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燃えよ、あんず

2018年11月28日

前は頻繁に顔を合わせていたのに、
気付いたら最近、全然連絡を取っていない、という方はいませんか?

私は、大人になってから、そういう人が増えたように思います。

でも、久しぶりに会ったとしても
前に仲良かった人とは、不思議と自然に以前の関係に戻れるような気がします。

まあ、大人になると数年前がそんなに前に感じられない…
というのもありますが。(苦笑)

今日ご紹介する本は、まさに久しぶりに関係が復活した人たちの物語です。

『燃えよ、あんず/藤谷治(ふじたに・おさむ)<小学館>』

主人公は、下北沢で小さな書店・フィクショネスを営むオサムさんです。

そう、著者と同じ名前です。
どうやら、著者の藤谷さんは以前、本当に書店を経営していたそうです。

その書店には店主をはじめ、お客さんもなかなか癖が強い人たちが集まっていました。

『燃えよ、あんず』は、そんな個性派ぞろいのお客さんの一人、
どこか憎めない女子である久美ちゃんをめぐる物語です。

***

この書店は、店主が本当に売りたい本だけを扱っていたのですが、
なかなかお客さんが集まらなかったため、
文学の教室という文学の話をするカルチャースクールのようなものを始めます。

そこに通っていたのが、久美ちゃんでした。

久美ちゃんは、ある日、結婚します。
ところが、その後すぐにご主人が亡くなり、下北沢から離れてしまいます。

それから十数年。
ある日、久美ちゃんがお店に突然あらわれるところから物語が始まります。

物語の後半は、久美ちゃんの新たな恋のお話が中心になるのですが、
この久美ちゃんのことを、みんなが心配し、応援していきます。

特におせっかいなほどに熱いのが、オサムさんの奥さまの桃子さんです。

オサムさんは、正直、面倒だなーとか、なんでそこまでしなきゃいけないんだ…と
心の中ではブーブー文句を言っているのですが、
結局、桃子さんの言いなりになっています。(笑)

登場人物の全員が、ちょっとずつうざくて(笑)、
でも、嫌いになれなくて、
そして、優しくて、泣けてきます。

「幸せ」というと、まず自分の幸せを考えてしまうけれど、
この本に出てくる人たちは、自分の幸せではなく、人の幸せを考えている人が多いのです。

だからちょっとくらいうざくても、嫌いになれないのです。(笑)
なんだかんだ言って、みんないい奴じゃないかって。

『燃えよ、あんず』、いい本でした。

実は400ページ以上もある、かなりボリュームのある作品なのだけど、
面白かったので、長さを全然感じませんでした。

後半、ある癖の強い人物が出てきて、
いきなり作品のテイストが変わり、
このお話、どうなっちゃうの??と思ったりもしたけど、
そのドキドキも楽しかったです。
それに、何より笑えましたし!

心がギスギスしているという方は、
この『燃えよ、あんず』の世界に没頭してみてはいかがでしょう?

きっと読み終えた後は、笑って泣いてほっとして、
穏やかな気持ちになっていると思いますよー。

yukikotajima 12:24 pm

バスケ日本代表!

2018年11月27日

明日28日(水)のgraceには、
バスケ日本代表候補の馬場選手、篠山選手、富樫選手、竹内譲次選手が生出演!

選手の皆さんへの質問・メッセージをお待ちしています。

質問はgraceにお寄せください♪

★graceのサイトは コチラ

出演は14時25分頃〜です。

yukikotajima 11:40 am

浪費図鑑、だから私はメイクする

2018年11月21日

今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃〜)は、
紀伊國屋書店富山店の奥野さんから今話題の3冊をご紹介いただきます。

『浪費図鑑〜悪友たちのないしょ話』
『シン・浪費図鑑〜悪友たちのないしょ話2』

『だから私はメイクする〜悪友たちの美意識調査』

いずれも女性4人からなる文芸サークル、劇団雌猫(げきだんめすねこ)によるものです。

『浪費図鑑』は、オタク女たちの浪費事情を紹介している図鑑で、
アイドル、宝塚、お笑い、声優などにはまっている女性たちの熱い思いが綴られています。

一方、『だから私はメイクする』は、コスメ、洋服についての思いがつまっています。

奥野さんの紹介分は コチラ

***

あなたが最もお金をかけている好きなものは何でしょう?

