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graceブライダルバスツアー報告

2017年2月26日


今日の graceブライダルバスツアー にご参加くださった皆様、
ありがとうございました!



このブライダルバスツアーは、
素敵なウェディングを叶えてくれるお店を
バスに乗って一日でまわるもので、
私、田島がナビゲートしました。

ツアー終了後、参加された皆さんから
「楽しかった」「参加してよかった」
という嬉しい感想をたくさん頂戴しました。

ありがとうございます〜!

今回都合が合わず参加できなかった皆さんのために、
どんなお店をまわったのか、ブログでご紹介しますね。
気になるお店があれば、気軽にお問い合わせください♪

***

まず訪れたのは、貸衣装の WEDDING SCENE WARAKU

富山ではWARAKUでしか取り扱いがないというシルク100%のドレスを見学。

シルクドレスに触れた参加者の女性の皆さんはうっとりされていました。

シルクドレスとWARAKUの西垣さんと。



結婚式の準備は、まずは衣装選びから始めるのがいいそうですよ!

***

次は、オーダーメイドジュエリーの オートクチュール宝飾サロンJ.C.BAR

ジュエリー王子こと、嶋さんに
オーダーメイドジュエリーの魅力をわかりやすくご紹介いただきました。



なんと、今日2月26日から20周年を記念して20万円プランがスタート。
通常25万円が20万円になります。

◎詳しくは コチラ をチェック!

20周年おめでとうございます〜♪



***

二次会・アフターパーティーの ULUWATU AMIGO(ウルワツ・アミーゴ)では、
美味しいランチをいただきました。

食後のデザートは大人気のベリーベリーベリーパンケーキ♪



ウルワツ・アミーゴでの二次会はもちろん、
ハワイでのフォトプランもおすすめだそうですよ。



ウルワツ・アミーゴの石井さんは、
話題の映画『真白の恋』に出演されているんですよー!

***

続いては、ハネムーン・海外ウェディングの ヴァケーション

ヴァケーション金谷さんの
「明日からハワイに行くことにしましょう!」という無茶ぶりから(笑)、
参加者の皆さんは急きょ、
ハワイでどんな挙式・ハネムーンをしたいかプランを考えることに。

オリジナルハネムーンのサポートをされているヴァケーションらしい
楽しい空想ハネムーンとなりました。

ハワイ旅を楽しんだあとには、ハワイ土産のプレゼントも♪



***

ホテルグランテラス富山 では、
チャペルや神殿、披露宴会場を見学♪



こちらは12階の披露宴会場。この後ろには立山連峰が見えるんですって。



今日は見えず残念でしたが、それでも12階からの景色はよかったです♪

ホテルグランテラス富山の益田さんとケーキ入刀!(笑)



***

お世話になった皆さま、ありがとうございました!

また、バスの運転手、高岡交通の前田さんも
一日、安全運転をありがとうございました。



***

最後に。

今回ツアーに参加された皆様へ。

あらためてになりますが、

ご結婚おめでとうございます。

素敵な結婚式となりますように♪

yukikotajima 8:21 pm

みかづき

2017年2月22日

今年も本屋大賞発表の時期が近づいてきました。

本屋大賞は、直木賞・芥川賞と並ぶ、
いや、実際にはそれ以上に注目を浴びている
と言ってもいいかもしれません。

ひとことで言うなら、書店員の投票だけで選ばれる賞です。

過去一年の間、書店員自身が自分で読んで
「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」
と思った本を選び投票し、
まずはノミネート作品が10作品選ばれます。

そして今年は4月11日(火)に本屋大賞が発表されます。

これまでの受賞作を振り返ってみると…

2016年は『羊と鋼の森/宮下奈都』

2015年は『鹿の王/上橋菜穂子』

です。

いずれも大変話題になりました。

また、本屋大賞受賞作は映画化されることも多く
現在公開中の映画『海賊とよばれた男』は2013年の受賞作ですし、
他にも『舟を編む』『告白』『ゴールデンスランバー』などが
映画化されています。

本を読まない方にしてみれば、
全て話題の映画じゃないか!
と思うかもしれません。

でも、これらはすべて原作がまず注目を浴びたのですよ!

2017年はどの作品が選ばれるのでしょう。

 2017年のノミネート作品は コチラ

ノミネート作品をすべて読んで
自分で予想するのも楽しいかもしれません。

ラジオで紹介した本も何冊もノミネートされていますよ!

