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70『伝える力』

2010年12月6日

今さらですが、今、メディアにひっぱりだこの池上彰さんの話題作
『伝える力—「話す」「書く」「聞く」能力が仕事を変える!』を読みました。

すでに100万部を突破するベストセラーになっていますので、
お読みになった方も多いかもしれませんね。

私は、いつものアレをやってしまい、読むのが今さらになってしまいました。
また、買ったまま読むのを忘れていたのです…。

同じく買ったまま読んでいなかった『ノルウェーの森』を映画の公開に合わせて読もうと思って、
床に積まれた本のタワーを1冊1冊見ていたら、「伝える力」が出てきて、
そういえば、この本も前に買ったなあ、ということで、早速読んでみました。

この本は、ビジネスマンに向けられたものですが、
アナウンサーとしての基礎もしっかり詰まっていて、
大変勉強になり、気が引き締まりました。

実際、私にも新たな後輩アナウンサーができ、
最近は、新人に教えることが多く、私自身、あらためて基礎を学んでいる最中です。

そのため、今このタイミングで、この本に出会えたことに、
縁を感じずにはいられませんでした。

本の中身は、どれも大切なことばかりが書かれていて、
この先、何度も読み続けていきたい本だなと思いました。

ちなみに、今回、一番印象に残った言葉は、「相手の話を聞く」。

私がアナウンサーになった時に、
先輩アナウンサーからも同じことを言われました。

新人のときは、「聞く」ことの意味をちゃんと理解していなかったように思います。
「ちゃんと聞け!」と言われても、「いや、聞いているし。聞くってどういうことよ?」
と、まったく理解ができず、もやもやしていました。

でも、様々な仕事をするに従い、
本当の意味での「聞く」ことの大切さがわかるようになってきました。

でも、これは、アナウンサーに限った事ではありませんよね。
人と人とのコミュニケーションでは、とても大切なことです。

あなたのまわりにもいませんか?
一緒に喋っていると、とても気持ちいいな、と思える人。
そういう人は、「聞き上手」なのだと思います。

「聞き上手」とはちょっと違うけれど、この本も、読んでいてとても気持ちいい。

「伝える力」について書いている本ですので、とてもわかりやすいのです、
そう、まさに、ちゃんと「伝わって」きました。

メディアなどでの語り口そのままの文章で、とても読みやすい。
それは、池上さんが、書いた文字を声に出して読んでいるからです。
(音読について詳しくは、是非、本を読んでみてください)
文章のリズムが心地よく、すらすら読めます。
それこそ、声を出して読みたくなりました。

あなたも、池上さんのお話を聞く感じで、読んでみてください!

あ、そうそう、もともと読もうと思っていた
『ノルウェーの森』は、まだ読んでいません。(笑)
早く読まねば…。

yukikotajima 9:04 pm

69『at Home』

今日のキノコレで紀伊國屋書店富山店の朝加さんからご紹介頂く本、
本多孝好さんの『at Home』を私も読みましたので、軽くご紹介。
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★朝加さんの紹介文はこちらを見てね。
http://www.fmtoyama.co.jp/program/program_info_1117.html

『at Home』は、4つの家族のことが描かれた短編集です。
しかも、どこかいびつさが感じられる家族のお話。

何かや誰かを喪失したことで「泣かせる」お話はよくあるけれど、
この本は、何かをなくした家族のその先のストーリーに泣かされます。

4つとも全然違うストーリーだけど、
1つ共通していることは、「家族同士の絆の強さ」。

例え、何年も会っていなくても、血がつながっていなかったとしても、
家族を思いやる気持ちに嘘はないし、気持ちの大きさに違いもありません。

いいことばかりではないけれど、悪いことばかりでもなく、
その人が「いる」だけで、嬉しかったり、楽しかったり、安心できたりする。
それが家族なんだよなと、この本に改めて気づかされました。

あなたも、家族というだけで、後回しになってしまったり、
一番大切な一言が言えなかったりしていませんか?

頭では分かっているのだけれど…。
という方もいらっしゃるかもしれません。

でも、この本を読むと、心が自然と素直になります。

この本に出てくる家族と設定は違っても、
心で感じる部分は、共感できるところがたくさんあると思います。

この本を読んだ後、自分自身の家族を見てみると、
いつもよりも優しいまなざしで見つめている自分に気付くかも。

yukikotajima 10:53 am