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語彙力こそが教養である

2016年4月30日

今日のネッツカフェドライヴィンのテーマは「癖」でした。

メッセージをくださった皆さん、ありがとうございました!

今日の番組の中で、
「口癖」をなおしたい!と思っている方に
オススメの本としてご紹介したのは、

『語彙力こそが教養である/齋藤孝(角川新書)』

でした。

***

あなたの口癖は何でしょう?

気付いたらよく言っている言葉、ありませんか?

いや、口癖は特にない!という方は
一度スマホの録音機能などを使ってみてください。

客観的に聞いてみると、実はよく使っている言葉に気付くはずです。

たとえば、

・なるほど

・すごい

・たしかに

など。

これらの言葉は便利ですからね。
口癖になっている方も多いのでは?

そういった口癖を減らして他の言葉に言いかえることができたら、
大人としてかっこいいですよね。

『語彙力こそが教養である』には、口癖をなおす具体的な方法が書かれていますので、
気になる方は是非読んでみて下さい。

こちらの本、去年の12月に発売され、すでに10万部を突破しています!

齋藤孝さんといいますと『声に出して読みたい日本語』でおなじみですね。
私にとっては発声練習の教本です。

新作の『語彙力こそが教養である』でも声に出して読むことをすすめています。

幕末・明治初期までは子どもたちは声に出して本を読んでいたそうです。
だから自然と言葉が身についていたのですね。

今の人は本を読んでも声に出さないので、
なかなか自分の言葉にならないそうです。

この本では、齋藤孝さんが声に出して読むべき本をたくさんご紹介しています。

とくにオススメの1冊として

夏目漱石の『坊っちゃん』

をあげています。

日本語は、夏目漱石一人でマスターできる

ともおっしゃっています。

なんといってもテンポがよいのだとか。

私も早速『坊っちゃん』を買って声に出して読んでみました。

齋藤さんのおっしゃるとおり、息継ぎがしやすく読みやすかったです。
また、普段の会話ではなかなか出てこない言葉を声に出すことが新鮮でした。

たとえば「小学校にいる時分」の「時分」という言葉。
あらためて声に出してみるとかっこいいものです。

何度も繰り返し読むことで、
自分の言葉になっていくものなのだなあと実感しました。

しばらくは発声練習の教本として『坊っちゃん』を使ってみようと思います!

***

GW中に、あなたも好きな本を声に出して読んでみては?

いや、田島はアナウンサーだから喋るの慣れてるかもしれないけど、
自分には無理。恥ずかしい・・・なんて思わず、ぜひ!

キレイに読まなくてもいいんです。
声に出すことが大切なのです。

それに声を出すのは気持ちいいもんですよ♪

yukikotajima 1:03 pm

暗幕のゲルニカ

2016年4月27日

もうすぐゴールデンウィークですね。
今年の連休は、どのように過ごす予定でしょうか。

たとえば、アートに触れる、それもお家でどっぷりと、というのはいかがでしょう?

家でアートを楽しむといっても、
絵画を購入して鑑賞するのではありません。

本屋さんに行ってある小説を買ってください。
もしじっくり読みたいのであれば、数冊まとめて。
とりあえず1冊読んで見ようというのであれば、こちらを。

原田マハさん『暗幕のゲルニカ(新潮社)』です。

原田マハさんといいますと、
これまでもたくさんの美術小説をお書きになっています。

一番話題となったのは『楽園のカンヴァス』です。
こちらは、アンリ・ルソーの「夢」を扱っています。

他にもニューヨーク近代美術館が舞台の短編集『モダン』や
ドガ、セザンヌ、モネ、マティスの4人の画家たちを描いた短編集
『ジヴェルニーの食卓』などがあります。
この『ジヴェルニーの食卓』は「読む美術館」とも呼ばれています。

***

先月発売されたばかりの新作『暗幕のゲルニカ』は、
本のタイトルにもなっている通り、
ピカソの「ゲルニカ」を取り巻く物語です。

アートに詳しくなくてもピカソの「ゲルニカ」のことはご存知の方も多いのでは?

この絵です!

