感じました。

でも、10代の頃の感情が蘇ってくる方法があります。

それは、音楽!

この本の中には、たくさんの尾崎豊さんの曲が登場します。
もしCDがあれば、ぜひ曲を流しながら本を読んでみて下さい。

と言いつつも私自身10代の頃、
尾崎豊さんの曲を繰り返し聞いたわけでは無いのだけれど、
なんでしょうね。
大人になった今改めて聞くと、懐かしい感じがするのです。

心の中の言葉にできない叫びを歌う尾崎豊さんの曲は、
ひりひりしていて、なんてあぶなかっしいんだろうと思うのだけど、
この熱さと脆さが合わさっている感じが逆に心地良くて。

曲そのものの懐かしさというより、
10代の頃の感情に対する懐かしさという感じかな。

久しぶりに大学のキャンパスに行きたくなりました。

yukikotajima 12:16 pm

スイム!スイム!スイム!

2016年8月10日

リオ・オリンピック盛り上がっていますね。

日本の選手も大活躍!
金メダルをはじめ、メダリストが続々と誕生していますが、
あなたはここまでどのシーンが印象に残っていますか?

私は競泳かな。

日本の金メダル1号に輝いた
競泳男子400メートル個人メドレーの萩野公介選手と
銅メダルを獲得した瀬戸大也選手の
2人のはじけるような笑顔に感動しました。

それから、表彰式後、萩野選手と瀬戸選手が
北島康介さんを見つけた時の嬉しそうな表情もよかったな。
そんな2人に北島さんはまるでお兄ちゃんのように接していましたよね。

北島さんと言えば、アテネ、北京オリンピック2大会連続で
100、200メートル平泳ぎの金メダルを獲得し、
今年、現役を引退しました。

でも、ぎりぎりまでリオも目指していたのですよね。
今年春の代表選手選考会で五輪出場を逃し、引退されました。

だからこそ、北島さんにとって、
今回のオリンピックは特別なものがあるんじゃないかなと思って。

そんなことを考えながら
萩野選手、瀬戸選手と3人のシーンを見ていたため、
より感動してしまったのでした。

***

さて。

今日のユキコレ(grace内本コーナー13:45頃オンエアー)で
ご紹介する小説は、オリンピックを目指すスイマーの物語です。

その名も『スイム!スイム!スイム!』

著者は、五十嵐貴久さん。
双葉社から5月に発売されました。

五十嵐さんと言いますと
『パパとムスメの7日間』がドラマ化されました。
パパとムスメが入れ替わってしまう物語で、
舘ひろしさんと新垣結衣さんが演じ話題となりました。
私も好きな作品で毎週大爆笑しながら見ていました。

今回の作品『スイム!スイム!スイム!』は、競泳のお話です。

主人公は、西山大輔。
彼は、競泳自由形でオリンピック2大会連続で金メダルを獲得したスイマーです。

読み始めてすぐに、もしや?とあの人の顔が頭に浮かんでしまいました。
でも、別人です。そもそもこの主人公は自由形ですしね。

主人公の大輔は、
オリンピックで金メダルを獲得したにもかかわらず、
引退勧告を受けてしまいます。

その上、それまで好き放題していたため、
仲間からもスポンサーからも見放されてしまいます。

でも、オリンピック出場をあきらめきれない彼は、
町のスポーツジムのプールでのコーチをしながら
オリンピックを目指します。

ただし、個人種目ではありません。
狙うは、オリンピックで新設されることになった
男女混合メドレーリレーのほうです。

リレーなので一人で戦えません。
そこで、選手を集めることになります。

とは言え、オリンピックに出場するような選手を集められるはずがなく、
彼のもとに集まったのは、訳ありスイマーたち。

週刊誌で話題になった選手や
ドーピング疑惑でメダルをはく奪された選手などです。

しかもそんな寄せ集めの選手たちが練習するのは、町のジムのプール。

果たして、大輔たちはオリンピックに出場できるのか?
というお話です。

***

この本をオリンピックの時期に合わせて読んでよかったです。

オリンピックを見ていると
どうしても選手たちに好成績を期待していますが、
そもそもオリンピックに出られるだけでもすごいことなのですよね。
オリンピックに出たくても出られなかった選手もたくさんいますしね。
また、選手にとって引き際をいつにするかも大きな問題です。

この本を読むことで、勝敗だけではないスポーツの奥の深さも知ることができました。

あ、でも、このまじめモードでこの本を読まないようにしてください。

主人公の大輔が、まあ、チャライ!(笑)
かる〜い気持ちで読んだほうがきっと楽しめます。
でも、軽いだけで終わりません。

オリンピックの楽しみ方は様々ですが、
オリンピック関連の小説を読んでみるというものいいのでは?

