ブログトップページはコチラ

イオンシネマとなみ

2023年6月29日

今日も暑い一日となっていますが、映画館は夏でも涼しく快適ですよね。

映画館と言えば、明後日の7月1日(土)にイオンモールとなみ1階に、
砺波市初のシネマコンプレックス「イオンシネマとなみ」がオープンします。

「イオンシネマとなみ」は、コンパクト型シネマコンプレックスです。
しかし、コンパクトとは言え施設のクオリティーは高く、
チケットレス入場ができたり、飲食売店にはセルフオーダーシステムを導入するなど、
スムーズな入場やオーダーが可能です。

私も実際にオーダーしてみましたが、とても簡単でした。
ちなみに、この柚子ジンジャーソーダは、
最後まで味が薄まることなく美味しく飲めました。

もちろん映画鑑賞中も快適にお過ごしいただけますよー。
全スクリーンに3タイプの座席があります。

まず、両肘のある上質生地の「通常席」

電動リクライニング付きの「ハイグレードシート」

各スクリーンの一番前の席は、寝そべりながら鑑賞できる「コンフォートシート」です。

なんと、コンフォートシートは鑑賞料金のみで利用できます。
ハイグレードシートは鑑賞料金+500円ですが、ワンドリンク付きです。

この映画館の一番のポイントは、国内で初めて全スクリーンに
立体音響技術「ドルビーアトモス」を採用していることです。
まるで作品の中に入り込んだかのような没入感を味わえるということで、
世界中で人気の音響技術です。

素晴らしいのは音だけではありません。
県内で初めて全スクリーンにレーザープロジェクターを導入していることで、
よりリアルで鮮明な映像を楽しむことができます。

今回、早速イオンシネマとなみで映画を見てまいりました。
明日6月30日(金)に公開となる『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』です。

ジョージ・ルーカスとスティーブン・スピルバーグがタッグを組み、
ハリソン・フォードが主演をつとめる超人気シリーズです。

私は今回気合いを入れて、過去の作品をすべて予習してから新作を鑑賞しました。

だからこそ、ジョン・ウィリアムズのおなじみのテーマ曲
「レイダース・マーチ」が聞こえてきた瞬間は密かに大興奮でした。

『インディ・ジョーンズ』と言ったら毎回様々な危険に見舞われますが、
今回もかなり激しく、ハラハラドキドキしっぱなしでした。
ある秘宝を巡って、インディがあらゆる場所で逃げたり追いかけたりするのですが、
音の広がりがすごいので、たしかに没入感がありました。
音の響きがそのまま体に感じられるほどで、私もインディと冒険している気分でした。

ぜひあなたも「イオンシネマとなみ」でこの没入感を味わってみてください。

オープン後は『インディ・ジョーンズ』以外にも様々な作品が上映されるようですよ。
その中の一つ『リトル・マーメイド』は、
より水の中にいるような気分が味わえそうだわ。

私もまた「イオンシネマとなみ」に映画を見にというか、体感しに行こうと思います!

◎『イオンシネマとなみ』のサイトは コチラ

yukikotajima 11:44 am

『空想の海』

2023年6月28日

私のラジオを聞いてくださっている方にお会いすると、ほぼ本の話題になります。

私の本紹介を楽しみにされている方や
本選びの参考にされている方もいれば(ありがとうございます!)、
「実は本は苦手で…ユッキーは本のどんなところが好きなの?」
と聞かれることもあります。

本と言っても色々ありますが、私はやはり「物語」が好きです。
知識を得るための読書ももちろんいいけれど、
まだ見たことの無い世界や、様々な人の思い、美しい表現に出合える物語は、
読んでいてワクワクします。
特に人の心の中を堂々とのぞけるのが好きです。
色々な人の本音に触れられるのがいいなあと。

また、本を開ければ、すぐにでもどこか別の世界に行ける手軽さも魅力です。
私にとって本の表紙は、作品の世界へ繋がる扉のようなものです。

今日ご紹介する本には、扉がいくつもあり、行き先も様々でした。

『空想の海』
著者/深緑野分(ふかみどり・のわき)
株式会社KADOKAWA

『空想の海』は、今年、作家生活10周年を迎えた深緑さんが
これまでに発表してきた短編を中心に、
書下ろしや未発表作品が加えられた作品集で、
全部で11の物語が収録されています。

深緑さん、10周年おめでとうございます〜!

