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『熟睡者』

2023年11月8日

今日はクイズから始めます。

集中力、記憶力、アイデア力が大幅にアップし、
脳がスッキリし、ストレスにも強くなり、
体重も減って、がん、糖尿病予防にもなるものといったら何でしょう?

そんなのあるわけない!と思いますよね。
あるいは、あったとしても、実践するのが難しかったり、
お金がかかったりしそうだなと思った方もいるかもしれません。

でも、お金も手間もかかりません。
誰でも毎日できること、というか、すでにしていることです。
しかも無料です。

正解は…

「睡眠」です。

寝るのは誰もが毎日していることだと思いますが、
大事なのは、睡眠の「質」だそうです。

あなたは、毎晩ぐっすり眠れているでしょうか。

中には、なかなか寝付けなかったり、
たくさん寝ているのにスッキリしなかったり、
夜中に何度も目が覚めてしまったりして、
ぐっすりできていない方もいるのでは。

そんな方は、ぜひこの本を読んでみてください。

『熟睡者(じゅくすいしゃ)』
クリスティアン・ベネディクト、ミンナ・トゥーンベリエル
鈴木ファストアーベント理恵(訳)
サンマーク出版

睡眠研究者による最新の睡眠に関するスウェーデンの本で、
今、世界的に話題になっているそうです。

先日、フルマラソンを終えた身としては、
一刻も早く体の疲労を回復させたいと思っていたところに
目に飛び込んできたのが、この本でした。

富山マラソンと言えば、今年も応援していただきありがとうございました。
暑くて暑くて最後はバテバテでしたが、
皆さんの声援のおかげで最後まで走り切ることができました。
目標の5時間切りはできませんでしたが、5h時間12分で完走できました。
本当にありがとうございました。

さて、この本の帯を見ると「脳から足先まで完全爽快!」とありまして、
まさに足先まで爽快気分を味わいたい!と思い、読んでみました。

いやあ、大変勉強になりました。

睡眠は、肉体の疲労が回復するだけではなかったのですね。
質のいい睡眠にはたくさんのメリットがありました。

ちなみに、この本は、2020年に刊行された
『Sleep,Sleep,Sleep』を加筆・再編集したものだそうで、
今回、新たに著者のクリスティアン・ベネディクトさんの
日本の皆さんへのメッセージも追加されています。

日本人は労働時間が長く、睡眠時間が短いのが特徴なんだとか。
休息を大事にするフィンランドと比べると1時間も短いそうです。

慢性的な睡眠不足がもたらす影響は、
仕事のパフォーマンスが低下するだけでなく、
様々な病気のリスクを大きくし、
経済全体にも悪影響を与えてしまうそうです。

それくらい、睡眠は大事なんですって。

この本には、睡眠に関する最新情報のほか、
睡眠不足が私たちの体にどんな影響を与えるのかや、
ぐっすり熟睡するための実用的なヒントやテクニックなどが、
分かりやすく紹介されています。

何より具体例が満載なので、イメージしやすいのです。

歯を磨いて、ベッドにもぐりこんでから、うとうとし始め、そして夢を見て、
という流れが、とてもリアルに描かれているので、
まるで自分自身の出来事として読めます。

また、睡眠というと、「睡眠時間」ばかりが注目されがちですが、
人によって異なるそうです。

自分にとって必要な睡眠時間は簡単にチェックすることができます。
それは、目覚ましをセットせずに何日か心ゆくまで眠ってみることだそうです。
そうすることで、身体が必要とする睡眠時間がわかるそうですよ。

自分の睡眠時間がわかった後は、睡眠の質をあげていくことが大事になりますが、
この本にはその具体的なアドバイスがたくさん載っています。

例えば、これはよく聞くのでは。

「太陽の光を浴びる」できれば朝に。

太陽の光が体を目覚めさせるそうです。
でも、そんな時間はとれないという方は、窓際に座るのがいいのだとか。

つまり、睡眠は夜だけではなく
「日中をどう過ごすか」ということも大事なんですって。

他に私が印象に残ったのは「睡眠の凄い効果」です。

受験生の皆さんの中には、遅くまで勉強していて
睡眠不足という方もいるかもしれませんが、
効率的かつ迅速に学びたいなら、眠った方がいいそうですよ。

あとは、睡眠によって肉体の疲労が回復するだけでなく、メンタルも整うのだとか。

これは、私も実感しています。
以前は夜寝る前によく考え事をしていたのですが、
ここ最近は、嫌なことがあった時こそ、
運動して体を程よく疲れさせてから、ぐっすり寝るようにしています。
そうすると、朝起きた時、「まあ、いっか」という気持ちになっているのです。

実際、寝ている間にストレスが処理されることで、朝には心が安定しているのだとか。

睡眠すごい!

でも、どんなに寝たくても「眠れない」という方もいると思います。
そんな方へのアドバイスも載っています。

例えば、ホテルなどで寝つきが悪くなる場合は、
お気に入りの枕カバーを持っていくだけでも効果があるそうですよ。

こんな感じで、どれも簡単にできるものばかりです。
今日ご紹介したのは、ほんの一例ですので、
もっと詳しく知りたいという方は、ぜひ本を手に取ってみてくださいね。

そして、睡眠の質を上げて、心身共に健康に生活していきましょう!

とりあえず私は、次の休みの日に目覚ましをかけずに寝て、
自分の睡眠時間をチェックしてみようと思います。
あと、15時以降のコーヒーはやめます。
ヨリミチトソラの時間は、ノンカフェインの飲み物に変えることにします。

yukikotajima 11:36 am