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12映画『プリンセス トヨトミ』

2011年5月27日

今日ご紹介するのは、明日公開となる映画『プリンセス トヨトミ』です。
試写で一足早く見てきました。

先日、grace「キノコレ」では、原作をご紹介しました。
私もこのブログにも感想を載せました。こちら↓
http://www.fmtoyama.co.jp/blog/tajima/?p=1874

そのブログにも書いた通り、
この映画は、原作と少しタイトルが違います。

原作は『プリンセス・トヨトミ』

映画は『プリンセス トヨトミ』

並べると、その違いがわかりますね。

タイトルの違い通り、映画も原作とはちょっと異なる部分がありました。
そもそも、メインの人物、会計検査院の3人のうち2人が、原作と男女が逆ですし。
そのほか、オリジナルストーリーがとても多い。

ですので、原作ファンの方も、
映画はまた別の作品として楽しめるのではないかなと思います。

もちろん、原作通りのところもあります。
こんなの、映像化は無理なのでは?と思えるような、
大阪府民(いや、大阪国民か)が集まるシーンや大阪が全停止している様は、
私も心の中で「おー!」と叫んでしまいました。
まさか本当に映像化するとは!と、びっくりです。
そうそう、ひょうたんシーンもいい感じでした♪

ところで、堤真一さん演じる調査官、鬼の松平が、
映画の中でとても美味しそうにアイスを食べているのを見て、
無性にアイスが食べたくなり、
結局、映画を見た後、食べてしまいました。
ちなみに、映画を見終わったのは夜中。(試写で見たので…)
もちろん、原作を読んだ後も、アイスが食べたくなり、、、食べました。

数日後、チョコレートアイスを食べすぎたせいで出来てしまったと思われる、
顔のニキビ…ではなく吹き出物を見つけ、
作品世界にすぐに影響を受けてしまうのは、
あまりにも短絡的なのかもしれない、と思ったのですが、
でも、こんな単純な性格なので、
フィクションの世界を純粋に楽しめるし、
だから、映画や本が好きなんだな!と妙に納得しました。

そして、懲りずにアイスを食べる日々を過ごしています。
あ〜、アイスアイス書いていたら、また食べたくなってきた。(笑)

yukikotajima 4:55 pm

10,11 最近見た映画

2011年5月26日

今日は、最近見た映画を2本ご紹介。
どちらも現在、公開中です。

・・・・・

■『シチリア!シチリア!』

「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作。
故郷シチリアを舞台とした、監督の自伝的物語です。
といっても主人公は、監督のお父さんですが。

私が印象に残ったのは、表情。
嬉しければ笑うし、気に入らなければむすっとする。
それは、男性も女性も子供も皆そう。
日本人と違って、感情がとてもわかりやすいことが印象に残りました。

中でも、トルナトーレ監督の子供時代を演じた男の子の表情はまぶしかった。
特に最後のあの「うわ〜」という顔をした時の表情。
私は、その顔を見ただけで、心が熱くなりました。
忘れられない表情の1つになりそうです。

ちなみに、今まで私が忘れられないのは、
『ライフ・イズ・ビューティフル』のラストの子供の表情。

それに匹敵する表情だと思いました。
そういえば、こちらもイタリア人のお話でしたね。

それから、トルナトーレ作品に欠かせない
エンニオ・モリコーネの音楽もとても心地よかったです。

・・・・・

■『ブラック・スワン』

予告編から、ホラー的怖さも感じられ、見たくないと思うのだけれど、
でも、気になって仕方ない作品でした。
で、結局見てしまいました。(笑)

ナタリー・ポートマンが、第83回アカデミー賞の最優秀主演女優賞に輝いた話題作です。
バレリーナを演じるナタリーポートマンの、
自分自身と闘う様、そのすさまじい演技にくぎ付けになりました。

ナタリー・ポートマン演じるニナの不安が、
具体的な映像になって迫ってくる様に、何度もぞくっときながら、
途中から、客観的に映画を見ているというより、
私の中にニナが入ってきているような感覚で、
なんとも言えない怖さを実感しました。

それにしてもバレリーナや俳優の皆さんは、
役が大きければ大きいほど、あれほどの苦しみを味わうものなのか、と思うと、
今後は、映画や舞台を見る時の見方も変わってきそうです。

