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蘇我の娘の古事記

2017年8月23日

645年に起きた出来事は何か聞かれたら
すぐに答えられますか?

私は「蒸しご(645)はん炊いて喜ぶ大化の改新」

で覚えたため、今でも645の数字を見ると
「大化の改新」が頭に浮かびます。

でも、大化の改新がどんな出来事だったかは、
だいぶ忘れているのですが…。

あなたは覚えていますか?

大化の改新は、645年の夏に中大兄皇子(のちの天智天皇)が
中臣鎌足らと蘇我氏を倒してはじめた古代政治史上の大改革です。

今日ご紹介する本は、
まさにその大化の改新が行われるところから
物語がスタートします。

『蘇我の娘の古事記(ふることぶみ)/
 周防柳(すおう・やなぎ)<角川春樹事務所>』

本のタイトルの蘇我の娘とは、
大化の改新で殺された蘇我入鹿の娘のことです。

彼女は、殺されたと思われていましたが、実は生きていました。
彼女の命を救ったのは、国史をつくる仕事をしていた男性です。
入鹿にお世話になっていた彼は、
うまれたばかりの入鹿の娘を殺したように見せかけ
こっそり自分の子として育てます。決してばれないように…。

この育ての父は、国史をつくる仕事をしていたため
各地の語り部たちから様々な物語を聞き、娘にも聞かせていました。

実はこの娘は目が見えません。
そのぶん耳がよく、さらに一度聞いた話は忘れることなく覚えています。
そして誰よりも物語を聞くことが大好きでした。

この小説は、大化の改新から壬申の乱までが描かれていますが、
歴史物語の間に神々のお話がはさまれます。
小さな子どもに語って聞かせるような「語り」のスタイルで。

実は、そのお話こそ「古事記」の内容なのです。

例えば…

・イザナキとイザナミの物語
・スサノオとオオクニヌシのお話
・ヤマトタケルの物語

などです。

これらのお話は、語り口調で子どもに向けて話しかけているので、
どれもわかりやく面白い!
また、大変勉強になりました。

恥ずかしながら私は古事記の存在はもちろん知っていましたが、
中身までは詳しく知りませんでした。

神様の名前は聞いたことはあるものの、
どんな神様かまでは理解しておりませんでした。

ちなみに、古事記によると、神様たちはかなり人間的です。
ワガママだったり、すぐに怒ったり…。

ちなみに、古事記とは、現存する日本最古の歴史書で3巻からなります。

一般的には、天武天皇が記憶力のすぐれた稗田阿礼に命じて
様々な物語を覚えさせ、それを学者である太安万侶(おおの・やすまろ)
が書き取ったもの、とされています。

しかし、どうやらそうではないという話もあるそうなのです。
著者の周防さんはそのことに興味をもち、この物語を書き始めたのだそうです。

果たして『古事記』は誰によってどのように作られたのでしょうか。
気になる方は、是非この本を読んでみて下さい。

歴史小説というと、戦国時代が中心になりがちですが、
それよりもずっと昔々の歴史物語も面白いものですよ。

蘇我入鹿の娘の人生を軸に
激しい王位継承争いや時折はさまれる神々の物語など
読み応えありまくりの一冊でした。

この本を読むだけでも『古事記』について知ることができますが、
私はさらに知りたくなり、小説を読み終えるやいなや
本屋さんに行って古事記の漫画を買って読んでみました。

『マンガ 面白いほどよくわかる!古事記(西東社)』

この漫画もかなりわかりやすくて面白かったです!
気になる方は合わせてどうぞ。

今日は、日本最古の歴史書である『古事記』を楽しく学べるだけでなく、
物語としても最高に面白い『蘇我の娘の古事記』をご紹介しました。

一度あなたも『古事記』の世界にどっぷりつかってみては?

yukikotajima 11:28 am

パーマネント神喜劇

2017年8月16日

何か叶えたい願い事があるとき、神社に行って神様にお願いをしますよね?

でも実際、神様に直接会ったことのある方はいないと思います。

もし、会ってしまったどうします?

そもそも神様とはどんなイメージでしょうか?

きっと皆様の頭の中にはそれぞれ神様像があると思いますが、

もしあなたの目の前にこんな男性が出てきて
「私は神様だ」と言ってきたら信じますか?

お腹が出ていて、すこし頼りない感じの髪の毛の
下ぶくれの顔つきのどう見ても普通の中年男性が。

今日のキノコレ(grace内コーナー13:45分頃〜オンエアー)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんからご紹介いただく本は、
まさに、そんな神様が出てくる小説です。

万城目学(まきめまなぶ)さんの新作『パーマネント神喜劇(新潮社)』

奥野さんの紹介文は コチラ

本の表紙のイラストのおじさんがが、まさに神様です!

新喜劇ではなく、神喜劇です。読み方は「しんきげき」です。

万城目さんと言いますと、これまで
『鴨川ホルモー』『プリンセス・トヨトミ』
といった作品が映画化もされた人気作家さんです。

今回は、神様のお話です。
見た目は普通の中年男性っぽい神様が得意とするのは「縁結び」。

しかも、この神様はすぐに文句を言ったり言い訳をしたりするのです。

あまり信用したくないタイプの神様です。(笑)

と言いながらも、読み進めていくと、結構いいヤツだなあと思えてきます。

なんだ、悪いヤツじゃないじゃん。神様ごめん!

と本を読みながら心の中でこっそり謝罪。

私の言葉づかいがカジュアルなのは、
神様がそう言いたくなる感じのキャラクターだからです。(笑)

本当にいいヤツなのです。

私もいつか会ってみたいな。

これから神社で神様にお願いをするとき、
この本の神様を思い浮かべてしまいそうだわー。

そうそう。
この小説は軽いだけのお話ではありません。
神様が人間に対して言う言葉の数々が心に響きます。

神頼みは、ただ願うだけではだめなのだ、ということにあらためて気づかされました。

この作品もいつか映画化かドラマ化されそうだなあ。

ちなみに、私の神様のイメージは、古田新太さんです。

yukikotajima 11:39 am

塚田農場で九州旅気分に♪

2017年8月9日

私、普段はあまり焼酎を飲まないのですが、
先日は焼酎をおかわりしてしまいました。

だって美味しかったのだもの。
お料理にもよく合っていましたし。

先日、九州に美味しいものを食べに行ってきました!

と言うのは嘘だけど(笑)、言いたくなるんですよ。
ここに行けば。

先週の木曜日8月3日に富山駅前にオープンした
「鹿児島県霧島市 塚田農場 富山駅前店」では、
まさに九州旅気分をあじわえます。

塚田農場は全国で人気のチェーン店で
なんとこのたび富山に初出店されました。

おめでとうございます〜。

さっそくオープン初日に
今井アナ、堀池アナ、廣川姐様、山﨑さんと一緒に行ってきました。

どれも美味しかったです♪

いくつかご紹介しますと…

一押しの、炭火で一気に焼き上げられた
鹿児島県の地鶏「黒さつま鶏の黒焼」は、
ジューシーで旨味がぎゅっと詰まっています。

地鶏のささみをわさび醤油でいただく「鶏わさ」は、モッチモチ!

宮崎伝統野菜の「砂土原(さどわら)ナスの焼きびたし」
はお出汁が染みてて最高に美味しかっです。

などどれを食べても美味でした。

***

メニューや店内や壁に生産者さんが紹介されているのも印象的でした。

顔が見える分、料理がより美味しく感じられましたし、
残さずしっかり味わいたいという気持ちにもなれました。
ま、美味しいから残すことは無いのですが。(笑)

そしてそして。

お料理だけじゃなく、
私が、いや私と奈美子さんがはまったのがこの焼酎です。

薩摩焼酎、富乃宝山の前割りのスパークリングボトル

前の日に焼酎を炭酸で割ったものを前割りというのだそうです。
味がマイルドになるのだとか。

たしかにまろやかで大変大変美味しかったです。

お酒が主張し過ぎるとお料理の邪魔になってしまいますが、
この前割りは、どのお料理とも相性抜群!
おかわりをしてしまったほどです。

と、大満足の九州旅(気分)でした。(笑)

また行きたーい!

***

そうそう。
塚田農場は、スタッフの皆さんが明るいのはもちろん、サービス精神旺盛でした。

まずお店に来たら手書きのメッセージ。

今井アナ嬉しそう。

最後はお皿にメッセージ。

さらにお土産まで。

そして、帰る時にはなんと「主任」の役職がついてきます。(笑)

お店に行くにつれ、昇格していくのだとか。面白い!

この夏、あなたも富山で九州旅気分♪はいかがでしょう?

本場の味をとことん満喫できますよ。

***

『鹿児島県霧島市 塚田農場 富山駅前店』

住所 :富山市桜町2-1-10 陽光堂ビル1階
電話  :076-445-5557
営業時間  :17時〜24時(ラストオーダー 23時30分)

HPは コチラ

yukikotajima 11:30 am

ショートショート・BAR

そろそろお盆ですね。
大人の皆さんはお盆休みは取れそうですか?

まとまったお休みが取れそうな方は
ぜひ本を読んでみませんか?

「たーじーまー。お盆休みは、何かと忙しくて本なんて読む暇無いから!」

というツッコミが今聞こえた気がする…。(笑)

そんな忙しい方でも読める本があるんです!

なんと1話5分で読めます。

5分くらいなら取れませんか?
スマホやパソコンをぼうっと見ているだけでも
5分くらいあっという間に経っちゃいませんか?

その時間を読書にあててみませんか?

***

今日ご紹介する本は、

田丸雅智さんの『ショートショート・BAR(光文社)』 です。

ショートショートというと星新一さんを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、
田丸さんは、新世代ショートショートの旗手として注目されている作家さんで
芥川賞作家の又吉直樹さんからも絶賛されています。

私も田丸さんの作品は好きで、これまで様々な作品を読んできました。

『ショートショート・BAR』は、田丸さんの5月に発売された新作です。

本屋さんで見つけるなり購入!
今回はタイトルに「BAR」とあったのでいつも以上に興味がそそられました。

お話は全部で21話収録されています。

ですから一気に1冊読んでも2時間ちょっとで読み終えます。
早い方だともっと早く読めるかも。

今回も田丸さんの独特な世界を楽しめました。

タイトルにはBARとついていますが、
BAR以外のお話も収録されています。

たとえば…

・アルコール度数マイナス14%のお酒「マイナ酒(しゅ)」のお話。
→アルコール度数がマイナスのお酒って一体どんなものなのでしょう?

