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論理ガール

2018年9月26日

学生時代、「数学」は得意でしたか?

私は子どもの頃からそろばんをしていたので計算は得意でしたが、
学年が上がるにつれて計算だけではどうにもならず、高校以降は文系でした。

今日のキノコレ(13時45分頃〜grace内コーナー)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本は、
文系の方でも楽しめる理系の小説です。

『論理ガール〜Lonely Girl〜人生がときめく数学的思考のモノガタリ
/深沢真太郎(実務教育出版)』

奥野さんの推薦文は コチラ

奥野さんからこの本をすすめられたとき、
表紙のイラストを見て漫画かな?と思ってしまいましたが、違いました。

この本は、読むだけで数学的思考力・論理的思考力が身につくという
数学自己啓発小説でした。

自己啓発の本は色々あるけれど、「数学」の本は初めてかも。

「数学でビジネスパーソンを救う」をモットーに活動する
ビジネス数学の専門家である深沢真太郎さんによる初の数学的自己啓発小説なんだとか。

物語は本のタイトルにもなっている
論理的だけど孤独(ロンリー)な17歳の数オタ女子高生・詩織と
チャラめな高校の先輩ホテルマン・翔太が
「数学は人生を救うのか」をテーマに様々な会話をしていくというものです。

と説明すると難しそうですが、全然そんなことはありません!

私は自分のことを、感覚を大事にしつつも論理的な思考もある、と思っていたのですが、
この本の詩織ちゃんの話を聞いて、全く論理的では無かったな…と気付きました。

私はまさにザ感覚的な人生を送っていました。

もちろん自分の感覚も大事だけど、
それだと正直モヤモヤが残ることもあります。
でも数学的考えをすることで心ガスッキリすることもあるのだなと
この本を読んで学びました。

この本、高校生が主人公なのでもちろん高校生にもおすすめですが、
働く大人の皆さんにもぜひ読んで頂きたい一冊です。

それこそ漫画を読む感覚で楽しみながら読めて、同時に学べると思います。

数学オタクの彼女の言うことには
「世の中のほとんどのことは数学で説明できる」そうですよ。

いや、そんなの無理だって!
と思った方こそ読んでみてください♪

yukikotajima 11:28 am

波の上のキネマ

2018年9月19日

最近はどんな映画をどこで見ましたか?

テレビでレンタル作品見た方もいれば、
スマホでネットにアップされた作品を見た方もいるかもしれません。

今は映画を見るスタイルも様々ですが、
以前は映画を見ると言ったら、映画館で見ていましたよね?
富山にもたくさんの映画館がありました。

私が富山に来た2001年もまだ今よりも映画館の数は多く、
当時車を持っていなかった私は、
仕事が休みの日は、よく街なかに映画を見に行っていました。

今日ご紹介する本は、商店街のはずれにある小さな映画館の物語です。

『波の上のキネマ/増山実(集英社)』

主人公は、小さな映画館「波の上キネマ」を
父から引き継いだ40代の男性「俊介」です。

駅前のシネコンに比べると
波の上キネマは、スクリーンは1つ、座席数は100余りで、
場所も商店街のはずれにあり、収益は落ち込む一方でした。

不動産業者から閉館と買収の話を持ちかけられるほどです。

しかし、祖父が創業した映画館を閉めたくない俊介は悩みます。

収益のことを考えると閉めたほうがいいけれど閉めたくない俊介は、
いつか閉めることになったとしても
祖父が始めた映画館がこの世に生まれた証を残したい、
と映画館の歴史を調べることにします。

調べていくうちにいろいろなことがわかってきました。
祖父は最初から映画館の仕事をしていたわけでありませんでした。
なんと若い頃の祖父は、ある密林の中で強制的に働かされていたのです。

そこは脱出不可能と言われる場所で、仕事も大変なものでした。
そして、なぜかその密林の中に映画館があったのだとか。

祖父はなぜそこに行ったのか。
また、脱出不可能の場所からどのようにして脱出して
尼崎で映画館を始めたのか。
そもそも密林の中の映画館とは?

俊介は祖父が若かりし頃働いていたその場所に向かうことにします。

ここから、俊介のおじいちゃんの若かりし頃の物語が始まります。
時は戦前。小林多喜二が亡くなった1933年頃のことです。

若者だったおじいちゃんが、
どのように生き、おばあちゃんと出会い、
尼崎で映画館を始めたのかが描かれるのですが、
このおじいちゃんの物語がとにかくすごかった。
夢中で読み進めてしまいました。
いや、この作品は文章を読んでいるというより
映像を見ている気分、というか私もそこにいました。
すっかり作品の世界に入っていました。

時々本を読みながら世界に入り過ぎてしまうことがあるのですが、
この作品もそんな一冊でした。

本当に面白かった!