ぜひ開催中に読んでみて下さい!
きっと応援により力が入ると思います。

yukikotajima 11:35 am

陸王

2016年8月3日

今日のキノコレ(grace内コーナー13:45頃〜オンエアー)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本はこちら。

『陸王(りくおう)/池井戸潤』

まずは、奥野さんの紹介文をお読みください。

◎奥野さんの紹介文は コチラ

***

私もこの陸王を読みましたので軽く感想を。

池井戸潤さんと言いますと、
半沢直樹シリーズの他、『下町ロケット』や『ルーズヴェルト・ゲーム』など
原作は次々にドラマ化され、そしてヒットしています。

ちなみに私が池井戸作品で好きなのは、
総理と大学生の息子が入れ替わってしまう『民王』です。
こちらもドラマ化されました。

シリアスな作品が多い中で、
この『民王』は、コミカルで笑いが止まりませんでした。

今回の新作『陸王』も「王」がついていたので、
もしや民王と同じくコミカル作品?と思いましたが、
こちらは、おなじみ企業が舞台の作品でした。

池井戸作品の企業ものは、
「池井戸スタイル」がすっかり出来上がっていますよね。
まるで長編の水戸黄門のようです。

あ、これ、否定しているわけではないですよ!

そのスタイルが私は心地よくて好きです。

今回も何度も涙しました。

なんでこんなに邪魔が入るのよー!
とイライラした後にやってくる感動の涙。

しかもそれが何度もやってきます。

涙がかわいたと思ったらまた涙で、
読み終えたとき、心がすっきりしていました。
目は腫れていましたが…(笑)。

こんなにいい涙を流し続けたのは久しぶりでした。

私はこの本を家で一人で読んでいましたので思う存分泣けましたが、
電車の中やカフェで読んでいたら危なかったと思います。
きっと「この人号泣しているけど…大丈夫?」と思われていたに違いありません。(笑)

そうそう、今回の『陸王』は、『ルーズヴェルト・ゲーム』に近いように感じました。

『ルーズヴェルト・ゲーム』は社会人野球のお話でしたが、
今回は企業の陸上選手が出てきます。

足袋作りの老舗がランニングシューズに挑むお話と
大学時代に活躍したものの、その後伸び悩む陸上選手のお話が交互に描かれていきます。

毎年お正月に群馬で行われるニューイヤー駅伝も描かれているのですが、
私の実家のすぐそばを走るので、私もこれまで何度も応援に行っています。
そのため、作品を読みながらその空気感がよくわかり、
途中から本を読んでいる感覚はありませんでした。
まるでその場にいるような感じで。

駅伝のシーンのあと、ハッと我に返ったほどでしたもの。
あ、そうか。今、本を読んでいたんだった、と。

それほど熱中させられた作品でした。

***

それから、池井戸作品の企業小説を読むたび、
私は自分の器の小ささや甘さを認め、反省しています。

仕事関連のビジネス書や名言集を読むより
池井戸作品を読んだほうが私は心に響きます。

理不尽なことがあったとき、
嫌がらせをされたとき、
どうしたらいいのか。

この本には学ぶべき対応がたくさん出てきました。

読んでよかった。

やはり池井戸さんはすごいなあ。

『陸王』も間違いなくドラマ化されるんだろうな。
というかされてほしい!
はやく映像化された『陸王』も見てみたいな。

yukikotajima 11:50 am

大きな鳥にさらわれないよう

2016年7月27日

ずっと先の未来。
地球はどうなっていると思いますか?