・グチを掃除する「グチ清掃員」の話。
→たしかに今の世の中、グチだらけですよね。
とくにオフィス街にある居酒屋のグチは汚れが激しいそうです。(笑)

・風鈴とよく似た「霊鈴(れいりん)」の話。
→霊鈴は、霊に反応して鳴るものなんですって。
そういう意味では、お盆の時期にぴったりの物語です。
でも怖い話では無いのでご安心ください。

という感じの物語が21話楽しめます。

田丸さんの作品を読むたび、これまでありそうで無かった発想に驚かされます。

風鈴から霊鈴を思いつかれたり
マイナスからマイナ酒(しゅ)なるものを作ってしまったり。
グチを掃除するという考えもすごくないですか?
たしかに「グチをこぼす」って言いますものね。
実際、たくさんのグチがこぼれたまま積もってそうですよね…。見えないだけで。

ちょっと見方や捉え方を変えるだけで、
おなじみの世界ががらりと変わってしまうことが本当に面白い!

あなたもちょっと不思議な世界をのぞいてみませんか?

本を読むのが苦手な方も1話5分ですので
達成感を感じやすいと思いますよ〜。

ぜひこの夏、ゆっくり少しずつ読み進めてみてください。

yukikotajima 11:06 am

きょうの日は、さようなら

2017年8月2日

こんにちは。 

今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃〜)
で紀伊國屋書店富山店の奥野さんからご紹介頂く本はこちら。

石田香織さんの 『きょうの日は、さようなら(河出書房新社)』

いま書店員さんたちの間で話題となっている作品のようです。

詳しくは、奥野さんの推薦文をお読みください。

 奥野さんの推薦文は コチラ

私もこの本を読みましたので、軽く感想を。

とにかく登場人物みんなキャラが濃かったです。

例えば、元ジャズシンガーのオカマや
元ケーキ職人のオカマが登場します。

ちなみに彼らは主人公ではありません。
でも、スピンオフとして彼らの物語があったら読みたいかも。
いや、かも、じゃなくて読みたい!

みんな、どこか満たされない思いを抱えつつも
決して暗くなく、明るいのが印象的でした。

辛い時、他の人が楽しそうにしているのを見ると
それだけで醜い感情がわいてくることもありますが、
楽しそうに見える人もあえて辛さを見せないようにしている
だけなのかもな。

SNSも同じです。

人は誰にでも色々な面があって、
悩みの無い人なんていないのですよね。

そんなことにあらためて気付きました。

またこの本の登場人物たちは、人との距離の取り方がうまいなあと思いました。
近すぎず、遠すぎずで。

キャラの濃い人たちがたくさん出てきて、軽いお話のように感じられるけれど、
物語の内容は、どちらかというと現実的な物語でした。

終わり方もよかったです。

次回作はオカマさんたちのスピンオフが読みたいなー!
(って、しつこい?笑)

石田先生、いかがでしょ?

yukikotajima 12:45 pm

往復書簡 初恋と不倫

2017年7月26日

私は、小説はもちろん、映画やドラマといった「物語」が好きです。

今年に入ってからはまったドラマは「カルテット」です。

あのテンポのいい会話劇の虜になりました。
本筋とは全く異なるどうでもいい内容の会話が繰り広げられる度に
ニヤニヤが止まりませんでした。
いったいこの会話はどこに向かっていくんだろう、
とわくわくしながら彼らの会話を楽しんでいました。

だからドラマが終わってしまったあとは、
密かにカルテットロスになっていました。

そろそろ「みぞみぞ※」したいなあと思っていたら、
先日本屋さんで「カルテット」と書かれた本と出合いました。

(※みぞみぞは、ドラマでおなじみの表現です。
 ご覧になっておらず、?という方は無視してください)

しかも、著者は「坂元裕二」とあります。

「カルテット」の脚本家じゃないか!
と思わず、わーと声を出してしまいました。

今日ご紹介するのは、まさに私がハイテンションで手にした本

坂元裕二さんの『往復書簡 初恋と不倫(リトルモア)』です。

2つの作品が収録されていますが、
どちらもタイトルにあるとおり「往復書簡」で構成されています。

ト書きは一切なく、手紙かメールのみの会話で綴られています。

まるで人のメールを盗み見している気分です。

読み始めてすぐ、まさに「カルテット」だ!と思いました。
普通のメールのやりとりの中に、どうでもいい会話が突然はさまれていくのです。

例えば突然「ラジオ体操第一の好きな箇所を教えてください」などと聞いたり。

本筋からずれてばかりです。でも、そのずれが楽しい。
私は、カフェでこの本を読んでいたのですが、
笑いをこらえるのに必死でした。

ちなみに、2つの物語は、
「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」
「カラシニコフ不倫海峡」
です。

最初が「初恋」で次が「不倫」がテーマとなっています。
そして、なんとびっくり!
いずれも2012年と2014年に朗読劇として上演されているのです。

ちなみに私は主人公の男性のイメージは高橋一生さんだったのですが、
出演されていました!

「不帰(かえらず)の初恋、海老名SA」は、
中学時代の男女の手紙のやりとりから始まり、
後半は大人になった二人のメールによる会話が繰り広げられます。

一方の「カラシニコフ不倫海峡」は、
ある男性のところに迷惑メールらしきものが届くところから始まります。

メールを送ったのは、ある女性なのですが、
彼女から意外な事実を告げられます。

この二人は全く赤の他人ではなく、ある共通点があったのです。

メールをやり取りするうちに徐々に距離が縮まっていき、
メールの内容も変化していきます。

その二人のやり取りが最高に面白い!笑えます。

例えば、男性が送ったどうでもいい内容に対する女性の返信が

「文字化けして読めませんでした」

ですよ。(笑)

笑いました。ああ、なんて素晴らしい返信!

また、この男性の名は「待田(まちだ)」というのですが、
あまりにも怒っている男性に対しての返信が

「「待田」の「待」を「侍」にしてみたのだけど気付きましたか」

です。(笑)

会話を無視してます。

この女性に限らず、結構会話がポンポン飛ぶ女性って結構いますよね。
(普段の私もそうかも。笑)
男性はすっかり自由奔放な女性に振り回されています。

そんな二人のやり取りに笑いつつも
物語は、決して明るいだけではありません。
ただ、わははと笑って終わらないところが坂本さんらしいなあと思いました。

終わり方も、わーお、こうきたか!という
さすがのラストでした。どちらの作品も。

私、この本を読んで思ったことがあります。
絵文字やスタンプ使うの、やめようかなと。

この作品は、手紙やメールのやり取りだけで構成されているのですが、
会話だけだからこそ面白いのです。
絵文字やスタンプは一切ありません。
私も文章だけでこんな風に楽しく会話してみたいなと思いまして。
すっかり影響を受けてしまいました。単純です…。

ああ、この作品の朗読劇。再演してくれないかしら。

yukikotajima 11:49 am

graceタイアップ「女性限定!つるぎ恋月デトックスセミナー」報告

2017年7月23日

昨日は、つるぎ恋月で

graceタイアップ
「女性限定!つるぎ恋月デトックスセミナー」

を開催しました。

ご参加くださった皆さま、お世話になった皆さま
ありがとうございました!


graceパーソナリティーの私、田島も
セミナーのMCを務めつつ、一緒に参加。

ピラティスで体を動かして
峯山料理長の美味しく体にいいデトックスランチを食べて
和漢膳セミナーで体にいい食べ物を知って
つるぎ恋月の美肌効果の高い温泉に入って…
と様々な角度から徹底的にデトックス!

それから、「笑う」ことも体にはいいそうなのですが、
参加者の皆さんは終始笑顔でしたよ♪

そういう意味でもデトックスできたのでは?

私も大変楽しい一日になりました!


***

「デトックスセミナー」は、
まずgraceでは第2・第4木曜15:20頃〜の
「ヨガスタジオユニオン・ヨガスタイル」
でおなじみのヨガ・ピラティスティーチャーの
tomomi先生 による「ピラティス教室」からスタート。


ピラティスは初めて、という方が多かったようですが、
tomomi先生のわかりやすく楽しい指導のおかげで
気持ちよく体を動かすことができたようです。

tomomi先生のピラティスは
8月以降、つるぎ恋月でも受けられます。

8月〜毎週木曜、女性限定の 特別日帰りプラン がスタート!

10:30〜12:00 体験教室
12:00以降 レストランでランチ。その後お風呂サービス。

第1週 ヨガ・ピラティス教室(tomomi先生)
第2週 フラワーアレンジメント教室
第3週 レジンアクセサリー教室
第4週 料理教室

いずれも 税込み3,000円 と大変お得です。

◎詳細は コチラ

◎お申し込みは 076・472・6333

***

ピラティスをして体を動かし
お腹がペコペコになった後は、
このセミナーのために
つるぎ恋月の峯山料理長 が作ってくださった
デトックスランチ「ヘルシー会席ランチ」
をいただきました。


それぞれの食材が体にどのようにいいのか
食べる前に料理長が説明してくださったおかげで、
全てのお料理を気持ちよくいただけました♪

お料理は、色鮮やかな野菜もたっぷりで見た目も華やかでした。

こちらは、つるぎ恋月名物!「白海老釜飯」


私もですが、ほとんどの方が完食!
かなりのボリュームだったのですけどね。(笑)
美味しくて体にいいと聞けば食べちゃいますよね♪

***

午後は、graceでは毎月第5月曜13:45頃〜の「健康ナビ」でおなじみの
一般社団法人国際薬膳食育学会、メンター・フーズ株式会社
板倉奈菜子さん による 和漢膳セミナー
「和漢膳で体の中からきれいに〜若さを保つ食とは〜」
でした。


私が持っているのは、ヤモリ!
ただのヤモリではなく、和漢膳(薬膳)なんですって。

板倉さんからは、「食」に関して色々なことを教えていただきました。
例えば、今の時期、夏バテしないためには
「赤」や「苦味」のあるものを口にするといいそうです。

具体的には、トマトやパプリカ、ゴーヤ、緑茶、
飲みすぎなければビールもOKなんだとか。
わーお。それは嬉しい♪(笑)

***

最後は、お肌がつるつるすべすべになると人気の温泉に入浴♪

参加者の皆さん、気持ちよくデトックスできましたか?

