ブログトップページはコチラ

OVER DRIVE

2018年5月31日

自動車レースのラリーを見たことはありますか?

ラリーとは、市販車をベースとした競技車両が、
山道や曲がりくねった道路などあらゆる路面を
全開で駆け抜ける自動車競技のことです。

F1のようにサーキットで複数台が同時にスタートするのではなく、
ラリーは公道(主に林道)で1台ずつのタイムアタックで行われます。

公道を前回走行で駆け抜ける
最も過酷な自動車競技、それがラリーです。

そんなラリーの世界を描いた映画『OVER DRIVE』
明日、6月1日に公開されます。

監督は、『海猿』をはじめ数々なヒット作を手がけた羽住英一郎さん。
ですから、熱くないわけがない!(笑)
今回も熱き男たちの映画でした。

チームのチーフメカニック兼エンジニアを東出昌大さん、
その弟で天才ドライバーを新田真剣佑さんが演じています。

真面目で確かな腕を持つメカニックの兄と
世界ラリー選手権へのステップアップを目指す天才ドライバーの弟。

子どもの頃は仲良しの二人でしたが、
ある出来事から二人の仲は険悪になってしまいます。

二人のいるチームは、国内トップカテゴリーで
優勝争いをするほどの強さがあるものの、
ドライバーの弟は、兄の助言を無視して無謀なレースを繰り返し、
ラウンドごとに兄と衝突を繰り返します。

そして、ある日、チーム全員を巻き込む試練が訪れ…
という物語です。

***

映画『OVER DRIVE』は、
映画館にいることを忘れてしまうくらいの迫力&スピードで、
先が見えない林道や海沿いの狭い道をマシンが走り抜けるシーンは、
まるで自分も同乗している気分になり、
実はこっそり何度も足はエアブレーキを踏んでいました。(笑)

モータースポーツはマシンを操るドライバーばかりが注目されがちですが、
この映画を見て、「チーム」で参戦している!
ということにあらためて気付かされました。

メカニックチームの皆さんは、撮影前に作業の練習を2ヶ月間したそうで、
映画を見ていてもチームの息はぴったりでした。

東出さん演じるメカニックの兄が
素人相手に楽しそうに専門用語だらけの話をしてしまう
シーンがあるのですが、このシーン好きです。
ああ、これぞ職人さんだなと思って。

それから、真剣佑さんの目力にやられました。(笑)
もともと吸い込まれそうな瞳をしていますが、
この映画はじーっと見つめるシーンが多いので、
それはそれは危険でした。(笑)
ほんっと美しい目をしています。

今回、天才ドライバーを演じるに当たり、
真剣佑さんは体も作り上げたのだとか。
もうね、その肉体も美しすぎました。。。

そんな真剣佑さんの美しい瞳や肉体はもちろん、
キレたり、泣いたり、笑ったりめまぐるしく変わっていく
彼の表情の変化にも注目です!

映画『OVER DRIVE』は、明日6月1日(金)に公開されます。
是非ご覧ください♪

そうそう!
映画には五箇山も登場するんですよー。
一度でも五箇山に行ったことのある方なら
思わず、えー!そこを?とスクリーンにむかって
突っ込んでしまいたくなるかも。(笑)

●映画『OVER DRIVE』の公式サイトは コチラ

私もまた見に行こうかなー。

yukikotajima 1:00 pm

わたし、定時で帰ります。

2018年5月30日

現在、国会では働き方改革関連法案の審議がおこなわれていますが、
最近、この「働き方」を見直す動きが出ていますよね。

実際、10年前と働き方が変わったという職場もあるのでは?
例えば、9時〜17時の仕事からフレックスタイムになったとか、
有休や育休が取りやすくなったとか。
あなたの職場はいかがでしょうか?

ちなみに、あなたの会社は定時に帰れますか?

以前、同い年の友人の男性が、
「最近なるべく早めに帰るようにしている」
と言っていまして、なんで?と聞いたところ、
「上司の俺が帰らないと後輩たちが帰りにくいんだよ」
とのことでした。

仕事はとっくに終わっていて帰れるはずなのに、
上司や先輩たちが忙しそうにしているのを見ると
たしかに若手は帰りにくいものですよね。

本来、仕事がちゃんと終わっているのであれば、
定時に帰ることは悪いことではないのに、
早く帰ると「やる気がない」と思われてしまうのが、
ここ、日本です。

さて、今日ご紹介する本は、タイトルが宣言になっています。(笑)

『わたし、定時で帰ります。/朱野帰子(あけの・かえるこ)<新潮社>』

表紙を見るだけでは、まるでコミックのようですが、小説です。

主人公は、32歳の会社員の女性の結衣です。
彼女が仕事をする上で大切にしていることは、
絶対に残業しないこと!