私もすべては読んでいませんが、
読んだ本の中では、
直木賞受賞作恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』
がよかったなと思いましたが、
この本を読んで、いや、この本もよかった。
そして映像化されたものを見てみたい!と思いました。

その本とは、森絵都さんの『みかづき(集英社)』です。

去年9月に発売されて以来、ずっと売れ続けているそうです。

私、この本を読みながら久しぶりに生活リズムを崩しました。(笑)

三世代の家族の物語とあったので、
途中で区切ってじっくり読んでいこうと
夜読み始めたら、気付いたら明け方でした。

この本、500ページ近くもあって大変面白いので、
お読みになる時は、
時間がたっぷりある日の午前から読み始めるのがいいと思います。
今日は徹底的に読書デーにするぞ!と決めて。

夜遅くに読み始めたら間違いなく生活リズムが崩れます!(笑)

さて私が寝るのを忘れるほど没頭してしまった『みかづき』は、どんなお話なのか、
簡単にご紹介しましょう。

***

『みかづき』は、昭和から平成の塾業界が舞台のお話です。

昭和36年に、若い男女が学習塾を立ち上げます。

シングルマザーの千明に誘われて
塾の先生になった吾郎。

二人はすぐに家族になります。

家族経営の小さな塾は、
ベビーブームと経済成長の波に乗って
どんどん大きくなっていきます。

塾に関わる人も増えていき、ときには対立も生じます。

また、成長した娘たちとの関係も少しずつ変化していき、
物語は、予期せぬ方向へと進んでいきます…。

昭和30年代に塾を始めた父と母。
三人の娘たち。
そして、その孫。

それぞれの物語が描かれています。

***

この本は、とにかく激しく熱い千明と
のんきな夫、吾郎を中心に物語がすすんでいくのですが、
千明をメインとしたお話は、とにかくスピードははやく、
ページをめくる私の手までスピードを増していきます。

ちょっと加速しすぎたなと思うと
のんきな吾郎がいい感じでスピードをゆるめてくれます。

本の中の家族たちが、
笑ったり、泣いたり、怒ったりするたび、
私も同じことをしていました。

私は気性の激しい千明に感情移入しやすかっただけに、
穏やかな吾郎の言葉が心に響きました。

家族だからこその甘えもあれば遠慮もある。
でも、家族だからこそのつながりもあるわけで。

本当にいい物語でした。

この作品、間違いなく映像化されると思う。
NHKの朝ドラにも向いているかも。

yukikotajima 12:10 pm

エマソン

2017年2月15日

今日のキノコレで紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本は、

『エマソン 自分を信じ抜く100の言葉/中島輝(なかしま・てる)』

です。

先月、朝日新聞出版から発売されました。

この本ついては、奥野さんが紹介していますので、
ぜひ コチラ をお読みください。

また詳しくは今日13時45分ごろからのキノコレでご紹介しますので、
ぜひラジオを聞いてくださいね。

***

私も読みましたので軽くご紹介。

エマソンは、「アメリカ成功哲学の祖」と言われているそうで、
本のタイトル通り、自分を信じることを訴えています。
また、自分の直感を信じることも。

私が心に響いたのは、この言葉。

「自然に出てくる行為が、いつも一番良い」

たしかに、他人の顔色ばかりうかがっていると
不安にもなるし、自分の言動に自信が持てず、
結局自分が何をしたいのか、何を求めているのか
わからなくなってしまいますよね。

でも、自信を持つと言っても
自己肯定感が落ちて負の感情が出てきそうなときもありますよね?

この本でエマソンの言葉を解説されている中島さんは、

「そんなときは、いつもより一時間睡眠を長くとればいい」

とおっしゃっています。

たしかに、たっぷり寝ると体だけでなく心も楽になりますよね。

この本は、エマソンの言葉に対して
中島さんが解説・補足をしていて
わかりやすくエマソンのことを学べます。

先ほどの睡眠アドバイスのように
具体的なアドバイスも色々上がっていますので、
4月からの新年度を前に自分自身を変えたい!
と思っている方は、是非読んでみては?

