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チア男子!!

2015年10月30日

最近、朝井リョウさんの小説『チア男子!!』を読みました。

詳しくは、明日のネッツカフェでご紹介します。

朝井リョウさんといえば、1989年生まれの26歳。
2009年のデビュー作『桐島、部活やめるってよ』は映画化され、
2013年には『何者』で戦後最年少で直木賞を受賞されるなど、
今話題の若手作家です。

そんな彼の描く『チア男子!!』は、
タイトル通り、大学の男子チアリーディングの物語です。

男子のシンクロを描いた作品に『ウォーターボーイズ』がありますが、
『チア男子!!』は、そのチアバージョンに近いかな。

大学1年生の男子が突然、大学チア初の男子チームを結成し、
個性的なメンバーが次々に集まってきます。
それもチアの素人ばかりが。

とりあえずビデオを見ながら練習を重ね、
最初の目標を「学園祭に出ること」に設定します。

悩んだり落ち込んだり衝突したりしながら
初舞台目指して練習を重ねていきます。

チアリーディングの知識が無くても問題ありません。
だってチア男子たちですらチアのことを全然わかっていませんでしたから。

また、この本は、文庫で500ページ近くある長編なのですが、
読みやすいだけでなく、勢いがあるので、
本の厚さに反して難なく読めてしまいます。

私、ベタなスポーツ青春小説が大好きなのですが、
この本もまさにそんなタイプの本でした。

物語は、登場人物たちの若さゆえのくだらないやりとりが多く、
みんなほんとにアホだなあと感じることばかりなのですが(笑)、
実は人知れず悩みを抱えていて、
チアをすることで自分自身と向き合い成長していくさまが描かれています。

登場人物一人一人を丁寧に描いているので、全員が愛おしく感じられ、
読者である私自身もメンバーの一人であるような気がしてきます。
気分は、大学生の男子です!(笑)

さらにこの本は、本を読みながらチアをしている
様子が見えてきます。
是非あなたも彼らのチアをご覧になってみてください!!

それにしても、青春っていいわ〜。
私も大学生に戻りたい!

yukikotajima 4:05 pm

日替わりオフィス

2015年10月28日

昨日から読書週間がはじまりました。

毎年発表される読書週間の標語は「いつだって、読書日和」。

どんな日も本を開けば読書日和になるのですね。
私、この読書週間の標語が好きです。
本好きの皆さんの愛を感じるから。

ちなみに、過去の標語には、

「しおりいらずの一気読み」

「 本を旅する 本と旅する」

「気がつけば、もう降りる駅。」

などがあります。

私は特に「気が付けば〜」の標語が大好きです。
この感覚、何度も味わっているから。

読書好きの皆さんにとっては、
今年の標語通り、いつだって、読書日和だと思いますが、
普段まったく本を読まない方にとってみればそんなに気軽なものではなく、
それこそ、よし今日本屋さんに行く!と決意しなければ
始められないものかもしれません。

とりあえず、話題作でも読んでみるか、
と長編なんて手に取ってしまったら、おしまいです。

きっと本のページをめくった瞬間、
「あとで読もう」と思って、その後、その本のページが開かれることは無いと思います。

そんな本が苦手な方にもおすすめなのが短編集です。

短いお話なら、とりあえず1話読んだだけで達成感があると思いますし、
お忙しい方でもちょっとしたスキマ時間に読めます。

スマホを出して、ツイッターやフェイスブックを眺めている時間を
そのまま本にシフトすればいいだけです。

どんなに忙しくても5分くらいの時間は作れるでしょ?

前置きがかなり長くなりましたが、今日ご紹介する本は、

田丸雅智(たまる・まさとも)さんの『日替わりオフィス(幻冬舎)』です。

田丸さんは、1987年生まれの今年28歳のショートショート作家です。
そして、東京大学工学部、同大学院工学系研究科卒という、
若い理系男子です。

最新作の『日替わりオフィス』は、
様々なメディアで注目されているので、
すでにお読みの方もいらっしゃるかもしれませんね。

そんな方は是非grace宛に感想をお寄せください!