また第2弾、第3弾とできたらいいな。

参加された皆さん、よかったら私が担当している番組
「grace」に感想をお寄せください。
お待ちしていますー!

これからも grace をよろしくお願いします♪

◎graceのサイトは コチラ

***

さきほどもご案内しましたが、
つるぎ恋月では、8月以降、お得な日帰りプランがスタートします。
ぜひご参加ください。

◎日帰りプランの詳細は コチラ

◎つるぎ恋月のサイトは コチラ

yukikotajima 12:34 pm

話題の恋愛小説を2冊ご紹介。

2017年7月12日

突然ですが、あなたには忘れられない恋はありますか?

あんなに人を好きになることはもう無いと思うような。

さすがにずっと昔の恋なら毎日思い出すことは無いかもしれませんが、
ふとした瞬間に思い出すことならあるのでは?

たとえば、ラジオから流れてきた懐かしい音楽を聞いてとか
人の癖や言い回しから似た人いたなとか
最近では、Facebookの「知り合いかも?」に名前が登場して、
思わずドキッとしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。

もし昔好きだった人が「知り合いかも?」に出てきたら
あなたは「友達リクエスト」を送信しますか?

***

今日は話題の恋愛小説を2冊ご紹介します。

まず1冊目は、

『ボクたちはみんな大人になれなかった/燃え殻(新潮社)』

著者の燃え殻さんは、都内で働く会社員の男性なのですが、
いま、この普通の男性が書いた小説がTwitterを中心に話題になっているのです。

抒情的なつぶやきがTwitter上で人気の燃え殻さんは
「140文字の文学者」とも呼ばれています。

私は本が好きなので本関連のアカウントをたくさんフォローしているのですが、
ある時から私のタイムラインに「燃え殻」という言葉が増えてきました。

あまりにも皆さんが絶賛されているので、私も気になり読んでみたというわけです。

この小説は、特に大人の男性が心をつかまれているようです。
というのも主人公は43歳独身の男性なのです。

彼は、ある日、昔フラれた大好きだった彼女に
間違えてフェイスブックの「友達申請」を送ってしまいます。
なんと満員電車の中で不意に押してしまったのです。わーお!

やばい。どうしようと思いながら、
彼女と付き合っていた1990年代のことを思い出します。。。

その1990年代の空気感に私は懐かしさでいっぱいになりました。

例えば、待ち合わせの仕方も今とは異なります。
今は誰とでも簡単に待ち合わせができますが、
当時は初めて会う場合、目印となるものをお互い伝え合い、
無事会えるかしら?と思いながら待ち合わせをしたものです。
今ではなかなか味わえないドキドキですよね。

また、この小説には過去だけでなく現在のことも描かれています。
そのバランスが絶妙です。
心地よく今と昔が入り混じっていて。
頭で理解するのではなく、心がすうっと受けいれて、感じるのです。
ああ、こういうことかって心が納得する感じです。

過去を振り返ってばかりは私はあまり好きではないのだけど、
たまにはどっぷり過去に浸ってみるのも悪くないのかも。
過去と向き合うことは、未来と向き合うことでもあるのかもしれないしね。

***

そしてもう1冊は、来週19日(水)17時に発表される
第157回直木賞の候補になっている作品です。

『月の満ち欠け/佐藤正午(岩波書店)』

偶然ですが、こちらの本も過去の恋を振り返るお話です。
しかもきっかけが駅や電車というのも似ています。

と言いつつも、こちらは、ちょっと変わった物語なのですが。

できれば、なるべく情報を入れずに
「これはどういうことだろう?」
と思いながら読んでいただきたいので、
本当は一切中身に触れたく無いのですが(笑)、
それでは紹介放棄になってしまいますので、本当に軽くだけ。

突然ですが、質問です。
大事な人が亡くなってしまった後に
よく似た人に会ったら、もしかして生まれ変わり?と思いますか?

この物語では、ある男性に向かって
7歳の女の子が「亡き娘の生まれ変わり」らしいことを話してきます。
でも彼はその現実を受け入れられずにいます。そんなことはありえないと。

でも、この物語には「瑠璃」という女性が何人も登場します。
いったい「瑠璃」とは何者なのでしょうか?
そしてストーリーは20代の瑠璃さんの恋愛を軸に広がっていきます。
この20代の瑠璃さんの恋愛ストーリーがとてもいい。
詳しく言えないのが残念過ぎます。

やはり小説は面白い!と思わずにはいられない作品でした。

これはどういうこと?とふわふわした気持ちで読み始め
純愛ストーリーに心をつかまれ
最初のふわふわ感をすっかり忘れたかと思いきや
ぼんやりとしていた作品の世界が徐々にくっきり見えてきて
えーっ!そうだったの?と驚くことが続き
最後まで読んでハイ終わり!ではなく
また最初から読みたくなるという
なんとも豊かな読書時間でした。

たいへん曖昧な感想ですみません。(笑)
読まれた方は、確かにそうそう!とわかってくださるはず。

来週、直木賞を受賞したら嬉しいなー。

***

今日は今話題の2冊の恋愛小説をご紹介しましたが、
どちらも大変面白かったです。

ぜひ2冊ともお読みください♪

どちらも男性が主人公のお話です。
恋愛小説は読む気が起きないという男性もいそうですが、
これら2冊は男性のほうがより心をつかまれるんじゃないかしら。
男性の方こそ是非!

yukikotajima 11:35 am

もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら

2017年7月5日

私は、とことんくだらないことが好きです。

パロディーやモノマネも好きです。

そんな、私と同じような感覚をお持ちの方なら
きっと楽しんでいただける本があります。

『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』 

という本です。

本の帯でクリープハイプの尾崎さんが

「切実に馬鹿だから、なんかもう泣けてくる。」

とおっしゃっているとおりです。

私は、本を読みながらニヤニヤが止まりませんでした。
この本をカフェなどで読んだら、
ずっとニヤニヤしている気持ち悪い客になってしまったと思います。

まじめにくだらないって素敵です!

私、こういう本、大好きです。

この本の中身は、本のタイトルのとおりです。

太宰治、村上春樹といった文豪たちが
カップ焼きそばの容器にある「作り方」を書いたら、
どんな文章になるのか、が書かれています。

しかも100人分。

文豪以外にも星野源、小沢健二といったミュージシャンや
迷惑メール風、ロミオとジュリエット風なども出てきて、
もうどこまでも自由です。

いくつかタイトルをあげると…

小沢健二「痛快ウキウキ焼きそば通り」
松尾芭蕉の「麺の細道」
宮沢賢治「カップ焼きそばの星」
夏目漱石「焼蕎麦っちゃん」

などです。

タイトルを見ただけでも、そのくだらなさに笑えてきます。

全ての文章は、あくまでも模倣ですが、
でもたしかにご本人が書かれていそうな文体です。

また、笑えるだけでなく
カップ焼きそばの作り方だけで
こんなに書き方に違いがあるなんて!
と、その幅の広さにもびっくりしました。

ぜひ力を抜いて、アハハと笑いながらこの本を読んでみて下さい。

きっと読み終えた後、カップ焼きそばを作って食べたくなります。(笑)

この本について詳しくは、
今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃〜オンエアー)
で紀伊國屋書店富山店の奥野さんからもご紹介いただきます。

奥野さんの紹介文は コチラ

ラジオも聴いてね〜!

yukikotajima 12:14 pm

遠くの街に犬の吠える

2017年6月28日

今、このブログを読んでいる方は、
頭の中で私の声が聞こえていますか?

私の声をご存知の方は、
無意識のうちに文字が私の声になっているのでは?

小説の場合は、登場人物の声を勝手に想像していませんか?

文章を読む時、黙読していても
頭の中で声となって聞こえてきますよね。

つまり「本は声」なんだそうです。

言葉の正体は「音」で、
「世界は音でできている」のだとか。

また、音は香りのように残るのですって。

いやいや、香りは「残り香」という言葉がある通り
ずっと残ることもあるけれど、
音はどんなに大きな音を出したとしても
翌日にはさすがに消えているって!
と思いますよね?私も思いました。

でも。

「音」も香りのように何かに染みついているのだそうです。

そんなことが書かれた小説を読みました。

吉田篤弘さんの『遠くの街に犬の吠える(筑摩書房)』

です。

吉田さんは、今年2月におこなった「気まぐれな朗読会」で
私が朗読した作品『台所ラジオ』の著者の方です。

なんと新作の『遠くの街に犬の吠える』にも
「朗読」の話が出てきます!