がむしゃらに仕事に取り組むお仕事小説は数多くありますが、
「定時に帰ること」を扱った小説は、あまり無いように思います。
でも、長時間労働が問題になっていますし、旬な小説ともいえますよね。

結衣は、仕事ができないわけでも嫌いなわけでもありません。
効率がいい。つまり、仕事ができるのです。

でも、ちゃんとやるべき仕事をして帰っているのに、
そんな結衣のことをやる気が無いと批判してくる同僚もいます。

というのも結衣の職場は長時間労働をしている人が多いのですね。

例えば、
風邪をひいて体調が悪くても出社し続ける皆勤賞女や
仕事をたくさんすることでハイな状態になってしまっている男性、
もはや会社が家と化している仕事のできない男性などがいます。

そうなんですよね。
仕事が好きで、出来過ぎて仕事をすることに快感を覚えてしまう人もいれば、
仕事ができなくて、だらだらしているうちに時間が経過してしまい、
結局仕事が終わらず、夜中まで仕事をする羽目になる人もいます。
また、中には上司へのアピールのために、無駄に会社に居続ける人もいます。

長時間労働といっても、全員が同じ理由では無いのですね。

そんなある日、無茶な仕事を振って
部下をつぶすという噂のブラックな上司や
社外へのアピールのためだけに
「女性躍進プロジェクト」をやり始める役員が新たに会社にやってきます。

読みながら、ほんとムカムカしました。(笑)

それでも結衣は、定時に帰ることを目指し、
部下である新人の男性にもだらだらするのではなく
効率よく仕事をすることを教えます。

そもそもこの会社の社長は、
長時間労働はよくない!と言っているのですね。
それなのに、気付けば現場は長時間労働が当たり前になっていたのでした。

これまでよっぽどのことが無い限り残業はせずに帰っていた結衣でしたが、
ブラック上司のせいで残業しないと仕事が終わらなくなってしまい…。

***

結衣は、正しい人です。
効率よく仕事をし、
仕事のあとは、美味しいビールを飲むことの何が悪いのか、と。

無駄にだらだら仕事をしたり
体調が悪いのに会社に出社し続けるほがおかしい!
集中して仕事をすれば早く終わるし、
体調が悪ければ休んだ方が長い目でみれば、仕事がはかどるじゃない!
と思っています。

でも、どんなに自分が正しくても
正しさだけで仕事はできません。
結衣はある行動に出るのですが、
この先はぜひ本のページをめくってみてください。

***

結衣から学ぶべきことがたくさんありました。
私の仕事はどこまでが仕事かわかりにくいところがあるのですが、
でも、無駄にダラダラしたり、ただ形だけの仕事は好きでは無いので、
結衣の気持ちがよーくわかりました。
また、ちゃんと休むことの大切さにも共感。

いい仕事をするには、やはりちゃんと休んだり
仕事以外の時間を設けることが大切なのですよね。

新しい形のお仕事小説は、
小説としても面白かったですし学ぶべきことも多く
大変有意義な読書時間となりました。

知らぬ間にオーバーワークが当たり前になりつつある皆さん、
一度仕事から離れてこの本を読んでみて下さい。
この小説を読んだ後は、きっと働き方が変わると思います!

今後、こういうタイプの小説が増えていきそうだなー。

yukikotajima 12:38 pm

サチモス、ドラゴンアッシュライブ

2018年5月24日

昨夜、クロスランド小矢部で
サチモスとドラゴンアッシュのライブがあり、
私も行ってきました〜。

今日のラジオでもお話したとおり、
ライブ会場に着き、駐車場から会場に向かうまでの
わずかな時間に車から水をかけられ、びしょ濡れに。。。

冷たいよ〜とブーブー文句を言いながらライブ会場に着いたのですが、
入るや否や、そんなことはすっかり忘れてライブに没頭!

