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52,53 魚の本を2冊。

2010年9月27日

秋刀魚の美味しい季節ですね。
これから冬にかけては、蟹にブリに、美味しい海の幸が満載で、
魚介類が好きな方にとっては、嬉しい季節ですね。

海無し県の群馬出身の私も、
富山に来てからは、大の魚好きになってしまいました。

実際、富山は、魚が大好きな方が多いと思いますが、
今日は、そんな富山の皆さんにこそ、読んで頂きたい本を2冊、ご紹介します。
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まず、1冊目は、こちら。

『からだにおいしい魚の便利帳 / 藤原 昌高(ふじわら・まさたか)(高橋書店)』

今、大人気で、シリーズ累計、90万部を突破したのだとか。

魚の美味しい食べ方(レシピ)はもちろん、選び方、さばき方などが、
カラー写真とともに紹介され、とてもわかりやすく、見て、楽しい1冊です。

また、見るだけではなく、魚エピソードなども載っているので、
読み物としても満足できます。

それぞれのキャッチコピーもそそられます。

例えば、いくつかあげてみましょう。

「かじか」は、「鍋を壊すほどのおいしさ!?」
「とびうお」は、「加工品としても飛び回る」
「こんぶ」は、「美と健康の救世主」

など、気になる言葉が並んでいます。

しかも、まるで図鑑のように充実した内容なのにも関わらず、
税込1,470円という低価格!

1家に1冊、いかがでしょうか?

・・・

次は、富山生まれの本。

『とやまキトキト魚名考(ぎょめいこう)
/簑島良二(みのしま・りょうじ)(北日本新聞社新書)』

先日、9月15日に出たばかりです。
富山県出身の方言研究家である簑島さんが、
富山弁のルーツとともに、ユーモアたっぷりの文章で、
海・川の幸の名前の由来を説き明かしている1冊です。

例えば・・・

「ハタハタ」については、

富山では、年末の大荒れの空模様をブリ起こしと呼び、
その日の朝には、ブリがたくさん取れると言いますが、
同じように東北の日本海では、冬の雷鳴を「雪起こし」と呼び、
ハタハタの大漁が期待される。

「マンボウ」は、

丸い魚⇒マルイオ⇒マンイボ⇒マンボ 
から、マンボウと呼ばれるようになった。
また、マンボウには、魚には珍しく「まぶた」がある。

そういった豆知識はもちろん、
ほとんどのエピソードは、富山弁と魚の名前をうまく組み合わせたオチでしめられています。
言ってみれば、親父ギャグなのですが(笑)
ププッと笑ってしまうものから、ほーなるほど!と思うものまで、様々で、
いろいろな意味で楽しめる1冊です。

今日は、今、大人気の、まさに脂がのった、さかな本をご紹介しました。

yukikotajima 10:39 am