新作には著者の吉田さんがそのまま物語に登場しているのですが、
編集者から
「音で小説を描いてみませんか。次の小説は朗読作品にしたい」
と提案されるのです。

小説を読みながら、偶然とはいえ2月に吉田さんの作品を朗読していたため、
勝手に親近感。ニヤニヤが止まりませんでした。

そして、この作品の中で吉田さんは自ら朗読することになります。

そこで出会ったのが、音響技術者の男性です。
彼は、仕事として音や声を録音する以外にも様々な音を録音しています。

例えば、炭酸をコップにそそいだ音やカメラのシャッター音などを。

そんな「音」を収集する男性がいる一方で
使われなくなった言葉を集めて辞書をつくっている先生も登場します。

この先生が亡くなったところから物語が動き出します。

登場人物が皆、この先生とつながりがあるのですが、
先生亡き後、
先生がある方とずっと手紙のやりとりをしていた
ことを知った吉田さんたちは、
そのやりとりの相手に会いに行き…。

***

ネタバレになるのであまり感想を言いたくないのですが、
独特なリズムをもった世界は大変心地よかったです。

いたって真面目な雰囲気なのに
どこかとぼけたところがあって、
真面目な部分とゆるさの按配が絶妙で。

それこそ梅雨の時期にぴったりの一冊です。
雨の音もたくさん出てきますし。

私は、じっくりゆっくり読み進めていきました。
また、読み終えた後は、
ラジオやテレビや音楽をすべて消して目を閉じ、
どんな音が聞こえるか、耳をすませてみました。

耳をすませると不思議なもので
たしかに世界は音であふれていました。

本を読む前と読んだ後で
ちょっと世界が違って見えたり感じられたりする作品が
私は好きなのですが、
この本はまさにそういったタイプの作品でした。

yukikotajima 11:25 am

スッキリできる本

2017年6月24日

今日のネッツカフェドライヴィンで

私がご紹介したスッキリできる本はこの3冊です。

女性におすすめの2冊はこちら。

『あのこは貴族/山内マリコ』

『猿の見る夢/桐野夏生』

男性におすすめはこちら。(女性も楽しめます)

『我が名は、カモン/犬童一心』

※いずれも作品名をクリックすると、私の感想が見られます。

ぜひこれらの本を読んでスッキリしてください!!

yukikotajima 12:00 pm

暗殺者、野風

2017年6月21日

今日のキノコレ(grace内コーナー13:45頃〜)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本は、

『暗殺者、野風(のかぜ)/武内涼(角川書店)』

です。

 奥野さんの紹介文は コチラ

 出版社の紹介ページは コチラ

私もこの本を読みました。

作者の武内さんは、私と同じ群馬出身。
この物語の前半は、まさに群馬が舞台となっていました。

戦国時代にも今の群馬と同じように空っ風が吹いていたようで、
主人公の野風が強風の中を歩きながら
どれくらい大変なのかが想像できました。

群馬らしい描写だけでなく
武内さんの文章は五感が刺激されます。
作品の中がよく見える。
というか、私自身が作品の中にいる気分になります。

戦国時代の刺客の物語なので、
スピード感のある戦いのシーンが続きます。
すると、文字を読むスピードがはやまって
つい読み飛ばしてしまいそうになりますが、
それではもったいない。

丁寧な描写をじっくり読めば
より鮮明に映像が浮かんできて、さらに楽しめます。

まるで気分は野風でした。
野風が見たもの、感じたことのすべてを
私も同じように体験していました。

野風は若く強い。
刺客としての強さだけでなくメンタルも強い。

野風がなぜこんなに強くなったのか。
それは最初のページを読めばわかります。

私は読んだ瞬間、怒りが湧きました。
え?こんな話?と1ページ目から、怒りスイッチがオン。
それは、野風も同じです。
その怒りを胸に野風は強くなっていきます。

野風がうまれたのは私と同じ、群馬です。
群馬の女性はやはり強いのかもな。
私も野風に負けないように強くならなければ!

いやいや、田島はもう十分強いから…
なんて声が聞こえたような?(笑)

野風は架空の人物のようですが、
上杉謙信をはじめ、実在の人物もたくさん登場します。

実際の歴史を変えることなく
架空の人物である野風がどのように大きな時代の流れに絡んでいくのか。

ぜひ本のページをめくって確かめてみて下さい。

yukikotajima 11:44 am

アノニム

2017年6月14日

昨日、ツイッターを見ていたら、
気になるニュースが目に飛び込んできました。

それは、ニューヨークの近代画家ジャクソン・ポロックの作品が、
米アリゾナ州の個人のガレージの中から発見されたというものです。

この作品は、今月20日に開催されるオークションに
出品される予定なのだとか。

この記事を見たとき、
これは、実際のニュースなのか
それとも私が最近読んだ小説の紹介なのか
一瞬わけがわからなくなりました。

というのも、今日のユキコレ(grace内コーナー13:45頃オンエアー)
でご紹介する小説は、まさに
ジャクソン・ポロックの新作がオークションに出品される、
という物語なのです。

ちなみに小説は100%フィクションだそうですが、
まるでこうなることを予測したかのように思えて
興奮せずにはいられませんでした。

20日に行われる実際のオークションでも
小説のような出来事が行われたりして…と想像すると、
わー!
ますます興奮する!!
キャー!

…すみません。
ひとりで舞い上がりまして。

でも、この本を読んだ後に、このニュースを読むと
きっと私と同じ状態になると思います。

***

今日ご紹介する小説は、
先日、角川書店から発売されたばかりの

原田マハさんの新作『アノニム』です。

原田マハさんと言いますと、
『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』
といったアート小説でおなじみですが、
今回もアートがテーマとなっています。

ただ、今回はちょっと毛色が異なります。

これまでは、アンリ・ルソー、マティス、ピカソといった
モダンアートが主に取り上げられていましたが、
今回は、現代アートを代表するジャクソン・ポロックの作品が登場します。

ポロックは、戦後、NYを中心に活躍したアーティストで、
カンヴァスを床に置いて絵の具を垂らす
アクションペインティングと呼ばれる手法で
作品を制作したことで注目を浴びました。

***

『アノニム』は、このポロックの幻の作品をめぐって
謎のアート窃盗団と無名の高校生アーティストが活躍する
アドベンチャー小説です。

窃盗団といっても、盗まれた美術品を盗み返しているだけで
決して悪の集団ではありません。
ちなみに、著者の原田さんは、アート版のルパン三世をイメージされたのだとか。

その窃盗団の名前が、
小説のタイトルになっている「アノニム」なのです。

アノニムという言葉は「作者不詳」という意味で、
実際、この窃盗団は名前も肩書も隠して活動しています。

メンバーは、美術品修復家や建築家、アートコレクターといった
国籍も年齢も職業もバラバラの9人で構成されています。

彼らはそれぞれ本業でも活躍しているのですが、
皆、お互い尊敬し合っています。

たとえば、あるメンバーは、
「お互い持ち上げることを忘れないから、
 彼らとの仕事は面白い」
と言っています。

それ、よくわかるなー。
私もそういう方たちとの仕事は楽しいですもの。
チームワークは本当に大切です。

さて。
この物語、登場人物は多いですが、
本編の前にイラスト付きの人物紹介のページがありますし、
全員かなり個性的なので、話がこんがらがることはありません。

いや、こんがらがるどころか、大変読みやすかったです。
まるで漫画を読んでいる気分でした。

最初に目にしたイラストの印象が強かったのはもちろん、
影のヒーローたちが活躍する物語の内容が漫画っぽいなあと思いまして。
勝手に脳内で漫画に変えて読んでいました。

そして、読み終えた後、
これで「アノニム」とお別れは寂しいなあと思っていたら、
あるインタビューで原田さんが
「今後もアノニムのメンバーそれぞれにスポットを当てていきたい」
とおっしゃっていました。

それは嬉しい!

シリーズ化されたら、
漫画化なんてこともあるかもしれませんね。

アート小説というと難しそう!と思われがちですが、
この作品はアート・エンタテインメントですので読みやすいです。

ぜひ読んでみて下さい。

yukikotajima 11:17 am

夏のお誘い♪

2017年6月9日

現在、色々募集中です!


まずは、まもなく開催となるホットヨガスクールです。

FMとやまレディースホットヨガスクール

土曜コースは、17日(土)〜ヨガスタジオユニオン魚津スタジオ

日曜コースは、18日(日)〜ヨガスタジオユニオン富山太郎丸スタジオ

いずれも6〜7月の2ヶ月で6種類のヨガが体験できます。

レッスン料は、税込8,270円です。

ご予定に合わせて振替もできます!

◎ヨガスクールの詳細&申込は コチラ

先日、魚津スタジオに行ってきました。

 私のレポートは コチラ

ホットヨガの魅力についてもアップしています。

※お申し込みは先着順ですので、お早めに〜。

ヨガスクールには、私も時々参加します。
一緒にヨガを楽しみましょう♪


***

もうひとつは、親子バスツアーです。

ゆっきーと行く!「天然温泉湯来楽 内灘店」grace親子バスツアー

を7月9日(日)に開催します。

バスに乗って、石川県の「天然温泉湯来楽 内灘店」に行くというツアーです。

日帰り温泉や岩盤浴はもちろん、
「流しそうめん付きのブッフェランチ」も楽しめます。

また、当日は参加者だけの特別なアトラクションやゲーム大会など
お楽しみイベントも満載ですよー。

参加費は、親子ペア(保護者1名 お子様1名)で1組 3,500円とオトク!

そしてこのツアーには、私、田島も同行します♪

◎親子バスツアーの詳細&申込は コチラ

・・

***


この夏は、今後もまだまだお楽しみイベントが続く予定です♪♪
お楽しみに〜。

yukikotajima 7:15 pm

三つの悪夢と階段室の女王

2017年6月7日

突然ですが、質問です。
あなたは「正しい人」ですか?

もうひとつ。
あなたは「いい人」ですか?

どうでしょう?

「はい」と答えた方もこの本を読むと
いや、私にも嫌な部分があるかも、と思うかもしれません。

今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃〜)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本は、
第35回小説推理新人賞受賞作も収録されている
増田忠則さんのデビュー作

『三つの悪夢と階段室の女王』

です。

4つの短編が収録されています。

詳しくは、奥野さんの紹介文をお読みください。 → コチラ

私も読みましたので、軽く感想を。

こわかった。
本当にこわかった。

読むとイヤな気分になるイヤミスなのですが
まさしく後味が悪かったです。

私は、作中の被害者にも加害者にも共感できませんでした。
だからといって、自分とは全く関係無い話かと言えば、
いつ私が当事者になってもおかしくないような内容で全く他人事とは思えず、
本を読みながら、もし自分だったらどうするか?
ということを考えずにはいられませんでした。

例えば、あなたに酷いことをしてきた人がいたとします。
その人が困っているのを目にした時、あなたはどう思いますか?

「いい気味だ」と思わない自信はありますか?

