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2014年 本ランキング!

2014年12月31日

graceでは毎週水曜の13時45分頃から本紹介コーナーをお届けしています。

第1・3水曜は、紀伊國屋書店富山店オススメの本を紹介する「キノコレ」

第2・4・5週は、私、田島悠紀子オススメの本を紹介する「ユキコレ」

です。

この1年もたくさんの本をご紹介してきました。

そこで、今回は、今年1年のランキングを発表します!

まずは、『紀伊國屋書店富山店の年間売上ランキング(1月1日〜11月30日)』です。

***

<全ジャンル>

1位 『白ゆき姫殺人事件/湊かなえ(集英社文庫)』

2位 『マスカレ−ド・ホテル』/東野圭吾(集英社文庫)』

3位 『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい
   /槙孝子(マキ・タカコ)、鬼木豊(オニキ・ユタカ)(健康プレミアムシリ−ズ)』


1位、2位ともに文庫でした。
4位以下を見てみても文庫が目立ちます。
やはり、お求めやすい文庫を買われる方が多いようですね。

文庫を抜いた文学だけのジャンルで見てみたら、こうなりました。

***

<文学>

1位 『村上海賊の娘・上巻/和田竜(ワダ・リョウ)(新潮社)』

2位 『人生はニャンとかなる!
   /水野敬也(ミズノ・ケイヤ)、長沼直樹(ナガヌマ・ナオキ)(文響社)』

3位 『銀翼のイカロス/池井戸潤(ダイヤモンド社)』


ちなみに、『村上海賊の娘・下巻』は、第4位となっています。

『村上海賊の娘』は、2014年の本屋大賞受賞作なのですが、やはり本屋大賞は強いですね。

本屋大賞は、大賞だけでなくノミネート作品も面白い作品が選ばれるので、
是非、来年以降はノミネート作品も合わせて読んでみて下さい。

ちなみに、2015年の本屋大賞のノミネート作品は、来年1月21日(水)に発表されるそうです。

◎本屋大賞のサイトは コチラ


***

続いては、私、田島悠紀子の本ランキングです。

 去年2013年のランキングは コチラ

今年は72冊読みました。去年と一緒でした。(笑)

去年同様、週に1冊以上を読むことを目標にしているので一応目標クリアですが、
最終目標の年間100冊は達成せず…。

来年こそは!

私の個人ブログ 続・ゆきれぽ の本のカテゴリーをクリックしていただくと、
これまでに私が読んだ本の感想の一覧が出てきますので、
もしよかったら、ご覧ください。

いま、過去の自分のランキングをさかのぼってみたのですが、
私、いつも順位を決められず、結局よかったと思う本をピックアップしているだけですね。(笑)

でも、今年は順位を決めます。

***

1位 『帰ってきたヒトラー(上・下)』

世界で話題の本です。
ヒトラーが現代に帰ってきてしまうお話なのですが、かなり笑えました。
でも、この本は、ただのお笑い小説ではなく、皮肉に満ちた風刺小説なのです。
そのあたりのバランスが絶妙の1冊です。


2位 『サラバ!(上・下)』

西加奈子さんの最新作です。
今、もし何かオススメの本は無いかと聞かれたら、
私は間違いなくこの本をすすめます。

とにかく勢いのある作品で、最後までノンストップで楽しめます。


3位 『太陽の棘(上・下)』

原田マハさんによる戦後の沖縄が舞台の物語です。
ある史実がベースになっています。
この本を読んで、その史実を知って頂きたい!

何度も涙がこぼれました。本当いいい作品です。
きっと読んでよかったと思ってもらえると思います。

***

これらの作品もととってもいいです。

◎ 『恋歌(れんか)』

朝井まかてさんの直木賞受賞作です。

あなたにもしどうしても許せない人がいるのなら、
その人を憎む時間をこの本を読む時間にあててみてください。
もしかしたら、あなたが欲しかった答えに出合えるかもしれません。


◎ 『カッコウの呼び声(上・下)』

ハリー・ポッターの原作者、J.K.ローリングが、
偽名を使ってひそかに出版していたミステリーです。

はやくも2作目を書き終えたそうです。
ああ、早く読みたい!


◎ 『鹿の王(上・下)』

上橋菜穂子(うえはし・なほこ)さんの最新作です。
ファンタジー要素のある冒険小説ですが、
この本は、大人も、いや、大人こそはまるんじゃないかな?


