ゆきれぽ

2026年2月4日

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『神の蝶、舞う果て』

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今日は立春。春のはじまりや一年のはじまりと言われています。2026年になってから思うような日々を送れていないという方は、あらためて今日からスタートしてみてはいかがでしょう。

中には今年こそ本を読みたいと思っていたのに、まだ一冊も読めていない…なんて方もいるのでは。今日はそんな方や中高生も楽しめるファンタジー小説をご紹介します。

そして、今日は2月最初のゆきれぽですので、明文堂書店とのコラボ回!高岡射水店の書籍担当 野口さんのオススメ本です。

『神の蝶、舞う果て』
上橋菜穂子
講談社

上橋さんは、『精霊の守り人』をはじめとする「守り人」シリーズや、アニメ化された『獣の奏者』、本屋大賞を受賞した『鹿の王』などでお馴染みの人気作家です。

私も上橋さんの作品は好きです。特に『獣の奏者』は、思い入れの強い作品です。それまでファンタジーにあまり興味を持てなかった私が、『獣の奏者』を読んでどハマりしたからです。ちなみに、アニメ『獣の奏者エリン』にも夢中になりました。

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『神の蝶、舞う果て』は、1月22日に発売された新刊ですが、新作ではありません。1999年から2001年にかけて雑誌「子どもプラス」に連載されていた物語で、「人と人との関係だけでなく、人間と他の命ある存在との繊細で複雑なつながりを描きたい」という想いから生まれたそうです。

そして、執筆から20年以上の時を経て、このほど初めて書籍化したのだとか。また、上橋さんによると、あの頃の勢いと輝きを消さないために修正は必要最小限にとどめたそうですよ。

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そんな上橋さんの幻の作品『神の蝶、舞う果て』は、どんな物語なのか、少しだけご紹介しますね。

主人公は、16歳の少年ジェードです。彼は相棒の少女・ルクランと一緒に、魔物から聖なる蝶を守る仕事をしています。

蝶を守る理由は、人々にとって大切な花をこの蝶が受粉させるからです。この花には滋養に満ちた実がつき、ひとを健やかにしてくれるのです。つまり、蝶を守ることは人々を守ることでもあるわけです。

聖なる蝶が現れる前には、それを知らせる青白く燃える火〈鬼火〉がやってくるのですが、ルクランは、なぜか毎回その鬼火に激しく反応してしまいます。ルクランはその理由を知りたがります。

物語はジェードの視点で進んでいきます。蝶を守る仕事に誇りを持ち、相棒のルクランを心配し、守りたいと思いながらも、不安もある、そんな彼の心情が丁寧に描かれていきます。

そして、読み進めるにつれ、深い霧が晴れるように、色々なことがわかるというか、見えてきます。文字だけで書かれた物語ですが、上橋さんの繊細で豊かな描写によって、作品の世界が目の前に広がります、果たして私たちは何を目にするのか。ぜひご自身の目でご覧ください。

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ここで、この本を大プッシュしている明文堂書店 高岡射水店 書籍担当 野口さんのコメントをご紹介しましょう。

上橋菜穂子さんの作品は何かとても大きなものに包まれている気がします。
生と死、愛情と友情、命の尊さ。
全ての作品に繋がる生命力にあふれたこの作品をぜひお楽しみください。

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そう、この物語の執筆後に、様々な物語がうまれていくことになります。上橋さんの作品を読んだことがない方は、まずはこの物語から始めてみては。そして読んだ後はきっと他の作品を読みたくなるはず。

『神の蝶、舞う果て』は、富山県内の明文堂書店全店「ヨリミチトソラ ゆきれぽコーナー」にありますので、ぜひチェックしてくださいね♪

◎明文堂書店のサイトは コチラ

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