私は、困ったことに好きなものが沢山あって、これが一番!とは決められません。
だって、自分がいいと思うものの順位は、その時によって変わっていくのですもの。

ちなみに、私が最近心動かされたのは美術鑑賞です。

先日、国立新美術館で開催中の二つの企画展
「ピエール・ボナール展」「東山魁夷に行ってきました。

全くタイプの違う企画展ですが、それぞれ感動しました。

ピエール・ボナールは、事前に雑誌やテレビ番組でどんな画家なのか予習していたので、
作品を見ながら彼の人生を辿っている感覚で楽しめました。
(写真は撮影OKのものです)

一方の東山魁夷は、とにかく色が美しくて眺めているだけで涙が滲んでくるほどでした。
特に東山ブルーと言われる青に惹かれました。

「ブルー」と言ったら、上野で企画展が開催されていることもあり
「フェルメールブルー」の人気が高いですが、
今の私は「東山ブルー」により心が惹かれます。

この青、いいと思いませんか? ↓
私は飽きずにずっと眺めていられます。

という感じで、今の私は美術鑑賞に心惹かれています。
でも、面白い小説を読んだ後は読書が一番になるし、
ミュージカルを観た後はミュージカルが一番になります。

そして、心ときめくものが年々増えています。

趣味が増えれば、その分、お金もかかるもので…。

その世界に興味の無い人からしてみれば、
「そんなにお金を使ってもったいない」と思われるかもしれません。

ちなみに今回、私が美術鑑賞に費やしたお金は3,000円でした。
絵に興味のない方からすれば、この金額は高いでしょうね。

3,000円あるなら、映画を2本観たい方もいれば、本を2冊買いたい方、
また、お酒を飲んだり、マッサージに行ったりするほうが
楽しめるという方もいらっしゃると思います。

心の満たされ方は人によって違います。

私は自分の心が満たされるものに、お金を使っていきたい!
まあ、私の場合は、もう少し節約しなければいけませんが…(苦笑)。

でも、これらの本を読んで、
好きなことに対して、みんなも結構お金を使ってるのね。
ジャンルは違えど、みんな同じじゃん!
と勝手に仲間意識が芽生えました。

人には浪費に思えることでも、
自分の心が満たされハッピーなら、
それは無駄遣いでは無いのだ!
と確信できた三冊でした。(笑)

このブログをお読みのあなたは、何に一番お金をかけていますか?

yukikotajima 11:07 am

47都道府県女ひとりで行ってみよう

2018年11月17日

今日のネッツカフェドライヴィンのテーマ「ひとり時間」です。

ひとりで過ごす時間は色々ありますが、
ブログをお読みのあなたは「ひとり旅」をしたことはありますか?

私、田島はあります。

私が思うひとり旅のいいところは、
なんといっても自分の思いのままに行動できるということ。

計画を立てても自由に変更できるのが好きです!

また、旅先で様々な方に気軽に声をかけられるのも魅力の一つです。

誰かと一緒だとその人との会話が中心になってしまいますが、
一人だと他の人とゆっくり話ができたり、
実はね…とこっそりいい情報を教えてもらえたりします。

時々、あれこれ質問をし過ぎて、これじゃあ、まるで取材じゃないか!
とハッとすることもありますが…。
職業病です。笑

私の中でひとり旅といったら、
現地の方たちとの交流は楽しみの一つなのですが、
旅の間はなるべく人とふれあいたくない方もいることを
この本を読んで知りました。

それは、イラストレーターの益田ミリさんの
エッセイ『47都道府県女ひとりで行ってみよう』です。

益田さんは映画化もされた「すーちゃんシリーズ」でおなじみの方です。
ちなみに、今週のgrace内コーナー「ユキコレ」では
益田さんの小説『一度だけ』をご紹介しました。

◎『一度だけ』の感想は コチラ

『47都道府県女ひとりで行ってみよう』は、本のタイトル通り、
益田ミリさんが47都道府県をひとりで旅した記録をまとめたものです。

旅のルールは、益田さんが月に一度、
一つの都道府県のみ旅をするというもの。
北陸に来て富山、石川、福井を一気にまわるのではなく
一度に旅をするのは富山だけという感じです。
それも「ただ行ってみるだけ」の旅です。

