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食に関する本を2冊ご紹介

2014年10月29日

今年も残りあと2ヶ月。

来年の手帳やカレンダーも登場し、
もう今年も終わりかあ。
今年はどんな一年だったかなあ。

どんな…?

やばい!

日々の業務に追われているうちに、
あっという間に今年も終わってしまう…

とがっくりきてしまった方はいませんか?

そんな皆さんは、ご飯、ちゃんと食べてますか?

とりあえず、お腹を満たすだけ、なんてことはありませんか?

今日は、食がおろそかになりがちな方に読んでいただきたい、
食べ物絡みの2冊の本をご紹介します。

きっとこれらの本を読んだ後は、
ちゃんと食事をとろう、という気持ちになると思います。

***

今日ご紹介する2冊は、いずれも以前ご紹介した本の続編です。

続編が出る、ということは、人気がある、ということです。

私ももちろんどちらも大好きです。

すでにいずれかの本を読んだよ!という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方はぜひgrace宛に感想をお寄せください♪

 graceのサイトは コチラ

***

まずご紹介するのは、

柚木麻子さんの『3時のアッコちゃん(双葉社)』。

こちらは、『ランチのアッコちゃん』の続編です。

 『ランチのアッコちゃん』の私の感想は コチラ

『ランチのアッコちゃん』では、
某大物歌手に似ているアッコさんが
失恋した後輩の三智子を救うべく、
毎日自分が食べているランチと交換していましたが、
今回は、本のタイトルにもなっている通り、
3時のおやつで状況を変えていきます。
会議がうまく進まない三智子にアッコさんは3時のティータイムを提案します。

また、この作品は短編集になっておりまして、朝食のお話も出てきます。
ブラック企業に勤めるOLに、アッコさんは毎朝強引にスムージーを飲ませます。
相手が嫌がろうがアッコさんは構いません。
でも、それはアッコさんなりの優しさなのですが。
 
アッコさんは人や状況をしっかりと見ています。
例えそれが知らない人であろうと、
困っている人がいれば、アッコさんは放っておきません。

毎日頑張ってるのに、なんでこんなにうまくいかないんだろう…
という女性の皆さん!!

ヤケ酒ヤケ食いするお金と時間をこの本にあててみてください。

やや強引なアッコさんからきっと元気をもらえるはずです!

***

そして、『3時のアッコちゃん』を読んで素直な心になった後は、
こちらを読んでみてください。

柏井壽さんの『鴨川食堂』続編、

『鴨川食堂おかわり(小学館)』を。

 『鴨川食堂』の私の感想は コチラ

食堂という名がついているとおり、こちらも食べ物がキーとなっています。

こちらは、とにかくあたたかくて涙がポロポロこぼれ落ちてきます。
私の好きなタイプの本です。

鴨川食堂は普通の食堂ではありません。
この食堂では、もう一度食べてみたい思い出の味を再現してくれるのです。

でも、決して豪勢なものではありません。
今回は「中華そば」「のり弁」「焼きめし」といったものが登場します。

そんなのどれも簡単に作れそうなのに、と思うかもしれませんが、
依頼者はもちろん自分で作ったり、他の人に作ってもらったりしています。
でも、再現できないから鴨川食堂にやってくるのです。

そして、鴨川食堂が依頼者の思い出の味にまつわるわずかなヒントをたよりに、
食を探し再現します。

ちなみにどの料理にも愛情たっぷりの隠し味があります。
一言で言えば、この本は、その隠し味を探すお話です。

その隠し味がとてもよくて、
思い出の味に出合えた時、
私までが依頼者の気分になってしまい、
毎回涙が止まらなくなります。

また、鴨川食堂は、まるで水戸黄門のごとく、ストーリーがパターン化しています。
そろそろこうなる!というのがわかります。
その毎回同じパターンというのが、この作品の魅力です。

***

『3時のアッコちゃん』も『鴨川食堂おかわり』もどちらも人を救ってくれます。
でも、魔法は使いません。

救ってくれるのは、いずれも“食”。食べ物です。

これらの本を読んだ後は、栄養たっぷりの体にいい食事をとった後のような
満たされた気持ちと体の軽さを実感できると思います。

今日は、食に関する本を2冊ご紹介しました。
いずれも続編ですので、ぜひ前作と合わせて読んでみてください。

これらの本は、きっとまた続編が出るんじゃないかしら。
というか、出て欲しいなあ。

その前にどちらも映像化されるような気がする。
エピソードがたくさんあるから、映画化というより、ドラマ化かな。
誰が演じるかなあ。

あー、これらの本を読んだ方たちと、
誰に演じてもらいたいかをわーわー言い合いたい気分。(笑)

yukikotajima 10:44 am