実際、ナタリー・ポートマンは、この役を演じることは、辛くなかったのかしら、
と余計な心配をしてしまうのでした。

ああ、今でも、黒鳥が踊る時の、バサッバサッという羽の音が耳から離れない…。

yukikotajima 6:10 pm

29『ピエタ』

2011年5月25日

graceリスナー(私も含む)の読書アドバイザー、
紀伊國屋書店富山店の朝加さんから
「今年度、現時点で一番「良い」と思った作品。しっとりと落ち着きのある小説です」
とオススメ頂いたのが、こちら。

大島真寿美(おおしま・ますみ)さんの『ピエタ』です。
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ポプラ社から今年2月に出て以来、
本好きの方たちの間で話題になっているようです。

本の帯には「ほんとうに、ほんとうに、わたしたちは、幸せな捨て子だった」
という衝撃の一文が、また表紙には2人の少女のイラストがかかれています。

しかも「史実」が基になっている、とあります。

『ピエタ』は、「四季」でおなじみの作曲家アントニオ・ヴィヴァルディを軸に物語が紡がれます。

舞台は、18世紀のヴェネツィア。
ヴィヴァルディは、孤児たちを養育する「ピエタ慈善院」で音楽を教えています。

主人公は、そのピエタで45年間暮らすエミーリア。
ある日、彼女のもとに恩師ヴィヴァルディの訃報が届きます。

恩師亡き後、昔ともに音楽を学んだ友人のヴェロニカから、
ある1枚の楽譜を探してほしい、と頼まれます。

その楽譜を探すことによって、
ヴィヴァルディの意外な過去や
エミーリア自身の過去の秘密も明らかになっていきます。

主人公が女性というのもあるのでしょうが、文章がとても美しく、落ち着いています。
本を読む私の姿勢まで整ってしまうほど。
でも、体に力を入れて読むのとは違います。
あくまでもリラックスしながら、有意義な読書タイムが過ごせます。

途中、カーニバルで仮面をかぶった状態で出会ったある男女が登場し、
なんとなくお互い心魅かれあっているようで、
まるでロミオとジュリエットか?なんて思ったのですが、
そういうお話ではありませんでした。

登場人物は皆、ちょっと癖がありつつも魅力的なので、
次にどんな言葉を発し、どんな行動を取るのだろう?
と、それぞれ先が気になりました。

どこまでも正直な人もいれば、決して人に本音を見せない人もいます。
でも、皆、どこかで孤独を抱えています。
だからこそ、人と人とが出会い、溶けあっていく様が、すごくあたたかい。

そして、ラストがこれまたとてもよい。
悲しみの中の喜び。ぬくもり。希望。
読んだ後の優しい充足感を、みなさんにも味わっていただきたい。
ぜひ、あなたも読んでみてください。

また、お気に入りの1冊が増えました。

私は、たいてい黙読で本を読みますが、
時々、声に出して読みたくなる本に出会います。
この本は、そんな本でした。

そうそう、もしヴィヴァルディのCDをお持ちなら、
ぜひ曲を聞きながら読んでみてください。
より、世界に入れると思います。

yukikotajima 12:11 pm

ネッツカフェ@砺波店

2011年5月22日

昨日、ネッツ富山砺波店からお送りした
『特別番組 ネッツ富山プレゼンツ・ネッツ・カフェ・スプリング』。

遊びに来て下さった方、メッセージを送って下さった方、
また、差し入れをして下さった皆さんもありがとうございました!
放送終了後、「ラジオきいとるよー!」と声をかけて下さった方も多かったです。
嬉しかった〜!

また、今後も県内のネッツ富山のショールームから
公開生放送をお届けしていきますので、
お気軽に遊びにきてくださいね。

また、砺波店の皆さんにも大変お世話になりました。

お子さんのことが大好きな佐野さんです。
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佐野さんからは、プリウスαとネッツ富山砺波店について教えていただきました。

ネッツ富山砺波店の皆さんです。
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明るいスタッフさんたちです〜。

そして、バイク大好き!東爪さん。
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東爪さんからは、これからの季節を快適に過ごすための
カーエアコンのリフレッシュ方法を教えていただきました。

そろそろ梅雨の季節です。
ジメジメする前にカーエアコンのリフレッシュをしてみませんか?

