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2015年 超個人的ブックランキング!

2015年12月30日

ユキコレ2015ベスト本ランキング

ランキングを決める前に
今年どんな本を読んできたか振り返ってみたところ
あることに気付きました。

今年は富山関連の本をよく読んでいました。

理由は北陸新幹線開業です。

それに伴い富山の雑学本もたくさん発売されました。

また、富山出身の作家さんの本や
富山を舞台にした作品なども
富山では話題となりました。

毎年、富山関連の本はなるべく読むようにしているのですが、
今年は特にたくさん読んだ一年でした。

それから、本というとこれまでは「小説」中心に読んできましたが、
今年はビジネス書も結構読みました。

色々なことを知りたい!という欲求が今年は強かったのかもしれません。

そして、小説も色々読みましたが、
いいなと思う作品を並べてみたら、時代小説が多かったです。

「富山」、「ビジネス書」、「時代小説」

を並べてみると、まるでオジサマのようだな、私…。(笑)

ま、いっか!

***

それでは、私の超個人的ランキングの発表です。

1位 『羊と鋼の森(ひつじとはがねのもり)』

先月熱くご紹介したばかりの宮下奈都(みやした・なつ)さんの小説です。
この本はリスナーの皆さんからの感想が今年一番多かった作品でもあります。
私のラジオを聴いて「読みたい」と思ってくださった方が多かったことが嬉しかったな。

お正月に読むのもいいかも。
きっと初心を思い出せると思います。

ちなみに直木賞の候補に選ばれているのですが、
私は受賞すると思います!

***

2位 『狗賓童子(ぐひんどうじ)の島』

今年2月にご紹介した飯嶋和一(いいじま・かずいち)さんの時代小説です。
書評家や書店員のあいだで「飯嶋和一にハズレなし」と言われるだけあって、
どの本もとても面白いです。

大塩平八郎の挙兵に連座した父の罪により隠岐に流され医師になった少年の物語なのですが、
早く読み進めたい気持ちを押さえ、丁寧にページをめくっていきたくなる作品でした。

***

3位 『我が家のヒミツ』

私が愛してやまない奥田英朗さんの小説です。
こちらは、奥田英朗さんの「平成の家族小説シリーズ」の
『家日和』、『我が家の問題』に続く第3弾です。

今回も泣きました。
あたたかくて。
優しい気持ちになりました。

今年の終わりにこの本を読んで、思いっきり泣き納めしてみてはいかがでしょう?

***

いやあ、悩みました。
他にも良かった本はたくさんあったので。

このブログにも本の感想を載せていますし、
私のもう一つのブログ 続・ゆきれぽ のほうには一覧を載せていますので、
よかったら本選びの参考になってみてください。

今年も私の本の感想を読んでくださった皆様、ありがとうございました。

来年も引き続き様々な本を紹介していきますので、
是非お付き合いください♪

yukikotajima 12:12 pm

タスキメシ

まもなく新しい年、2016年がやってきます。

お正月は毎年どのように過ごしていますか?

初詣に行って、おせち料理を食べて、初売りに行って・・・
中には、毎年欠かさず「箱根駅伝」を見ている!という方もいらっしゃるのでは?

私も実家にいる場合はほぼ見ています。
特に母校の法政大学が出場している年は応援にも力が入ります。

ちなみに2016年は2年ぶりに我が母校法政大学が出場します!

頑張れ〜!法政大学!!

今年のお正月は実家で過ごす予定なので、もちろん見る気満々です。

***

私が箱根駅伝に興味を持ったのは、ある小説がきっかけでした。

映画化、舞台化もされた三浦しをんさんの『風が強く吹いている』です。

私はこの作品の大ファンで、小説はもちろん舞台も映画も見ています。

この本を読むと箱根駅伝がどういうものなのかがよくわかります。
まだ読んでいない方は、ぜひ来年の箱根駅伝の前に読んでみて下さい。

***

それからもう一冊、こちらの本も合わせて読んでみて!