未来を描いたある物語には「私」が何人もいました。
若い私も年上の私もいます。
でも、全て同じ遺伝子を持った同じ私…そう、クローンです。

そんな様々な年代の「私」が同時代を生きる物語を読みました。

『大きな鳥にさらわれないよう/川上弘美(講談社)』

本のタイトルと一見のどかに見える本の表紙と
本の帯に書かれた「ファンタジィ」という言葉に惹かれ、手に取りました。

お子さんたちは夏休みに入ったことだし、
大人の「ファンタジィ」でも読んでみようかなと思いまして。

読み始めてすぐは、いつの時代の話なのかはっきりわかりませんでした。
今の時代のようにも、ずっと昔の物語のようにも思えて。

でも、徐々にこれが未来の話であることがわかります。

昔ここは「日本」と呼ばれていた、とあります。

また、衝撃的なことに「こどもたち」は工場で作られています。

遠い未来、人類は滅亡の危機に瀕していたのでした。

大戦、テロ、汚染物実拡散によって人間は減ってしまったのだそうです。

そこで、多様性が保たれるように「母」のもと、
人間たちは小さなグループに分かれて暮らしていました。

この「母」は、産みの親ではなく育ての親に近く、
一人の母がたくさんの子供たちを育てます。

人間をいくつかのグループに分ける理由は、人類を進化させるためです。
異なるグループ同士の人間の間にできたこどもが
新しい遺伝子を持っていることを期待して。

でも、人間というのは愚かなもので、
新しさを求めつつも、自分と違うものを許せなかったりします。

この時代を生きるある男の子は、この世界のことを
「息苦しくて、にせものばかりで、希望のない世界」と言います。

いったい遠い未来はどんな世界となっているのでしょうか…。

この続きは是非本を読んでみてね。

***

この物語は未来の話ですが、
虫を追って遊んだり、森の中で踊ったりする子供が出てきて、
まるで昔のお話のようにも感じられます。

その一方で、クローン技術や人工知能もあります。

この『大きな鳥にさらわれないよう』は、ひとつの大きな物語ではありますが、
それぞれのお話は独立した短編集です。

ただ、どのお話もどこかぼんやりとしています。
具体的なことがまったく見えないのです。
気付いたら知らない世界に入り込んでしまって、
無意識のうちにその世界のルールに従っているような感覚でした。
まるで催眠術にかかったかのような。

でも、ある瞬間、はっと我に返ります。

私は、感情を無くしてしまったのではなく、
ただ忘れていただけだ、ということに気付きます。

自分にとって穏やかでいられる人とだけいられれば怒りも生じないものですが、
異なる存在と出会ったとき、感情はどう動くと思いますか?

本の中の登場人物を通して、私の心を試されているようにも感じました。

あなたは、遠い未来の世界で何を感じるでしょうか。

この夏あなたも『大きな鳥にさらわれないよう』の世界にお出かけになってみては?

ちなみに、私はこの世界を2回旅しました。(笑)

きっとあなたも読み終えた後、最初のページからめくり直したくなるはずです。

2回旅できるなんて、ある意味ではお得な一冊かも。

yukikotajima 11:37 am

直木賞・芥川賞が決定!

2016年7月20日

昨日、第155回直木賞・芥川賞が発表されました。

直木賞は、荻原浩(おぎわら・ひろし)さんの『海の見える理髪店』が
芥川賞は、村田沙耶香さんの『コンビニ人間』が受賞しました。

荻原浩さんの作品は、5月にラジオで紹介しています。

 私の感想は コチラ

とてもいい本でしたので、受賞も納得!
おめでとうございます〜。

皆さんも是非読んでみて下さい♪

***

今日のキノコレは、
紀伊國屋書店富山店で今週末行われるイベントのご紹介です。

★ 詳細は コチラ

トークショーを行う青木ゆかさんと森由香子さんの著書を私も読みました。

『なんでも英語で言えちゃう本/青木ゆか』

これ、私がラジオでお話するときにも大切にしていることだー!と共感。
英語もそうすればいいのか、と納得しました。

さて、どうすればいいのでしょう?
気になる方は、本を読んでみてね。

『老けない人は何を食べているのか/森由香子』

先週誕生日を迎え、1歳年齢が上がったばかりの私は、
本能のまま手に取っていました。(笑)もちろん購入!

とてもわかりやすかったです。
今、食に関する様々な本が出ていますが、
この本は、それらに対しても言及されています。

たとえば、話題の糖質制限とかオイルをどう取り入れるべきか、など。

色々なオススメ食材がありましたが、
とりあえず、もっと納豆を食べようと思いました。

これらの話題に興味を持った皆さんは、
ぜひ今週末、紀伊國屋書店富山店へ。

土曜は青木さんのトークショー、日曜は森さんのトークショーが行われます。

 詳細は コチラ

yukikotajima 11:51 am

総選挙ホテル

2016年7月13日

突然ですが、今、会社に属してお仕事をされている方に質問です。
あなたが働く部署は自分に合っていると思いますか?

もう一つ質問。
同じ部署のメンバーの顔を思い浮かべてください。
7人メンバーがいるとして、
今の部署に相応しいと思う人を5人選んでください。
他の部署から選んでも結構です。

ちなみに選ばれなかった2人はどうなるのかというと、
会社を辞めていただくことになります。

ということを突然社長から言われたらどうしますか?

