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『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』

2020年6月17日

先日、約3か月ぶりに映画館で映画を鑑賞してきました。

ステイホーム中、家で何本もの映画を見てきましたが、
やはり映画館の大きなスクリーンで見るのはいいですね。
それも新作を!

座り心地のいいシートに体をうずめて
目に入るのは巨大なスクリーンのみで
近所を気にする必要のない大音量!
そして、薄着だとちょっと寒いくらいの館内。(笑)
映画館では夏も羽織るものが必要なんだったと寒さで思い出しました。
そんなことも含めて久しぶりの映画館を楽しんできました。

また、初体験もありました。
入口で体温チェックがありましたし、
密にならないよう座席は減らされていました。

でも私が利用した日は平日の夕方ということもあり、ほぼ貸し切りでしたが。

今回私が見たのは、『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』です。

若草物語は、ルイーザ・メイ・オルコットによる自叙伝的小説で
これまで何度も映画化、アニメ化されてきました。

私はまず、先日BSで放送されていた1949年版の『若草物語』を
おさらいがてら見てから、グレタ・ガーウィグ監督の新作を見てみました。

物語のベースは一緒でしたが、描き方は全然違いました。
新作の方は全体的に瑞々しく、透明感と躍動感がありました。
フレッシュでまぶしくて、まさに「若草」を彷彿とさせました。

そんなスクリーンからあふれ出る瑞々しさもあり
150年前を描いているのに、古さを感じさせませんでした。

それどころか内容も現代的で、今の女性たちの悩みがギュッと詰まっていました。

例えば、小説家になりたい次女のジョーは、結婚はしたくないと言います。
なんなら「自由な中年女になりたい」と。

思わずプッと吹き出してしまいました。
もしや私こそ「自由な中年女」なんじゃないかと思いまして。(笑)
まあ、私の場合、目指してなったわけではなく、
気付いたらこういう生き方になっていたという感じだから、
ちょっと違うかもしれないけど。
でも、「自由な中年女」って今もまだ珍しい存在なのですよね。
150年前から変わらないってどうなんだろう…。
私も差別的なことをよく言われるしなあ。

映画に話を戻します。
ジョー以外の姉妹にもそれぞれ悩みがあり、
生き方は違えど、みんな自分らしくいたいと思っています。

きっと女性の皆さんは、登場人物の誰かに共感するのではないかしら。
私は、やはりジョーかな。

この作品は、女性にとっての普遍的なテーマを
現代的な感覚を取り入れて描いているのがいいなあと思いました。
『若草物語』はこれまで何度も映像化、アニメ化されていますが、
やはり同じものを描いても、その時代の空気感は出ますよね。
新作は、今ならではのテンポやとらえ方が心地よかったです。

映画を見終えた後は、私ももっと自分らしく生きていきたいと思えましたし、
映画館を出る私の足取りもどこか軽やかでした。

◎『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』の公式サイトは コチラ

yukikotajima 10:00 am