『タスキメシ』

こちらは、小学館から先月発売された
額賀澪(ぬかが・みお)さんの青春小説です。

額賀さんは25歳の女性です。若いっ!

タイトルに「タスキ」という言葉が入っている通り、駅伝のお話です。
また「メシ」の話でもあります。

タイトルを見た瞬間
「駅伝部員たちのご飯を作る寮のお母さんかマネージャーのお話かしら?」
と思ったのですが、そんな単純な物語ではありませんでした。

物語は箱根駅伝のシーンからスタートします。
でも、箱根だけのお話ではありません。
お話の中心は高校時代です。

兄弟で陸上部に所属している2人の男子を中心に
陸上部の部長や他校のライバル、調理実習部の女子高生なども登場し、
物語が進んでいきます。

簡単にストーリーをご紹介♪

***

兄弟の兄、早馬(そうま)は長距離選手として将来を期待されていたものの、
右膝の骨折という大けがを負って以来、走っていません。

一方、弟の春馬(はるま)は兄が陸上の世界に戻ってくることを望んでおり、
以前のように兄と一緒に走りたいと思っています。

しかし、ひょんなことから兄は料理にはまってしまいます。

早馬に料理を教えているのは、調理実習部の女子高生、都(みやこ)。

実は弟の春馬がかなりの偏食なのです。
そこで弟のために料理を習い始めたというわけです。

そもそも兄弟は父と3人暮らしで、これまで料理は兄か父が担当していました。
といっても適当な料理ばかりでしたが。

都が教える料理は、手間をかけずに短時間で簡単に作れるものばかりで、
料理が苦手の私でさえ、これなら作れそう!と何度も思えました。

例えば、出汁は水出し用のティーポットに鰹節と昆布をいれるだけ、といった具合に。

いちいち出汁を取るのは面倒でもこれなら簡単ですよね。
私も早速やってみることにします。

そして、この出汁を使って色々な料理を作るのですが、
どれもとっても美味しそうなの!
この作品に出てきた料理をすべて食べたくなりました。

都のおかげで料理に目覚めた兄の早馬は、
ますます料理に没頭し、料理の腕をあげていきます。
と同時に弟の春馬の偏食もよくなっていくのですが、
春馬は兄がもう陸上をやめてしまうのではないかと不安になります。

兄はいったいどこへ向かおうとしているのか・・・
この続きはぜひ小説をお読みください。

***

私は若者たちの青春小説(とくにスポーツもの)はもともと好きなのですが、
この本もとてもよかったです!
お気に入りの作品がまた1つ増えました。

ただ、この作品の場合、感想を細かく書くとネタバレになってしまいそうなので、
すみません。具体的には書かないことにします。
本当は、あそこが良かった、ここが感動的だったと言いたいのだけれど…。
これから読む皆さんの楽しみを奪ってはいけないので、我慢します!(笑)

でもね、本当にいい作品だったことは確かです。
今年最後にいい涙を流せたことに感謝だわ♪

来年の箱根駅伝は例年以上に涙もろくなりそうです。
選手たちの背景にあるものを想像して、それだけで泣いてしまいそうで…
って、年末にも泣いて年明け早々にまた泣くのね、私は。
涙で終わって涙で始まるのも、まあいっか。(笑)

この作品は、ぜひ箱根駅伝の前に読み終えて下さい。

今年最後の本にぴったりの本でした。

来年こそは私ももっと料理を頑張ろう。
(って毎年言ってるような・・・)

***

今年紹介する本はこれが最後です。

今年も私のだらだら長い本の感想を読んでくださったみなさま、
ありがとうございました。

来年も引き続き、よろしくお願いします!

そして。

12月30日(水)のgrace&このブログで、
超個人的、私の今年のベストブックを発表しますので、
どうぞお楽しみに〜。

ちなみに30日のgraceは、いつもより30分早い13時〜のスタートです。

yukikotajima 9:00 am