実は少し遅刻してしまったので、すでにライブは始まっていたのでした。

まずは、ゲストのドラゴンアッシュのライブからだったのですが、
大変楽しくて、車に水をかけられたことは一瞬で忘れました。(笑)

とにかくKjの存在感がすごかった!
ドラゴンアッシュのライブを見るのは15年ぶりくらいだったのですが、
今もなおというか、今のほうが輝きを放っているように感じられました。

鍛えられた体も美しかったし、MCも素晴らしかった!

MCで、いいバンドにはいいファンがついている。
サチモスのファンもずっとサチモスのファンでいてね!
それから、今日の俺たちのライブも盛り上がってくれてありがとね!
というようなことを言っていて、
ああ、これは心からの言葉だなあと思いました。
これまで長く音楽をしてきたからこそ言える言葉だなと。

ライブのあと、ツイッターでライブの感想を見てみたら、
ドラゴンアッシュのファンになっているサチモスファンの方もいて、
私まで嬉しくなってしまいました。

さてさて。
一気に会場を熱くしたドラゴンアッシュのあとは、サチモスのライブ!
彼らも一瞬で自分たちの世界を作り出していて、さすがでした。

また、氷見出身のキーボードのタイヘイさんが富山弁であいさつをするなど、
富山ならではのあたたかさもありました。

私はサチモスのライブを見るのは初めてだったのですが、
CDで聞くより、ライブはもっと骨太な感じでしたね。

洗練された都会的な雰囲気がありつつも、でもクール過ぎない、
ライブならではの熱も感じられる心地いい時間でした。

サチモスのツアーは今後も続いていきますので、
具体的な内容については伏せておきますが、一つだけ。
6月にリリースされるアルバムの曲の披露もありましたよ!
ニューアルバムも楽しみ〜♪

車に水をかけられたことを忘れてしまうくらいに(笑)、
満たされたライブでした!

yukikotajima 7:38 pm

「ハリネズミの願い」「きげんのいいリス」

2018年5月23日

本屋大賞受賞作は毎年注目されていますが、
本屋大賞には翻訳小説部門があります。

去年の翻訳小説部門で大賞を受賞したのが

『ハリネズミの願い』

でした。

本の装丁がまるで絵本のような、可愛らしい本です。

主人公は、自分に自信がない臆病で孤独なハリネズミです。

このハリネズミ君は、
家に友だちを招待したいと思いながらも
動物たちが家に来たときのことを想像して
きっと招待することは迷惑に違いないと悪い方に考え
落ち込んでばかりです。

友だちがほしいと思う一方で、やはりいらないと思ったり。

悪い妄想をして、ひとり(いや、一匹?)落ち込む様は、
マイナス思考に取りつかれた時の自分のようでもあり、
他人事ではありませんでした。

この本を書かれたのは、オランダの人気作家トーン・テレヘンさんです。

今日のキノコレ(grace内コーナー13時45分頃)で
紀伊國屋書店富山店の奥野さんにご紹介いただく本は、
そのトーン・テレヘンさんの別の作品

『きげんのいいリス』

です。

◎奥野さんの推薦文は コチラ

こちらは『ハリネズミの願い』の原点となる作品です。

ハリネズミも出てきますが、今回はリスが主人公です。
仲良しのアリをはじめ様々な動物との交流や
それぞれの動物たちの悩みなどが描かれています。

主人公のリスは心優しく穏やかな性格なのですが、
仲良しのアリは知っていることが多すぎて頭が重いことが悩みです。

また、ライオンは自分自身の存在がこわくなってしまうし、
タコは自分が変なのでは?と気にしてばかりです。

たとえば…

・自分自身の存在や吠える様が怖いと思ってしまったライオンは、
 鳴き声をチューチューかブンブンに変えようかとリスに相談します。

・ある風の強い日にゾウは鼻を飛ばされてしまい、
 自分の鼻を探しに行くことになります。

など不思議な物語もあるのですが、
トータルで大変面白かったです。

動物たちの物語ではありますが、
まるで人間たちの物語のようでもありました。

ひとつひとつの作品は大変短いので、
大人の方が毎晩少しずつ読み進めてもいいと思いますが、
お子さんに読み聞かせてみるのもいいかもしれません。

また、本の装丁がかわいいので、
お部屋に飾っておくだけでも癒されそうです。

yukikotajima 11:56 am

デートクレンジング

2018年5月16日

あなたには今、好きなアイドルはいますか?
あるいは、過去にいましたか?