そうそう、今年没後50年の藤田嗣治らしき「藤田さん」も登場します。

話はそれますが、藤田嗣治といえば、富山県美術館にも作品がありますよね。
また、今、東京都美術館で「没後50年 藤田嗣治展」が開催中です。

私は昨日、東京にいたので見たかったのですが、
昨日は休館日で見られなかったのです…。
ああ、残念。見たかったなー。

ちなみに、展覧会は10月8日まで行われています。

話を戻します。
この小説には「藤田さん」も登場しますので、
ぜひ藤田ファンの方もお楽しみください。
きっとニヤニヤしながら楽しめると思います。

また、この作品はとにかく映画愛にあふれています。

たくさんの名作が登場し物語を彩っていますので、
映画好きの方はより楽しめると思います。

例えば、この作品は22の章にわかれているのですが、
それが全て映画のタイトルになっています。
『七人の侍』『タクシードライバー』『伊豆の踊子』といった具合に。

この本を読んで、これらの過去の名作も見たくなりました。

それぞれの映画を見て、もう一度この本を読んだら
さらに楽しめそうだなと思いまして。

様々な角度から楽しめる、秋にオススメの一冊です。
早速、今週末の連休にいかがでしょう?

yukikotajima 12:30 pm

花まみれの淑女たち

2018年9月12日

今週末は3連休ですね。
最終日17日の月曜は「敬老の日」です。
敬老の日は、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に過ごす
という方もいらっしゃるのでは?

今日ご紹介するのは、おばあちゃんたちが活躍する小説です。

『花まみれの淑女たち/歌川たいじ(角川書店)』

本屋さんをぶらぶら歩いている時に、
色とりどりのお花に囲まれた
女性たちのイラストの表紙があまりにも目立っていて、
思わず手に取ってしまいました。

おばあさんたちの物語と言いつつ、
主人公は、32歳の女性の由佳です。

ときはリーマンショックの翌年です。つまり2009年ですね。
このリーマンショックによって勤務先の会社が傾き
由佳はリストラされてしまいます。

何もする気が起きず、だらだら過ごしていた彼女は、
ある日、北新宿の「花まみれビル」に
集まって暮らすおばあちゃんたちに出会います。

見た目は、ほのぼのとしたシニアグループでしたが、
実は、スゴイおばあちゃんたちの集まりでした。

彼女たちは、このビルでお花を育てながら
様々な「お花の仕事」をしています。
例えば、ガーデニング教室をしたり、お店にお花を活けに行ったり。
また、東京で育てられないお花は
地方の高齢者たちが育てるお花を仕入れるなど、
なんと日本中にお花のネットワークを持っています。

これだけでもすごいのに、このおばあちゃんたち、実は探偵をしているのです!

ちなみに、メンバーのおばあちゃん曰く、
おばあちゃんというのは、探偵に向いているのだそうです。

若者がいないところでも必ずおばあさんは歩いているけれど、
世間はおばあさんたちを無視しているから目立たないのだとか。
また、写真を撮ったところで、まごついて立っているようにしか見えないと。

つまり、おばあちゃんであることを武器にしているのです!

そんなある日、オレオレ詐欺の被害にあったおばあさんを助けようと
おばあさん探偵たちは動き始めます。

警察ですら犯人を捕まえられずにいるのに
おばあちゃんたちに犯人を捕まえることはできるのでしょうか。

ところで、主人公のリストラにあった32歳の由佳ちゃんですが、
彼女は、結局このおばあちゃんたちとともに行動していくことになります。
さらに、恋をするもののなかなかうまくいかず…。

おばあちゃんたちの活躍と由佳の恋、
どちらも応援したくなる大変面白い一冊でした。
本のページをめくるのが本当に楽しかった!

