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そして、バトンは渡された

2019年3月6日

今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃〜)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本は、
『そして、バトンは渡された/瀬尾まいこ(文藝春秋)』です。

こちらの本はキノベス!で1位になった作品です。
キノベス!は紀伊國屋書店スタッフオススメの本ランキングのことです。

キノベス!について詳しくは コチラ

◎奥野さんの紹介文は コチラ

私もこちらの本を読みましたので、軽く感想を。
とても温かく優しさに満ちた一冊でした。

主人公は17歳の森宮優子です。
本のタイトルは『そして、バトンは渡された』ですが、
彼女自身がバトンのように様々な親の間をリレーされ、
4回名字が変わり、家族の形態は7回も変わっています。
でも物語はとても温かいのです。

血の繋がらない各時代の親たちは皆優しいし、ちゃんと娘を愛しています。
そして娘も親たちのことが好きです。

様々な事情があって親が次々に代わっていき、
17歳の今、彼女の父親をしているのは37歳の森宮さんです。
母親はいません。

この森宮さんとの生活をベースに
彼女がこれまでどんな親たちに育てられたのかが描かれていきます。

一番登場シーンの多いのが今のパパである森宮さんです。
この森宮さんがとてもいい人で、
血の繋がりのない17歳の娘を大切にしているのが良く伝わってきます。

でも、時々娘への思いが強すぎて失敗したり、過去の父親たちに嫉妬したりと
可愛らしい部分もあり、いい味を出しています。

17年間で7回も家族の形態が変わるというと
それだけで「不幸」だと思ってしまいそうですが、
彼女の人生は幸せです。

読みやすいのでさらりと読めてしまいますが、
でも、読んだ後もずっと心の中に作品が残り続けます。

もし私が、この物語の親の一人になったとしたら
どんなことを感じるのかな?と思わずにはいられませんでした。

様々な世代に読んで頂きたいけれど、
特に、頭がかたくなりがちな上の世代の方たちに読んで頂きたいかな。

もう若手とは言えない年齢になった私も、この本と出合えてよかったです!
この本を読む前と後では家族の形に対する思いがだいぶ変わりました。

yukikotajima 11:54 am