もうね、本の表紙から素敵なんです。
表紙は、人気イラストレーター・絵本作家の庄野ナホコ(しょうの なおこ)さん
繊細でどこか静けさを感じさせる美しいイラストです。
青い海に浮かぶ小舟に乗った一匹のクマが、何冊もの本を海に沈めています。

いったい何をしているのかしら、と思って本のページをめくってみれば、
まさに「海」というタイトルのお話が始まります。

海の描写から始まるのですが、
それは私たちがよく知る海とは異なり、
さざなみひとつ立たない静かな海なのでした。
そして、そこにいるのは「私」だけ。
誰の気配もありません。

深緑さんがすごいのは、一瞬で作品の世界に連れて行ってくれるところです。
読み始めてすぐ、私は静かな海にいました。

他には、ある家に住む4人の子どもの物語もあります。
4人全員が見た目も言葉も異なるため、
誰も口をきかず、それぞれが好きなように過ごしています。
でも、ある日ある事件が起き、彼らの関係に変化が生じます。

このお話は、もし私がこのうちの1人だったらどうするかしら、
と登場人物の一人の気分でした。

こんな感じで11のお話が収録されているのですが、ジャンルも様々です。
SFやミステリのほか、2021年に本屋大賞にノミネートされた
『この本を盗む者は』のスピンオフもあります。

『この本を盗む者は』も以前ラジオでご紹介しましたが、
少女たちが本の世界を冒険するファンタジーで、本への愛にあふれていて、
私も最初から最後まで夢中で読んだお気に入りの一冊です。

◎『この本を盗む者は』の田島の紹介は コチラ

『空想の海』に収録されたスピンオフが短編とは言え、
まるで単行本並みの熱量で、再度『この本を盗む者は』を読みたくなりました。
それこそ、本が苦手…という方にこそこのスピンオフを読んで頂きたいわ。
なぜなら、主人公の女性が本の魅力を余すところなく語っているからです。
私も共感しまくりでした。

ちなみに、『この本を盗む者は』は今月、文庫化されたそうですので、
まだお読みで無い方は、これを機に『空想の海』と合わせて読んでみては。

さらに、コミックにもなっているようですよ!
コミックも読んでみたいわ。

11の物語に出合える『空想の海』は、一気に読むのももちろんいいけれど、
1話ずつじっくり読んで、その都度、空想を膨らませていくのも楽しいかも。

あなたも空想の海を漂いながら、様々な世界への扉を開けてみませんか。

yukikotajima 1:43 pm

『子どもに教えてあげられる 散歩の草花図鑑』

2023年6月21日

現在放送中のNHKの朝ドラは、
植物学者・牧野富太郎の人生をモデルとした『らんまん』です。
主演は、神木隆之介さんです。
私も毎朝チェックしています。

彼をモデルにした作品では、朝井まかてさんの小説『ボタニカ』もあります。
こちらは以前ラジオでもご紹介しました。

◎私の紹介は コチラ

この小説もとても面白いので、
朝ドラファンの方はぜひ小説も読んでみてください。

この朝ドラの影響もあり、植物に興味を持つようになった方が増えているようで、
明文堂書店でも植物関連の本がよく売れているのだとか。

私自身も歩いたり走ったりするときに、
今まで以上に植物を意識するようになりました。
でも全然詳しくないため、植物の名前がわかればもっと楽しめるのに!
と思っていたときに、この本に出合いました。

『子どもに教えてあげられる 散歩の草花図鑑』(文庫)
岩槻秀明
大和書房

2017年に出ている本なのですが、ずっと売れ続けているそうですよ。

著者の岩槻さんは、様々な植物の中でも「雑草」がお好きなんですって。
「人知れず咲き、地味に頑張っている野の花たちに強く惹かれる」のだとか。
岩槻さんによると、この本は、そんな野の花の
「素顔」を中心に取り上げた植物図鑑とのことです。

図鑑と言っても文庫のポケットサイズですので、
お散歩に持っていっても邪魔になりませんし、
草花の写真もオールカラーで載っているため、
お散歩中、道端で見つけたお花と照らし合わせることもできます。
また、春夏秋冬に分かれて紹介されていますので、
植物を探しやすいのもポイントです。

私は、図鑑をぺらぺらめくっては、
「これ、見たことある!へえ、こんな名前なのか」
という感想を繰り返していました。(笑)

色々興味深く読みましたが、
特に植物の名前の由来にまつわるエピソードが印象に残りました。

例えば、四葉のクローバーでおなじみの「シロツメクサ」のツメは、
「詰める」という漢字が当てられています。
これは、江戸時代にガラスの器がオランダから送られた際、
緩衝材として詰められていたことに由来しているのですって。
だから日本名は「白詰草」です。