今回、本の表紙になっています。

原田さんは、史実をベースに物語を紡いでいくので、
ストーリーの面白さはもちろん、アートの勉強にもなります。

ゲルニカは、1937年にドイツ軍がスペインの街ゲルニカに行った
無差別空爆をモチーフにパリ万博のパビリオンのために描かれました。

反戦のシンボルでもあります。

このゲルニカにはタペストリーがいくつかあり、
そのうちの一つはニューヨークの国連本部のロビーに飾られています。

ところが、このタペストリーが2003年のある日、姿を消します。
誰が何のためにこのタペストリーを隠したのか。

この事件をきっかけに原田さんは物語を書くことにされたそうです。

***

原田さんは、アートに込められたメッセージが政治や国を動かすことがある。
とくに「ゲルニカ」にはそういう力がある。とおっしゃっています。

私もそう思います。
絵画はもちろん、小説も曲も映画も娯楽のひとつであるけれど、
人の人生を変えてしまうほどのとてつもない力を持っていると思います。

この『暗幕のゲルニカ』では、
ピカソがゲルニカを描くことになったきっかけをはじめ、
どのような思いで描いたのかを知ることができます。

この本を読む前と読んだ後ではゲルニカの見方も変わると思います。
私は変わりました。

***

この作品は、2つの時代の物語が
それぞれ、ある女性の目線で交互に進んでいきます。

まず、1930年代のパリ。
ピカソの愛人のドラ・マールの物語です。
彼女は「泣く女」などのピカソの絵画のモデルとしても知られる実在の人物です。

もう一方は、2000年代のニューヨーク。
日本生まれでニューヨーク近代美術館のキュレーターである
ヨーコ目線で物語が進んでいきます。
彼女は、ピカソ研究をしており、
企画展「ピカソの戦争展」を開くにあたり
ゲルニカを展示の目玉にしたいと考えています。

この二つの時代が交互に入れ替わりながら
『ゲルニカ』を軸に物語が進んでいきます。

二つの物語がどう繋がっていくのか。

後半になるにつれ、私は文字を読むスピードが増していきました。
原田さんの文章は、表現が美しいだけでなく、
リズムが心地いいので声に出して読みたくなるのですが、
今回はまるで音楽を奏でるかのごとき文章で、とくに最後が最高でした。

バンドメンバーの息がぴったりのライブって、見ていて気持ちいいですよね?
まさにそんな感じでした。

今回も濃い読書時間でした。
原田マハさんのアート小説はやはり面白い!

そうそう、ピカソの作品は富山でも見られるんですよ。

さすがに「ゲルニカ」はスペインに行かなければ見られませんが、
富山県立近代美術館では、現在、
「座る女」と「静物」の2点が展示されていますので、
小説と合わせて実際の作品もご覧になってみてはいかがでしょう?

私も今度見に行ってみよう。

yukikotajima 11:51 am

コンパクトデリトヤマ

2016年4月17日

旅に出たときは、その土地の魅力を思う存分味わい尽くしたいものですよね。

「朝から一杯♪」なんてことができちゃうのも旅ならではです。

でも富山では無理でしょ…と思ったあなた!

なんと富山でもできるようになりました。

4月15日(金)に富山市の富山国際会議場の1階に

「コンパクトデリトヤマ」

がオープンしました!

セントラムの「国際会議場前」の電停のすぐ前です。

近い〜。

デリカテッセンスタイルのお店で、
富山市内の名店の味を再現したお惣菜や朝獲れのお刺身、
富山の日本酒・クラフトビール・ワインなどのアルコールなどの他、
お菓子や富山のライフスタイル雑貨も販売されています。

お刺身!

お土産!

買ったお惣菜などはイートインスペースで食べることができます。

しかも朝9時オープンなので、朝から飲めちゃうんです!

いや、でも朝からは飲みにくい…
なんて思わなくても大丈夫。

だって堂々と

「朝から一杯でもいいんです」

って書かれていますもの!(笑)

全てのお惣菜は、ユニオンランチが作っているそうですが、
レシピを考案したのは、富山を代表する料理人の皆さん。

お惣菜には料理人のお名前も表記されています。

その理由をコンパクトデリトヤマをプロデュースした北村森さんは
このようにおっしゃっていました。

「富山にも素晴らしい料理人がいるということを知ってほしかった」

富山の食材ももちろん大切だけど、
今回紹介したかったのは「人」であると。

お名前が入ることで、ひとつひとつのメニューが
まるで芸術作品のようにも思えてきます。

実際見た目も楽しめます。

メニューは季節ごとに変わっていくそうで、
はやくも今は夏のメニューを考案中なのだとか。

私は美味しいものが大好き(飲むのも大好き)で
富山市内の様々なお店に行っています。

だからこそ、そうそうたる料理人たちの顔ぶれに
これはすごいことだ!と鼻息荒くなりました。(笑)

時々グランドプラザで地元の食やお酒が一堂に集まるイベントをしていますが、
びっくりするくらいたくさんの皆さんで賑わいますよね?

このコンパクトデリトヤマは、
毎日、そのイベントが行われているのと同じことだなと思いました。

観光客の皆さんはもちろんだけど、
地元の皆さんもきっと楽しんでいただけるのではないかしら。

例えば、0次会やちょっと一杯飲みたい時、
ランチ、カフェ、遅めのモーニングとして利用してもいいかも。

ちなみに、このコンパクトデリトヤマは営業時間が9時〜19時までです。

うわっ!19時って早すぎるでしょ。さすが、富山時間だわ、と思ったあなた!

