2026年3月18日
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『失われた貌』
先週は今年の本屋大賞にノミネートされている湊かなえさんの『暁星』をご紹介しました。
◎『暁星』の田島の紹介ブログは コチラ
先週予告した通り、今週もノミネート作品です。
『失われた貌(かお)』
櫻田智也(さくらだ・ともや)
新潮社
こちらは、本屋大賞ノミネートのほか、ミステリランキングで3冠を獲得。さらに累計発行部数はすでに10万部を突破しているという話題作です。
また、本の帯には伊坂幸太郎さん、恩田陸さん、米澤穂信さんといった人気作家さんたちのコメントが載っていまして、この本が今かなり注目されていることがわかります。
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さて、そんな話題作『失われた貌』とはどんな物語なのか、少しだけご紹介しましょう。
物語は、山奥で男性の身元不明の死体が発見されたところから始まります。その死体は、顔を潰され、歯を抜かれ、手首から先を切り落とされたものでした。
その事件の報道後、警察署に一人の小学生の少年がやってきて、死体は「自分のお父さんかもしれない」と言います。ちなみに、彼の父親は十年前に行方不明となって、失踪宣告を受けていたのでした。
物語は、この事件を担当する刑事「日野」の視点で進んでいきます。事件を追う彼の周りでは、他にもさまざまな出来事や事件が起こります。そして、無関係に見えた出来事が絡み合っていくのですが、何がどのように繋がっていくのかは、ぜひ本を読みながらお楽しみください。
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評判通り、伏線回収が気持ちいい一冊でした。意外な繋がりからの思いがけない展開でありながらも、全体としてまとまっていて、まさにパズルのピースがピタッとハマっていくような快感がありました。
ちなみに最後のピースは、読み終えて本を閉じ、あらためて本のタイトルを見た時にハマりまして、思わず私は「おおー、そういうことか!」と声を出してしまいました。とても面白かったです。
また、月の描写や、雰囲気のあるバーでのシーン、登場人物たちの表情など、映像が頭に浮かぶ作品でもありました。丁寧に人間ドラマを描いているという点でも、いつか映像化されそうな予感が。ちなみに、私は最後まで読み終えた時、勝手にエンドロールが流れ始めました。(笑)そして本を閉じて、最後にタイトルを見た時の感動…。ぜひあなたも味わってみてください。
そうそう!
この本を読み終えた方は、スピンオフもお読みください。なんと本屋大賞ノミネートを記念して、スピンオフ作品が3月31日までの期間限定で無料公開されているのです。こちらも面白かったです。
◎スピオンオフ作品は コチラ
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さて、「ゆきれぽ」では、今日で本屋大賞にノミネートされた10作品中、8作品をご紹介したことになります。
これまでラジオで紹介してきた本が候補に選ばれて、私も嬉しいです。
大賞はどの作品が受賞するのかしら。楽しみ!皆さんもぜひ気になる候補作を読んで大賞を予想してみてね。
私は、『失われた貌』ももちろん面白かったですし、どの作品が選ばれてもおかしくないと思いますが、個人的な好みで言うと、村山由佳さんの『PRIZE―プライズ―』かなあ。直木賞がどうしても欲しい作家さんの物語が本屋大賞を受賞するというのも面白いかなと思いまして。(笑)
本屋大賞の発表は、4月9日(木)です。
◎本屋大賞の公式サイトは コチラ
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プロフィール
田島 悠紀子
Tajima Yukiko
7月13日生まれ。群馬県出身。
B型。 -
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・富山ダイハツ オッケイウィークエンド
(毎週土曜 11:00~11:55)・ヨリミチトソラ
(毎週水曜・木曜 16:20~19:00) -
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