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映画『真実』

2019年10月10日

明日、是枝裕和監督の最新作、映画『真実』が公開されます。

是枝監督というと、去年、『万引き家族』が第71回カンヌ国際映画祭で
最高賞にあたるパルムドールを受賞しましたが、
最新作の『真実』は、日本人監督として初めて
ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門オープニング作品
に選出されたことでも話題になりました。

『真実』の主人公ファビエンヌを演じるのは、
『シェルブールの雨傘』や『ロシュフォールの恋人たち』のカトリーヌ・ドヌーヴ。
『真実』では、国民的大女優の役を演じています。

彼女の娘をジュリエット・ビノシュ、
娘の夫をイーサン・ホークが演じています。

***

少しだけ物語をご紹介しましょう。

カトリーヌ・ドヌーヴ演じる国民的大女優のファビエンヌが、
自伝本「真実」を出版することになります。

出版のお祝いのために、
海外で脚本家として活躍している娘のリュミールと夫、孫が
ファビエンヌの家にやってきます。

ところが、自伝本を読んだ娘のリュミールは、
お祝いをするどころか、嘘だらけの内容に怒りをあらわにします。

また、長年にわたってファビエンヌを支えてきた秘書が、
自伝に自分のことが一言も書かれていないことにショックを受け、
突然、辞めてしまいます。

代わりに秘書をすることになったのが娘のリュミールです。

母の撮影に同行する中で、過去の様々な記憶が思い出されていくのですが、
思い出すのは嫌な記憶ばかり。
娘はついに母に想いをぶつけます。
そして…。

***

カトリーヌ・ドヌーブというと、
私は『ロシュフォールの恋人たち』が好きで、これまで何度も見ているため、
スタイル抜群でポップなカラーが似合う
キュートな20代の女性という印象がどうしても強いのです。
ですから、今回の『真実』の、ワガママで偉そうな大女優の姿を見て、
正直最初は、あまりのギャップに「私のドヌーブ様が…」とショックを受けたのですが、
でも、見ているうちにお茶目な部分が可愛く思えてきて、
ヒョウ柄を着こなす大人のドヌーブも素敵だなあと思えました。

また、何かを抱えていそうな親子の表情は、どこか暗さが漂いながらも
映像が軽やかで美しいので、
スクリーンから受ける印象は決して重くはありませんでした。

最後もとても良かったです。

映画『真実』は、明日10月11日(金)の公開です。
秋の映画鑑賞にぴったりの作品です。
ぜひご覧ください。

◎公式サイトは コチラ

yukikotajima 12:06 pm