ライブやイベントに行くのはもちろん、
テレビや雑誌、SNSをチェックしたり、
中にはスクラップブックを作ったことのある方もいらっしゃるのでは?

私は中高生の頃、ジャニーズにはまりました。

お気に入りのアイドルが出演しているテレビはすべてチェックし、
ライブにも行き、雑誌ももちろん買っていました。
ほんと夢中でしたね〜。

私が10代の頃は、どちらかというと
女性は男性アイドルに男性は女性アイドルにはまることが多かったのですが、
最近は、女性が女性アイドルにはまる、ということが増えているのだとか。

たしかに友人の20代の女性も
男性ではなく女性アイドルにはまっています。

前に、どんなところがいいのか聞いたところ
「とにかくかわいくて応援したくなる!」
と興奮気味に話していました。

この本を読んでいたら、その友人のことを思い出しました。
なぜなら、登場人物の女性とまったく同じことを言っていたからです。

前置きが長くなりましたが、
今日紹介する本は柚木麻子さんの『デートクレンジング(祥伝社)』です。

この本にも女性アイドルが大好きな女性が出てきます。

この物語は、一言でいうと35歳の女性たちの友情物語です。

主人公は、義母の喫茶店で働く佐知子。
義母との関係は良好で、現在、妊活中です。

そんな佐知子の親友が、アイドルグループのマネージャーをしている実花です。

実花はもともと女性アイドルのファンで、
実花いわく「応援したくなる魅力を持った人はみんなアイドル」なんだとか。
また「時間を止めることのできる人」も。

例えば、ライブを見ているとき、
世界にはアイドルと自分しかいないような気分になる、と。

それ、わかる気がします。
本当に心を奪われたときって、他が見えなくなりますよね。

そんなアイドル好きの実花は、
結局、人気アイドルのマネージャーになります。

アイドル名は「デートクレンジング」。
デートクレンズとは、アメリカの造語で
女の人はデートをしない時期を意識的に作ろうという意味なのだとか。

このグループ名には、
男性に評価されてではなく、自分らしくいることで幸せになろうよ!
という実花の思いが込められています。

そして、実花は10年間このグループを支え続けてきたのですが、
ある事件がきっかけで、グループは解散に追い込まれてしまいます。

これまで仕事一筋、というかアイドル一筋で生きてきた実花でしたが、
突然何かに追い立てられるように「婚活」を始めます。

そんな実花の姿に佐知子は違和感を覚え、
これまで仲の良かった二人の関係はぎこちなくなり…

さて、このあと二人はどうなってしまうのか。
続きは本のページをめくってみてください。

***

この本には、それぞれの立場の女性たちの本音が詰まっていて、
読みながら、あまりにもリアルな会話に、心の中をのぞかれた気分になりました。

女性は、仕事、結婚、妊娠、出産など新しいステージに進むたびに
友人たちとの関係が少しずつ変わっていきます。
どんなに仲が良くても同じステージにいないとやはりどこか距離が出来てしまいます。

だからといって、じゃあもう友達はやめるの?かといったら、
そういうわけでもないのですが。

そして、女性はどのステージでも悩んでいます。
結婚をしたい女性もいれば、
結婚できても、今度はこどもができなくて妊活する人もいます。
また、こどもができても、保育園探しや仕事探しに追われ…
と悩みが尽きません。

そんな様々な女性たちの心の変化や本音が満載の一冊でした。
と同時にアイドル愛にもあふれていました。
実際、著者の柚木さんはアイドル好きらしいですよ!

女性の皆さんもアイドル好きの皆さんもぜひ読んでみてください。
あ、あと男性も。女性がどんなことに悩んでいるのか、ぜひのぞいてみて〜。

yukikotajima 12:02 pm

孤狼の血

2018年5月9日

今週末、12日の土曜日に
映画『孤狼の血』が公開されます。

原作は『警察小説×仁義なき戦い』と評される
柚木裕子(ゆづき・ゆうこ)さんの同名小説で、
映画版はとにかく出演者が豪華!
役所広司さん、松坂桃李さん、江口洋介さん、竹野内豊さん
などが出演されています。

