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孤狼の血

2018年5月9日

今週末、12日の土曜日に
映画『孤狼の血』が公開されます。

原作は『警察小説×仁義なき戦い』と評される
柚木裕子(ゆづき・ゆうこ)さんの同名小説で、
映画版はとにかく出演者が豪華!
役所広司さん、松坂桃李さん、江口洋介さん、竹野内豊さん
などが出演されています。

そして、監督は『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』の
白石和彌(しらいし・かずや)さんです。

映画の舞台は、昭和63年の暴力団対策法が成立する直前の広島の架空都市。

広島の地場の暴力団と新たに進出してきた巨大組織は、
もちろん仲がいいわけもないのですが、
ある日、巨大組織のほうの関連企業の社員が失踪します。

所轄署に配属となった松阪さん演じる新人刑事と
暴力団との癒着を噂される役所さん演じるベテラン刑事は、
その事件を追うことになるのですが、
この事件を機に二つの組の抗争が激化していく…
というストーリーです。

一足早くこの映画を見てきました。

この作品は、東映が放つ【超衝撃作】とのことなのですが、
もう最初から容赦ないです!手加減なしです。

痛みも苦しみもあまりにも生々しくて、
うっっ、と思いつつも
スクリーンを見つめ続けずにはいられない
かなり熱い映画でした。

特に主人公のベテラン刑事を演じる役所さんの存在感はすごかった!
目力も表情も筋肉も何もかもがずば抜けていました。

ただ、個人的には、冒頭のブタのシーンは衝撃的過ぎました…。
トラウマになりかけたほどです。(苦笑)

私は昔からブタが好きなのですが、
この映画を見た後しばらくは
部屋にあるブタグッズをすべて処分したくなりましたもん!

映画『孤狼の血』は、5月12日(土)の公開です。
ぜひご覧ください。

『孤狼の血』の公式サイトは コチラ

yukikotajima 5:52 pm

定年オヤジ改造計画

今度の日曜日は母の日ですね。
お母様へのプレゼントはもうお決まりですか?

もしお母様がお父様に対してストレスを抱えているようでしたら、
この本をプレゼントしてみてはいかがでしょう?

垣谷美雨(かきや・みう)さんの『定年オヤジ改造計画(祥伝社)』を。

あなたのお父さんは、こんな風に思っている方ですか?

・家事や子育ては女性の仕事
・女性は生まれつき母性を持っている
・結婚、出産をせず仕事をする女性は間違っている

これ、うちのお父さんだ!うちの夫だ!
と思った女性もいらっしゃるのでは?

そんな方は是非お読みください。

この本の主人公は、これらのことを悪気なく本気で思っている男性です。

例えば、奥様の体調が悪い日に
娘から「自分の食器くらい洗ったら」と言われれば、
「母さんの仕事を奪ったら悪い」と返してしまうほどです。

きーっっっっ!ってなりますよね!!

ずっとこんな感じですから、ページをめくるたびに
彼の言動にイライラが募ります。(笑)

でも、苛立ちだけでは終わりませんのでご安心ください。

本の帯には「全女性に贈る“読むデトックスサプリ”」
とあるほどですから。

***

簡単にストーリーをご紹介しましょう。

主人公は、大手石油会社を定年退職した男性です。

定年後は妻と旅行にでも行って
のんびり過ごそうと思っていたのに、
良妻賢母だと思っていたはずの妻は
夫源病にかかってしまいます。

夫源病(ふげんびょう)は、字のごとく夫が原因の病です。
まさか自分のせいで妻が体調不良になるなんて
想像もしていませんでした。

また、同居している娘からは
「お父さんは常識が無い。神話の世界に生きている」
と言われてしまいます。
さらに、30歳を過ぎても結婚をしない理由は
「お父さんみたいな父親を見て育ったから」だと。

こんな状況にも関わらず、この男性は、
正しいのは自分で、まわりがおかしいと思っています。

気が付けば夢にまで見た定年生活は、孤独で暇な日々に…。

そんなある日、息子夫婦から孫二人の保育園のお迎えを頼まれます。
自分のこどもたちの世話すらしたことのないのに、です。

孫の子守りは、おじいちゃんにどんな影響を与えるのでしょうか。
この続きは、ぜひ本のページをめくってみてね。

***

このおじいちゃんは悪い人ではないのです。
ただ、考え方がおかしいことに気付いていないだけです。

でも、女性たちからすると「はあ?(怒)」の連続です。

怒りをこえた女性はどうなるのかというと黙ります。
納得したのではなく、見限ったということです。

でも、男性たちは気が付かないのですね。
なんとっても正しいのは「自分」ですから。
誰に何を言われようが、自分の間違いを認めません。

この物語のタイトルは「定年オヤジ改造計画」なので、
タイトルだけを見て、どんな話か想像できてしまいそうですが、
そんな単純な物語ではありません。
そこがいいのです!かなりおもしろかったです。

この本は、定年オヤジのいる奥様はもちろん、
子育て中のママさんにこそ読んで頂きたい。
でも、ママさんたちは忙しくて本を読む時間が取れないかなあ。
お子さんのお昼寝の時間にでも1日5分でもいいので、
少しずつでも読み進めてみてください。

そしてそして、誰よりも私は男性に読んで頂きたい!

実はこの本、全国の女性書店員さんが大プッシュしているそうで
「旦那にも読ませたい本NO.1」になっているのだとか。

いま、このブログを読みながら
いやいや、俺は女性の味方だし、女性のことはわかっているよー
と思った男性はいませんか?

そんな方こそ、読・ん・で!!(笑)

この本は、オヤジ目線なのがよいのです。
だから、男性も読みやすいと思います。
それに、女性からアンタはおかしい!と攻撃されるより
少ないダメージで済むかなと…。(笑)

ちなみに、私がこの本の中で一番好きなシーンは
このオヤジが実家に帰って自分の兄弟と話をするシーン。
これには笑えた!

yukikotajima 11:31 am