自己肯定感の低めの方は心がきっと楽になると思いますよ。

ちなみに。

自分に自信を持て!と言うのは、
えらそうに振る舞うことではありません。

中島さんによると、
ある分野のトップに立つ人物は
謙虚で誠実、温厚である、そうです。

そういう意味では、
すでに自分には自信がある!俺はできる!
という自信過剰な方にもおすすめの一冊です。

ほんとうに必要な「自信」とはどういうものか学べます。

yukikotajima 11:28 am

ブライダルバスツアー

2017年2月14日

今日はバレンタインデーですね。

今夜はバレンタインデート♪
という方もいらっしゃるかもしれません。

そんなラブラブなお二人に
是非ご参加いただきたいツアーがあります!

その名も

graceブライダルバスツアー 

です。

式場、貸衣装、ジュエリー、ハネムーン、パーティーなど
素敵なウエディングを叶えてくれるお店を
バスに乗って一日でまわるツアーで
今年は2月26日(日)に開催します!

これまで2回行ってきましたが、
毎回大好評のツアーで
今年も開催が決定しました。

なんとULUWATU AMIGOでのペアランチもついて
参加は無料という大変お得なツアーです。

指輪、ドレスなどのお店を恋人と二人でまわろうと思ったら
手間も時間もかかってしまいますが、
このツアーは、バスに乗って一日でまわって行きますので、
とにかく楽なのです!

当日は、私、田島がナビゲートします。

参加は、結婚を予定されているカップルはもちろん、
親子、姉妹、お友達同士でもOKです。
必ずペアでお申し込みくださいね。

◎詳細&申込は コチラ

このツアーは定員に達し次第、締切となりますので
結婚を予定されている方は、お早めにお申し込みくださいー!!

yukikotajima 5:38 pm

気まぐれな朗読会

2017年2月12日

先ほどのブログの続きです。

昨日は、ネッツカフェの公開生放送を終えてすぐ
朗読会の会場へ向かいました。

ネッツカフェの会場には
大勢のリスナーの皆さんにお越しいただいていたのですが、
ゆっくりご挨拶できずごめんなさい!

昼のラジオの公開生放送に続き、
夜は気まぐれな朗読会でした。

どちらにもお越しくださった方も結構いらっしゃったようで。
一日お付き合い頂き、ありがとうございました。

それから、たくさんの差し入れやお花のプレゼントもありがとうございました。
スタッフ皆でおいしくいただきました♪

***

気ままプランパーソナリティー 廣川奈美子さんと
graceパーソナリティーである私、田島悠紀子でお届けした
気ま+グレ= 気まぐれな朗読会 は、
楽しんでいただけましたか?



朗読会は三部構成でお届けしました。

第一部は、北日本新聞・北陸新幹線開業特集から
「山内マリコショートストーリー」

新高岡駅から東京駅まで新幹線に乗って一人旅をする
女子高校生の物語を廣川さんと交互に読みました。

駅長さんや木村光宏さんのアニメーション
を交えながらの新幹線旅はいかがでしたか?

あのアニメーションは、フェルトで作られていたのですよー!
レルヒさん、かわいかったな♪


第二部は、星新一さんの『未来いそっぷ』から
「アリとキリギリス」
「ウサギとカメ」
「オオカミがきた」
の3作品を気まぐれチャートエクスプレスというラジオ番組の中でご紹介しました。

当日まで秘密にしていたスペシャルゲストは、今井アナでした。

今井アナは、イマ太郎としても登場!(笑)

おなじみのイソップ物語の星新一さんバージョンを
ドタバタ劇仕立てでお届けしました。

まさか朗読会で水泳キャップを被ることになるなんて
想像すらしていませんでした。
舞台に上がる前に恥なんてものは捨て去りました!(笑)

でもほんと、皆さんが楽しんで頂けてよかったです。


第三部は、私と廣川さんでそれぞれ別の作品を読みました。

まず、私が吉田篤弘さんの『台所のラジオ(角川春樹事務所)』から
『毛玉姫』を読みました。

graceで紹介した本の中から「ラジオ」が登場する本を選んだのですが、
読みの練習を始めてすぐ気づきました。

読書と朗読は全然別物だと。
読書としては面白い作品でも朗読になると途端に難しくなるのです。

普通の女性の日常が描かれた物語を読むことの、なんと難しいことよ!