読んでみてびっくり。
本当にゆるいのです。
まったくガツガツしていません。

有名スポットに行って、その土地の美味しいものを食べて、
旅先でこんないい人に出会ったよ!
という、ありがちな旅ではありませんでした。

おせっかいながら、この旅、大丈夫?と心配になったほどです。

だって、益田さんの旅は、
旅先で誰かとふれいあいたい気持ちがまったくおこならない
「内向的なひとり旅」なんですもの。笑

例えば、何かを体験したり食べたりしたくても、
そもそも人に声をかけることができないのです。
そして、仕方なく諦めていく…。
でも、無理して小さな勇気を使わなくてもいいや、とも思う。

そして、益田さんは旅で無理をするのをやめていきます。

名物だからと言って苦手なものを食べることはないと
デパ地下で自分の食べたいお惣菜を買ってホテルの部屋で食べ始めます。
そして食事代が浮いた分は、足つぼマッサージにまわしています。

つまり、楽しんでいらっしゃるのです!

本を読みながらあることに気付かされました。
私は旅をしている時に「楽しまなきゃ!」
と無理やり思っていたかもしれない…と。

私はお酒を飲むことも食べることも好きだし、
とりあえず有名な所には行っておこうというミーハーな人間なので、
益田さんとは旅のスタイルが異なるけれど、
でも、色々なスタイルがあっていいんだよな、と思いました。

好きなことや心地いいことって、人それぞれ違いますものね!

益田さんの旅は、最初はテンション低めですが(笑)、徐々に上がっていきます。
また、基本的にハイテンションではないため、
美味しいものや楽しいことに出合えた時の嬉しさがわかりやすく
本を読んでいる私まで嬉しくなりました。
益田さんが旅を楽しめるようになってよかった、と
またまた、おせっかいながら思ってしまいました。(笑)

そうそう!
もちろん富山旅のレポートもありましたよ。
益田さんがどんな富山旅をしたのかについては、
本を読んでお確かめください。

益田さんのように47都道府県を月に一度まわる旅は
なかなか真似できないけれど、
でも、私もまたひとり旅に行きたくなりました。
それも欲張り過ぎず、無理せず、自分が心地いいと思う旅に。

さあって、どこに行こうかな♪
そして何をしようかな。
私の心地いい旅とは、どんな旅なのか知る旅に出てみたい。

yukikotajima 10:00 am

一度だけ

2018年11月14日

よく「どうやって本を選んでいるの?」と聞かれます。
雑誌や新聞の書評を参考にすることもありますが、
本屋さんをぶらぶら歩きながら見つけることが多いです。

本の作者はもちろん、タイトルや装丁、帯を見ながら
心惹かれたものを手に取っていきます。

今日ご紹介する本も本屋さんで見つけました。

私の好きな作家のお一人、益田ミリさんの新作です。

益田さんと言いますと、
『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』として映画化された
「すーちゃん」シリーズが人気です。

こちらは、すーちゃんの日常が描かれた四コマ漫画です。
素朴なタッチの絵で文字数もそれほど多くないのですが、
すーちゃんの本音が心に刺さるのです。
共感したり笑ったり時には涙がこぼれたり。

益田ミリさんは、この「すーちゃん」シリーズ以外にも
四コマ漫画やエッセイ、小説など様々な作品を発表されています。

今日の本は、そんな益田ミリさんの9年ぶり、2作目の長編小説
『一度だけ(幻冬舎)』です。

益田ミリさんの作品は、静かな日常が丁寧に描かれることが多いのですが、
この本の帯には「一年に一度でいい。熱く、熱い、夜が欲しい」とあり、
え?もしや大人な恋愛話?と思って手に取ってみました。

簡単にどんな話なのかご紹介しましょう。

主人公は、アラフォー姉妹の二人です。

姉の弥生は、夫の浮気が原因で離婚し、今は介護ヘルパーの仕事をしています。
一方の妹のひな子は、派遣社員で彼氏は長いこといません。

そんな二人は、姉の家で二人で暮らしています。

ある日、ひな子は母の妹である叔母の清子(きよこ)に誘われ、ブラジル旅行に出かけます。

清子は、夫が遺した財産で自由きままに暮らしていました。
旅行代金は、ビジネスクラス利用の一人180万円!
なんとこの金額を清子が全て出してくれたのでした。

オシャレをし、美味しいものを食べ、夫亡きあとも人生を謳歌している叔母に対し、
ひな子は、派遣社員としての契約が切れ、彼氏もいない36歳です。

一方、日本に残された姉の弥生は、なぜ旅行に誘ったのが、自分ではなく妹なんだろう、
と不満を感じつつも、ひな子が旅行で不在の間、
「毎日新しいことをするルール」を自分に課していきます。