***

今日ご紹介するのは、まさにそんな従業員総選挙が行われたホテルの物語です。

『総選挙ホテル/桂望実(角川書店)』

桂望実(かつら・のぞみ)さんと言いますと、原作が次々に映画化されています。

映画化された作品には、
黒木瞳さんが監督をつとめた映画『嫌な女』、
織田裕二さん、柴咲コウさんが出演した映画『県庁の星』
などがあります。

他に桂さんの作品と言いますと、
以前ラジオで『ハタラクオトメ』という作品をご紹介しました。

私の『ハタラクオトメ』の紹介は コチラ

プライドの高い男性たちの嫌がらせに負けず、
新製品を開発していくOLたちの物語です。

今まさに職場で男性に対して嫌な思いを感じている女性の皆さんは、
この本を読んでみて下さい。

仕事終わりにジョッキのビールを
ぐびぐびっと飲み干したのと同じくらいの爽快感があります!(笑)

***

さて、今日ご紹介する桂さんの最新作もお仕事小説です。

その名も『総選挙ホテル』。

従業員総選挙が行われたホテルの物語です。

売り上げが落ち込む中堅ホテルに新しい社長がやってきます。
新社長は大学で社会心理学を教えていたという元教授で、
性格はだいぶ変わっています。
もちろんホテルを経営したことなどはありません。

そんな新社長が突然、従業員総選挙を行うことを打ち出します。

落選した従業員は解雇。
当選した従業員も部署が変わるかもしれない。
管理職の投票ももちろんやるよ!

という人材シャッフルを行います。

新体制になったホテルは果たして業績アップとなるのか?
というお話です。

***

選挙と言えば、つい先日、参議院選挙が行われましたので、
皆さんも候補者に投票したと思いますが、
投票はしても投票されることというのは、
人生においてそんなにないのでは?

票を集めたいと思った時、人はどんな行動に出ると思いますか?

崖っぷちに立たされた時こそ人は本性が出るものです。

この本に出てくる人の中にも
自分に投票するよう脅したり、
人の悪い噂を流したりする人が出てきます。

その一方で、誰を選ぶべきかを考えた時、
一人一人のいいところに目を向けるようになります。

そして、気付くのです。

これまでは、その人のダメなところばかりが気になっていたけど、
見方を変えると、いいところもたくさんあるな、と。

なんか、ちぐはぐ感がぬぐえないという会社は、
思い切って人材シャッフル!従業員総選挙をしてみてもいいかも。

まあ、実際は総選挙なんてなかなかできないかもしれませんが、
でも、この本から学ぶことはたくさんあると思います。

私は人の悪いところばかりでなく、
いいところを見ていきたいなと思いましたもの。

そして、いいなと思ったことは本人に伝えていきたいなと。

やはり褒められると嬉しいものね!

yukikotajima 12:03 pm

家康、江戸を建てる

2016年7月6日

大河ドラマ『真田丸』はご覧になっていますか?

ご覧になっている方は、すうっとこの本に馴染めると思います。

『家康、江戸を建てる/門井慶喜』

江戸に行くことを決めてからの家康のお話です。

詳しくは、今日のキノコレ(grace内コーナー13:45頃オンエアー)
で紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただきます。

 奥野さんの紹介文は コチラ

私も読みましたので軽く感想を。

何もなかった江戸の町が
それぞれの道のプロの職人たちの手によって
作り上げられていく様が丁寧に描かれています。

たとえば、江戸の飲み水を引くプロや
江戸城の石垣を積み上げるプロたちが登場します。

しかも、この物語は当時の江戸の地名だけでなく、
今の東京の地名でも紹介しているので、
距離感がつかみやすくわかりやすい!
その上、地名の由来もわかるので勉強になります。

この本を読むと、
家康は本質を見極める力があったことがわかります。

トップが現場にあれこれ口を出すのではなく、
現場の人間を信頼し、仕事を任せる。

家康が成功したのは、できる人間を見極め、
その道のプロを信用したことにあるのだと思いました。

なんでも首を突っ込むトップ、今の世も結構多い気がしませんか?
そういうトップに限って現場のことを知らなかったりするんですよねー。

現場を信用すれば、うまくいくのになあ。
と思うことはよくあるもので…。

その点、家康はちゃんと現場を見ています。

それぞれの道のプロの仕事ぶりは本当にかっこよく、
私も丁寧に仕事をしよう!と刺激を受けました。

読んでよかった!

それから、奥野さんも書いていらっしゃいますが、
この本、直木賞候補になっているんです。

 直木賞候補作品は コチラ

ちなみに、候補作6作品中、私は4作品読んでおり
ラジオでもご紹介しましたので、
できればラジオでご紹介した作品が選ばれたら嬉しいなあ。

この家康の本も面白かったので、
有力候補ではないかなと思います!

むかつく上司にストレスを抱えているという、働くみなさーん。
ストレス解消にこの本を読んでみてはいかがでしょう?

読み終えた時、きっと前向きな気持ちになっていると思いますよー!

yukikotajima 11:38 am