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お父さんにラブソング

2013年6月12日

今度の日曜日6月16日は何の日でしょう?

「えーっと、何かあったっけ?」

と思った方もいらっしゃるかもしれません。

父の日です!!

母の日に比べるとやや印象の薄い父の日ですが(笑)、
いつも家族のために頑張っているお父さんに、
この日は感謝の気持ちを伝えてみませんか?

たった一言「ありがとう」と言うだけでも、
お父さんはきっと心の中がじんわりと温かくなると思います。

でも、そんなこと、恥ずかしくて言えないよ〜。

という方は、ある本をプレゼントしてみてはいかがでしょう?

まずはあなたが読んでみて、
その後お父さんにプレゼントとして渡してみませんか?

できれば“いつもありがとう”と言うメッセージを寄せて。

その本とはこちら。

先月PHP文芸文庫から出たばかりの短編集

『お父さんにラブソング』

という本です。

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著者は川上健一さんです。

お父さんと家族の心温まる67の物語が収められています。

67の物語というと、「どれだけ分厚いのよ!」と思われそうですが、
一つのお話は3〜4ページと大変短く、トータルでも231ページです。

ちょっとした空き時間にも読めます。

でも、外で読むと大変なことになってしまうかもしれません。

なぜなら泣いてしまうから。

特にお父さんたちがこの本を読んだら、涙が止まらないんじゃないかな。

みんなきっと、どこか自分と似ているなと感じると思います。

そして、共感し、涙、涙、涙…。

この本には、不器用ながらも、家族のことが大好きなお父さんたちがたくさん登場します。

子供達からは、どうせ仕事の方が大切なんでしょ?とつきはなされ、
奥様からは、約束をすぐに忘れるとため息をつかれてしまう。

でも、お父さんだって、やるときゃやるんです!

お父さんたちの頑張りが、短い文章で綴られています。
3〜4ページという短さがちょうどいい感じです。
 
しかも、こんなに短いのに私は泣いてしまいました。
だって愛にあふれているんですもの。

私はいきなり最初の作品から泣きました。
いきなり涙スイッチオンになってしまい、まあ大変でした。(笑)

いつも一緒にいると、色んなことが当たり前になってしまって、
なかなか有り難みに気付かないものですが、
たまには、ゆっくり家族のことを考えたり、感謝したりする時間を持ってみませんか?

一度ちょっと立ち止まって、じっくり考える前に、
まずはこの本を読んでみてください。

ご主人や、お父さん、
また奥さま、お母さん、
そして、子供たちの、
いいところや懐かしい良き日の思い出が蘇り、
物語と重なって、あなたの心をジーンと熱くさせることと思います。

素直な気持ちになれる素敵な一冊でした。

凝り固まった心が揉みほぐされていくようでした。

ちなみに、私が一番すきな文章はこれ。

“幸せって、誰かが何かをしてくれた時よりも、
 自分がしたことで誰かが喜んでくれる時の方が、
 断然強く感じる−『父のプレゼント』より−”

読んだ瞬間、わかるわ〜!と思いました。

優しさに満ちた短編集『お父さんにラブソング』、ぜひ読んでみてください。

ところで、本筋から少しずれますが、

この67の物語の中に、

『自分へのラブレター』

というお話がありました。

これは、亡きおじいちゃんから、
自分の誕生日に自分へのラブレターを書けと言われ、
書き続けている男性のお話です。

ラブレターには、自分の嫌いなところと好きなところをあげて、
最後は必ず“頑張れ”でしめるのだとか。

この手紙を書くことで、自分のことを好きでいられるそうです。

読みながら、面白そう!
これ、一度くらいやってみてもいいなあと思いました。

なかなか客観的に自分と向き合うことも無いもんね。

今年の誕生日に、あなたも自分へのラブレターを書いてみては?

yukikotajima 11:19 am