私は正直、無いかも…。

フィクションだけど、「小説だから」と割り切れないものがありました。
人間の嫌な部分の描き方が実にリアルで。

また、嫌な物語にもかかわらず、
悔しいことにページをめくる手を止められませんでした。

結局この物語はどうなっていくんだろう、と気になってしまい、
こわいと思いつつ夢中で読んでしまいました。

こうやって、みんなイヤミスの虜になっていくのね…(笑)

それにしても、ほんと小説の世界の話でよかったよ。

yukikotajima 11:36 am

FMとやまレディースホットヨガスクール

2017年6月6日


今年もまもなく

FMとやまレディースホットヨガスクール

が行われます。


参加を希望される女性のみなさま、

お申し込みは先着順ですのでお早めに〜。


* ヨガスクールの詳細&お申し込みは こちら


私のもうひとつのブログ 続・ゆきれぽ

にホットヨガの魅力やヨガスクールのことをアップしましたので

よかったらお読みください♪

yukikotajima 5:38 pm

おばちゃんたちのいるところ

2017年5月31日

今日から富山市では「山王さん」ですね。
このお祭りの目玉のひとつが「お化け屋敷」。

あなたはこのお化け屋敷に入ったことはありますか?

私はだいぶ前ですが、あります。
後輩のアナウンサーと一緒に入ったのですが、
怖さのあまり後輩を先に行かせ
私は後輩の後ろをついていく…
という情けない思い出があります。(苦笑)

私、小さいころからかなりの怖がりでして、
家族で旅館に行くと、必ずと言っていいほど
こわくて寝られませんでした。
温泉の天井の模様を見つめながら、それが人の顔に見えてきたり、
ちょっとでも音がしようもんならお化けが来た!と思ったり。

まあ、実際に会ったことは無い…はずなのですけどね。

はず、と書いたのは、
もしかしたら私が気付いていないだけで
お化けに会ったり、時には会話をしたり
しているかもしれないからです。

今日ご紹介する小説には、まさに亡くなった方がたくさん登場します。

『おばちゃんたちのいるところ
 Where The Wild Ladies Are 
 /松田青子(中央公論新社)』

タイトルは、「お化け」ではなく「おばちゃんたち」です。

実際、お化けのおばちゃんたちがたくさん出てきます。

と言っても、このお化けたちは見える人には見えますが、
見えない人には全く見えません。

様々なお化けが登場する連作短編集で、時代は現代です。

「皿屋敷」、「子育て幽霊」、「娘道成寺」といった
落語や歌舞伎がモチーフになっており、
おなじみの皿屋敷のお菊さんや八百屋お七などが登場します。

私が好きなのは、戯曲「天守物語」がモチーフになった
「下りない」という物語。

姫路城の天守に今も住む富姫は、
「パッタパッタパッタ」という
観光客の履くスリッパのだらしない足音に嫌気がさしています。

そして、そろそろお城を出ていきたいと思っています。

この富姫の話では、
姫路城内にあるお菊井戸には、
お菊さんはもういないそうです。

お菊さんは人間に転生したのだとか。
でも、今もお皿を数えているそうですよ。(笑)

そのお菊さんのお話もこの短編集に収録されています。

ほかにも、落語の「三年目」がモチーフの「楽しそう」では、
スキンヘッドの女性のお化けは、パンクファッションに身を包み
好きな映画は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
というはじけっぷり。

と、お化けのお話なですが、まったく怖くありません。
どのお化けも大変チャーミングなのです。
また、有能なお化けたちが多く、
中には、シングルマザーが働いている間、
こっそり部屋で小さな子どもを見守るお化けもいます。
なんていいお化け!

こんなに愉快で有能なお化けさんたちなら、
私も会ってみたいと思いました。

でも、実際会ってみても私はお化けだと気付かなそうですが。

あなたが昨日偶然すれ違った、あの女性も
もしかしたらすでに亡くなっている人かもし・れ・ま・せ・ん・よ〜。

最近、いたるところで人が多く感じるなあという方は、
亡くなっている人が見え始めたのかも!?(笑)

***

このお話は、先ほども申した通り、
落語や歌舞伎がモチーフになっていますので、
元のお話を全て知っている方は、より楽しめると思います。

私は、知らないお話も結構あったので、
元のお話も読んだり見たりしてみたいなと思いました。

あ、もちろん、元のお話をまったく知らなくても楽しめますので
気軽に読んでみてくださいね。

yukikotajima 11:08 am

やめるときも、すこやかなるときも

2017年5月24日

今日ご紹介するのは、こちら。

『やめるときも、すこやかなるときも/窪美澄(集英社)』

タイトルを見た瞬間、結婚式を思い浮かべた方もいらっしゃるのでは?
結婚式の誓いの言葉としておなじみですよね。

まさに結婚を意識した、アラサーの男女の物語です。

簡単に二人のことをご紹介しますね。

男性は、家具職人をしています。
彼は、大切な人の死を忘れられずにおり、
彼女は作らず、女性とは一夜限りの関係を続けています。

一方の女性は、パンフレットの制作会社で働いています。
彼女は、困窮する実家を経済的に支え、
恋とは縁遠い日々を送っています。
心の中では誰かと結婚をしたいと思いつつも恋には奥手です。

そんな二人が一緒に仕事をすることになります。
彼が作った家具のパンフレットの制作担当が彼女だったのです。

***

実は主人公の二人は、ともに人には言えない悩みを抱えています。
仲のいい友人にさえ言っていないような。

恋愛が始まったばかりの頃は、
たいていお互いのいいところを見せますよね。

デートをするにしても二人とも頑張ります。
オシャレもするし、お互いを思いやります。

そして、慣れてきたころにダメな部分が出てきて
大きな喧嘩をしたり、場合によっては別れたりするのですよね。

こんな人だとは思わなかった…
なんてことを言ったり聞いたりしたこと、あなたにもありませんか?

でも、この主人公の彼女は、
気になる相手には、最初から自分の弱点を見せてしまえ!
と開き直ります。

これが功を奏し、彼女にとっては嬉しい展開となるのですが…
おとぎ話のように、王子様と結ばれて、はい、めでたしめでたし。
ではなく、ここから物語がはじまります。

弱みを見せた後、二人がどうなっていくかは、
是非本を読んで確かめてください。

***

この物語は、語り手が男女交互に入れ替わります。
ですから、ひとつの出来事に対して、男女それぞれの思いを知ることができます。

私は女性なので、どちらかというと彼女に肩入れし、
すっかり彼女の友達気分で応援していましたが、
男性がこの本を読んだときは、また違った感覚なのでしょうね。

そんな一般的な男女の違いなども興味深かったです。
もちろん、肝心のストーリーも大変面白かったですよ!

主人公二人の関係が気になって、
夢中で一冊を一気読みしてしまったほどです。

不器用なアラサー男女のラブストーリーというと
薄っぺらく聞こえてしまいそうですが、
この物語は決してそんなことはありません!

物語の登場人物たちは、お互いの気持ちをぶつけ合っていますし。

でも、喧嘩ばかりではありませんよ。(笑)

著者の窪さんが
「やさしさ成分の多い作品になりました」
とおっしゃるとおりでした。

何度、その優しさに涙したことか。

具体的に心が揺さぶられた箇所を言いたいところですが、
ネタバレになってしまいますので、やめておきます。

この本、どなたが読んでもいいと思いますが、
あえてしぼるなら、婚活中の方におすすめです。

「結婚」に対する考え方がいい意味で変わるように思います。

私は…結婚もいいもんだなと思えました。(笑)

ぜひ読んでみて下さい♪

yukikotajima 12:57 pm

『宝くじで1億円当たった人の末路』

2017年5月17日

もし宝くじで1億円当たったら…

ということを誰もが一度は考えたことがあると思います。

番組にも時々そういったメッセージが届きますが、
夢のある話題なので毎回、盛り上がります。

実際には、なかなか当たらないからこそ
色々自由に想像できて楽しめるものなのかもしれません。

でも、もし本当に当たったら、どんな末路が待ち受けていると思いますか?

そんな宝くじに当たった人の末路について書かれた本があります。

その名も『宝くじで1億円当たった人の末路』です。

詳しくは今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃オンエアー)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただきます。

◎奥野さんの紹介文は コチラ

この本には、宝くじで1億円当たった人の末路のほか、
「友達ゼロ」の人の末路、子供を作らなかった人の末路、賃貸派の末路、
電車で「中ほど」まで進まない人の末路、8時間以上寝る人の末路、
ワイシャツのしたに何を着るか悩む人の末路…など、
23の「末路」が紹介されています。

「末路」という言葉を使っているため
マイナスのイメージを抱きがちですが、
決してそうではありません。

本の帯には「心が軽くなる!」とありますしね!

この本では、専門家や経験者が具体的なエピソードを交えながら
それぞれの末路ついて意見を述べています。

なんと誰でも簡単にできる肩こり対策まで書かれていました。
その具体的な対策は、ぜひ本を読んでください。

私は、この本を読んで、人生には色々な選択があるということに
改めて気付かされました。

それぞれの人生があり、何がハッピーかも人によって違うわけですからね。

私は「賃貸派の末路」にあった

日本は今、それまで多くの人が信じてきた様々な常識を見直すべき時期に来ている

という一文が印象に残りました。

昔から決まっているんだ!という言葉にはまったく説得力がありません。
なぜそう決まっているのか、その理由を理解し、
おかしければ変えることがこれからの時代には必要なのかもしれませんね。

この本を読んだ人の末路は、確かに心が軽くなるのかも。(笑)
少なくとも私は読んでよかったです。

yukikotajima 11:17 am

文庫版 遊牧夫婦

2017年5月6日

今日のネッツカフェドライヴィンのテーマは
「お出かけのおとも」でしたが、
ラジオでもお話した通り、私のおともは「本」です。

先日、京都に旅行に行った時にももちろん持っていきました。

今回私が読んだのは、旅のエッセイ、
近藤雄生(こんどう・ゆうき)さんの
『遊牧夫婦 はじまりの日々』です。

あえてのエッセイです。
長編小説などは、先が気になって旅どころではなく
下手したら駅のホームのベンチに座ったまま一日が過ぎてしまった!
なんてことになりかねないので(笑)、
旅のおともの本は、エッセイや短編小説を選ぶようにしています。

