ゆきれぽ

2026年1月28日

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『オーロラが見られなくても』

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最近、海外旅行に行きましたか?私は2019年に台湾に行ったのが最後です。また近いうちに海外に行きたいと思っていたのに、コロナ禍になり、ようやく落ち着いたと思ったら円安になって、いつの間にか私のパスポートの有効期限も切れてしまったため、今やいろんな意味で海外が遠くに感じられます…。

でもまた海外に行きたくなっています。例えばどこに行きたいのかというと、オランダのアムステルダム、モロッコ、アイスランドなどです。

今日は、世界をめぐる旅の短編集をご紹介します。

『オーロラが見られなくても』
近藤史恵
株式会社KADOKAWA

今気が付いたのですが、先週ご紹介した寺地はるなさんの連作短編集『世界はきみが思うより』とタイトルの雰囲気が似ていますね。いずれもタイトルのあとに言葉を続けたくなる感じが。また、どちらにも美味しそうな食べ物が出てきたり、読んだ後にポジティブな気持ちになったりするという点も共通しています。ですが、物語の内容は全然違います。

✴︎

『オーロラが見られなくても』は、5つのお話が収録された旅の短編集です。それも旅先は海外で、全員一人で旅をしています。とは言え、行き先も旅の目的も人それぞれですが。

物語はオランダのアムステルダムに出張で来ている女性のお話から始まります。彼女はスリにパスポートを盗られ、帰国できなくなってしまいます。落ち込む彼女でしたが、一人で過ごす中で、これまで知らなかったオランダの魅力に触れることになります。

他には、ラトビアで働く妹の様子を見に行きがてら写真を撮りに旅に出たフリーのカメラマンの男性や、二十年ぶりの海外旅行で一人でアイスランドにやってきた女性の旅などがあります。

と紹介すると、いいなあと思われるかもしれませんが、せっかくの海外旅行なのに、皆さんのテンションはやや低めです。実はそれぞれ、思い悩むことがあって、モヤモヤしたまま旅に出ていたのです。ですが、美しい景色を見たり、地元の料理を食べたり、現地で人と会ったりしているうちに、彼らの中で何かが変わっていきます。

特に食べ物の影響は大きいようで、元気が無かったのに、たまたま口にしたものがあまりにも美味しくて、もっと食べたい!と急に食欲も元気もわいてしまったりします。実際、この物語に登場する食べ物はどれもとても美味しそうなのです。たとえば、アムステルダムの自動販売機に入ったコロッケとか、アイスランドの◯◯とか。あー、現地で食べたい。

こんな感じで、私も海外旅行に行きたくてたまりません。

そうそう!本を開くと、旅気分がより高まる、あるものが目に飛び込んできます。最初にそれをチェックするのをお忘れなく。それでは良い旅を。

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