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途中下車

2014年9月24日

今日のキノコレ(grace内13時45頃オンエアー)
で紀伊國屋書店富山店の橋本さんからご紹介頂くのは、

富山出身、北村森(きたむら・もり)さんの

『途中下車(河出書房新社)』

です。

本の詳細は、橋本さんが詳しく書いていらっしゃいますので、

コチラ

をお読みください。

***

私は以前、北村さんの講演を聞いたことがあるのですが、
それはそれは面白かったです。

私が日ごろ感じていることと重なるところもあり、
共感しながらお話を聞きました。

さらに、私の共感したその先までお話をして下さるので、
そうか、そうすればいいのか!と本当に勉強になった講演会でした。

また、この本にも共感&学びポイントがたくさんありました。

たとえば、北村さんがご病気をきっかけに会社を辞め、
その後、フリーランスとして仕事をしていく中で感じることが、
同じくフリーの身の私には、身に染みてわかりましたし、
日本各地の素敵な宿について知ることもできました。

最近、私は旅に出たくて仕方ないのですが(笑)、
この本に登場するお宿がどこも魅力的で、
私も北村さんの後を追うように泊まりたくなりました。

さすが、全世界のお宿を取材してきた北村さんです。
お宿の描写が素晴らしくて、すべての宿に行きたくなります。

また、この本を読むことで、
家族との関係性についても考えさせられると思います。

仕事、仕事で家族との関係が希薄になりかけている、
という方は、一度、立ち止まってこの本を読んでみては?

「今この本に出合ってよかった」

ときっと思えるはずです。

yukikotajima 11:07 am

マスカレード・ホテル

2014年9月17日

今日のキノコレは、
紀伊國屋書店富山店の白山さんから

『マスカレード・ホテル/東野圭吾(集英社文庫)』  

をご紹介いただきます。

まずは、白山さんの紹介文をお読みください。

⇒ 紹介文は コチラ

こちらの単行本は、2011年9月に発売されていますので、
以前お読みになった方もいらっしゃるのでは?

東野さんは人気の作家さんですからね。

『マスカレード・ホテル』は、ホテルが舞台の物語です。

犯人をつかまえるために、
若き刑事は、ホテルマンに化けて潜入捜査をします。
彼を教育するのは、優秀な女性フロントクラーク。

ホテルには、次々に怪しげな客たちが訪れます。

果たして犯人は誰なのか?

という物語です。

ミステリとしても楽しめますが、
私が何より面白かったのは、ホテルの裏側です。

一流ホテルのホテルマンたちは、
どのように接客をしているのかがわかり、勉強になりました。

特に心打たれたのはこの一文です。

『お客様を快適な気分にさせることが第一。
 逆にそれさえ果たされれば、必ずしも言いなりになる必要はない』

わがままなお客様もいらっしゃいます。
そんな時に、どんなに正論を伝えたところで意味はありません。

だからといってお客様の理不尽なわがままにこたえる必要もありません。

大切なのは、快適な気分にさせることです。

これは、ホテルマンだけでなく、仕事をしていく上でとても大切なことだなと思いました。

理不尽な人とのやりとりは、本当に難しいですものね。

ちょうど私は本を読む直前に、
仕事のことで嫌なことがあっただけに、
一流ホテルマンたちの仕事ぶりがより印象に残りました。

無理難題も乗り越えていくその忍耐力と豊かな発想力。

大変勉強になりました。

仕事で理不尽な方と接することが多いという方がいらっしゃれば、
是非この本を読んでみてください。

きっと何かしらのヒントが得られると思います。

また、この本はビジネス本ではありません。
もれなく面白いミステリもついてきますので、得した気分も味わえます。(笑)

さらに、今回、『マスカレード・ホテル』が文庫化されたのに合わせ、
『マスカレード』シリーズの第2弾『マスカレード・イブ』も発売されました。

こちらは、『マスカレード・ホテル』の主役のお二人が、
コンビを組むより前の、それぞれの物語なんだとか。

文庫なのでお求めやすいですし、
合わせて読んでみてはいかがでしょう?

・・・

東野作品は次々に映像化されていますので、
きっとこのマスカレードシリーズもいれず映像化されるんだろうなあ。

ちなみに、この本の 特設サイト がすでに映画のサイトのようです。(笑)

気になる方は是非チェックしてみてください。

yukikotajima 12:04 pm

悟浄出立

2014年9月10日

今日ご紹介する本は、
発表される作品が次々に映像化される
万城目学(まきめ・まなぶ)さんの新作です。

万城目さんというお名前をご存知ない方でも
作品のタイトルは聞いたことがあるのでは?

