最近、政治関連の本を立て続けに3冊読みました。
まず、「倍返しだ!」でおなじみ、
ドラマ『半沢直樹』の原作を書かれた著者の池井戸潤さんの小説
『民王(たみおう)』 。
![tamiou](http://www.fmtoyama.co.jp/blog/tajima/wp-content/uploads/2013/08/tamiou-225x300.jpg)
こちらは、総理の父とその息子による政治コメディ。
私は、本を読みながら思わず声を出しながら笑ってしまいました。
一気に読めましたし、何より面白い本でした。
★詳しい私の感想は コチラ
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2冊目は、財政破たんした夕張市の若き市長、鈴木直道さんの
『やらなきゃゼロ!
—— 財政破綻した夕張を元気にする全国最年少市長の挑戦 —— 』 。
![IMG_3804](http://www.fmtoyama.co.jp/blog/tajima/wp-content/uploads/2013/08/IMG_3804.jpg)
鈴木市長は、私と同じ法政大学の出身で、現在32歳。
大学の後輩です。
実は先週の土曜日、富山で市長の講演会がありまして、
私もお話を聴きにいきました。
その講演の前に、予習がてら市長の本を読んでみたのですが、
読みながら、感動!そして興奮しました(笑)。
少し、市長のことをご紹介しましょう。
市長は、2011年、30歳の時に全国最年少の市長になりました。
でも、市長が生まれたのは埼玉です。
それなのになぜ夕張の市長になったのか?
もともと市長は東京都職員として働いていたのですが、
2008年に夕張に派遣されたことがきっかけでした。
派遣期間が終わり一度は東京に戻ってくるものの、
夕張市民の熱い要望に応え、東京都を退職し、夕張市の市長になったというわけです。
しかも夕張市は財政破たんしているため、
東京都職員のころの年収より200万円も下がってしまったそうです。
でも、彼は夕張市長になることを選びました。
夕張を元気にするために。
もっと詳しく内容が知りたいという方は、ぜひ本を読んでみてください。
先日の講演会でも、なぜ夕張市長になったのか、お話になっていました。
市長は一見とっても穏やかで優しい雰囲気なのですが、
そのハートはとても熱いもので、
私は久しぶりに人の話を聴きながら興奮しました。
本気なのが伝わってきました。
この方は、本気で夕張を変えようとしているのがわかりました。
同世代で同じ大学出身の方の話に刺激を受け、
自らの生き方を反省し、私ももっともっとしっかり生きていこうと思いました。
ブログをお読みのあなたも是非、鈴木市長の本『やらなきゃゼロ!』を読んでみて下さい。
ちなみにこの本は、高校生向けに書いた本ということで、大変読みやすいです。
でも、私は、大人の方にこそ読んでいただきたいと思いました。
刺激、受けますよー!!
★詳しい私の感想は コチラ
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そして、3冊目は、原田マハさんの新作
『総理の夫』
です。
![sourinootto](http://www.fmtoyama.co.jp/blog/tajima/wp-content/uploads/2013/08/sourinootto-225x300.jpg)
偶然なのですが、なぜかこの夏は政治関連の本を立て続けに読みました。
原田さんの作品は好きで私もよく読んでいます。
有名なところでは、アートサスペンス『楽園のカンヴァス』、
最近では、『ジヴェルニーの食卓』なども注目されました。
この2冊の印象から、アートをテーマにした小説をお書きになる方、
という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は、題材はかなり幅広いのです。
以前ラジオで紹介した本ですと、
ひきこもり青年による農業小説『生きるぼくら』、
人から依頼を受けて代わりに旅をする女性のお話『旅屋おかえり』
などがあります。
そして、今回は『総理の夫』というタイトル通り、
ファースト・レディならぬファースト・ジェントルマンのお話です。
つまり、総理は女性です。
総理の夫目線で話は進んでいきます。
どんなお話しなのか軽くご紹介しましょう。
ある日、主人公の妻は42歳で史上初の女性総理大臣になります。
夫である私は鳥類研究家として働きつつ、妻を支えようと決意。
美しく誠実で正義感にあふれる女性総理は、国民からの支持率も高いものの、
税制、エネルギー、子育てなど国民目線で女性にやさしい政策に
政財界の昔からのおじさまたちからは反発を受け、ついには嫌がらせも…。
果たして、初の女性総理の政策は実現するのか?
そして、その夫は妻を支えることはできるのか?
というお話です。
この本を読みながら、ある言葉が何度も繰り返し出てきました。
それは
「本気」
という言葉。
この本の直前に読んだ夕張市長の本を読んだとき、
まず頭に浮かんだ言葉が同じく「本気」だっただけに、
より印象に残っていたのかもしれませんが、
何かを成し遂げようとする人からは、
必ず「本気」が感じられるのだなあということをあらためて実感しました。
今話題の税制の関しても、取り上げられていて、
物語の世界のことだけでなく、現実世界と重なる部分も多々ありました。
こんな総理がいたらいいのに!と思わずにはいられませんでした。
と同時に、こんな夫がいたらいいのに!とも思いましたが(笑)。
最初は、ナヨナヨしていて頼りない夫に、
なぜこんな夫と結婚したのよ?と思いましたが、
でも、少しずつ彼の魅力がわかっていきました。
政治のお話でもありますが、素敵な夫婦の物語でもあります。
なんとなく。
この作品、いずれ映画化あるいはドラマ化されそうな気がします。
その場合、女性総理はどなたがやるんだろう?
私のイメージは篠原涼子さんです。
いつもは、本の映像化はあまりしてほしくないなあと思うのですが、
この作品に関しては、ちょっと映像化したものも見てみたくなりました。