ちなみに、植物名を学術的名称として使う場合は、カタカナで書くそうです。
これは、動物も同じです。
アナウンサーにとっては一目で読み方がわかるのは助かります。(笑)
ですが、漢字で書かれた日本名は、どんな植物か想像ができるため、
漢字もセットで書かれているのが一番わかりやすいかもしれませんね。

さて、他に印象に残った名前をいくつかピックアップします。

・「キュウリグサ(胡瓜草)」は、葉を軽くもむと胡瓜のような匂いがする。
・「ヘクソカズラ(屁糞蔓)」は、花は可愛いものの、悪臭ゆえにこの名前に。
・「ワルナスビ(悪茄子)」は、食べられず、刺だらけで痛い。

かなりインパクトのある名前ですよね。

そのほか、それぞれの植物をどう見たらいいのかも載っています。
例えば、ちょうど見頃を迎えている「タチアオイ」は、
梅雨時期を代表するお花ですが、梅雨入りの頃に咲きはじめて、
てっぺんまで咲き進むと梅雨が明けると言われているそうですよ。

こんな感じで、植物にまつわる様々な知識を得ることができる一冊です。
タイトルに「子どもに教えてあげられる」とあるとおり、
お子さんとお散歩しながら、親子で学んでいくのもいいかも。
ちょっと気が早いかもしれませんが、夏休みの自由研究にもいいのでは。

親子で一冊いかがでしょう。

yukikotajima 12:06 pm

『まずはこれ食べて』

2023年6月14日

私は料理が得意ではないにもかかわらず、食べ物が出てくる小説が好きです。
そして、私にも作れそうなものは、本を読んだ後に作っています。

今日ご紹介する本も、読んだ直後に目玉焼きを作ってご飯にのせて醤油をたらし、
サラダのドレッシングも本のレシピ通りに作って食べました。
いずれもとても簡単に作れましたし、もちろん美味しかったです。

今日の本はこちら。

『まずはこれ食べて』
原田ひ香
双葉文庫

そもそも、この本は読む前からお腹が空きました。
だって、表紙が半熟の目玉焼きがご飯にのったイラストで、
その横に「まずはこれ食べて」と手書きで書かれているんですもの。
本を目にした瞬間、「うん、食べる」と本に向かって返事をしたくなりました。(笑)

原田ひ香さんは、ドラマ化もされた『三千円の使いかた』でおなじみの作家さんです。
私も原田さんの作品は好きでよく読んでいます。
食にまつわる本ですと、『口福のレシピ』がお気に入りです。

◎『口福のレシピ』の紹介は コチラ

『まずはこれ食べて』も食にまつわる本で、
2019年に発売され、今年4月に文庫化されました。

舞台はとあるベンチャー企業です。
社員は皆忙しく働き、生活も不規則になっています。
そのため、食事はおろそかになり、社内も散らかったままです。
何より会社の空気が殺伐としていて、決していい環境とは言えません。

そこで、社長は家政婦を雇い、掃除と食事を作ってもらうことにします。

やってきたのは「みのり」という50代の女性です。
愛想は良くないものの、仕事は完璧で、
彼女の作るご飯はどれも美味しく、食べると心がほっとするのでした。

物語は連作短編集になっていまして、
章ごとに様々な社員が登場し、彼らが抱えているものが明らかになっていきます。

皆、みのりから「まずはこれ食べて」と言われ、
みのりの作った料理を食べながら、自分の本当の気持ちに気付きます。

その、心がほどける感じがいいんですよ。
読んでいる私の心までがじんわりとしました。

人ってなかなか自分の気持ちに正直になれなかったりしますからね。
誰かのせいにしたり、本音から逃げてしまったりして。

誰だって完璧じゃないし、嫌なところもあるものですが、
登場人物たちのダメな部分もとてもリアルなんです。
だから身近に感じられましたし、彼らの心が軽くなるのがより心にしみました。

物語はこんな感じで、社員たちを順番に救って終わるのかなと思いきや、
後半、お〜っと、そうきたか!とびっくりする展開が待っていました。
詳しくは、本を読んでお確かめ頂きたいのですが、
えーっと、途中で作者が変わりましたか?というくらいの変化でした。