旅エッセイの『遊牧夫婦』は、まさに旅にぴったりです。
まず、文庫なので荷物になりません。
また、旅する場所は違えど旅のテンションで読めるので、気持ちが入りやすい!
それに、この本はなんといっても面白いのです。

実は私、『遊牧夫婦』のファンなんです。

『遊牧夫婦』はシリーズものでこれまでに3冊出ています。

1『遊牧夫婦』は コチラ

2『中国でお尻を手術〜遊牧夫婦、アジアを行く』は コチラ

3『終わりなき旅の終わり〜さらば、遊牧夫婦』は コチラ

このほど最初の作品である『遊牧夫婦』の文庫が発売されたので、
あらためて読んでみたというわけです。

***

『遊牧夫婦』は、世界各地を旅してまわった若い夫婦のエッセイで、
彼らが実際に見た世界が「素直な言葉」で綴られています。

そう、飾り気がないのです。だから読みやすい。

今回、あらためてこの本を読んで、あることに気付きました。

このご夫婦は「決めつけ」が無いということに。
一方の私はイメージだけで決めつけていることが多いなと。

例えば、「そこに行くのは危なそうじゃない?」と思うような場所にも
遊牧夫婦のお二人は「行ってみなければわからない」と向かっていきます。

この「決めつけ」の無さが彼らの魅力であり、
だからこそ何年も旅を続けることができたのかもなと思いました。

たしかに、知りもしないのにイメージだけで勝手に判断してしまったら
どこに行ったとしても自分の世界は狭いままですものね。

旅というと、どこか遠くに行くことで自分の世界が広がるような気がしますが、
そうではなく、世界を広げられるかどうかは、自分次第なのですよね。

この本を読んで、私も「決めつけ」を減らしてオープンな気持ちで旅をしよう!
と思ったからか、京都旅行中はよく声をかけられました。(笑)
それも外国の方ばかりに。

普段なら言葉がわからないから無理!
と思ってしまいそうですが、なんとかなるものですね。
楽しい交流でした♪

この本のおかげで、ふわりと軽い心で旅を楽しむことができました。

『遊牧夫婦』は、もちろん旅のおともにもいいですが、
このGW中、どこにも行けなかった方にもおすすめです。

遊牧夫婦と一緒に世界へ旅に出てみては?

yukikotajima 12:34 pm

追憶

2017年5月3日

今週末、6日(土)に
富山をはじめとした北陸が舞台の 映画『追憶』 が公開されます。

先月18日には、富岩運河環水公園で凱旋イベントが行われ、
主演の岡田准一さんも会場に登場し当日は約4,500人の方が集まったようです。

映画『追憶』は、監督の降旗康男さんと撮影の木村大作さんの
巨匠二人が9年ぶりにタッグを組んだ作品です。

主演は、岡田准一さん。
共演は、小栗旬さん、柄本佑さん、安藤サクラさん、長澤まさみさん
といった豪華な顔ぶれです。

先日、岡田さんが富山でイベントを行った理由は、
この映画のほとんどが富山で撮影されたからです。

雄大な立山連峰や海に沈む夕日のほか、
八尾や氷見などのおなじみの富山が登場します。

撮影の木村大作さんといえば、
『劒岳 点の記』、『春を背負って』でおなじみですが、
さすが富山の美しい景色を知り尽くしていらっしゃる木村さんです。

スクリーンから木村さんの富山愛を感じました。

どのように富山が撮られているかは、
ぜひ映画館でお確かめください♪

***

簡単にストーリーもご紹介しましょう。

物語は、25年ぶりに再会した幼なじみの男性3人を軸に描かれます。

子どものころは仲良しだった3人が
過去のある出来事を機にそれぞれ別の生活を送るようになります。

それから25年後、3人は、刑事、被害者、容疑者という立場で久しぶりに再会します。

主演の岡田さんは刑事を演じているのですが、
ずっと盛り上がったままの眉が印象的でした。
そう、ずっと不機嫌なのです。

普段は吸い込まれそうな美しい「目」をされている岡田さんなのに、
今回は目以上に眉に注目してしまったほどです。

顔で演じていました。

その一方で、安藤サクラさんの包み込むような優しい佇まいにも釘付けになりました。

長澤まさみさんもいつも以上に透明感を感じたのですが、
なんとこの映画、全キャストがほぼ「ノーメイク」だったのだとか。

なんてこと!

そうか、だから余計、顔の表情や透明感が感じられたのか。

是非そのあたりにも注目してご覧になってみてください♪

映画『追憶』は、今度の土曜日6日に公開です。

 映画『追憶』公式サイトは コチ

***

そうそう、映画を見た後、
本屋さんで原作を見つけたので読んでみました。

細かいところはすこし映画とは異なりましたが、
映画を見た後に原作を読んだことで、より深く作品の世界を味わえました。

もし映画と合わせて原作も読みたい!という方がいらっしゃれば、
私は、映画を見たあと復習がてら原作を読むことをおすすめします〜!

yukikotajima 10:49 am

幸福のパズル

先日、本屋さんで初恋の人に出逢い、
思わずかけよって抱きついてしまいました。

というのは比喩ですが(笑)、
でも、それくらいのテンションになったのは確かです。

私の心を一瞬で思春期に戻したのは、
折原みとさんのお名前です。

思わず「わー!」と声を出してしまったほどです。

懐かしい「シュンチ」というキーワードまで蘇ってきて、
気分はすっかり10代でした。

30〜40代の女性の方ならご存知の方も多いのでは?

折原みとさんの『時の輝き』

映画化もされた話題作です!

その折原みとさんの新作が本屋さんにあったのです。

タイトルは『幸福のパズル』

とっさに読んでみたい!と思い、
興奮状態のまま、さっそく本のページをめくってみました。

600ページもある長編でしたが、一気読みでした。

***

物語は、高校生二人のピュアな恋バナから始まります。

主人公は、高校生のときにデビューした若手人気作家の「みちる」。

彼女が恋に落ちるのが、老舗ホテルの御曹司の優斗(ゆうと)なのですが、
この優斗がパーフェクトな男性なのです。

イケメンで身長が高くて優しくて、そのうえお坊ちゃま。
ね?完璧でしょ?(笑)

主人公のみちるちゃんは、地味で友だちもおらず、
物語ばかりを書いているような女の子です。
だから自分に自信がありません。

そんな女子が王子様のような男子に告白される、
という王道のラブストーリーからこの物語は始まります。

まるで少女漫画を読んでいるかのようなまぶしさで、
私もキュンキュンしながら読んでいたのですが、
そのキラキラなラブストーリーも長くは続きませんでした。

なんと二人には困難が次々に降りかかり、何度も引き裂かれてしまうのです。

お互い惹かれあっているのだから邪魔しないでよ!
と本に向かって突っ込む私は、すっかり10代の女子でした。

王道のストーリーは、ときには退屈に感じることもありますが、
この物語は、王道だからこその面白さを感じました。

ここまでの王道の心地よさを感じたのは久しぶりです。
やはり思春期の感覚って自分の心の中にずっとあるものなのですね。
というか、私のベースになっているのかもな。

また、「王道」以外の面白さもあります!

みちるだけでなく、複数の登場人物の視点で描かれているため、
それぞれの心の内がわかるのです。
純愛小説だけど、二人の恋愛オンリーでないのがいいなあと。
そうなのです。
この作品は、お仕事小説、家族小説、みちるの人としての成長物語でもあるんです。

とくに後半は家族小説としての色合いが強かったです。

というのも、みちるが小説家として成功したあと、
家族がよくないほうへと変わってしまうのです。

途中、あまりにもみちるがかわいそうで、
ここまで苦しめなくてもいいのに!と本から逃げたくなったほどです。

物語は、めまぐるしく展開していき、
気付いたらあっという間の600ページでした。

ほんっと面白かった!

思春期のころ、折原みとワールドにはまった皆さん、
たまには王道の純愛物語を読んでみませんか?

実は王道のラブストーリーは嫌いではないけど、
年齢を重ねてきて、本屋さんで手に取るのがちょっと恥ずかしくて…
なんて方もこの本なら大丈夫!

なんてったって私たちの「折原みと」ですから!!(笑)

GW後半、もし何か本でも読んでみようかなという方がいらっしゃれば、
ぜひ『幸福のパズル』を読んでみてください♪

yukikotajima 10:39 am

今日紹介する本は…不便益と家庭内男女平等

2017年4月26日

私がラジオでご紹介する本は基本的には小説が多いのですが、
それ以外の本も実は色々と読んでいます。

そこで、今日は最近読んだ小説以外の本を2冊ご紹介します。

まずは、こちら。

『ごめんなさい、
もしあなたがちょっとでも行き詰まりを感じているなら、
不便をとり入れてみてはどうですか?
〜不便益という発想/川上浩司(かわかみ・ひろし)(インプレス)』

大変長いタイトルですよね。

本の表紙は、こちら。

タイトルのみです。

でも、そのわけのわからなさに、私はまんまとはまってしまい
本屋さんで手に取ってしまったのでした。

この本のテーマは「不便益」。
「ふべんえき」と読みます。

この本によると、
「不便であるからこそ得られる益」
のことを「不便益」と呼ぶそうです。

今の時代はスピードや効率が大切にされることが多いですが、
不便から生まれる益もある!ということで
この本には、様々な不便益の事例が紹介されています。

いくつか例をあげると

・アクセスしづらいところにある秘湯

・遠足のおやつの金額制限(おやつは300円まで)

どうですか?
言われると納得しませんか?

アクセスしづらいからこその「秘湯」なわけで、
これが誰でも簡単に行けたら秘湯にはならないですよね。

おやつも300円以内だったからこそ
あれこれ考えながらおやつを選ぶ楽しみがあったのだと思います。

実際、こどもに不便な体験させたところ、
工夫するようになったという事例もあるのだとか。

不便ゆえにどうしたら便利になるか考え、
それが「工夫」につながるのですね。

大変面白い本でした!

あなたも生活にあえて「不便」を取り入れてみては?