著者の吉田さんは、起承転結の起承までの物語を書くのがお好きだそうで、
この物語も結末がぼんやりとしています。
その先は、読者の皆さんの想像にお任せします…というような終わり方で。
それが読書の面白いところなのですが、朗読になると難しい。

私の朗読を聞いて皆さんは物語を理解してくださるだろうか、
と不安でいっぱいでしたが、
昨日の本番では、客席のお客様から
笑いや驚きといった生の反応が聞こえてきたので、
ほっとして読むことができました。
本番が一番ほっとしていたかも。(笑)

もちろん小笠原さんの映像の力もかなり大きかったと思います。
小笠原さん、素敵な映像をありがとうございました!

あの焼きそば、おいしそうだったなあ。

と言いつつも。正直、毛玉姫の話、よくわからなかった…
という方は、ごめんなさい。私の力不足です。

でも原作は面白いので、もしよければ『台所のラジオ』を読んでみてください。
ラジオとおいしい食べ物が登場する短編集で
「毛玉姫」以外の作品もたくさん収録されています。・『


最後は、廣川さんがスージー・モルゲンステルヌほか岸恵子訳
『パリのおばあさんの物語(千倉書房)』
を松浦有里さんのピアノに合わせて朗読しました。

廣川さんの朗読に涙したという方も結構いらっしゃったようです。
私も裏でモニターを見ながらなんて素敵な朗読なんだ、
とすっかりお客さん目線で聞き入っていました。

***

という流れで気まぐれな朗読会をお届けしましたが、
皆さん、いかがでしたか?

もちろん至らない点も多々あったかとは思いますが、
お帰りの際に
「楽しかった」
「新鮮だった」
「また来たい」
といった感想を直接おっしゃっていただけて嬉しかったです。

本当にありがとうございました!

朗読会直後の私たち。


***

また、演出の広田さんをはじめ、
スタッフの皆さまにも大変お世話になりました。
感謝申し上げます。

大勢の皆さんに支えられている、
ということを実感した朗読会でした。

様々なプロの皆さんと作り上げていく作業は楽しかった。
朗読会に関われて、よかったと心から思います。

実は地味に試練の日々だったけれど(笑)、
今になって思えば、大切な、私にとって必要な日々でした。

あらためてお世話になった皆さま、
本当にありがとうございました。

打ち上げ♪

***

そうそう!

来月、FMとやまで朗読会の模様がオンエアーされます。

3月12日(日)18時〜19時の放送 です。

是非お聴きください♪

yukikotajima 4:45 pm

ネッツでゲッツ!


昨日、ネッツカフェ・ハッピーバレンタインの公開生放送
&気まぐれな朗読会にお越しくださったみなさま、ありがとうございました。

まずは、ネッツカフェ・ハッピーバレンタインの報告から。

***

昨日は、富山市新庄本町のネッツ富山・本店から公開生放送をお届けしました。

本当にたくさんの皆さまにお越しいただきました。ありがとうございます!

皆さんのお目当ては…
ネッツ富山のテレビCMに出演されている ダンディ坂野 さんです!



生「ゲッツ!」をご覧になった会場の皆さんは大興奮でした。



ダンディさんは、
以前、氷見の民宿に泊まったことや
綺麗なお肌を保つ秘訣(!)、
家族とのドライブの思い出など
様々なお話をしてくださいました。

私も大爆笑。(笑)



ダンディさん、楽しかったです!ありがとうございました。

◎ダンディさん出演のCMは コチラ

***

頼れる若き営業ガール、岩城さんには、
先月マイナーチェンジしたばかりの

「ニューヴィッツ」

について教えていただきました。



今回、待望の ハイブリッドモデル が登場したんです!

ネッツ富山本店では、ガソリン、ハイブリッドともに試乗できるそうですので、
ぜひこの機会に試乗してみてください♪

今日試乗をするとプレゼントがもらえますよー。

またご来場プレゼントも!
ネッツ富山のお店に行くだけでワッフルがもらえます。

さらに、今日までのご成約で「選べるチョコレートギフト」がプレゼントされます。

また、3月26日(日)までに新車を購入すると抽選で3万円分の旅行券が当たる
「ネッツdeゲッツキャンペーン」も開催中です!