そして、監督は『凶悪』や『日本で一番悪い奴ら』の
白石和彌(しらいし・かずや)さんです。

映画の舞台は、昭和63年の暴力団対策法が成立する直前の広島の架空都市。

広島の地場の暴力団と新たに進出してきた巨大組織は、
もちろん仲がいいわけもないのですが、
ある日、巨大組織のほうの関連企業の社員が失踪します。

所轄署に配属となった松阪さん演じる新人刑事と
暴力団との癒着を噂される役所さん演じるベテラン刑事は、
その事件を追うことになるのですが、
この事件を機に二つの組の抗争が激化していく…
というストーリーです。

一足早くこの映画を見てきました。

この作品は、東映が放つ【超衝撃作】とのことなのですが、
もう最初から容赦ないです!手加減なしです。

痛みも苦しみもあまりにも生々しくて、
うっっ、と思いつつも
スクリーンを見つめ続けずにはいられない
かなり熱い映画でした。

特に主人公のベテラン刑事を演じる役所さんの存在感はすごかった!
目力も表情も筋肉も何もかもがずば抜けていました。

ただ、個人的には、冒頭のブタのシーンは衝撃的過ぎました…。
トラウマになりかけたほどです。(苦笑)

私は昔からブタが好きなのですが、
この映画を見た後しばらくは
部屋にあるブタグッズをすべて処分したくなりましたもん!

映画『孤狼の血』は、5月12日(土)の公開です。
ぜひご覧ください。

『孤狼の血』の公式サイトは コチラ

yukikotajima 5:52 pm

定年オヤジ改造計画

今度の日曜日は母の日ですね。
お母様へのプレゼントはもうお決まりですか?

もしお母様がお父様に対してストレスを抱えているようでしたら、
この本をプレゼントしてみてはいかがでしょう?

垣谷美雨(かきや・みう)さんの『定年オヤジ改造計画(祥伝社)』を。

あなたのお父さんは、こんな風に思っている方ですか?

・家事や子育ては女性の仕事
・女性は生まれつき母性を持っている
・結婚、出産をせず仕事をする女性は間違っている

これ、うちのお父さんだ!うちの夫だ!
と思った女性もいらっしゃるのでは?

そんな方は是非お読みください。

この本の主人公は、これらのことを悪気なく本気で思っている男性です。

例えば、奥様の体調が悪い日に
娘から「自分の食器くらい洗ったら」と言われれば、
「母さんの仕事を奪ったら悪い」と返してしまうほどです。

きーっっっっ!ってなりますよね!!

ずっとこんな感じですから、ページをめくるたびに
彼の言動にイライラが募ります。(笑)

でも、苛立ちだけでは終わりませんのでご安心ください。

本の帯には「全女性に贈る“読むデトックスサプリ”」
とあるほどですから。

***

簡単にストーリーをご紹介しましょう。

主人公は、大手石油会社を定年退職した男性です。

定年後は妻と旅行にでも行って
のんびり過ごそうと思っていたのに、
良妻賢母だと思っていたはずの妻は
夫源病にかかってしまいます。

夫源病(ふげんびょう)は、字のごとく夫が原因の病です。
まさか自分のせいで妻が体調不良になるなんて
想像もしていませんでした。

また、同居している娘からは
「お父さんは常識が無い。神話の世界に生きている」
と言われてしまいます。
さらに、30歳を過ぎても結婚をしない理由は
「お父さんみたいな父親を見て育ったから」だと。

こんな状況にも関わらず、この男性は、
正しいのは自分で、まわりがおかしいと思っています。

気が付けば夢にまで見た定年生活は、孤独で暇な日々に…。

そんなある日、息子夫婦から孫二人の保育園のお迎えを頼まれます。
自分のこどもたちの世話すらしたことのないのに、です。

孫の子守りは、おじいちゃんにどんな影響を与えるのでしょうか。
この続きは、ぜひ本のページをめくってみてね。

***

このおじいちゃんは悪い人ではないのです。
ただ、考え方がおかしいことに気付いていないだけです。

でも、女性たちからすると「はあ?(怒)」の連続です。

怒りをこえた女性はどうなるのかというと黙ります。
納得したのではなく、見限ったということです。

でも、男性たちは気が付かないのですね。
なんとっても正しいのは「自分」ですから。
誰に何を言われようが、自分の間違いを認めません。

この物語のタイトルは「定年オヤジ改造計画」なので、
タイトルだけを見て、どんな話か想像できてしまいそうですが、
そんな単純な物語ではありません。
そこがいいのです!かなりおもしろかったです。

この本は、定年オヤジのいる奥様はもちろん、
子育て中のママさんにこそ読んで頂きたい。
でも、ママさんたちは忙しくて本を読む時間が取れないかなあ。
お子さんのお昼寝の時間にでも1日5分でもいいので、
少しずつでも読み進めてみてください。

そしてそして、誰よりも私は男性に読んで頂きたい!