あ!今気付いたのですが、
『恋歌』以外、すべて上下巻あるものでした。

私、今年は、上・下巻に分かれている長編をよく読んだのね。

確かに読んだ本の数よりももっとたくさんの本を読んだ気がしたもの。

1冊を読むのに、時間をたっぷりかけた1年でした。

***

 エッセイならば、これらを是非読んでみて。

◎ 『情熱の伝え方』

人気ドキュメンタリー番組『情熱大陸』のプロデューサーである
福岡元啓(フクオカ・モトヒロ)さんが、
仕事の向き合い方について書いているのですが、
この本を読んだ後は、きっと仕事熱が高まると思います。
新年最初の1冊にしてもいいかも。


◎ 『田舎でロックンロール(角川書店)』

私の好きな作家、奥田英朗さんの最新エッセイです。
奥田さんが10代の頃はまった洋楽ロックについて綴っています。

ただ音楽の羅列ではなく、奥田節炸裂の
と〜っても楽しい音楽エッセイになっています。

***

他にも読んでいただきたい本はまだまだあるのですが、
キリがないのでこの辺で。

もしちょっとでも惹かれる本がありましたら、
1冊でもいいので、是非読んでみて下さい。

今年も長文の暑苦しい本紹介ブログをたくさんアップしてきましたが、
読んでくださった皆さん、ありがとうございました。

さらに、私のブログやラジオをきっかけに本を買ったり、読んだりしてくださった皆さん、
本当にありがとうございました!

来年も様々な本をご紹介していきますので、よかったらお付き合いください♪

yukikotajima 12:00 pm

奥田さんの作品を2冊ご紹介

2014年12月24日

今年最後のユキコレ(grace内の本紹介コーナー)は、
だいぶ前からこの2冊にしようと決めていました。

『田舎でロックンロール(角川書店)』

『ナオミとカナコ(幻冬社)』

いずれも私の大好きな作家、奥田英朗さんの作品です。

なかなか新作が出ず、いつでるのよー!
と本屋さんに行っては本棚をチェックしていたのですが、
この秋、なんと2冊も同時に発売されました。

ワーオ!

ちなみに、このワーオ!(あるいはワオ)という表現は、奥田さんがよく使っており、
私もふざけて使っているうちに、
いつの間にか私の口癖になってしまいました。(笑)

さて、今回の新作2冊もそれぞれ楽しめました。

どちらから紹介しようかしら。
うーん。とりあえず、読んだ順に紹介します。

まずは、『田舎でロックンロール』から。

こちらは、エッセイです。
奥田さんは、大のロック好きなのです。

岐阜の田舎の中学生だったオクダ少年は、
中学生になって、まずラジオを購入。
ラジオネーム「鼻毛クン」として、
ラジオ番組にリクエストを送りながら、
ラジオから流れる音楽にはまっていきます。

そして、中学生になってから、夏休み前までの間に、

歌謡曲→日本のフォーク→外国のポップス

と好きな音楽の好みが変わっていきます。

奥田先生いわく、
「中一なんて、ひとつきあれば趣味嗜好全部がガラリと変わる」のだとか。

まさに、かなりのスピードで好きな音楽が変わっていきます。

次々に新しい音楽と恋に落ちていくのですが、
この方は本当に恋多き方です。笑
何度、一目惚れならぬ、一聴惚れをしたことか。
好きな音楽に出合った時の感動っぷりが凄すぎて、
読んでいる私にまでその感動がうつって楽しくなってきます。

知っている音楽は勝手に脳内で音が鳴り始め、
知らない音楽はなんとかして聴きたくなります。
まるで、オクダ少年が当時、この曲を聴きたい!と思いながら、
雑誌を読んで我慢していたように。

なぜ、この本にはCDがついてないのよー
と思わずにはいられませんでした。

英会話の本のように、CDもついていたら、
よりこの本を楽しめるのになあ。

この本のコンピ盤があればいいのにー。

違うな。奥田さんは、そんないいとこどりじゃなくて、
ちゃんと1枚ずつ買ってもらいたいんだよね。

それこそ、コンピじゃなくて、ラジオで特集組んだらいいのかも。

一日かけて、奥田さんにリアル『田舎でロックンロール』を再現してもらいたいなあ。

ちなみに、この本は、奥田さんの中高時代の
1972年から77年の間の音楽(ほぼ洋楽)について触れられています。

きっと、奥田さんと同世代の方たちは、この本を読みながら、
懐かしさと共感で涙が出てくるのではないかしら。
また、この時代の音楽が好きな方は、たくさんの音が脳内でなり続け、
とてもにぎやかな読書時間になると思います。

でも、同世代ではなくても、十分楽しめます。
奥田さんのエッセイは、読みやすく楽しいので♪
そして、勉強にもなります。

ロックが好き!という若者の皆さんも是非!