そんな驚きも味わいつつ、本のページをめくってみてください。
まあ、いずれにしても、お腹が空く小説であることに変わりはありません。

疲れていたり、イライラしたりしているときって、
自分の扱いもぞんざいになってしまいがちじゃないですか?
食事もテキトーになって、肌も荒れて、さらに不快感が増して・・・
なんてことは私も時々あります。
でも、疲れているときこそ、ちゃんと心と体が喜ぶものを食べようと、
この本を読んで思いました。

最近、仕事でストレスを抱えているという方は、まずはこれ読んで

yukikotajima 12:07 pm

『やさしい猫』

2023年6月7日

最近、「入管難民法の改正案」に関するニュースをよく見聞きしませんか。
ここのところ、連日のように報じられていますが、
ついに、きょうの参議院本会議で、法務大臣に対する問責決議案が否決され、
与党は、あさっての本会議で可決、成立させる方針です。

入管難民法改正案は、強制退去を命じられても
送還を拒む外国人の退去を進め、入管施設への長期収容を解消するのが狙いです。

問題が解決されるならいいのでは、と思いそうですが、
この改正案に反対する人たちもいます。
送還ではなく、保護をしてほしいと。

この入管法について、あなたはどれくらいご存じでしょうか。
正直なところ詳しいことはよくわからない、という方もいるのでは。

恥ずかしながら、私もそんな一人でした。
でも、この本を読んだあとは入管関連のニュースが
決して他人事とは思えなくなりました。

『やさしい猫』
中島京子
中央公論新社

2010年に『小さいおうち』で直木賞を受賞された中島京子さんの話題作です。
2021年に発売され、吉川英治文学賞をはじめ様々な賞を受賞しました。
ドラマ化も決まり、6月下旬からNHKで放送が始まります。主演は優香さんです。

そして、この『やさしい猫』は、本を愛する
明文堂書店 富山新庄経堂店 文芸書担当 野口さんのオススメ本です。

まずは、野口さんの推薦コメントをご紹介します。

日本の入管制度や、人権について、とても考えさせられるお話でした。
日常では、聞き慣れない言葉が並び、現実に起きている事を知るきっかけになりました。
現実問題に目を向けながら、家族愛に溢れた力作です。
大人も子供も読んでほしい!!

実際、お子さんでも読みやすいと思います。
というのも、この物語は女子高校生が「きみ」に伝えるために書いたものだからです。
「きみ」が誰なのかは本を読んで確かめていただくとして、
女子高校生のカジュアルな手紙のような文章ですので、
「入管」を扱った小説ですが決して難しくはありません。

簡単にどんなお話なのかご紹介しましょう。

物語の語り手である女子高校生のマヤは、
シングルマザーで保育士のミユキ(ドラマでは優香さんが演じます)と二人暮らしです。
ミユキはある場所でスリランカ人のクマさんと出会い、二人は惹かれあいます。
娘のマヤもクマさんのことが大好きです。

そして色々ありながらも二人は結婚し、
これから家族3人での幸せな日々が始まろうとしていたときに、
クマさんは入管施設に収容され、母国への強制送還を命じられてしまうのです。
しかも、2人は偽装結婚ではないかと疑われてしまいます。
なんとかしてクマさんを救いたいミユキは、
夫の在留特別許可を得るために国を相手に裁判を起こす、という物語です。

この本を読んで私は恥ずかしくなりました。
入管の事を全然知らなかったなと。

外国人というだけで、理不尽な思いをしている人が大勢いるのです。

例えば、アメリカで生まれた子どもはみんなアメリカ人になれるのに、
日本では両親のどちらかが日本国籍じゃないと、日本人にはなれません。
そのため、日本で生まれて日本語しか喋れないのに
生まれたときから非正規滞在になってしまう子どももいるわけです。
そして、ある日、親の母国に行かざるを得なくなってしまう、なんてこともあります。

この物語では、そういった入管に関する様々なことを
語り手のマヤを通して、私たち読者も一緒に学んでいくことになります。

私は、気付いた時にはマヤたち家族を応援する友人の気分でした。

多くの方に読んでいただきたい一冊です!
そして、今月下旬からスタートするドラマもあわせてご覧になってみてください。
私は必ずや見ようと思います。
ちなみに、私は配役を知ったうえでこの物語を読んだので、
すでに一度ドラマを見ている気分です。(笑)

今日ご紹介した中島京子さんの『やさしい猫』は、
富山県内の明文堂書店全店「ヨリミチトソラ ゆきれぽコーナー」にありますので、
ぜひチェックしてみてくださいね。

◎明文堂書店のサイトは コチラ

yukikotajima 2:08 pm