違うんですよ。19時でちょうどいいんです。

コンパクトデリトヤマのパンフレットを見ると、
それぞれの料理人のお店の情報が載っているのですが、
デリから徒歩○分と書かれているのです。

デリで食べて気に入ったメニューがあれば、
そのあとは、その飲食店に行ってじっくり味わうことができるというわけです!

デリで完結しないところが素敵です。

北陸新幹線を降りたら市電に乗ってデリへ行き、
デリを拠点に富山の街へ出ていく。

そんな旅のスタイルが今後、増えていくかもしれませんね。

そうそう、このデリには富山のライフスタイル雑貨も販売されています。

すべて「女性の所作がきれいに映る小物」をテーマに
富山大和の女性スタッフがセレクトしたのだとか。

コンパクトデリトヤマは、コンパクトなお店だけど、その中身はかなり濃いです。

地元の木材や和紙が使われた温もりのある空間で
ぎゅっと凝縮された富山の魅力をあなたも感じてみては?

私はきっとこのお店の常連になるんだろうな。(笑)

 コンパクトデリトヤマ の詳細は コチラ

yukikotajima 12:28 pm

ブログ

2016年4月13日

時々ご案内していますが、

私はこのブログの他にも

個人ブログ 続・ゆきれぽ

graceのブログ 水曜・木曜

があります。

続・ゆきれぽ は、このブログと連動していますので、

合わせてお読みいただけると嬉しいです。


ちなみに、今日のgraceでご紹介した

東京ディズニーシーの報告も

続・ゆきれぽ

にアップしました!

写真も載せてますー。


それから、ツイッターもしています。

アカウントは @yukky713   です。

どうでもいいことから(笑)

仕事のことまで

様々なことをつぶやいています。


どちらかというと・・・

どうでもいいことが多いかも(笑)


もしご興味があれば、

私のゆるっゆるのひとりごとにお付き合いください。


今年度も番組、イベント、ブログ、ツイッター

いずれもよろしくお願いします。


田島悠紀子

yukikotajima 8:04 pm

あの人が同窓会に来ない理由

今年はオリンピックイヤーということで、
同窓会が予定されているという方もいらっしゃるのでは?

ちなみに、私もお盆の時期に中学時代の同窓会が開催される予定です。

オリンピックイヤーに開催する理由をはっきり聞いたことは無いけれど、
何より覚えやすいということと、
4年に1度の頻度がちょうどいいのかもしれませんね。

と言いながらも、私がこれまで同窓会に出席したのは2回だけですが。

1回目は20歳の頃。成人式の式典のあとの懇親会に出ました。
そして2回目は、前回のオリンピック開催時です。

その間なぜ出席しなかったのかというと、
そもそも誘われなかったのです…。(笑)

どうやら地元にいる方たちを中心に集まっていたらしく。

私は大学時代は東京で、
働くようになってからは富山で暮らしているため、
どうせ来ないだろうと思われていたようです。

ではなぜ前回参加したのかというと、
久しぶりに会った中学時代の友人に
私も呼んで〜!と自らお願いしたのです。(笑)

あなたはどうですか?

同窓会にはいつも出席していますか?

中には一度も出たことが無いという方もいらっしゃるのでは?

欠席の理由は何でしょう?

・そもそも連絡がこない(私のように…)

・面倒くさい

・行きたいけれど仕事があるから

・子育て中で

・過去にあまりいい思い出が無い

・今の自分のことをあれこれ聞かれるのが嫌だから

など様々な理由があると思います。

・・・

今日ご紹介する本は、そんな同窓会に来ない人たちに
来てもらうべく奮闘する幹事の物語です。

『あの人が同窓会に来ない理由/はらだみずき(幻冬舎)』

そのままのタイトルですね。(笑)

この物語は、ある中学校の同窓会のシーンからスタートします。
卒業後20年が経ち、皆35歳になっています。

主人公の男性は、会社を辞め独立。結婚はしていません。
そんな彼は、中学時代は目立つようなタイプではありませんでした。

地元にいるということで、なんとなく出席していたものの、
毎回変わらぬ顔ぶれに、もう来なくてもいいかなと思っていたところ、
なんと次回の幹事をすることになってしまいます。