・・・
さて、次回は、FMとやまのスタジオから
『ネッツ・カフェ・ドライヴィン』をお送りします。

メッセージテーマは「アウトドア」!

メッセージお待ちしています。

●詳細&メッセージフォームはこちら↓
http://www.fmtoyama.co.jp/program/program_info_903.html

yukikotajima 1:07 pm

28 小説『プリンセス・トヨトミ』

2011年5月18日

またまた分厚い本を読みました。

その名も『プリンセス・トヨトミ』。
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文庫本で533ページ。
読み応えがありました。

今日のキノコレ(13:45〜)で
紀伊國屋書店富山店の朝加さんからご紹介いただく本です。

小説の内容については、朝加さんが、とても詳しく書いていらっしゃいますので、
こちらを読んでください。↓
http://www.fmtoyama.co.jp/program/program_info_1251.html

さて。
朝加さんの紹介文は読まれましたか?

読まれた、ということを前提に、私からは本の感想のみを。(笑)

設定は嘘だらけで、
そんなん、あるわけないよー!
と、思いながら読み始めたものの、
気が付いた時には、本の世界が標準になっていました。

その理由は、場所が「大阪」だからかもしれません。
これが東京だったら、こうはいかないだろうな、と。
あくまでも、私のイメージですが。

『プリンセス・トヨトミ』というタイトルから、
歴史小説か?と思われている方もいらっしゃるようですが、
確かに歴史も少し出てきますが、ほぼ現在のお話です。
ですので、歴史小説が苦手な方でも楽しめると思います。
ユーモアも満載ですし。

それに最後がとてもよいのです。

設定はあくまでもフィクションだけれど、
でも、大阪の人たちの人柄は、このままなんだろうな。
となると、ちょっとうらやましい。
特に、大阪の女性たちが。

私はカフェで本を読みながら、
あまりにも本の世界に入りすぎて、
堂々と笑ったり、泣いたりしていました。
途中、手をのばしたコーヒーがこぼれて、
やっと、おっと、ここはカフェだった!と気付いた程、夢中になっていました。
ああ、恥ずかしい!

この話題作が、映画化され、いよいよ5月28日(土)に公開されます。
タイトルは、『プリンセス トヨトミ』。

どうやら、原作とちょっとタイトルが違うようです。
気付きますか?

また、映画では、登場人物の性別がかわっているようです。

ですので、原作ファンの方も、
また別の作品として、楽しめるのではないでしょうか?

映画の公開が待ち遠しい〜!

yukikotajima 10:38 am

中野裕太さん♪

2011年5月16日

今日もあたたかいですね〜。

昨日、汗ばむ陽気の中、
バナナの恩返しで行われた、
中野裕太さんのトークショーに行ってきました。

私が中野裕太さんを知ったのはラジオ。
毎週土曜15:00〜放送の『コスモ ポップス ベスト10』を聞いて、
最初は、ちょっとうっとしいキャラ?(笑)と思っていたのですが、
いつからか、そのキャラが気になって仕方なくなり、
気づいたら、好きになっていました。(笑)
声もいいしね♪

昨日のトークショーでも、いい声で聞きやすかった!
お話もうまいし、テレビじゃなくて、もっとラジオに力をいれればいいのに〜
とお節介ながら思ってしまいました。

ああ、でも、ラジオだと公開じゃない限り、これは見られないかな。

笑顔。

一見、尖っているように見えるからこそ、
クシャッと笑う笑顔のあどけなさがより際立っていました。

トークショーで、「健康で自然体の人が好き」と言っていた中野さん自身、
さわやかな白シャツで、とてもラフな雰囲気でした。

来週以降、ラジオを聞くたび、あのあどけない笑顔を想像してしまいそうだわ〜。(笑)

