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包帯クラブ

2007年8月27日

9月15日公開の映画『包帯クラブ』を見ました。

『包帯クラブ』とは、
傷ついた出来事を「包帯クラブ」のHPで受け付け、
傷ついた人の傷ついた場所に包帯を巻きに行き、
手当てした風景をデジタルカメラで撮影し、投稿者のアドレスに送る、
活動のこと。

天童荒太さん原作の、ベストセラー小説の映画化です。
監督は、『明日の記憶』『トリック』『ケイゾク』の堤幸彦さん。

奇抜な行動を繰り返す主人公ディノを『誰も知らない』の柳楽優弥くん。
ディノと出会う女子高生ワラを石原さとみさんが演じています。

どこか冷めた女子高生ワラ。
不思議な行動を繰り返すディノ。
たまたま出会った二人が中心となって、包帯クラブを結成し、物語が進んでいきます。

包帯を巻いたくらいじゃ何も変わらない、と思うかもしれないけれど、
映画を見ながら、私も穏やかな気持ちになっていくのがわかりました。
自分ではない誰かに優しく包まれるような、安心感なのかなぁ。。。

でも、活動が盛んになるに連れ、町中が包帯だらけになってしまい、
ついに、警察に包帯が撤去されてしまいます。

そんな包帯クラブの活動を軸に、
クラブのメンバーたち、一人一人の悩みも徐々に明らかになっていきます。
何に悩んでいるのか?
なぜ、このような言動になってしまうのか?

悩み、苦しむ若者たちが、いかにして成長していくか、
そして、包帯クラブはどうなってしまうのか。
最後まで目が離せません。

そして、もう一つ。
柳楽優弥くん演じるディノが最高にいい!
まっすぐな彼の言動には、考えさせられることが多い。
頭ではわかっていても、無理だ、とあきらめてしまっていることを、
ディノは、はっきりと口に出し行動する。
彼の奇抜な行動は、はたからみれば、ただのかわった男の子かもしれない。
でも、言っていることは間違っていない。

「もし、みんなが、他人の痛みを、ほんまの意味で知ることができたら・・・
 世界は絶対に変わると思うねん。」

ディノの言葉です。
彼がどんな思いで、この言葉を発したのか、是非、映画でお確かめください。

『包帯クラブ』。
映画の主人公たちの同じ、10代の若者はもちろん、

どうせ、若者たちの気休めだろう?
人生、そんなに甘くない!
子供たちに何がわかる?

と、斜に構えた大人たちに見てもらいたい映画です。

そうそう!
この映画を見た瞬間、
甘酸っぱい思い出がよみがえり、とっても懐かしい気持ちになったのですが、
実は、私の地元「群馬」が舞台になっていたのでした。
そこも、ちょっと意識して見て頂けたらうれしいです♪

yukikotajima 11:36 am