***

そして、もう一冊の『ナオミとカナコ』は、長編小説です。

タイトルの2人は、大学からの親友です。

直美は、望まない職場で憂鬱な日々を送っており、
加奈子は、夫の酷い暴力に耐える専業主婦をしています。

親友が酷いDVにあっていることを知った直美は、
2人で加奈子の夫を殺す計画を立てます。

絶対に捕まらない作戦を立て、
ついに実行に移すことに…

読んでいるだけの自分まで共犯者のような気持ちになり、
2人が焦れば焦るほど、私の心臓までがバクバクしてきました。

嘘がバレそうになった時は、
私ならどうする?
どうしたらいい?
と本気で考えていて、
気分はすっかり『ナオミとカナコとユキコ』でした。(笑)

何度も、ひやりとする場面が続くたび、それで最後はどうなるの?
と途中を飛ばして、最後のページを読みたくなる衝動にかられました。
それくらい、私自身も気持ちが焦っていたのだと思います。

最後の一行まで、ドキドキが続きっぱなしでした。

読み終えた後は、追われ続けた夢から目が覚めたかのような感じでした。
ああ、終わった!と。

どんな終わりだったかは…もちろん秘密!
そこは、読んでからのお楽しみということで。

あなたも共犯者気分を味わってみてください。

いや、自分は共犯者にはなりたくないって?

大丈夫。客観的に読めばいいんですから。

ま、気づいたら共犯者になってるけどね〜。(笑)

奥田さんの作品は次々に映像化されるけれど、
これもいつか映画化されそうだなあ。

ちなみに、『ナオミとカナコ(幻冬社)』は、
奥田先生のサイン入りを購入。

嬉しい♪♪

ちょっと自慢。(笑)

yukikotajima 12:02 pm

映画『バンクーバーの朝日』

2014年12月18日

今日は、あさって土曜日に公開される映画
『バンクーバーの朝日』をご紹介します。

私は、一足先に見てきました。
この映画を見なければ、私は彼らの存在を知ることはなかったと思います。

バンクーバー朝日の。

バンクーバー朝日というのは、戦前のカナダ・バンクーバーに実在した日本人野球チームです。

戦前、カナダの日本人街で暮らす日本人たちがいました。
彼らは過酷な環境の中で肩を寄せ合うように暮らしています。
そんな中で生まれたのが、「朝日」というの名の野球チームでした。

体が小さくパワーもない彼らは、最初はなかなか現地のチームに勝てません。

ところが彼らは自分たちの特性を生かした戦術を使って活躍するようになります。

そんな彼らのプレイに日本人だけでなく、白人たちまでもが熱狂していきます。

これが実話だということに驚きます。

監督は、映画『舟を編む』の石井裕也さん。

野球チームのキャプテンを演じるのは、妻夫木聡さん。
その他、チームのメンバーを亀梨和也さん、勝地涼さん、池松壮亮さん、
そして、主人公の父親を佐藤浩市さんが演じています。

そのほか、キャストはとても豪華です!

逆境の中で彼らはどのように立ち上がり前に進んでいったのか。
きっと彼らから学ぶことはあると思います。

「国と国の戦いは、スポーツだけでいい」なんてよく言われますが、
本当にそうだなあとこの映画を見ながら改めて思いました。

映画『バンクーバーの朝日』は、あさって12月20日(土)に公開されます。
是非ご覧ください。

映画『バンクーバーの朝日』のHPは コチラ

yukikotajima 11:45 am

大晦日特別番組 「Viva2014」 

2014年12月17日

今日のgraceでもお話しましたが、
12月31日(水)のgraceはありません。

そのかわり、13時〜19時まで特別番組を放送します!

その名も 「Viva2014(ビバ・ニゼロイチヨン)」

大晦日の午後は、FMとやま 紅白リクエスト合戦 を放送します。

2014年の締めくくりに聴きたい、あなたの今年のベストソング は何でしょう?

今年のヒット曲はもちろん、
個人的によく聴いた曲、思い出に残った曲など、
どんな曲でもOK!

リクエストに合わせて、その曲への熱い思いも書いてくださいね♪

男性アーティストへのリクエストは、 ナベッチことタナベマサキさんが応援団長に、
女性アーティストへのリクエストは、私、田島悠紀子が応援団長になり、
あなたの熱い思いを代弁します!

心に響くメッセージを送ってくださった 5名 の方には、

イタリアンバル「Viva」富山駅前店 で使用できる「ピザ1枚無料券」をプレゼント!!

 2014年のベストソングへのリクエスト&メッセージは コチラ から送ってね♪

***

昨日、ナベッチと一緒にVivaに行ってきました。

Vivaのメニューは、ほとんど500円!