とりあえず、今年のGWのおでかけのおやつは、
300円以内にしてみてはいかがでしょう?(笑)

***

もう1冊は、FMとやまでは「オッケートーク」でおなじみの
富山出身の作家、山内マリコさんのエッセイです。

こちらの本もタイトルが最高です。

『皿洗いするの、どっち?目指せ、家庭内男女平等!(マガジンハウス)』

こちらは、雑誌「アンアン」に掲載されていたエッセイをまとめたもので、
ご主人との生活における不満(時々のろけ)が綴られています。

ラジオでは、かわいい声で優しい印象の山内さんですが、
ご主人の前では常に不機嫌で
ご主人から「夜叉」と呼ばれることもあるのだとか。わーお!

たしかにこのエッセイの山内さんは、ずっと怒っています。

でも、読んでいて不快にならないのは、
怒りつつもご主人への愛情は感じられるから。
それに時々のろけているしね♪(笑)

また、ご主人も言われっぱなしではありません。

このエッセイには、夫の言い分ものっていて
優しい語り口でソフトに反論というか言い訳をしています。

山内さんだけの話を聞いていると
ご主人、もっとがんばってー!と思うのだけど、
ご主人の言い分を聞くと
うーん。どっちもどっちなんじゃないの?と思えてくるもので(笑)、
人の話は、双方から聞かないとわからないもんだなと実感しました。

こちらも大変面白い一冊でした♪

そうそう!
山内さんからgraceリスナーの皆さんへコメントを頂きました。


graceリスナーのみなさん、こんにちは!山内マリコです。

新刊のエッセイ集は、同棲と結婚をテーマにしています。

料理がめんどくさいとか、
なんでわたしばっかり皿洗わなきゃなんないのとか、
多くの女性が思っているであろう家事にまつわるモヤモヤした気持ちを、
恥をしのんで正直に書きました!

この本がきっかけになって、
家事のことを、旦那さんと奥さんが腹を割って話し合う機会になれば幸いです。

未婚の人もきっと勉強になるはずなのでぜひ!

目指せ、家庭内男女平等☆

 

yukikotajima 11:40 am

いのちの車窓から

2017年4月19日

今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃オンエアー)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本はこちら。

星野源(ほしの・げん)さんのエッセイ集

『いのちの車窓から』

です。

●奥野さんの紹介文は コチラ

私もこのエッセー集を読みましたので軽く感想を。

今や俳優としても大人気の星野源さんですが、
私にとっては音楽家の印象が強いです。
ラジオでもデビュー時からよく曲がかかっていましたしね!

エッセイ集を読みながら、
2011年に富山の野外フェス「Summer Voice Carnival」
に出演された時のことを思い出しました。

あの日、ライブをしながらも
マイペースにたくさんお話をされていたのが印象的でした。

そのお話というのが、まるで一緒にお茶でもしているかのようか自然な空気感で
私はこの日、星野源さんのファンになったのでした。

あの日の会場は決して大きくなかったけれど、
会場の大きさは関係なく
いつでもどこでもあのままなのだということが、
このエッセイ集を読んでわかりました。

ああ、久しぶりに星野源さんのライブに行きたいなあ。

yukikotajima 11:40 am

スウィングしなけりゃ意味がない

2017年4月12日

昨日、本屋大賞が発表されました。

大賞に選ばれたのは、
直木賞受賞作でもある恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』

納得の大賞です。おめでとうございます!

私の感想は コチラ

この本、まだお読みでない方は是非〜。

本屋大賞のサイトは コチラ

今日のユキコレ(grace内コーナー13:45頃オンエアー)で
ご紹介する本も音楽に関する本です。

『スウィングしなけりゃ意味がない/佐藤亜紀(角川書店)』

本のタイトルを見た瞬間、
「お、これはジャズに関する小説かしら?」
と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

正解です!

戦時下のドイツでジャズに夢中になった少年たちの物語です。

と言っても『蜜蜂と遠雷』のように演奏したり歌ったりするのではなく
(中には演奏をする少年もいますが)、
基本的にはジャズを「聞いて」楽しんでいました。

でも、当時のドイツはナチスの政権下にあり、ジャズは敵性音楽でした。
つまり、聞くことが禁止されていたのです。

にも関わらず、彼らはジャズを聞いていました。
例えば、ジャズが楽しめるカフェで。
それもバンドの生演奏を。

物語はひとりの少年の一人喋りで進んでいきます。

少年は15歳のエディ。
彼は裕福な家庭の息子です。
いい服を着て、いいものを食べて、いい音楽を聞いて…と
まるで戦時中であることを忘れてしまいそうになるほど、
優雅な日々を送っています。

とは言え、やはり戦時中です。楽しいだけの日々は続きません。
戦争が進むにつれ、彼の環境も大きく変わっていきます。

でも、彼自身は変わりませんが。

彼の感覚は、いたって真っ当です。
長い物には巻かれません。

たとえば、こんなふうに。

「禁止された音楽だとしても
ホールいっぱいのお客さんが望むものを国は邪魔できない」

エディの本音、最高です!

この本には、そんなエディの心の声がたくさん出てきます。
しかも今どきの若者言葉で。もちろん日本語ですよ。(笑)
そういえば、この本、どことなく翻訳小説っぽいかも。

戦時中は特に誰もが上に従わざるを得ませんでしたが、エディは違います。

いや、戦時中だけのことではないな。

大人というものは、いつの時代もおかしさを疑わず、
こういうものだ、とあきらめてしまいがちなのかも。

私もエディから見たらつまらない大人になっているのかもと、どきり。
反省しました。

それにしても、この作品、ずっと音が鳴っていて
なんとも賑やかな一冊でした。

エディが好きなジャズのナンバーが次々に出てくるのです。
しかもおなじみのナンバーばかり。

ジャズ好きの方は脳内で音を鳴らしながら読書を楽しめると思います♪

音楽小説を読むたびに言っていることだけど、
この本専用のCDがあればいいのになあ。

もちろん、ジャズがわからなくても楽しめますので安心してお読みください。

yukikotajima 11:40 am

いい空気を一瞬でつくる

2017年4月7日

私がアナウンサーとして仕事を始めたのが2001年の4月。
この春で17年目となりました。

わーお。
もうそんなに経つのか…。

もう17年目ですが、
でも、毎年この時期には新人の気持ちで
アナウンス関連の本を読むようにしています。

車の定期検査のような感じで。

今年読んだのはこちら。

『いい空気を一瞬でつくる
  誰とでも会話がはずむ42の法則
    /秀島史香(朝日新聞出版)』

秀島史香(ひでしま・ふみか)さんは、ラジオDJです。
ナレーターとしても活躍されています。

都会的でありながらもあたたかみのある声が素敵です。
写真にうつる笑顔もいつもおだやかです。

本のタイトルの「いい空気を一瞬でつくる」と言う言葉は、
まさに秀島さんにぴったりだなあと思いました。

まあ、実際お会いしたことは無いのですけどね。(笑)

この本を読みながら、わかる!わかる!と共感の連続でした。
と同時に忘れていたこともたくさん思い出し反省もしました。
いま思い出せて本当によかったです。

ラジオの仕事は、喋る仕事だけではありません。
どちらかというと、聞くことのほうが多いように感じます。

話を聞く上でまず大切になるのは、この本のタイトルにもある通り、
相手がリラックスして話せる空気をつくることです。

秀島さんは、いい空気をつくるために大切なのは
「笑顔」であるとおっしゃっています。

笑顔と言えば、先日、妹の子ども(もうすぐ2歳の甥っ子)とテレビ電話をしたとき
前はよく笑っていた甥っ子がこの間はあまり笑っていなかったのです。

妹も「最近この子、いつも不機嫌な顔してるんだよねー」
と心配していたのですが、そのとき気付きました。
ママである妹と甥っ子の表情がそっくりであることに。

どうやら妹は最近ストレスを感じていて全然笑えていなかったそうで、
私に指摘されてハッとしたそうです。

妹と話をしながら、この本にあった
「ネガティブな感情はポジティブな感情より強い伝染力を持っている」
という言葉を思い出しました。

私も気を付けなきゃな。

このブログを読んでいるあなたは今どんな表情をしてますか?
仏頂面になっていませんか?

そんな方はちょっと口角あげてみてください。
きっとその瞬間、少し気持ちが軽くなると思います♪

ちなみに、この本によると、
相手に好感が持てるかどうかは会って0.1秒で決まるのだとか。
また、好印象の人は会う前から笑顔で上機嫌なんだそうです。

たしかにそうかも!

とはいえ、自分は笑顔で柔らかな空気をつくろうと心がけても
相手の空気がピリピリしていることもあります。
そんな中で会話をしなければならない時、
どうしたらいいと思いますか?

答えはこの本に書かれています。(笑)
答えが気になる方は是非読んでみてね!

この本はどなたが読んでも勉強になると思いますが、
イチオシは新人さんたちです。

入社式以降、様々な人とコミュニケーションを取ってきたと思いますが、
どうですか?うまくしゃべれなかったと落ち込んでいる方もいるのでは?

この本を読めば、来週はすこ〜し肩の力を抜けるかも♪

yukikotajima 12:19 pm

か「」く「」し「」ご「」と「

2017年4月5日

こんにちは、田島悠紀子です。

2017年度も引き続き、

・水曜・木曜のgrace

・土曜日のネッツ・カフェ・ドライヴィン

を担当していきますので、よろしくお願いします!