***

『日替わりオフィス』は、1話5分で読めるショートショートが18編収録された小説で、
「働くこと」がテーマとなっています。

1話たったの5分です。
ゆっくり読んでも10分かかりません。

短いからと言って読んだ瞬間から忘れてしまうようなものではありません。
どの作品もインパクトありまくりです。
まったく予測のできない不思議な世界のお話です。

いくつかどんなお話があるのかご紹介しましょう。

・職場で嫌われるように訓練された人材を派遣するお話

・他人のアイデアを売買する人のお話

・恋愛気分にひたれるという電子レンジならぬ「恋子レンジ」を購入した女子のお話

などです。

この「恋子レンジ」にに入ると、瞬時に恋の世界へといざなわれるのだそうです。
レンジに入った女子には、いったいどんな変化が生じたのでしょうか。

気になる方は、是非本を読んでみて下さい。

本当は、もっともっとご紹介したいのですが、
1話5分の短いお話なので、喋りすぎると面白くないので、
あえて控えめにしています。

お仕事が多忙な方こそ、息抜きに読んでみて下さい。
お仕事を描く小説は、時々プレッシャーになったり、
逆にストレスを感じたりしてしまうこともありますが、
このショートショートは、現実的な香りを漂わせながらも
どこかふわふわした物語ですので、ストレスなく読めると思います。
なんといっても1話5分ですからね。
その上、一瞬で現実逃避できます。
本を読みながら、あれ今夢見てたのかなというような感じです。
ちょっと寝た後ってすっきりするものですが、まさにそんな読後感です。

あなたもそんなお昼寝気分で読書、してみませんか?

yukikotajima 12:14 pm

ライブ!ライブ!ライブ!

2015年10月27日

最近、ライブづいております。

今日は感想をまとめてアップします!

***

 10月22日(木)宝塚歌劇団宙組富山公演@富山オーバードホール

宝塚を見た後は必ず姿勢が良くなります。
男役の皆さんの立ち姿の美しさに見惚れ、そして真似したくなるのです。
と同時にもっと体を引き締めなければとも思いますが。(笑)

今回の公演は、サスペンス・コメディということで、
笑いが満載の楽しい舞台でした。

かっこいいのだけれど、笑えるって、もう完璧です。
笑ってうっとりして、本当に楽しいひとときでした。

そうそう、今回、ヅカファン(宝塚ファン)の先輩がチケットを取ってくださったのですが、
とてもいいお席で、なんとトップスターの朝夏まなとさんと握手できたのです!

歌いながら客席までいらっしゃった時に、
思わず両手を伸ばしたらギュッと握ってくださり、
一緒に見ていた先輩たちとキャーキャー大騒ぎ。
朝夏さんからは上品ないい香りがしました。(笑)

ちなみに、来週は日帰りで宝塚大劇場に行ってきます。
次は花組公演を見てきます!

ああ、楽しみ〜。

***

 10月24日(土)田島貴男ひとりソウルショウ@富山SoulPower

2週間前、オリジナルラブとしてビートラムに登場した田島さんが、
またまた富山でライブをされるということで行ってまいりました。

前回はバンドでしたが、今回はひとりソウルショウ!
前回以上に田島さんのオリジナルワールドが繰り広げられていました。
それも富山仕様の。富山だからこその歌詞、笑い、空気感。
田島さんのライブは、きっと毎回その会場ならではの世界を生み出しているのだと思います。
CDを聴いただけでは決して味わえない世界です。

そんな田島さんの生み出す世界の中で、私はたくさん笑いました!
お話が面白くて笑って、音楽を聴いて笑顔になって。
色々な意味で笑いに満ちたライブでした。

変な表現ですが、声だけでなく、田島貴男さん自身が「音楽」だなと思いました。
田島さんを通して生み出される表現のすべてが気持ちのいい音楽だなあと。

また、いい曲と出合えた時は、無条件に歌詞が心にすうっと入ってくるものですが、
ニューアルバム「ラヴァアマン」の中の「希望のバネ」は、まさにそんな曲でした。
この曲、是非皆さんに聴いて頂きたいので、今度graceでお届けしますね!