さて、バナナの恩返しでは定期的に楽しいイベントを行っています。
近いところでは、5月29日(日)に、
AMEMIYAのライブ&トークショーがあります。

詳しくは、バナナの恩返しのHPを見てね。
http://www.uozu-banana.com/toppage.html

yukikotajima 12:28 pm

25〜27 脳を鍛える本。

2011年5月11日

今日のキノコレ(13:45〜オンエアー)は、
紀伊國屋書店富山店の橋本さんの推薦本をご紹介頂きます。

■詳しくは、コチラを見てね。
http://www.fmtoyama.co.jp/program/program_info_1244.html

私も読んでみました。

まずは、大人気!池上彰さんの最新作です。

『知らないと恥をかく日本の大問題2』
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2ですので、1もあります。
私は今回、2冊とも読んでみました。

1の方は、2009年に出ています。
当時の話題は、リーマン・ブラザーズの破たんで始まった世界金融危機。
1は、アメリカとを中心とした世界のニュースが詳しく解説されています。

最新作の2は、今年3月に出たばかり。
1の復習をしつつの解説なので、2だけを読んでも十分理解できます。

来年、2012年は、世界各国のリーダーが総入れ替えとなる可能性もあるんですって。
そんな中、日本はどうなるのか?

テレビでおなじみの池上さんの口調そのままの文章で書かれていますので、
まるでテレビのテロップを読んでいる感覚で読めると思います。

ただ出来事が羅列されているだけでなく、
なぜ、そういった出来事が起きてしまったのか?
という理由が書かれているので、自然と頭の中に残ります。
就職活動中の学生さんにもオススメです。

・・・・・・・

もう1冊は、こちらも生きていく上でとても役に立つ本です。

白澤卓二(しらさわ・たくじ)さんの
『100歳までボケない101の方法 脳とこころのアンチエイジング』
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タイトルだけを見ると、御年を重ねた方たち向けの本では?
と思ってしまいそうですが、本の帯に
「何歳からでも効果があります」とありますので、何才からでもOK!

その帯を見るだけでも気になるキーワードがたくさん書かれています。

・リンゴは皮まで食べる
・野菜の王様はブロッコリー
・2日前の日記をつけよう
・無病息災より一病息災

などなど。

100歳以上の長生きをされている方たちの生活も紹介されているため、
とても説得力があります。
また、どれも無理なく実践できるものばかり。
しかも難しくありません。
誰でも簡単に読めます!

また、「本は声に出して読む」のがいいそうです。

今日ご紹介した本は、3冊とも、話言葉で書かれていますので、
声に出してじっくり読んだら、より深く理解できるだけじゃなく、
ボケ防止にもなっていいかもしれませんね。

それこそ、一家に一冊、いかがでしょう?

yukikotajima 11:27 am

7〜9 最近見た映画。

2011年5月5日

たまには映画もご紹介。
今日のgraceでは『岳』のプレゼントがあります!

ここのところ、実は、映画をよく見に行っています。
先週のgraceでは、2本の映画を軽くご紹介しました。
ゆきれぽにも感想を少し。

・・・・・・・

■『これでいいのだ!! 映画★赤塚不二夫』(公開中)

赤塚不二夫さんの担当編集者の原作を映画化したものです。

映画では、編集者が男性から女性へと設定が変わっています。
その新人編集者を堀北真希さん、主人公の赤塚不二夫を浅野忠信さんが演じています。

出演者の皆さんは、かなりはじけています。

浅野さんというと、富山の皆さんは、
『剱岳 点の記』のイメージが強いかもしれませんが、
そのままのイメージで見ると、面食らうかもしれません。

でも、そんな浅野さんも私は嫌いじゃありません。(笑)

映画を見た後、しばらく、「たりらりら〜ん」が頭から抜けませんでした。

・・・・・・・

■映画『八日目の蝉』(公開中)

以前、このブログで角田光代さんの原作をご紹介したことがありました。
そのときのブログはこちら↓
http://www.fmtoyama.co.jp/blog/tajima/?p=1418

本を読んで内容を知っているにも関わらず、涙が止まりませんでした。
映画を見ながらあんなに泣いたのは久しぶりかもしれない。
すすり泣きではなく、声を出して泣きそうになったほどです。

もちろん、原作の力も大きいと思うけれど、
一つの映画作品として、いい作品だと思いました。

原作ではああだったのに。
などという余分な感情が浮かぶことなく、
『映画』作品を楽しめました。

始まりから重みがあって、ぐいっと映画の世界に惹き込まれます。
ですので、この映画は遅刻はしないように気をつけて下さいね。
(まあ、この映画だけでは無いですが…)