そして、もう一人、彼女たちの母親も登場します。
この母親は、ブラジル旅行の代金と同じ180万円であることを計画します。

『一度だけ』は、そんな女性たちの物語です。

***

同じ女性と言っても、それぞれ置かれた状況は違います。
欲しいものも違います。

彼氏のいない妹は、とりとめのない気持ちを
わかりあえる恋人が欲しいと思うけれど、
現実的には、好きな人さえいません。

離婚をして仕事だけの日々を送る姉は、
雑誌にあった旅の特集や美人メイク術を
いつか自分の人生に取り入れたいと思うものの、
その「いつか」は私には永遠に来ないのかもしれない…と諦めモードです。

そんな二人に明るい話題が舞い込んでくるのですが、
果たして二人の人生はどう変わっていくのでしょうか。

この続きは、是非本のページをめくってみてください。

***

この二人は、今の人生に満足はしていません。
でも、妹はブラジルに旅に行ったことで、
姉は妹の旅行中、毎日新しいことをすることで、
これまでの日常に変化が出ます。

いい変化もあれば、そうではないものもあります。
でも、何かいつもと違うことをするのは悪くないように思いました。

何か新しいことをするのって緊張感がともなうものですが、
その緊張感が日常を輝かせるのかもな。

あなたは、いい緊張感のある生活を送っていますか?

やはり益田ミリさんの作品、好きだ!
またエッセイや四コマ漫画も読んでみたくなりました。

yukikotajima 12:09 pm

競輪ツアー報告

2018年11月10日

今日は、【女性限定】貸切ポートラムで行く!
ガールズKEIRIN観戦&美姿勢レッスンツアーでした。

ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。

まずは、富山駅北に集合し貸切ポートラムに乗って
富山市岩瀬の富山競輪場ドリームスタジアムとやまへ。

車内では、地元富山の現役競輪選手、
宮越孝治選手谷本奨輝選手のお二人が
普段の練習や競輪選手になったきかっけなど、
競輪について色々と教えてくださいました。

競輪場に到着後まずは、美姿勢・美脚ボディメイクトレーナーの
テラさんこと、寺口雅代さんによる「美姿勢レッスン」から♪

最初は、お二人の選手をモデルに、美姿勢とは?について学び、
その後、音楽に合わせて実際に体を動かしました。

私も参加したのですが、腰や肩をしっかり動かしたことで体が軽くなりました。
あ〜気持ちよかった!

体がお疲れの方や美しい姿勢になりたい!
という方は、テラさんのお店ガムランに行ってみてね。
実は私も定期的に行っていますー。

◎ガムランのサイトは コチラ

体を動かした後は、ランチタイム♪

ランチはバクハウスのランチボックス♪
具だくさんのサンドイッチは美味でした〜。
参加者の皆さんからも好評でした!

◎バクハウスのサイトは コチラ

午後は、元競輪選手の山野憲一さん
競輪の見方や車券の買い方などを教えていただきながら
実際にレースを間近で観戦!

今日は、ガールズ競輪のレースもあったので、
おなじみの男性のレースに加えて女性のレースも見ることができました。

山野さんの競輪教室はとっても楽しくて笑いが絶えませんでした。

参加者の皆さんには競輪選手体験もしていただきました。

まずは、現役選手のデモ。

さらに、私の無茶ぶりにより、元競輪選手の山野さんまでする羽目に。笑
自転車を真剣にこいだのは、引退以来初だそうです。

無茶ぶり、ごめんなさいー。笑
でも、山野さん、かっこよかったですよ。
さすがでした!

