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容疑者Xの献身

2008年10月6日

今日は10月4日公開の映画『容疑者Xの献身』をご紹介します。
原作は、第134回 直木賞をはじめ、数々の賞を受賞した話題作です。

以前、原作を読んだ時、実は、途中、少し飽きてしまったんです。
いつになったら、はっきりわかるんだろうって。
続きは、また明日にしようかな〜。
そう思った直後のことでした。
突然、心を打ち抜かれました。
何これ?
え?
どういうこと?
予想もつかない展開に読みすすめるスピードが、どんどん増していきました。
自分がものすごく興奮しているのが、わかりました。
そして、気づいた時には、涙がポロポロこぼれていました。
すすり泣くのを超えて、むせび泣いていたように思います。
それくらい、衝撃を受けた本でした。
なので映画化も楽しみにしていました♪

映画は・・・
福山雅治さん主演のテレビドラマ『ガリレオ』ファンの方、
原作ファンの方、
福山雅治さんファンの方、
などなど、それぞれ異なる目的をもった方が、
この映画をご覧になると思いますが、
私は、いずれの方も、楽しめる内容になっているのではないかな、と思います。

私がよかったなと思ったのは、福山雅治さん演じる湯川の扱い方。
いいバランスで登場されていたな、と。

えてして、原作ありきの作品は、
原作ファンにとっては、満足できないものが多いのですが(笑)、
(というか、私は、最近は「別物」として楽しむように努力しています)
今回は、原作者の東野圭吾さんもおっしゃっているように、
原作にほぼ忠実に再現されていました。
東野さんは、
「私の頭の中にだけ存在していたキャラクターが
 スクリーン上で人間臭を漂わせるのを見て、
 この企画に賛同したのは間違いではなかったと確信した」
とも、おっしゃっていました。

そうなんです。人間臭さがあるんです。人ってこうだよな、というのが、よく伝わる。
人の気持ちって、単純なのか複雑なのか、私にはわからないけれど、
実は、紙一重なのかもしれないな、と、この映画を見て、そう思いました。

私は、原作を読んでいるので、もちろん、ストーリーは知っているにもかかわらず、
また感動してしまいました。

そうそう、ストーリーとは関係ないのですが・・・。
湯川と大学の同期生で天才数学者・石神を演じた堤真一さんは、
今回、趣味が登山ということで、雪山を登るシーンがあります。
堤さんが山を登るシーン。
どこかで見たことがあるような・・・
「クライマーズハイだ!」
あちらでは、夏山を登っていましたね。
それにしても登山がよく似合う方です。

『容疑者Xの献身』は、
4日(土)からすでに公開されています。

yukikotajima 11:00 am