ブログトップページはコチラ

ノーサイド・ゲーム

2019年7月3日

2019年後半がスタートしました。
後半の大きな出来事の一つに、9月20日に開幕する
「ラグビーワールドカップ2019日本大会」があります。

ラグビーファンにとっては、すでに待ち遠しくてたまらないと思いますが、
その一方で、興味はあるけれどラグビーの試合をしっかり見たことはないし
ルールもよくわからない…という方もいらっしゃると思います。

私もそんな一人です。

せっかくなら楽しみたい!でも、なかなかきっかけが無いという方は、
まずはこの小説を読むことから始めてみてはいかがでしょう?

読んだ後は、きっとラグビーが好きになっているはずです。

『ノーサイド・ゲーム/池井戸潤(ダイヤモンド社)』

 

詳しくは、今日13時45分頃〜のキノコレ(grace内コーナー)
で紀伊國屋書店富山店の奥野さんからご紹介いただきます。

◎奥野さんの紹介文は コチラ

***

私もこの本を読みましたので、軽く感想を。

今回もザ・池井戸作品で大変面白かったです!
裏切りがあったり、意地悪な人が出てきたりしつつも
主人公は決してあきらめず、不屈の精神で戦っていきます。

今回は、企業のラグビー部が舞台です。
主人公の男性は、経営戦略室で活躍していたエリートでしたが、
上司と対立したことがきっかけで左遷され、
会社のラグビー部のゼネラルマネージャーをすることになります。

このラグビー部は、成績もぱっとせず、
その上、ずっと巨額の赤字が続いていることから
社内にはラグビー部に対して否定的な人たちもいます。

主人公もこれまではラグビー部に対して興味はありませんでした。
でも、仕事はできる人です。
そもそもラグビーの知識やスキルは無くてもマネジメントのプロですからね。
自らできることで、チーム再建に挑んでいきます。

この、主人公がラグビーの素人というところがよかったです!

素人目線で物語が進んでいくため、
読者も主人公とともにラグビーを学ぶことができるのです。

チームが変化していく様は本当に面白く、
気付けば私もこのラグビーチームのファンになっていました。

チーム再建のために必要なことは色々ありますが、
その中の一つ、「ファンの獲得」には納得!
また、バスケのBリーグが成功事例として出てくるのも興味深かったです。
バスケもファンが増えたことで、どんどん盛り上がっていきましたからね。

バスケ好きの方は、かなり褒められていますので、気持ちよく読めると思います。(笑)

また、どの業界にも言えることですが、
長くその業界に関わっている人の意見がすべて正しいかと言ったら、
決してそうでは無いのですよね。

変化に対しての反論として
「昔からずっとこうだから変える必要はない」と言い出したら、もうやばいのかも。

あなたは言っていませんか?

もし私がそんなことを言い出したら、頭が固くなっている、と受け入れることにします。。。
「変わる」とはどういうことかについても勉強になりました。

お仕事小説としてもスポーツ小説としてもエンタメ小説としても面白い一冊でした。

そして、小説を読み終えたあとは、面白かった!では終わらず、
ネットでラグビーのルールや選手、ワールドカップなどについて検索してしまいました。
ええ、すっかりにわかラグビーファンです。
ちゃっかりイケメン選手探しもしちゃいましたし。(笑)

なお、この作品は、今度の日曜日7日から大泉洋さん主演でドラマ化されます。
このドラマもヒットしそうですね。ドラマも楽しみ〜!

yukikotajima 11:26 am