ツアーの後半にはおやつタイムも♪

参加者の中には、競輪場のCMのナレーションを担当された
さだありささんもいらっしゃいました。
初の競輪を楽しまれたようですよ〜♪

ちなみに、真ん中の女性は美姿勢美脚トレーナーのテラさんです。

ツアーの後には、参加者の皆さんから
「楽しかった!」「また競輪場に来たい」
といった嬉しい感想をたくさんいただきました。
中には「山野さんとの息、ぴったりですね」というものも。笑。

アハハハ。ありがとうございます!

ちなみに、明日もまた富山競輪場でレースがあります。

そして、来週17日(土)〜19日(月)に行われるレースが
富山競輪場で行われる今シーズン最後のレースとなります。

18日(日)には、宮越選手主催の「KEIRIN女子会」もあるようですので、
女性の皆さん、ぜひご参加ください。

◎女子会について詳しくは コチラ

あらためて、ご参加くださった皆さん、
お世話になった競輪場の皆さん、
ありがとうございました。

私もとても楽しかったです♪♪

富山競輪場ドリームスタジアムとやまのサイトは コチラ

yukikotajima 6:17 pm

愛なき世界

2018年11月7日

今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃〜)は、
紀伊國屋書店富山店の奥野さんから
三浦しをんさんの新作『愛なき世界』をご紹介いただきます。

奥野さんの推薦文は コチラ

私もこの本を読みましたので、軽く感想を。

三浦しをんさんというと、
これまで様々なジャンルの頑張る人々の話を書いていらっしゃいます。

例えば、
『風が強く吹いている』は、箱根駅伝について、
『舟を編む』は、辞書を作る人たち、
『神去なあなあ日常』は、林業のお仕事、
『仏果を得ず』は、文楽の世界
を描いています。

私がこれまでよんだ三浦作品の一部をあげてみましたが、
これだけでも、かなりジャンルが幅広いことがわかりますよね。

今回の『愛なき世界』は、植物の研究をする人々について書かれています。

植物のことが好き過ぎて誰とも付き合えないという女性に
洋食屋さんの見習いの男性は恋をしてしまいます。

そんな彼と彼女の物語です。

彼女の物語は、ほとんどが植物についてです。

植物は、私も嫌いではありません。
家に観葉植物を飾っていますし、
自然の中を歩いたり、走ったりするのも好きです。

でも、この本を読むと、植物の好きの大きさの違いに驚きます。
私は、24時間植物のことを考えるほど好きではないですし。

一般的に植物が好きというレベルで
全然植物について詳しくない私ですが、
でも、登場人物たちの強すぎる植物愛に触れているうちに
私まで植物に対して愛おしい気持ちになっていきました。

また、作品を読みながら、
植物を愛する彼女のことも
そんな彼女に恋する彼のことも
応援していました。

二人ともそれぞれがんばれー!と。

『風が強く吹いている』の時もそうでしたが、
三浦しをんさんの作品は、登場人物たちを応援したくなるのです。
みんな何かに対して頑張っているので。

そして、応援しているうちに私まで
一緒に何かを成し遂げた気になって元気になります。

今回も爽やかなひとときを楽しめました。

また、この本を読んだあとは、
私の家の観葉植物がより可愛く感じられました。
よく見ると、確かに可愛いなあと思ってしまったほどです。
影響受けやすいな、私。(笑)

それにしても、三浦しをんさんは、いつも私の世界を広げてくれるなあ。

次回は、どんな世界を教えてくれるのかしら。
楽しみだ♪

yukikotajima 11:31 am

富山マラソン

2018年11月1日

昨日のgraceでお話したとおり、
初の富山マラソンは無事完走できました〜!

応援ありがとうございました。

結果はネットタイムで6時間6分

走り慣れている方たちからすれば遅いかもしれないけど、
7時間以内の完走を目指していた私からすれば、よく頑張りました。笑

こちらは前日のエキスポで撮った写真です。

6時間半以内にゴールできればいいなと思ってこの数字に。

このエキスポ、かなり楽しかったです!
日中、仕事だった私は夜に行ったため
ステージイベントは終わっていて見ることはできなかったのですが、
ブースを見て回るだけでもテンションが上がりましたよー。

なんと神社まで!

おみくじもあったので、ひいてみました。
結果はこちら。

本番では、このおみくじがやや当たっていました。
たしかに辛い時間もありましたが、良い方向へ向かい、願いは叶いましたもん!