幹事をすると決まった以上、
たくさんの皆さんに出席してもらいたいと思い、
幹事仲間であれこれ考えます。

そして、当時クラスの中心メンバーだった人たちが来ていないことに気付き、
まずは当時の人気者に出席してもらうべく動き始めます。

色々調べていくうちに、
中心メンバーたちが同窓会に来ない理由は
中学時代のある出来事が関係していることがわかり…。

***

普通は、来られる人だけ来ればいい、で終わってしまいそうな同窓会ですが、
この物語の幹事たちは、たくさんの人に出席してもらおうと頑張ります。

特に自分が会いたい人には絶対に来てもらいたいと思いながら。

それは昔好きだった人だったりするのですが、
だからこそ、どうしても会いたいわけです。

確かに、ぼんやり出席するよりは、
会いたい人がいる同窓会のほうが気合いも入るし、楽しみも倍増というか、
そもそも唯一の目的がそれだったりすることもあるわけで。(笑)

主人公の彼は、昔好きだった彼女には会えるのか?
彼女は今どこで何をしているのか?
そして、過去にいったい何があったのか?

途中、ミステリ要素も加わり、いろいろな意味でドキドキ楽しめた作品でした。

***

私は、この本の主人公と同世代ということもあり、
まるで友人のお話をのぞいているような気分でした。

30代後半って生き方に違いが出てくる頃なのですよね。
そういう意味では面白い頃なのかもな。

同窓会の連絡がきても、
いつも「欠席」、あるいは「無視」しているという人も
たまには「出席」してみてるのも楽しいかもよ。

私も前回15年ぶりくらいに出席しましたが、
行く前の緊張感はどこへやら
拍子抜けするくらい穏やかで楽しかったです。

苦手だなあと思っていた人や
学生時代は全然喋ったことのない人との会話が
思いのほか盛り上がったり、
当時の暴露話があったりして。(笑)

時が人を丸く穏やかにさせるのかもね。

今年夏に開催予定の中学時代の同窓会にも
もちろん出席の予定です!

今回はどんな人が来るのかしら♪

yukikotajima 9:04 am

文房具図鑑

2016年4月6日

こんにちは。

田島悠紀子です。

2016年度になりましたね。
私は、2001年にアナウンサーになりましたので、
アナウンサー歴16年目となりました。
富山も生活も16年目です。

わーお!

フリーになってからも6年目。

またまた、わーお!

あっという間だなあ。

これまでたくさんの経験を積んできたけれど、
新年度になったことですし
あえてこれまでの経験をリセットし
何に対しても新鮮な気持ちで向き合い
丁寧に仕事に取り組んでいきます!

入社1年目の気持ちを思い出すべく
今年度最初に読んだのはこちら。

以前勉強がてら買った本を再読。

昔読んだときは発見の連続でしたが、
今回は、そうそう!と共感の連続でした。(笑)

でも、あらためて反省点や気付きもありました。

こうやって具体的に初心にかえることは必要だなと実感。

皆さんも入社時に学んだテキストなどをもう一度読んでみては?
忘れていること、結構あると思いますよー!

さて、私、田島悠紀子は2016年度もこれまでと変わらず

『grace』の水曜、木曜

土曜の『ネッツカフェドライヴィン』

を担当していきますので、よろしくお願いします。

***

話はかわりまして・・・

今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分ごろ〜オンエアー)は、
紀伊國屋書店富山店の奥野さんからイチオシの本をご紹介いただきます。

なんとこの本、著者の希望価格からの割引率がすごいです。

ご本人の希望価格は3兆円!
ここから99%以上のプライスダウン!

1,500円+税まで値段を下げていただいたそうです。(笑)

その本とは、小学校6年生が書いた『文房具図鑑』です。

詳しくは、奥野さんの紹介文をお読みください。

 奥野さんの紹介文は コチラ

この図鑑は、文房具マニアの小学校6年生の男子が、
夏休みにお母さんから白紙の本をプレゼントされたことがきっかけで
大好きな文房具について書いたものです。

とにかく正直です。
いろんな意味で。

夢中になって文房具のことを書いているページもあれば、
ちょっとお疲れ気味かな?と思うような日もあったり、
小学生らしい落書きがあったりと、
その日の気分のムラまでそのまま感じられる
微笑ましい一冊となっています。

他人のノートをこっそりのぞいている感覚っていいものですね。
とても楽しいです。

また、彼の場合、自分の感想だけでなく、
ちゃんと調べたことを伝えているので、勉強にもなります。

たとえば、文房具屋さんで見かける商品の鉛筆は
削られていないのが当たり前だと思っていたら、
それは日本だけのことであるなんて知らなかったもの。

え?それどういうこと?
と気になった方は、この図鑑を読んでみてね。

頭でっかちの大人の皆さん、
一度、子どもの正直で自由な感覚にふれてみては?
大切なことを思い出させてもらえるかもしれませんよ。

yukikotajima 10:55 am