なんと、ピザも1枚500円なんです。

でも、ちゃんと窯で1枚1枚焼いています♪

人気のマルゲリータ!

こちらも人気のアヒージョ!

ポップな店内♪

Vivaには宴会コースもあります。

7品2時間飲み放題で、3,480円!

女子会コースは、同じ内容で、2,980円!

オトク〜♪

忘新年会シーズンです。
是非皆さんも、Vivaに行ってみてね!

木谷店長と♪

予約は前日までにしてね。

 イタリアンバル Viva 富山駅前店  076-441-4577

そうそう!

Vivaは、12月31日は26時まで営業しているそうですので、
初詣帰りにぜひ立ち寄ってみてください。


   Viva富山駅前店 アパヴィラホテル内公式HP は コチラ
 
  ● Viva富山駅前店 公式facebookページ は コチラ



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 FMとやま大晦日特別番組「Viva2014」

 放送日: 2014年12月31日(水)13時〜19時

 出演 : 田島悠紀子、タナベマサキ

 ★ メッセージフォーム は コチラ

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yukikotajima 7:02 pm

映画『アオハライド』

2014年12月12日

いよいよ明日13日に、
富山で撮影された映画『アオハライド』が公開されます。

 アオハライド の公式サイトは コチラ

私は一足早く見てきました。
すでにラジオで何度もお話している通り、とっても楽しめました♪

高校生の恋愛モノということで、
見る前は、30代後半の姉さんがついていけるかしら、と思っていたのですが、
すっかりスクリーンにくぎ付けでした。

この映画の何がいいって、ベタなストーリーなのだけど、
そのベタな感じがよいのです。まさに「アオイ」感じで。

心の奥の懐かしい部分を突かれ、
高校生だった時の自分が戻ってきて、気分はまるで女子高生でした。

は?

って言わないで。(笑)

私にもそんな時があったのですよ。ああ、懐かしい。

さて。

スクリーンに映し出される映像も
富山のおなじみの場所が、瑞々しいタッチで描かれていて
透明感にあふれていて素敵でした。

また、登場人物がみんなかっこよくかわいかったです。
美男美女ばかり!

中でも主人公の本田翼ちゃんが、かわいかった。

そして、その本田翼ちゃん演じる双葉が恋する
東出昌大さん演じる洸君が、いちいちかっこいい。(笑)
このかっこよさは、見た目ではなく、言動ね。

何、その台詞!うわーーずるい!

と何度思ったことか。

映画の最後の台詞がこれまたよくて。
大人の男性には言えない台詞です。
あれは、高校生だから心に響くんだろうな。

あんな風に高校時代に言われたかったなあ。
と思う元・女子高校生は多いように思います。

富山で撮影されたというだけでなく、
大人の皆さんでも楽しめる作品になっていると思います。

瑞々しく透明感あふれる世界を是非ご覧ください♪

そうそう、富山で撮影されているのですが、
富山にいたと思ったらいきなり高岡にいて、かと思ったら富山に戻ってと、
あまり場所的なつながりはありませんので、
そのあたりは、無視してごらんください。
そうしないと、ちょっとこんがらがってしまいそうなので。(笑)

yukikotajima 3:55 pm

サラバ!(上・下)

2014年12月10日

すごい本を読みました。

前のめりになって本に顔を近づけ、
私の目だけが、上から下へ、下から上へ動き続けました。
しかも顔はニヤニヤ。

誰にも見せられない姿です。(笑)

でも、間違いなく、この本を読む私の姿はそんな感じだったと思います。
しかも、ずっとそんな状態でした。

ノンストップってこういうことを言うのね、
というくらいに本を読むことをやめられませんでした。

私がすっかり心を奪われてしまったのは、

西加奈子さんの最新作『サラバ!(上・下)』です。

この本は西加奈子さんが作家生活10周年を記念してお書きになったものです。
ちなみに、西さんは、イラン・テヘラン生まれ、エジプト・カイロ、大阪育ちです。

西さんの作品ですと、『ふくわらい』を以前ご紹介しました。

『ふくわらい』の感想は コチラ

いま、過去の自分の感想を読んで、
「ノンストップ」という言葉がこちらでも使われていることに気付きました。(笑)
つまりそういうことのようです。
西さんの作品は「ノンストップ」で読みたくなってしまうのです。

そして、『サラバ!』も『ふくわらい』もラストに光を感じました。
ああ。まぶしいなあって、目を細めてしまうような。

本を読んでいるだけだから文字しか見えていないのだけれど、
西さんの作品からはたくさんの色が見えてきます。
本を読んでいるというより、本の世界の中にいる感じなのです。