***

今日は初めて参加した富山マラソンについてレポートします。

朝は富山駅前から直通バスに乗って高岡の会場へ向かいました。
あたたかいバスに乗った瞬間、眠くなりグウグウ寝ていたら
あっという間に高岡へ到着。緊張感ゼロですね。苦笑
窓の外を見たら、雨。いつのまにか降っていました。しかも冷たい雨が。

うわ、どうしようと一瞬焦ったものの、
前日のエキスポ会場で買った
塗るだけで体がポカポカするクリームを全身に塗ったおかげで
寒さに震えることはありませんでした。このクリームすごい!
ちなみに、太陽スポーツのイチオシアイテムです。
また、走っている時もカッパを着ていたので、寒くはありませんでした。

さて、更衣室で着替えて荷物を預けた後、
スタート地点に向かう直前にトイレに立ち寄ったのですが、
女子トイレは長蛇の列。。。
でも、並んでいるときに他の参加者の方と話をしながら楽しく過ごせました!
私がお話したのは、若いけどベテランのランナーさんで、
初出場の私に色々アドバイスをしてくださいました。
中でも「辛い時は遠くを見るのではなく、3メートル先の地面を見て走るといいよ!」
という言葉が今回かなり役に立ちました!

一度、辛い…と思った時にかなり前の方を見たら
どっと疲れが出てしまったことがあったのです。
あまりにも先が長いことに気付いてしまいまして。
でも、目の前の地面を見ながら走ったら不思議と足が前に出ていきました。
やはり何事も今、目の前のことを着実に進めていくことが大事なのだなあと思いました。

本番前にこの女性ランナーさんとおしゃべりしたことで、だいぶリラックス〜。
お姉さん、本当にありがとう〜!

***

今回のフルマラソンは、6時間半のペースランナーをつとめられる
ランニング指導員の田中寿美子先生の後ろを走る予定でした。
田中先生は、これまで私にランニングのことを色々教えてくださった私の師匠です。

こちらは、本番二週間前の練習後の写真です。

私が弱気になった時、先生の優しい笑顔と
「大丈夫よ」の一言にどれだけ救われたことか。
ランニングが好きになったのは田中先生のおかげです。

その田中先生と走る予定だったものの、あまりにも人が多過ぎて
スタート地点で先生を見つけることができず、結局一人で走り始めることに。

周りのランナーの皆さんのペースに引っ張られないよう、
自分のペースを守りながら走り始めたのですが、
沿道の想像以上の声援の多さにビックリ!感動しました。

こちらはスタート地点。

皆さんの声援のおかげで、前半は楽しく走れました。
色々な方とハイタッチをする余裕もありました。
ゲストの有森裕子さんとも何度もハイタッチしましたよー。
ハイテンションな有森さんとハイタッチするたびに
元気が注入されていくようでした。

前半は楽しくて、このまま最後まで頑張れそう♪
と思っていたのですが…
フルマラソンはそんなに甘くはありませんでした。

まもなく難関の新湊大橋というところで、右膝に違和感が…。

実は私、練習中に左膝を痛めて、ずっと接骨院に通っていたのです。
でも今回痛くなったのは左ではなく右でした。
これまで右は痛くなったことはなかったのに!
走るたびに痛みが増していき、どんどん失速。。。
橋を下る頃には、もうリタイアするしかないかもと諦めかけていました。
半分まで走れたし、頑張ったほうだよね。あー、でも悔しい。
などと思いながら、歩いたり走ったりしていたところ、トイレを発見。
膝も痛いことだし、少し休もうと立ち寄ることにしたのですが、
そのトイレの奥に、あったらいいなと思っていたものがありました。
テーピングコーナーです!