年を重ねるのも悪くない、と思えました。
私もおばあちゃんになったら
おばあちゃんたちが暮らす「花まみれビル」に住んでみたいな。

誰も面倒を見てくれないのなら、
自分たちでどうにかするしかない!
とこれまでに自分たちが得た知識や人脈を使って仕事をし、
人生を楽しむおばあちゃんたちのなんて素敵なことか。

また、おばあちゃんたちの言葉が心に染みるのです。

例えば
「どいつもこいつもなんて思うときはね、たいてい自分が悪い」
「歳をとったからって、初めてのことがなくなるわけじゃない」
さらに、
「一番大事なのは、自分で自分に○○すること」なのだとか。

この○○は、何だと思いますか?
答えが知りたい方は是非本を読んでみて下さい。

この本を読む前と読んだ後では、
私自身の生き方が少し変わったように思います。
この本に出合えてよかった!
読むと元気になれます。
あなたも是非この連休中に読んでみて下さい。

『花まみれの淑女たち』、いつかドラマ化されないかな。
映画だと短すぎるので、ドラマとして丁寧に描いてほしい!

yukikotajima 11:56 am

わけあって絶滅しました。

2018年9月5日

今日のキノコレで紀伊國屋書店富山店の奥野さんからご紹介いただく本は、
今話題の本『わけあって絶滅しました。(ダイヤモンド社)』です。

奥野さんがこの本について詳しく紹介していますので、
まずは、こちらからお読みください。

奥野さんの紹介文は コチラ

私もこの本を読みましたので軽く感想を。

大変面白かったです!

それぞれのいきものが自分が絶滅した理由を述べているのですが、
いきものたちは、性格も喋り方もまるで違って、わかりやすい!

これ、朗読会で読んだら面白そうだ!
と思ってしまったほどです。(笑)

例えば、ネアンデルタール人さんが絶滅した理由は
「想像力が足りなくて」なのですが、
まさかのラップ調で、どうして絶滅したのか語っています。

これには笑ってしまいました。

ちなみに、絶滅した理由も様々で
ネアンデルタール人以外で印象に残ったものは

・角に栄養を取られて絶滅した「オオツノジカ」さん

・イヌに病気をうつされて絶滅した「ニホンオオカミ」さん

などです。

ちなみに、「絶滅しそうで、してない」いきものも紹介されているのですが、
そちらでは、富山の県鳥「ライチョウ」さんも紹介されています。

ライチョウさんが助かった理由は…
気になる方は是非この本を読んでみてください。

この本では、いきものたちには「さん」がついていましたので、私もならってみました。

お子さんはもちろん、大人の皆さんにもオススメです。

yukikotajima 10:54 am

企業交流リレーマラソン

2018年9月4日

一昨日の9月2日(日)に富山県総合運動公園で
企業交流リレーマラソン IN TOYAMAが行われました。

graceでも「リレマララジオ」のコーナーで
ランの魅力を様々な角度からお届けしてきましたが、
ついに本番当日を迎えました。

日曜は朝から青空の広がるマラソン日和に♪

このリレーマラソンは、
1周1.5キロをフルマラソンの部は28周、
ハーフマラソンの部は14周走ります。

FMとやまチームはフルマラソンの部に参加!
応援してくださった皆さん、ありがとうございました。

田島はもちろん、ナベッチや吉本アナも走りました。

私は第1走者を担当。(青い帽子にピンクのベストが私です)

最初は気合いを入れて先頭に並んだものの
初心者の私は他の人の邪魔になる!と気付いて後ろへ。(笑)
途中、「ユッキー!」という声に気付いてポーズ。

その後、結局一番後ろへ。(笑)

 

第一走者は全員スタートからダッシュでかけぬけていき、
私もあとを必死に追っていきました。

そのおかげで後ろを走りながらも
いつものペースよりもだいぶ速いタイムとなり、
やればできることを知りました。(笑)

ちなみに、私はこの日3周走りました!
たくさんの声援、ありがとうございました。
私、笑顔で走ってました。(笑)

声援にこたえるナベッチ。

走る前から余裕の表情のヨッシー。

吉本アナは、アンカーもつとめました。

FMとやまチームもみんなでヨッシーと一緒にゴールしようと思ったのだけど、
ヨッシーが早すぎて子どもたちしか追いつけずバラバラ。(笑)

でもヨッシーは最後に1人抜きました〜。

50位以内の目標で、結果は47位!
目標達成です。

終わってみれば、楽しい一日となりました♪

そうそう、私は走るだけでなく
途中マイクを持って参加者の皆さんにインタビューもしました。

全チームにお話を伺えなかったことが残念ですが、
インタビューにお答えくださった皆さん、ありがとうございました。

さて、これで私の次の目標は来月の富山マラソン1本になりました。

今回のリレマラに出たことで、
大会では自分のペースが思いのほか早くなってしまうことや
声援が力になることを改めて実感しました。

富山マラソンでは、なるべく自分のペースを崩さず走っていきたいな。

初のフルマラソンは完走目指して頑張ります!

yukikotajima 4:45 pm