『鴨川ホルモー』

『プリンセス・トヨトミ』

などは、映画化されましたので、ご覧になったという方もいらっしゃるのでは?

他には無い独特な世界観をお持ちの作家さんです。

ありえない設定なのだけど、
でも、ワクワク感が半端ないのです。

どんな設定よ?と最初は突っ込みつつも、
読んでいるうちに引き込まれていきます。

そんな万城目さんの新作は、独特な設定なのではなく、
独特な視点で描かれた作品です。

今回ご紹介するのは、

『悟浄出立(ごじょうしゅったつ)/新潮社』

という本です。

漢字が4文字並んでいて、しかもよくわからない言葉だし、
いったいなんの本よ?
なんか難しそう…と手に取った瞬間、棚に戻してしまいそうですが、
いやいや、戻さないで〜。
面白いから!

悟浄とは、西遊記の沙悟浄のことです。
西遊記一行の中で、もしかしたら一番影が薄いかも!?

どちらかというと、主役というより脇役です。

そう!今回は、常に脇役として描かれる人たちに焦点をあてています。

しかも、中国の古典に現れる脇役たちです。

西遊記の沙悟浄のほか、
三国志の趙雲(ちょううん)、
項羽と劉邦の項羽に愛された虞美人(ぐびじん)、
司馬遷の娘などが登場します。

私は、三国志も項羽と劉邦も司馬遷ももちろん聞いたことはあるものの、
中身までは詳しくないため、どの作品も新鮮な物語として読みました。

ただ、読んだ後、それぞれのベースとなる元々のお話に興味がわき、
今は、三国志、項羽と劉邦の作品が気になって仕方ありません。

小説で読もうか、それともまずは映画を観ようか。

いずれにしても、万城目さんのせいで
物語にちょっと足を突っ込んでしまったため、
本来の主役たちの物語にまで手を出す羽目になってしまいました。(笑)

まあ、素直に言えば、
世界を広げてくださってありがとう!!ということなのですが…。(笑)

三国志や項羽と劉邦といった中国の古典がお好きな方は是非読んでみてください!
きっとニヤニヤが止まらないと思います。

もちろん、私のように聞いたことはあるけれど、
深くは知らないという方でも楽しめます。

この本には、5人の脇役たちが登場するのですが、
私は、四面楚歌という言葉がうまれることになった場面が描かれた、
項羽と愚美人のお話が好きです。

愚美人の女性としてのプライドに涙。

秋の夜長に、1話ずつ、中国の古典の脇役たちの生き方をのぞいてみては?

脇役たちの物語ということで、
自分自身と重ねてしまう方もいるかも!?

私は秋のはじめに素敵な世界に遊びに行けました。

そして、このままこの秋は、しばらく中国古典の世界を旅してみようと思います。
ああ、寝不足の日々となりそうだわ。(笑)

yukikotajima 12:31 pm

女という生きもの

2014年9月3日

今日ご紹介する本は、

『女という生きもの』

という益田ミリさんの新作です。

益田ミリさんは、
『すーちゃん』という四コマ漫画が映画化もされた人気イラストレーターで、
特に未婚女性たちから人気の高い方です。

私もファンのひとりです。

特に好きなのは、ananで連載されている漫画『僕の姉ちゃん』。

以前、ブログ&ラジオで紹介したのですが、覚えているかな?

『僕の姉ちゃん』の私の感想は コチラ

社会人1年生の弟と三十過ぎの姉の話なのですが、
私にも9歳年下の弟がいるため、
この漫画を読んだとき、あまりにもリアルで他人事とは思えませんでした。

私、弟にこんなこと言うなあとか、
うわ、この上から目線、私そのものだ・・とか。(笑)

とにかく笑えた1冊でした。

***

そしてそして。

今回のタイトルは、「女という生きもの」。

タイトルを見ただけで、そそられてしまいました。

そしてページをめくってみたところ、早速、共感。

今回は、エッセイと漫画でつづられており、
思う存分、益田ミリワールドを堪能できます。

いくつか、どんなことが書かれているのか挙げてみましょう。

*平均寿命の男女差は7歳ならば、
7歳下の男性はある意味同級生なのでは?

*「かわいいおばあさん」はいいけど「かわいいおばさん」と言われるのは嫌だ。

*今まで生きてきた中で一番美人でいたかったのはいつ?

*オレオレ詐欺があるのに、アタシアタシ詐欺が無い理由は?