スタッフの方に、痛みのある右膝をテーピングでしっかり固定して頂きました。

テーピングをして頂いている間、
飲み物を飲みながら椅子に座って休憩できたことも良かったらしく、一気に復活!
痛みが消えて再び走れるようになりました。
驚くほど足が前に進んでいきました。

そして、30キロ手前の折り返しのコースで
会いたかった田中先生の姿をついにとらえました!
田中先生に追いつきたい、という思いのみで必死に走り続け、
30キロ地点で田中先生にようやく出会えたのでした。
先生に会えた時は本当に嬉しかった〜。

しばらくは6時間半のゴールを目標に先生と走っていたのですが、
先生に出会えた喜びが加わり、ますます元気になった私は、
「私、いけそうなので先に行きます!」の一言とともに
先生のもとを離れ、結局一人でゴールに向かっていくことに。

不思議なもので足がとにかくよく動きました。
走ることに夢中でした。
多分、ランナーズハイになっていたのかもな。
疲れももちろんありましたが、気持ちはものすごく前向きで、
絶対にゴールしたい!という思いがどんどん強くなっていきました。

頭の中が落ち着いて、雑念が無くなっていくのがわかりました。
自分の気持ちがシンプルになっていき、
沿道の皆さんの声援が心にまっすぐ入ってきて、何度も泣きそうになりました。
前半より後半の方が涙もろかったように思います。

サングラスの奥の私の目はずっとウルウルしていました。
ドライアイのため、目薬を持って走っていたのだけど、
そういえば一度も使わなかったな。

残り5キロを過ぎたあたりから、絶対にゴールできるという確信がうまれました。
5キロはいつも走っている距離なので、今の体の状態ならいける!と思えたのです。
たくさん練習してよかったーと、この時初めて思いました。
沿道の声援も再び増えていき、
そんな中、最後の力を振り絞ってゴールに向かっていきました。

そして、ついにゴール!

ゴールした瞬間は絶対に泣くと思ったけど、
それよりも、ホッとしている自分がいました。
再び膝が痛くなることなく無事ゴールできてよかったー!
お世話になった皆さんのためにも本当によかったー!と
応援してくださった皆さんはもちろん、
田中先生をはじめ、私の練習に付き合ってくださった皆さんや
私の膝のケアをしてくださった接骨院の先生方、
そのほか、お世話になった大勢の方たちに対して
感謝の気持ちでいっぱいでした。

フルマラソンを完走したからって大きく人生が変わるわけではないけれど、
でも、大きな自信にはなりました。
そして、新しい自分に出会えました。

よくマラソンは人生に例えられますが、確かにその通りだなあと。
一人で走っていてもひとりぼっちではありませんでした。
エイドの皆さんをはじめ、大勢のサポートに助けられました。
また、テーピングをして頂きながら、
ピンチの時に人に頼ることも大事だと思いました。
それから、人って優しいなーとも。
ランナーを心から応援してくれる富山の方達は本当に優しい!
沿道の皆さんの優しさに触れることで
走っている私の心もどんどん穏やかになっていきました。
あらためて、ありがとうございました。

正直、練習中は両足裏の皮がむけて歩くのさえしんどいこともあったし、
左膝の痛みがなかなか取れなくて焦った時期もありました。
他にも体のあちこちが痛くなりました。
時には私がフルマラソンに出ることに対して嫌なことを言ってくる人もいて、
心が傷ついたことも。。。

でも逃げなくてよかった。
諦めなくてよかった。

フルマラソンを完走したら、もう走るのは当分いいや。
なんて思うのかな?と思ったけど、逆でした。
また走りたいと思えました。

***

そうそう。
当日、私に気付かなかった!
というメッセージがgrace宛にたくさん届きました。
地味ですみませんでしたー。笑

まあ、支給された公式の富山マラソンTシャツで参加していましたものね。
それにサングラスをかけていましたし。

ユッキー、オーラ消しすぎよ!というメールもありましたが、消してませんー!笑
そもそも私自身に華がなかったのですよ。。。
走ることに必死過ぎたのかもな。

来年はもう少し精神的にも体力的にも余裕を持って
存在感のある走りができるよう頑張ります。
3メートル先の地面を見続けるのではなく、
顔を上げて走っても楽しめるくらいの余裕がなきゃね!笑

ゼッケンも数字では無く「ユッキー」にします。

ということで、来年の富山マラソンにもまた出ます!!

***

長い長い私のレポートを読んでくださり、ありがとうございました。
フルマラソンのことを書こうと思ったらブログも長くなるものですね。
これでもまだ短くしたのだけどなー。笑

まだ富山マラソンに出たことのないあなたも来年は出てみませんか?

私は今年初めて出て、本当に良かったです。
色々あったけど、ひとことで言うなら、楽しかったよー♪

富山マラソンの公式サイトは コチラ

yukikotajima 11:33 am