・・・・・・・

■『岳‐ガク‐』(5月7日(土)公開)

こちらは、今度の土曜日公開の話題作!
石塚真一さんの人気原作コミックの映画化です。

山岳救助ボランティアの島崎三歩を小栗旬さん、
山岳救助隊の新人女性隊員・久美を長澤まさみさんが演じています。

舞台は、富山の人にもなじみ深い北アルプス。
登場人物の皆さんは、山岳トレーニングに励み、体当たりで演じたそうです。

最近は、山ガールをはじめ、山を愛する人たちが増えています。
それに伴い、悲しいかな、山での事故も増加傾向にあるようです。

映画では、山で遭難したり事故にあったりした方たちを救助する
三歩たち山のプロの活躍が描かれます。
でも、いい話ばかりではありません。時には辛い結果になることも。

そんな時、三歩はどのような行動をとり、どんな言葉をかけるのか。
また、新人隊員の久美は、どう成長していくのか。

こちらもいい映画でした。
私は、原作コミックは読んでいませんでしたが、
知らなくても全く問題なく楽しめました。
それどころか、原作を読みたくなりました。

内容が盛りだくさんなのに、まったく詰め込んだ感じがしないのです。
さらに、映画を見終わって、2時間しかたっていないことにもビックリ!
内容を考えると、もっと長い作品のように感じただけに不思議でした。
きっと、中身が濃かったのでしょうね。

三歩の「よく頑張った」という言葉を聞いて、
ベタにほれそうになった私…。(笑)
でも、三歩はいい奴だけど、好きになったら大変です。
ずっと一方通行の恋で、きっと毎日イライラしそうですもん。(笑)

もっと彼らを見ていたい。
シリーズ化してほしいなあ。

公開は、今度の土曜日7日です。
ぜひ、ご覧下さい!

★また、今日のgraceでは、
  『岳‐ガク‐』のプレゼントのお知らせをお届けしますので、お楽しみに♪

 詳細は、インフォメーションにも載っています。
 こちら→http://www.fmtoyama.co.jp/program/program_info_1238.html

 プレゼントは、山っぽいものです。(笑)
 山の必需品ですが、日常でもバッグの中にしのばせておくと便利かも。

yukikotajima 12:33 pm

24『純平、考え直せ』

2011年5月4日

GWに富山から群馬に帰省する電車の車内で一気に読んだ本が、
奥田英朗さんの『純平、考え直せ』 です。

今年1月に発売され、すぐに購入したものの、
買ったことに満足し、読むのを忘れていた本です。(笑)
奥田先生大好きなのに…。

この本は、はくたかに乗っている間にほぼ読み終えました。
というのも、この本に描かれている出来事は、ほぼ3日間と短いのです。

組長から鉄砲玉を命じられた21歳の純平は、
決行までの3日間、自由な時間とお金が与えられます。

とりあえず肉を食べよう、いや、寿司か?
などと、ぶらぶらしている時に出会った女性に、
自分がこれから行うことをベラベラ喋ってしまい…。

この純平君が、憎めないキャラなのです。

先輩を慕い、仕事はまじめで、熱い!
しかも、純粋ときたもんだ。

もっと他のところで、その働きぶりをいかせばいいのに!
とおせっかいながら思った私のような年上女性は、多いはず。

で、純平君、どうするのよー!
と思いながら、ページをめくっていくうちに、
あっという間に読み終えてしまったような感じでした。

電車の中で読みながら、最後の1行が終わって、
思わず、声を出しそうになってしまった終わり方でした。
どんな終わり方かは、もちろん言いませんが、
でも、きっと読んだ方は、皆、何かしら声を発してしまうような気がします。(笑)

奥田さんの作品は、面白いのだけれど、
あ〜面白かった、と軽く笑って終わりでないところが、私は好きです。
人間の本質が見えるのです。

今回も、さくっと読めて、
下手したら何も残らないと感じてしまいそうになるけれど、
さらっと流れていかないのが、奥田さんのすごいところ。

でも、この本は、読むひとの数だけ、まったく異なる感想になりそうな気がします。
ですので、私の感想だけを鵜呑みにしない方がいいかも。

あなたは、どう感じましたか?

yukikotajima 8:21 pm

23『始祖鳥記』

GW〜。
今年は、どんなGWを過ごしていますか?