実はこの本、全国の女性書店員さんが大プッシュしているそうで
「旦那にも読ませたい本NO.1」になっているのだとか。

いま、このブログを読みながら
いやいや、俺は女性の味方だし、女性のことはわかっているよー
と思った男性はいませんか?

そんな方こそ、読・ん・で!!(笑)

この本は、オヤジ目線なのがよいのです。
だから、男性も読みやすいと思います。
それに、女性からアンタはおかしい!と攻撃されるより
少ないダメージで済むかなと…。(笑)

ちなみに、私がこの本の中で一番好きなシーンは
このオヤジが実家に帰って自分の兄弟と話をするシーン。
これには笑えた!

yukikotajima 11:31 am

名言と駄菓子

2018年5月2日

こんにちは、田島悠紀子です。
GW前半がおわりましたね。
前半は楽しめましたか?

よかったら今日のgraceにメッセージをお寄せください♪
お待ちしています!

graceのサイトは コチラ

さて、今日のキノコレ(grace内コーナー13時45頃〜オンエアー)
は、紀伊國屋書店富山店の奥野さんから2冊の本をご紹介いただきます。

奥野さんの推薦文は コチラ

私もこれらの本を読みましたので、軽くご紹介。

まずは、『名言の真実(小学館)』

よく知る名言の真実、
つまり、誤った解釈をしている名言の数々が紹介されています。

例えば、
有名な太宰治の「生れて、すみません。」は他人の詩のパクリだったり
「はたらけどはたらけど…」の石川啄木は超遊び人だったり
「板垣死すとも…」の板垣退助は事件後も長く生きていたり。

ページをめくるたびに頭の中で
「えー!?そうだったの?」が繰り返されました。

私が一番驚いたのは、「三本の矢」の真相。
元就が死の間際、3人の息子たちに言い残したと言われていますが、
なんと毛利元就が亡くなる前に長男はすでに亡くなっていたのだとか。

この三本の矢に関しては、更に驚く真相が他にもまだまだあり、
いちばん衝撃を受けました。

気になる方は是非この本を読んでみて下さい。

***

もう1冊は、『ニッポン駄菓子工場(雷鳥社)』です。

先日、紀伊國屋書店富山店に行ったときに
店長さんから「最近、とても面白い本があるんです」と教えてい頂いた本です。

たしかに面白かった!
読みながらワクワクが止まりませんでした。

この本は、駄菓子の生産工場のほか、駄菓子図鑑が収録された
ニッポンの文化である駄菓子の魅力が詰まった一冊です。
オールカラーで、ほとんどが駄菓子の写真です。

ページをめくるたびに「なつかしー!」と声を出さずにはいられませんでした。
また、生産工場の紹介では、各社、こどもたちのことを考え、
原料や作り方にもこだわっていることがわかりました。

例えば、「都こんぶ」の昆布は北海道の一級品が使われており、
味付けの手間を惜しまず、一箱の都こんぶを作るのに
一週間もかけているのですって!

「タマゴボーロ」は、1970年の発売当時から
動物の絵柄のパッケージや味は
発売当時からほとんど変わっていないそうです。
また、熟練職人の技術があの素朴な味を生み出しているのだとか。

他にも、商品がうまれたきっかけなども紹介されており、
様々な角度から「駄菓子」の魅力を知ることができました。

そして、こどもの頃によく買ってた駄菓子を食べてみたくなりました。

ちなみに私がよく好んでいたのは、
さくらんぼ餅、アポロ、麩菓子、ヤングドーナツ、さくら大根、
ハートチップル、プチミンツ、いちごミルクキャンディーなど
挙げたらきりがありません。

ああ、今夜駄菓子を買いに行ってみようかしら。

GW中は、久しぶりに駄菓子を持っておでかけになってみるのも楽しいかも。

yukikotajima 11:58 am