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駅物語

2015年3月25日

北陸新幹線が開業して、まもなく2週間。
皆さんは、県内の新幹線駅には行きましたか?

私は、富山駅と新高岡駅に行きました。

富山駅では、入場券を買ってホームの中へ。

新幹線を間近で見てきました。

新高岡駅では、新しくできたカフェで駅を見ながらコーヒーを頂きました。

きっと私と同じように早速新しい駅に行ったという方も
たくさんいらっしゃるのではないかしら。

また早速新幹線に乗ったよー!という方もいらっしゃると思います。

そんな駅を利用された皆さん質問です。

駅員さんの印象はどうでしたか?
どんな駅員さんがいましたか?

「えーっと。どんな方だったかなあ」と今、思いませんでしたか?

印象にない、ということは、
それだけ駅員さんたちがスムーズに
お仕事をなさっていたということだと思います。

そんな駅を陰で支える駅員さんたちの物語を読みました。

その名も

『駅物語』

すでに文庫化されていますので、
お読みになった方もいらっしゃるのでは?
そんな方は是非grace宛に感想をお寄せください♪

 メッセージフォームは コチラ

こちらの本は、今日、3月25日のユキコレ(13:45頃〜オンエアー)でもご紹介します。

『駅物語』は、講談社文庫から出ています。
著者は、朱野帰子(あけの・かえるこ)さん。

***

簡単にストーリーをご紹介しましょう。

舞台は、北陸新幹線をはじめ多くの新幹線や在来線が発着する「東京駅」。
主人公は、その東京駅に配属された新人駅員の女性です。

彼女は先輩に叱られつつも、毎日一生懸命仕事をしています。

そんな彼女の職場の仲間は、みな個性的・・・というか、
優等生タイプの彼女の他は、
鉄道マニアの同期の男性や
仕事はできるけれど、荒っぽい先輩、
現場の仕事を馬鹿にしている副駅長など、
一筋縄ではいかない人たちばかりです。

その上、駅を利用する乗客たちも色々な人がいます。
通勤客、買い物客、学生、鉄道を愛する人々、
ほかにも、酔っ払い客や喧嘩を始める人まで様々。

そんな中で定時発車をし続ける駅員たちは本当に大変です。
特に大勢の方が利用する東京駅での定時発車は毎回苦労が絶えません。

あなたもしたことはありませんか?
階段を駆け下りながら、「待って〜〜!」と発車間際の電車に乗ったこと。

私は・・・あります。ごめんなさい!もうしません。

***

主人公の彼女は、
「お客様に駅で幸せな奇跡をおこしたい」
という思いを胸に、この仕事についたのですが、
彼女の本当の夢は、東京駅で、ある5人を探し出すことです。

とは言え毎日100万人以上が利用する東京駅でみつけるのは、
そう簡単なことではありません。
それどころか、毎日、仕事を覚えることに必死で、
なかなか人探しまで手が回りません。

彼女はどのように5人をみつけるのか。
そもそもその5人とは誰なのか。

***

この物語は、駅で起こる様々な出来事が臨場感いっぱいに描かれており、
まるで私自身、今まさに駅を利用している一人のような感覚になっていきます。
おかげで、文庫で400ページ近くあるのですが、ノンストップで読みました。

そして読みながら、駅員も「人間」なんだよなという当たり前のことに気付かされました。

この本を読んだあと駅を利用すると、
駅員さんたちに心の中で「いつもありがとう」と言いたくなると思います。
また、どんな駅員さんがいるんだろう?とついつい見たくなるかも。(笑)

***

この本は、新人さんの成長物語としても楽しめる1冊ですので、
この春から働き始めるという新人さんたちにもおすすめです。

働きはじめれば辛いこともたくさんあると思います。
どうして私はこんなに仕事ができないんだろうとか、
この仕事に向いていないんじゃないかとか、
あの先輩むかつく!!とか。(笑)

この本の主人公の女性も同じように悩んだり、イライラしたりしています。
ですから、職種は違えど、分かり合えることもあると思います。

また、新人以外の皆さんも、たまには初心を思い出してみませんか?
この本には、仕事をしていく上でとても大切なことが書かれていますし。

さて、それは何でしょう?

このタイミングでこの本と出合えてよかった!

で、その大切なことって何?と気になる方は、本を読んで、ご自身で気付いてね〜。

yukikotajima 9:03 am