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「MINIATURE LIFE展 〜田中達也 見立ての世界〜」

2023年3月22日

半分にカットしたアボカドを想像してください。
丸い種が半分だけ見えていて、実の部分は綺麗な黄緑色です。

この次に考えることは「種を取って、皮をむいて、どう食べようかしら?」
ということだと思うのですが、まったく別のことを考える方もいます。

半分だけ飛び出た種を見て、島のようではないかとヤシの木をのせ、
種の周りの黄緑色の実は海に見立ててボートを浮かべ、
その名も「アボカ島」という作品にしてしまった方がいます。

ミニチュア写真家・見立て作家の田中達也さんです。

今、氷見市芸術文化館では、田中達也さんの作品を見ることができる展覧会
「MINIATURE LIFE展 〜田中達也 見立ての世界〜」が開催中です。

田中さんの作品は、NHKの連続テレビ小説
「ひよっこ」のタイトルバックにも使われていました。
思い出しました?あの見立ての世界を生み出した方です。

また、Instagramでのフォロワーは360万人以上です。
田島もその一人で、田中さんの作品を一日の終わりに見るのが
癒しのひとときになっています。

田中さんは、ジオラマ用の人形を使って日用品を別のものに見立て、
独自の世界を作り出しているのですが、それがとても小さな世界なのです。

写真だとサイズ感がわかりにくいもので、生で見て、あまりの小ささにびっくり!
そして、より田中さんの凄さを感じました。
発想の面白さはもちろん、丁寧な作品づくりや制作現場の美しさも印象に残りました。
人形や食品サンプルなどは綺麗に仕分けして収納されていまして、
作品の洗練された美しさの理由がわかったように思いました。

会場に展示されている作品は、約150点です。
どの作品も写真撮影OKです!うれしい〜。

まるで作品世界に入り込んだような写真が撮れる撮影スポットもありました。

私も作品の中に入ってみました。

どの作品も柔軟な発想で作られており、見ているうちに頭も心もほぐされていきました。

一番印象に残ったのは「隠れた名曲を掘り起こす」という作品です。

楽譜を畑に見立て、まるでサツマイモ掘りのように音符を両手で引っこ抜いています。

他にもチョコミントアイスは地球に
ブロッコリーは巨大な森に
トイレットペーパーはスキー場になっていました。

また、氷見オリジナルの作品もありました。

展示作品以外にも遊び心が満載で、会場のドアノブはブランコになっていました。



「視点を変える」
だけで、こんなにも楽しい世界になるのですね。

会場を後にした後は、目にうつる全てのものに対して、
これは何に見えるかしら?なんて思わずにはいられませんでした。

会場の外のショップもにぎわっていましたよー。
私はいつでも作品を楽しめるよう、図録を購入!

「MINIATURE LIFE展 〜田中達也 見立ての世界〜」は、
氷見市芸術文化館で4月9日(日)までの開催です。

ぜひ氷見までドライブがてらお出かけになってみては。

◎詳しくは コチラ

【おまけ】
氷見からの帰り道に雨晴海岸に立ち寄ってみました。
こんなにくっきり綺麗な海越しの立山連峰は初めてかも。


yukikotajima 11:13 am