私は、前半は、実家の群馬に帰って、食べてばかりの日々を過ごし、
富山に帰ってきてからも、友人とご飯を食べ、と、
相変わらず、食べてばかりのGWを過ごしています。

食べる!と言えば、
今週のgraceは、午後3時から、
「サンレポとやま」をお休みして、かわりに、
「3時のおやつ♪」をお送りしています。

是非、おいしい「おやつ」をおしえてくださいな。

オススメのおやつをまってま〜す。
いえいえ、おやつ情報をお待ちしています!(笑)

また、「3時のおやつ」を教えて下さった方の中から、気まぐれで(笑)、
FMとやま特製ボールペンをプレゼントしますので、
プレゼントを希望される方は、〒・住所・お名前・電話番号をお忘れなく♪

■メッセージは、grace宛に送ってね。
http://www.fmtoyama.co.jp/program/program_22.html

・・・・・・・
さて、私のGWは、食べるだけでは、もちろんなく、
本も読んでいます。

何冊か読みましたが、今日は、その中から、
「ユキコレ(13:45〜オンエアー)」で紹介する1冊をご紹介しましょう。

『始祖鳥記(しそちょうき)/飯嶋和一(いいじま・かずいち)』
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私の読書アドバイザー(勝手に命名)である、紀伊國屋書店富山店の朝加さんに、
GWにじっくり読むのにいい本はないか尋ねたところ、
教えていただいたのが、「始祖鳥記」でした。

本の表紙を見れば、
「全日本人必読!」「感度に、鮮度!」などと、
心そそられる言葉が書かれています。

2002年に小学館文庫から出ていますし、
様々なメディアで取り上げられ、話題になったようですので、
既にお読みになっている方もいらっしゃるかもしれませんね。

ひと言でいえば、江戸時代後期に、ただ大空を飛ぶために生きた、
「鳥人」幸吉(こうきち)の生きざまを描いた本です。

大きな凧を揚げるのではなく、
自らが凧を持って空を飛ぶ。

そんな夢をかなえるべく、夜な夜な高いところから飛び降りる幸吉。

ただ、空を飛びたい。
そんな純粋な思いで空を飛ぼうとしてだけなのに、
いつからか妙なうわさが広がります。

「イツマデ、イツマデ」と叫びながら、
腐敗しきった悪政がいつまで続くのか空から叫ぶものがいる、と。

江戸の後期。
災厄続きで、人々の暮らしは辛い時代。
そんな時代に勇気のある人もいるもんだ、と、
本人の知らぬうちに、幸吉は英雄視されるようになります。

その後、色々あって、
幸吉は、鳥人の過去を隠し、
場所を変え、仕事を変え、生きていきます。

しかし、日本中どこにいっても、鳥人のうわさを耳にします。
それは、悪い噂ではなく、どちらかというと、好意的なもの。

皆、鳥人の生きざまに影響を受け、
腐りかけそうになった自分自身を鼓舞し、
再度、自分の進むべき道を信じて向かっていきます。

自分の意図とは関係なく、
たくさんの人の心を動かしていく幸吉。

でも、そういうことってありますよね。

たまたま耳にした言葉や行動から心を動かされること。
例えば、近くにいた子供が発した何気ない一言からハッときづかされたり。
でも、子供は、まったくそんなことを意図しているはずもありません。

この本は、幸吉が軸になっていますが、
1人称はころころ変わっていき、たくさんの人間が登場します。
そして、皆、何かしら、幸吉から影響を受けます。

500ページにも及ぶ大作で、読み応えもあり、
軽くさらっと、という気分では読めませんが、
だからこそ、時間の取れる連休などに、
じっくり読むにはふさわしい本ではないかなと思います。

読み終えた後、自分の顔を鏡で見てみると、
凛々しい表情になっていることに気付くかもしれません。

辛い時代をたくましく生きた男たちの物語です。
彼らの生きざまにぜひ触れてみてください。

500ページ分もあるため、紹介も長くなってしまったようです。
すみませぬ。

yukikotajima 11:21 am