***

 10月25日(日)THE BAWDIESライブ@金沢エイトホール

彼らのライブは過去にも何度か見ているのですが、
一度見たからいいやではなく、見れば見るほど次も見たくなります。
というか、ライブが終わった瞬間、さっそくまた見たくなる中毒性があります。

特にライブの始まりをまた味わいたい!
彼らがステージに登場して音を鳴らした瞬間のあの会場の一体感を。

音が鳴り、会場のお客さんたちのこぶしが突き上げられ、
ステージに照明に照らされたメンバーのシルエットが見えたとき、
まるでろうそくに炎がともったように、私の心にも点火。
感動で泣きそうになりました。

この感覚こそライブでしか味わえないものです!

演奏も音もMCも最初から最後まで最高でした。

ボーカルのROY君のMCが、ややエロ路線ながらも心に響く響く!(笑)

繰り返される「心をからっぽにしてよ」、「心を裸にして」の言葉にあおられ、
私の心もすっかり裸に。(笑)

すっぽんぽんのピュアな心でライブを見たもんだから大変です!
アラフォー姉さんの私もまるで10代のガールの気分でした。(笑)

いやもうほんっとよかったよ。

***

という感じで、最近は刺激受けまくりの日々でございます。

やはりライブはいいね!

yukikotajima 1:17 pm

犯人に告ぐ 2

2015年10月21日

今日のgrace内コーナー、キノコレでご紹介する本は、

雫井脩介(しずくい・しゅうすけ)さんの新作

『犯人に告ぐ2 闇の蜃気楼』

です。

2ということで、続編です。

『犯人に告ぐ』は、豊川悦司さんの主演で映画化もされた話題作です。

続編は、神奈川県警が劇場型捜査を展開した事件から半年後の出来事が描かれています。
もちろん、巻島史彦警視もまたまた登場します。

詳しくは、紀伊國屋書店富山店の奥野さんの推薦文をお読みください♪

 推薦文は コチラ

私も前作から読んでみました。

2だけ読んでも楽しめますが、
前作からお読みになった方がより深く楽しめると思います。

ちなみに前作は文庫化されています。

前作は、巻島警視がテレビに出て、犯人に直接メッセージを伝えるというスタイルでしたが、
今回は、振り込め詐欺のお話です。

振り込め詐欺グループたちがどのように詐欺を犯していくのかがわかります。

最初は犯人側の物語から始まるので、彼らに情がわいてしまい、
警察に捕まらないでー!と、すっかり犯人側の目線になっている自分がいて、
そんな自分にびっくり。
ダメダメダメ!とあわてて冷静な自分を取り戻したほどでした。
あやうく私までだまされるところでした。

そして、この本の何が面白いって、犯人と巻島の攻防戦が、
どちらもギリギリのところをせめていて、とても刺激的なのです。

時間が経つのを忘れて読書に没頭してしまいました。

そして、今後もシリーズ化していきそうな予感にもわくわくさせられました。

ちなみに、私は今回の2の作品のほうが前作より面白かったです!

秋の夜長、どっぷりミステリに没頭したい方は、
ぜひ『犯人に告ぐ』シリーズをお読みになってみてください。

ただし、寝不足注意で!(笑)

yukikotajima 12:14 pm

ネッツカフェオータム

2015年10月18日

おはようございます。

昨日のラジオの公開生放送にお越しくださった皆さま

ありがとうございました!

