ゆきれぽ

2026年5月20日

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「それ、ホント?」と考える力がつく西洋哲学

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今どんな気分ですか。五月病という言葉もあるくらいですし、この時期は何かと心がすっきりしない方もいることでしょう。そんな悩みを解決するヒントは、西洋哲学にあるかも。今日ご紹介する本はこちら。

『「それ、ホント?」と考える力がつく西洋哲学』
富増章成(とます・あきなり)
三笠書房《王様文庫》

著者の富増さんは、大手予備校の「倫理」「現代社会」「日本史」の講師で、哲学や歴史のわかりにくい部分を身近な視点で解きほぐすことに定評があるそうですよ。また、本もたくさん書かれています。

以前、ゆきれぽでご紹介した『「まぁ、いっか。」と心がラクになる東洋哲学』も富増さんによるものです。この東洋哲学の本が面白かったので、今回、西洋哲学バージョンも読んでみることにしました。こちらにも様々な哲学者たちの思想が紹介されていまして、東洋哲学と同じく、自分の気に入った思想からヒントを得ればいいそうですよ。そもそも西洋哲学は、いつも同じことを言ってきたわけではないそうです。

たとえば、正しいと思っていたあなたの考えが間違っていたとします。

そんな時、ソクラテスは、真っ向から否定するのではなく、遠回りするように質問を重ね、相手に考えさせるようにします。

ヘーゲルは、反論され、失敗し、修正されること自体が思考のレベルアップにつながると言います。

とは言え、自分の間違いを認めるのは難しいものですが、ニーチェは、あなたが正しいかどうかが問題なのではなく、「なぜこの考え方が生まれたのか」を考えることが大事だと言います。

一方、ジェームズは、他人がどう思っているかは関係ないと言いますし、デューイは、考えはいくらでも変わっていいと言います。

こう見ると、ほんとうにバラバラです。でも、だからこそ面白いと思いました。

富増さんは、自分の考えを信じること自体は悪くはないけど、人の意見に耳を貸さなくなった瞬間、思考は成長を止めてしまうと言います。合う合わないは別として、様々な考えを知ることは大事ですよね。この本では、様々な哲学者たちの考えに触れることができます。哲学の役割は、世界をまったく別の角度から見せてくれることだそうです。実際、この本を読んだ後は、世界の広がりを感じられると思いますし、あなたの心に響く言葉にも出合えると思います。

私は、「ポジティブに考えれば、道は開ける」というアメリカ生まれの哲学が印象に残りました。ジェームズによると、私たちは自分の信念によって世界の見え方を作り出しているのだとか。できると思って行動すれば、できる可能性が生まれるそうですよ。とは言え、私たちは悲観的になりがちですよね。私もそうです。そんな時、ある言葉をつけるだけで、思考の流れが変わるのだとか。その言葉とは何でしょう。

悩みを自分自身で解決できるようになるために、あなたもこの本を読んでみませんか。ちなみに、文庫ですので、お求めやすいですし、持ち歩きにもオススメです。

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