などなど、女性なら気になる話題が満載です。

でも、男性にはこのわがまますぎる女心はわからないんだろうなあ。(笑)

そもそも、今挙げたエピソードについても、
ふーん。で?で終わってしまいそうな気がするわ…。

この本を読むと、女性は自分に都合よく生きていて、
本当にわがままだなあと思うのだけれど、
でも、ちょっとしたことに喜んだり落ち込んだりする姿は、
かわいいなとも思えました。

たとえば、40歳を過ぎた著者が屋台のけんちん汁を食べたとき、
「これ、うまい」と言ったら、
お店のご主人から「女の子がそんな言葉を使うな」と叱られたそうなのですが、
実はこのとき、「女の子」と言われたことが嬉しかったのだとか。(笑)

でもこれ、妙齢の女性なら気持ちがわかると思うのですよね。

もしここで、「おばさん、言葉きたないな」なんて言われていたら、
「は〜〜〜?うまいと思った気持ちを返せ—」とカチンときてしまいそうです。

屋台のご主人、ナイス!

『女という生きもの』は、そんな女心が綴られた1冊です。

わかるわかると笑いつつも、
時々、せつなくて泣けてきます。

なぜなら、自分の正直な気持ちに気付いてしまうから。

最近、色々我慢続きの女性の皆様、
たまには素直な自分と出会ってみませんか?

yukikotajima 11:42 am

補助輪卒業教室

8月最後の土日は、富山競輪場で補助輪卒業教室が行われました。

補助輪の卒業をしたいお子さんたちが対象の教室で、
自転車の乗り方を教えて下さったのは、
なんと、現役の競輪選手の皆さんでした。

今回は、FMとやまで募集したのですが、
土日の午前、午後のすべての回があっという間にうまってしまいました。

大人気〜!!

選手の皆さんは、中腰になりながら、
子供目線で指導をしていました。

よくできたときは、笑顔で思いきり褒めていました♪

やはり、褒めてのばすのがいいそうですよ。

でも、もし自転車が倒れてしまった時は、
自分で自転車を持ち上げるように指導していました。

私も何度か手伝おうとしたのですが、
自分でやらないとうまくならないのだとか。

親御さんたちも手を出したくなるのを我慢しつつ、
先生方にゆだねていました。

そして、補助輪無しで乗れるようになると、
ずっとそばで見守っていた親御さんたちから、
拍手とともに「すご〜い!乗れたね〜!!」と喜びの声。

私も親御さんたちと一緒になって喜んでしまいました。

中には、転んで泣いてしまったお子さんもいましたが、
「また乗りたい」と立ち上がって練習をしていて、
そんな姿を見ながら、私の方が泣きそうでした。

土日の午前、午後の合わせて4回行ったのですが、
すべての回で指導をしてくださった先生もいらっしゃいました。

きっと中腰続きで大変だったと思うのですが、
疲れたーなどとは言わずに、
「もう少しで乗れた子もいたのにな。乗せてあげたかったなあ」
と悔しそうに話していらっしゃっていて、
ますます競輪選手の好感度アップ!

みなさん、本当に素敵な方たちです。

レースのときは、ちょっとこわいけれど(笑)、
でも、普段は笑顔の優しいお兄さんたちでした。

補助輪卒業教室のあとは、
生の自転車のレース、競輪を見ながらの予想ゲームを行いました。

自転車の先生のあと、競輪の先生もしてくださったお二人の選手です。

岩本選手。

こちらは、表(おもて)選手。

その他、お手伝いをして下さった競輪選手の皆さん、ありがとうございました。

選手の皆さんです♪

もうちょっとで乗れるようになりそうな方や、
素敵な競輪選手の皆さんにもう一度教えていただきたいという方、
また、今回、申し込んだけれども外れてしまったという方は、
富山競輪場ドリームスタジアムとやま内の

「富山サイクルスポーツクラブ」

でも、補助輪卒業教室を行っていますので、是非、参加してみてください。

 詳細は コチラ

***

最終日の日曜日の夕方には、
富山記念競輪決勝レースが行われ、私も見てきました。

かなり豪華なメンバーによるレースで、
お客さんも大勢集まっていらっしゃいました。

そんな中で優勝されたのは、
去年のグランプリで優勝をした金子選手でした。

おめでとうございます〜!!

トップクラスの選手のレースは、
見ていて本当に面白かったです。

体を使った男たちの真剣勝負は、かっこいいなあと、改めて実感しました。

9月の終わりには、今回、補助輪卒業教室でお世話になった何名かの選手が、
富山競輪場で行われるレースに出場するそうですので、
是非、みんなで応援に行きましょう!!

 富山競輪場ドリームスタジアムとやまの公式サイト は コチラ

yukikotajima 10:24 am