そして、ブログも3つ続けていきます。

ゆきれぽ

graceブログ

続・ゆきれぽ

ラジオと合わせてブログもよろしく〜。

そうそう、日々のつぶやきは、ツイッターを見てね♪

@yukky713

2017年度も田島悠紀子をよろしくお願いします〜。

***

さて、今日のキノコレ(grace内コーナー13:45頃オンエアー)
で紀伊國屋書店富山店の奥野さんからご紹介いただく本は、

『 か「」く「」し「」ご「」と「 / 住野よる 』

です。

まずは、奥野さんの推薦文をお読みください。

→ コチラ

読み方は、ストレートに「かくしごと」です。
かぎかっこは読みません。

5人の高校生たちの物語で、5人それぞれの視点で描かれています。

5人とも人を見るとき、それぞれ他の人とは違った能力というか、感覚で見ています。

たとえば、
誰が誰を好きか気持ちが矢印になって見える女子もいれば、
人の気持ちが感嘆符で見える男子もいます。

この本、もしや不思議ワールド全開?と最初は思いましたが、途中で気付きました。

同じものを見ているようでも人によって見える世界は全然違う、ということなんだなと。

見え方も感じ方も全然違います。
私はこう思う。だから、他の人も同じように思っているはず、というのは間違いです。

たとえ仲が良くても100%同じ感覚であることはありません。
ある人には、笑い飛ばして数分後には忘れられるような言葉でも
人によっては、その言葉に苦しめられずっと悩んでしまうこともあります。

でも、問題を難しくしているのは、自分自身だったりするのですよね。
たいていのことは自分が思うほど、複雑ではないのかもしれません。

人の言動に振り回されがちな方は、この本を読むことで心が軽くなるかも。
ああ、私だけじゃないんだって思えるはずです。

高校生の物語だけど、大人の皆さんもぜひ!

ちなみに、私は高校生たちの気持ちがわかりつつも
あまりのもどかしさに何度もおせっかいをやきたくなりました。(笑)

そういう意味では、私はややおせっかいなパラに近いかなー。

あなたは5人のうち誰の気持ちが一番わかるかしら?

yukikotajima 12:07 pm

ぼくのとなりにきみ

2017年3月29日

学生の皆さんは、ちょうど春休み中ですよね。
毎日何をして過ごしていますか?

暇だ〜という方は、探検に出かけませんか?
と言っても本の中ですが。

探検に連れて行ってくれる本とは、

『ぼくのとなりにきみ/小嶋陽太郎(こじま・ようたろう)(ポプラ社)』

です。

このも物語は、家の近くにある古墳を探検した
三人の中学一年生の物語です。

慎重で大人っぽいサクと
スポーツ万能で天真爛漫なハセは、
夏休みの最終日に町の古墳へ冒険に出ます。

そこで、筒に入った謎の暗号を拾います。

二人は暗号を解読するために調査を開始。

そこに、フシギな行動が目立つクラスの女子のチカも暗号調査隊に加わります。

調査隊三人を詳しくご紹介しましょう。

サクは、心配性で真面目で
中一にして何もかもあきらめたおじさんのようなところがあります(笑)。

親友のハセは、本能のまま突き進む明るい少年です。
人を疑ったり傷つけたりすることはありません。
だから、クラスで浮いているチカにも気軽に声をかけます。

そして、この調査隊で唯一の女子のチカは、
ひとことで言うなら不思議ちゃんです。
のんびりしていて、あまり勉強もできません。

サクは、そんなチカに勉強を教えているのですが、
どうしてこんなことがわからないんだ!といつもイライラしています。

でも、気付くとチカのことを考えていたり、目で追ったりしていて、
この気持ちは何だろう?と思っています。

そんな三人が暗号を解くために調査をしていくのですが、
物語が進むにつれ、
サクがどこか冷めている理由や
チカがいつもわけのわからない行動をしている理由が
明らかになっていきます。

無邪気に冒険して楽しむぞ〜!と思っているのは、ハセだけで(笑)、
他の二人は、人知れず悩みを抱えています。

親との関係、出来のいい他のきょうだいに対する葛藤、恋心…。

サクは一見、大人びているけれど、やはり中学生です。

サクが何か抱えているなと気付いたママとのやりとりには涙しました。

今の私は、ママの年齢に近いですが、
この本を読んでいる時は、中学生に戻っていました。
気分は13歳です。
だから、涙したのもサク側としてです。(笑)

物語に出てくる30歳の学校の先生も実年齢では年下だけど、
中学生に戻っている私にしてみれば立派な大人で、
中学生にはこんな風に大人が見えるんだなということを思い出しました。

中学生が普段関わりのある大人といえば、親か学校の先生です。

出会う大人が少ない分、大人たちのちょっとした言葉や態度に
影響を受けやすかったりするのですよね。

今もし大人たちの言動によって悩んでいる学生さんたちがいるのであれば、
「気にしなくていいよ!」と言ってあげたい。

それから、大人の皆さんも「言わなくてもわかるだろう」と思わずに
子どもたちの不安をとりのぞくような言葉をかけてあげてほしいな。

学生さんだけでなく、大人の皆さんにもぜひ読んでいただきたい一冊です。

勝手に中高生と保護者のための春休みの課題図書に推薦します。(笑)

yukikotajima 11:50 am

我が名は、カモン

2017年3月22日

本屋さんをぶらぶら歩いている時に、
著者の名前を目にして思わず手に取った本があります。

それは、

『我が名は、カモン/犬童一心(河出書房新社)』

です。

犬童一心さんは、
「ジョゼと虎と魚たち」や「のぼうの城」
などでおなじみの映画監督です。

ですから最初この本を目にした時、
映画の原作?と思ってしまったのですが、
『我が名は、カモン』は、犬童監督の初の小説でした。

それだけも十分心惹かれましたが、
カラフルな色使いの表紙に黄色の帯がかけられていて、
なんとも楽しそうな雰囲気だったこともあり、
これは絶対に面白いに違いない!と迷わず手に取り読んでみました。

で。
肝心の本の中身はと言うと、
本の表紙から勝手に想像した期待を上回る面白さでした。

主人公は、加門慶多(かもん・けいた)。
大変めでたい名前ですが、芸名です。
元俳優で、今は劇団で芸能マネージャーをしている50代の男性です。

シニア統括マネージャーとして日々忙しく働いています。

ちなみに、忙しい理由は、担当している俳優たちのワガママに振り回されているから。

大御所俳優は、突然「引退したい」と言い出すし、
人気若手女優は、CM撮影現場でわがままを言って撮影がストップとトラブル続き。

そのたびに彼らを説得しに現場に顔を出しているのが加門です。

そんなトラブル処理係のような加門をさらに大きなトラブルが襲います。

40年前に、ある台本を途中まで書いて姿を消した伝説の劇作家を探し出し、
最後まで台本を書かせて劇を上演したいという依頼がきます。

加門は山奥の村へ劇作家を探しに行き、無事出会えるのですが、
この劇作家は、とんでもなくわがままなおじいちゃんだったのです。

私のイメージは、田中泯(みん)さんでした。(笑)
つい先日まで放送されていたドラマ「A LIFE」でキムタクの父役をしていた、あの方です。

正直ハチャメチャなおじいちゃんですが、でもエネルギッシュなのです。
いたずらっ子の少年がそのまま年だけ重ねて
おじいちゃんになってしまった感じです。

『我が名は、カモン』には、
この劇作家をはじめ、わがままな人がたくさん登場しますが、
彼らのわがままは、ぬるくはありません。
ちゃんと意味がある。
みんな芝居が好きなのです。
仕事に誇りをもっている。
そして、楽しんでいる。

だから、振り回される加門も頑張れるのだと思います。

一切の妥協無く自分の心に正直な人たちの集まる芝居の世界の、なんとまぶしいことか。

「芝居は英語で「PLAY」。上手に遊べているかどうか」が大事なんだそうです。

これ、芝居以外の仕事にも言えますよね。
仕事を遊べている、楽しんでいる人との仕事って
実際ワクワクするものです。

もちろんワクワクするだけでなく、時にはカチンとくることもあるのだけど(笑)、
後で冷静になって考えてみると、指摘されたことは正しかったりする。
妥協の無い仕事は、ひりひりする緊張感がありながらも
終わってみると「楽しかったな」と思えるものです。

この、最後はカラッとした感じが昔の現場にはよくあったのかもしれませんね。
理不尽や酷い仕打ちだらけだったとしても、
いいものを作ったあとはみんな幸せという感じ。

ちなみに、この物語の中心は50代以上の男性たちです。

だから、ちょっと今の若者たちの空気感とは違います。
でもそこがなんかいいなあと。
いまも現役で働く愛すべきオジサマたちの物語はとても面白かったです。

それから、この本、文章がまるで脚本のト書きのようなリズムなのも印象的でした。

このまま脚本として使えそうですもの。
って、実際の脚本は見たことは無いのですが…(笑)

この作品、いつか犬童監督自身の手で映画化されるかな?
是非映画化してほしい!

その時は、劇作家のわがままじいさんの役は是非、田中泯さんでお願いします!(笑)

yukikotajima 9:22 am

劇場

2017年3月15日

今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃オンエアー)
で紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本は

芥川賞作家・又吉直樹さんの小説第2作「劇場」です。

●奥野さんの紹介文は コチラ

こちらは、本の装丁を見ていただければわかる通り、
まだ書籍化されていません。

3月7日(火)に発売された「新潮」4月号に掲載されています。

『劇場』は、売れない劇作家が主人公の恋愛小説です。

実は、書き始めたのは、芥川賞受賞作「火花」より前のことだそうで、
又吉さんの作家としての原点でもある作品なのだとか。

私は「火花」より「劇場」のほうぐいぐい作品に引き込まれました。

ただ、この主人公の男がとんでもなくダメな男なので、
彼には全く惹かれませんでしたが。(笑)

でも、この男はどうしたいのか?
と不安定でつかみどころのない彼の行く末が気になり、
ページをめくり続けてしまいました。

たぶんこの本を読んだ方のほとんどが感じると思いますが、
この主人公のダメ男は、又吉さんと重なります。

実際の彼の暮らしや考えていることなどは知らないので、
あくまでもイメージでしかないのだけれど、
私はずっと又吉さんが頭に浮かんだままこの本を読みました。

又吉風(ふう)の主人公の彼はとにかくめんどくさい男です。
自意識過剰です。過剰すぎるほどです。

そんな彼の恋人がとっても素敵な女性なのです。
ほんとうに優しい。

例えば、彼がつまらないことを言った時
私だったらスルーするか
「は?」と冷たい反応をしてしまいそうですが、
笑顔で楽しい!と笑うのです。

そんな二人のやりとりを軸に物語は進んでいきます。

きっとこの作品も近いうちに映像化されるのだろうな。
前作以上に映像が見えてきた作品でした。

そうそう、「火花」はなんかよくわからなかったという方も
この作品はきっと楽しめると思いますよー。

yukikotajima 12:18 pm