ゆきれぽ

2025年11月5日

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『探偵小石は恋しない』

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今日は、わずか7日で重版が決定したという話題のミステリをご紹介します。

『探偵小石は恋しない」
森バジル
小学館

カバーがリバーシブルになっています。

森バジルさんは、2023年に『ノウイットオール あなただけが知っている』で松本清張賞を受賞してデビューした今注目の作家さんで、新刊の『探偵小石は恋しない』が今大変話題となっているそうです。

この方もハマったようですよ。今日は11月最初のゆきれぽですので、明文堂書店とのコラボ回!高岡射水店の書籍担当 野口さんのオススメ本です。

『探偵小石は恋しない』というタイトルや、女性のイラストが描かれた表紙を見ると、軽めのミステリかな?と思ってしまいそうですが(私は思いました)、本格ミステリです。それもネタバレ厳禁なのです。本の帯にも「絶対に事前情報なしでお読みください」とあります。ですから私もネタバレにならない程度に紹介しますね。

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主人公はタイトルにもある「探偵の小石」です。彼女は小石探偵事務所の代表でミステリオタクです。小説の中にも実在する推理小説がたくさん出てきます。例えば、『十角館の殺人』『六人の嘘つきな大学生』といった具合に。ですからミステリ好きの方はより深く楽しめると思います。でもそれらの推理小説を全く知らなくても大丈夫です。それこそ、この本を読んだ後に探偵小石のお気に入りミステリを順に読んでいくのもいいかも。

さて、ミステリ好きの小石は名探偵たちのように華麗に事件を解決したい!と思っているのですが、実際は不倫や浮気の調査依頼ばかりです。と言うのも小石はある理由から色恋に関する調査が得意なのです。物語は第五章までありまして、毎回新たな依頼が来ては調査に行っているのですが、実は小石の知らないところで思いもよらない事件が進行していたのです。

ではここで、この本を大プッシュしている明文堂書店 高岡射水店 書籍担当 野口さんのコメントをご紹介しましょう。

どんでん返しと魅力あふれるキャラクター、散らばった伏線も見事に回収。今年一推しミステリです。読書の秋、名探偵と一緒に華麗な謎解きをお楽しみください!

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この本、2度読みしたくなる人が多いそうです。その気持ち、とてもよくわかります。私も結局、最後まで読んですぐに最初から読み直してしまいましたもん。

また、あらためて「小説が好きだ」とも思いました。普段本は読まないという方にも読んでいただきたい一冊です。きっと文章だけで構成された小説の面白さをわかってもらえるのではないかなと思います。

それから、令和の今だからこそうまれた物語というのも魅力のひとつです。この本を読むことで今の自分の考えがわかると思います。私は自分の考えの狭さに気付かされました。普段から思い込みはしないようにしようと心がけているはずなのに。

それこそ本の表紙のイラストとタイトルから軽めのミステリ?いや、10代の恋愛小説か?と思っちゃったしなー。私と同じことを思った大人の皆さんこそ、ぜひお手に取ってみてください。

『探偵小石は恋しない』は、富山県内の明文堂書店全店「ヨリミチトソラ ゆきれぽコーナー」にもありますので、ぜひチェックしてくださいね♪

◎明文堂書店のサイトは コチラ

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