◎キャンペーンの詳細は コチラ

プレゼントが満載ですね〜♪

これらは、ネッツ富山全店共通のプレゼントですが、
今日までネッツ富山の各店でもオリジナルイベントを開催していますので、
ぜひお近くのネッツ富山のショールームへお出かけください。

本店・富山西店・富山南店・魚津店・高岡店・高岡西店・砺波店 があります。

ちなみに、昨日ラジオの公開生放送を行った本店では
ホットケーキカステラ
チョコすくい
かけそば
プラ板づくり
が無料ですよ〜!

◎ネッツ富山のHPは コチラ

昨日の本店の様子が ネッツ富山のブログ にもアップされています。
ぜひご覧ください。

ネッツ富山本店の皆さま、今回も大変お世話になりました!

***

2月18日(土)はいつも通りFMとやまのスタジオから

「ネッツカフェ・ドライヴィン」

をお送りします。

メッセージテーマは「ラッキー」

◎詳細&メッセージフォームは コチラ

メッセージお待ちしています!

yukikotajima 10:28 am

涙香迷宮

2017年2月8日

先日、紀伊國屋書店富山店に行って
次は何を読もうかしらとぶらぶら店内を歩いている時に、
非常に目立つ本が目に飛び込んできました。

本のタイトルよりも
ショッキングピンクの帯に吸い寄せられ、
思わず手にとってしまいました。

帯には1、2、3という数字が書かれていました。
これは数々のミステリーランキングの順位でした。

・「このミステリーがすごい!2017年版」(宝島社) 国内編 第1位 

・「ミステリが読みたい! 2017年版」(ハヤカワミステリマガジン)国内篇第2位 

・「週刊文春ミステリーベスト10」 国内部門第3位 

ここまでランクインしているとなると気になるもので
迷わず手に取り読んでみました。

本のタイトルは、『涙香迷宮(るいこうめいきゅう)』

著者は、竹本健治(たけもと・けんじ)さんです。

竹本さんの本を読むのは初めてだったのですか、
どうやらこの本、1980年から続く人気シリーズのようです。

読み始めてすぐに、なんとなく続編ぽいなと思って調べてみたら、その通りでした。

あ、でも、過去の作品を読んでいなくても楽しめましたよ。
それどころか、この本を読んだことをきっかけに過去の本も読みたくなりました。

ちなみに、1980年代に出たこのシリーズのゲーム三部作が、
今月以降、講談社から発売されるようです。

このシリーズは、天才囲碁棋士・牧場智久(まきば・ともひさ)を探偵役としたミステリーです。

本のタイトルの涙香(るいこう)は、
明治の傑物・黒岩涙香(くろいわ・るいこう)のことです。

涙香、ご存知ですか?

明治・大正時代の新聞記者で翻訳家で、実在の人物です。
翻訳小説『巌窟王(がんくつおう)』『噫無情(ああむじょう)』で人気を博しました。
ちなみに、巌窟王は「モンテ・クリスト伯」、噫無情は「レ・ミゼラブル」のことです。

『涙香迷宮』は、涙香が残した暗号に牧場智久が挑むというものです。

読み解くのは「いろは歌」。

「いろはにほへと〜」のアレです。
発音の異なるひらがなを全て読み込んだ七五調の歌です。

著者の竹本さんは、趣味で「いろは歌」づくりをされているそうで、
実際この小説にはたくさんの「いろは歌」が出てきます。

四十八文字を一度ずつ全て使って作られるわけですが、
この本には涙香が残したと言われる「いろは」が四十八首登場します。

そしてここに暗号が隠されているのです。

牧場智久は、どのようにしてこの暗号に挑むのでしょうか?

この本は小説としての面白さはもちろん、
様々なことを学べる一冊でもあります。

涙香の入門書のようでもありますし、
いろは歌を含めた日本語や囲碁についても学べます。

正直、囲碁を始め、私にはわからないことだらけの世界で
最初は、ついていけるかしら?と不安にもなりましたが、
物語の面白さが私の不安を簡単に打ち消してくれました。

ですから囲碁がわからなくても問題ありません。

物語は、いろは歌の暗号を読み解くだけでなく
殺人事件の謎にも迫っていて、二つの柱で楽しめます。

読み応えのある一冊ですので
じっくり丁寧に読み進めてみてください。

私はこの本を読み終えた時、かしこくなった気がしました。

まあ、気がしただけですが…。(笑)

でも、きっと皆さんもそんな気分になると思うな。

冬の夜は暗号ミステリーにどっぷりつかってみては?

yukikotajima 11:47 am