氷見魚市場リポート!
2009年12月15日
今日の『grace』の中でお伝えした、氷見魚市場リポート!
お聞きいただけましたか?
残念ながら聞けなかった方は、
ポッドキャストで、PC上で聞けますので、是非、聞いて下さい。
「ゆきれぽ」では、写真報告をします!(ロングリポートです!)
先週の金曜日の朝、氷見魚市場に行ってきました。
たくさんの魚介類。
まるで、絵画のようです。芸術です!
こちらは、セリの様子。
近くで見るとこんな感じ。
かなり威勢がよかったです。
私も見ながら興奮しました!
でも、独特な言い回し&早口で、半分以上聞き取れませんでしたが。
ちなみに、私がわかったのは、「たこちゃん」のみ。(笑)
今回、氷見魚市場について、色々教えて下さったのは、
氷見漁業協同組合・参事の廣瀬達之さんです。
笑顔は穏やかですが、その心は、とても熱い方でした!
アスファルトに直にお魚が置かれていることにびっくり!
実は、市場内は、常時、ろ過殺菌水を流しているため、とてもキレイなのだとか。
実際、魚の生臭い匂いや潮の香りがあまりしませんでした!
確かに、車から降りた時の方が、潮の香りがしました。
市場の2階には、新鮮な海の幸を味わえる、
「氷見市場食堂『かいほう』」があります。
取材後、「かぶす定食」を頂きました。
美味しかったです!でも、かなりの量で、朝からお腹いっぱいでした。
そうそう、漁師さんたちは、
美味しいお魚を食卓に届けるために、魚をとった直後、あることをしています。
それは、氷の中で魚を冷やすこと。
氷見のブリは、死後硬直していたら、値段が落ちるんですって。
沖できちんと始末されたブリは柔らかく、始末の悪いブリは硬いのだそうです。
それから、氷見は、定置網漁ですが、
日本海を春から夏にかけて北上し、秋から冬にかけて南下する回遊魚のため、
氷見でとれる魚は、皆、その時期に美味しい旬の魚なんだそうです。
ちなみに、この定置網は、魚をとる網としての役割だけではなく、
長年の歴史の中で、すでに、海の生態系の一部になっているのだとか。
例えば、アオリイカやヤリイカが網に卵をうみつけたり、
網を固定している部分の石に、魚が根付いたりと、
網自体が魚礁のような役割も果たしているのだそうです。
今回、色々教えていただいた、
氷見漁業協同組合・参事の廣瀬さんが、こんなことをおっしゃっていました。
「よく、本当においしい魚は、県外に流れてしまう、なんて言うけれど、
そういうなら、地元の人が、もっと地元の魚を食べてほしい」と。
地元の人があまり食べなくなってしまったからこそ、
県外、そして、最近では外国、特に中国に行っているのだとか。
中国では、今まで、魚と言えば、川魚が中心だったそうですが、
最近、海の魚の人気が高まっているそうです。
また、日本の食=安全・安心ということも人気の理由の1つなのだとか。
逆に、日本人が安い中国の加工品を買っている、
でも、そのことに、日本人、気付いていないそうです。
このまま、魚離れがすすめば、
日本でとれた美味しい魚は、みな中国などの海外にいってしまう。
だから、日本の魚を守らねば!と、廣瀬さんは、おっしゃっていました。
私は、海なし県の群馬出身だからこそ、
新鮮でおいしいお魚をお安く食べられる富山は、本当に贅沢だと思います。
富山の皆さん、もっともっと地元でとれたお魚をたくさん食べましょう!
★左から、食育コミュニケーターの牧野さん、
氷見漁業協同組合の廣瀬さん、
そして、私です。
廣瀬さんをはじめ、氷見魚市場の関係者の皆さま、
先日は、お忙しい中、取材をさせていただき、ありがとうございました。