昨日の公開生放送の模様を

コチラ

にアップしましたのでご覧ください♪

yukikotajima 10:16 am

17日(土)は公開生放送〜♪

2015年10月15日

明後日土曜日は、久しぶりにラジオの公開生放送です〜。

17日(土)の11時〜55分間

特別番組『 ネッツ富山プレゼンツ・ネッツカフェオータム』

を富山市上野にあるネッツ富山・富山南店からお届けします!

「ネッツカフェ」ということで、
この日は、お越しいただいた皆様に
スイーツ&お飲物が振る舞われます。

カフェ気分を味わいながらラジオの公開生放送を楽しんでくださいね!

 ネッツカフェオータムの詳細は コチラ

ネッツ富山・富山南店で待ってまーす♪

yukikotajima 7:43 pm

我が家のヒミツ

2015年10月14日

今日ご紹介するのは、早く読みたい!と発売が待ち遠しかった

奥田英朗さんの最新作『我が家のヒミツ』です。

本屋さんで購入後まっすぐ帰宅し、すぐに本のページを開きました。

今回もとてもいい作品でした!!!

笑って、泣いて、鼻をかんでの繰り返しで、
読み終えたとき、心はじんわりあたたかく、優しさで満たされていました。
プラス、ティッシュがあふれていました。(笑)

***

それでは、簡単にどんな作品がご紹介しますね。

『我が家のヒミツ』は、奥田英朗さんの「平成の家族小説シリーズ」の
『家日和』、『我が家の問題』に続く第3弾です。

これまでの作品は、いずれも以前ラジオ&ブログでご紹介しています。

『家日和』の感想は コチラ

『我が家の問題』の感想は コチラ

今回も短編集となっていますので、
過去の作品を読んでいなくてももちろん楽しめます。

***

今回の『我が家のヒミツ』には、6作品がおさめられています。

たとえば・・・

・どうやら自分たち夫婦には子供が出来そうにないと感じ始めた夫婦の話

・実の父に初めて会いに行く女子高生の話

・母の急逝を機に実家暮らしを再開した息子の話

・妻が市議会議員選挙に立候補すると言い出した夫の話

などです。

女子高生が実の父に初めて会いに行くお話は、
12歳になった時に、父親だと思っていた人とは別に
実の父親がいることを知り、
16歳になったのを機に会いに行くというものなのですが、
実の父に会ったことで、彼女の気持ちがいろんな意味で動き出します。
彼女の心はどう変化したのか?

***

奥さまが突然、選挙に出る!と言い出すお話は、
これまでのシリーズに毎回登場する小説家の男性の物語です。
今回も奥さまに振り回されてしまいます。
読者である私も、夫目線で読みながら、
なんとやっかいなことに巻き込まれたことか、
と思ってしまうのだけれど、気付いた時には、涙。
この作品が短編集の最終話なのですが、完璧な読後感を与えてくれます。

***

ああ、今回も読んでよかった、と心から思えました。
優しさと笑いに満ちた、とてもあたたかな短編集でした。

最近、優しさに触れてないという方は、
是非『我が家のヒミツ』を読んでみて下さい。

2,000円弱で心が満たされるだなんてお安くないですか?

平日夜にヤケ酒飲みながら愚痴を言う時間とお金を
たまには、読書にまわしてみませんか?

家族の前で読むのが恥ずかしければ、
夜遅くまであいているカフェなどで
コーヒー飲みながら読んでみては?

帰宅後は、きっといつもよりちょっとだけ
家族に優しくなれると思います。

そして、この本を読んでよかった!
と思われた方は、是非このシリーズの他の本も読んでみて下さい。

『家日和』、『我が家の問題』は、
いずれも文庫化されていますので、よりお求めやすくなっています。

***

私もこの秋は、奥田さんの過去の作品をもう一度読んでみようかな、久しぶりに。

笑いと優しさとゆるさのバランスが最高の奥田ワールドは、秋の夜長にぴったりです。

yukikotajima 12:48 pm