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読書で青春カムバック。35・36

2009年7月6日

今日の『キノコレ』でご紹介する本2冊です。
私からの感想も軽く載せますね〜。

紀伊國屋書店富山店の朝加さんの感想はgraceのHPを!
また、放送終了後、ポッドキャストでもお聞きいただけます。

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★『図書館の神様』 瀬尾まいこ

バレー部の顧問になりたかった主人公の女性教師は、
まったく興味のなかった文芸部の顧問になってしまいます。
部員は1人。垣内君。
この垣内君は、本を読むのが本当に好きで、
本を読んだり研究したりしているときはとてもキラキラしているのです。
そして、非常にいい子です。
先生はまったくやる気無いのに、
先生に対して怒ったり飽きれたりもせず、
「こんなのどうですか?」と前向きに提案してくる。
なんとも素敵キャラです。
そして、草食系かと思いきやサッカーも上手い。
モテ要素ありまくりです。
でも、1人で文芸部にいるのです。
私が同じ高校に通っていたらたぶん好きになります。
いや、もうすでに好きですね。(笑)
さらっと読めて、本を読んだというよりもマンガを読んだような感じでした。
私の中で垣内君は、もちろん超イケメンに描かれていました。(笑)

そうそう、先生の弟もナイスキャラです。

あぁ。サイダー飲みたい。

しっかりやらなきゃ。私、もっと頑張らなきゃ。
と思っている女性に読んでもらいたいかな〜。
まぁ、いっか〜。といい意味でテキトーになれて、楽になると思います。

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★『学問』 山田詠美 

いきなりある人の死亡記事からはじまり、ドキリ。
もしやドロドロ重い話なのか?
と思ったら、主人公は4人の小学生(男子2人と女子2人)。
特に事件性などはなく、彼らが高校生になるまでの出来事が描かれています。

山田詠美さんの作品は、それこそ私が学生のころによく読んでいましたので、
色々な意味で懐かしさのある作品でした。

小学生から高校生までの間は、心と体の変化が著しい時期。
その変化が主人公の「フトミ」を通して丁寧に描かれています。
今までは何でも話あっていた友達が、大人になるにつれ、すべてを話さなくなり、
男女間の友情にも少しずつ変化が生じ…。

大人になると1年があっという間で、
3年前なんてついこの間のことのように思えますが、
子供のころは、1年がとても長く、3年前はかなり昔のことで、
それこそ学年が1年あがるだけで、
自分はとても大人になったような気がしていたように思います。

ゆっくり流れる。でも本人たちにとってはめまぐるしく過ぎていく子供時間の流れ。
その流れに身を任せ、ゆらゆら過去の旅をしているような1冊でした。

yukikotajima 11:48 am