『サラバ!』は、特に主人公と一緒に長い長い旅をしている気分でした。

***

本の内容を少しご紹介しましょう。

主人公は、圷歩(あくつあゆむ)君。
1977年5月、父の海外赴任先のイランで生まれます。
しばらくはイランで暮らしていた歩ですが、イラン革命がおこり、大阪へ。
その後、小学生になってから、今度はエジプトへ向かいます。

実は、このイランで生まれ、大阪、エジプトで暮らすというのは、
西さんの人生そのもののようです。
当時の町の描写がいきいきと描かれているのは、
実際に経験されていることだからなのだと思います。

物語は歩の目線で進んでいくのですが、
歩君は見た目がよく性格もわりと大人ということで、
子供のころはかわいい男の子として愛され、
大きくなってからはそれはそれは女性たちからもてました。

物語には歩の家族もよく登場します。
父はいたって普通の人なのですが、
母は常におしゃれでいることを忘れないチャーミングな人でした。
そして、この本にアクセントを与えているのが、歩の姉です。かなりの変わり者です。

物語に問題が生じる時はたいてい姉が原因です。
毎回やらかします。しかも予想をしていないことを。

本を読みながら「おおー!次はそうきたか!」と
姉の次なる言動が楽しみでしかたありませんでした。

歩君からは「他人だからそんな風に笑えるんだよ!」と怒られそうですね。(笑)

いったいこの家族はこのあとどうなっていくのだろう?と思いながら読んでいましたが、
全く予想もしていない出来事が次々に起きて、「えぇー!!」の連続でした。

歩君は?
変わり者の姉は?

他にも彼らの人生に関わってきた様々な方たちを巻き込みながら、
物語はどんどん膨らんでいきます。

膨らみ続けた物語のラストは・・・。

***

ぜひぜひぜひ読んでみてください!と〜っても面白いですから。

今、もし何かオススメの本は無いかと聞かれたら、
私は間違いなくこの本をすすめます。

上下巻で2冊もあって分厚いので、
本を目にした瞬間、「無理!」と思ってしまいそうですが、
きっと読んでよかったー!と思えるはずです。

それから、この鮮やかな本の帯も西さんが描かれたそうですよー。多才ですね。

西さんの他の本もすべて読みたいなあ。

最近、読みたい本が本当に多くて困ります。

『サラバ!』は、今日のユキコレ(13時45分頃〜オンエアー)でご紹介します!
すでにお読みになった方は、ぜひ感想をgrace宛にお寄せください。

yukikotajima 12:09 pm

億男

2014年12月3日

今日のキノコレ(13時45分頃〜)は、
紀伊國屋書店富山店の橋本さんから、
こちらの本をご紹介いただきます。

『億男/川村元気(マガジンハウス)』

 橋本さんの推薦文は コチラ

本について詳しく紹介されていますので、
まずは橋本さんの推薦文をお読みください。

私も『億男』読みました。

主人公の男性は、宝くじで3億円を当てるものの、
不安を感じ、親友に会いに行き、相談します。
ところが、その直後、その親友はお金とともに消えてしまいます。

親友とお金はいったいどこに消えてしまったのか?

というところから物語がスタートします。

***

あなたは、宝くじが当たったらどうしますか?
何に使いますか?

私だったら…

どうするか、というか、どうなってしまうんだろう?

常に、あれが欲しい。あそこに行きたい。あれがしたい。
と思いながらの妄想人生を送っているので(笑)、
あっという間にお金を使ってしまいそうな気もするなあ。

でも、やはりこの本の主人公のように不安も感じるのかもなあ。

と言いながらも、この本によれば、
宝くじで億万長者になっている方は実はたくさんいらっしゃって、
特別なことではないとありました。

ですから、私もおびえず、堂々と億万長者として生きていきたいわ。(笑)

という感じで、もし自分だったらどうする?どうなる?
と思いながら、私はこの本を読みました。

今は億万長者ではないので、客観的に読みましたが、
もし億万長者になってからこの本を読んだら、
もっと別の感想が浮かぶのかもしれません。

あなたは、この本を読んで何を思うかしら?

「お金と幸せの答え」

を知りたい方は、ぜひどうぞ。

ああ。一度でいいから3億円のお金を敷き詰め、
ふわあっとお金を舞い上がらせてみたい。(笑)

違う。3億円じゃない!
今、宝くじのサイトを見たら、
なんと年末ジャンボは、1等・前後賞合わせて7億円とありました。

ナナオクエン!!!

今年は買ってみようかしら。

当たる気がする。
ふっふっふ。

yukikotajima 12:02 pm