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『THE WINDS OF GOD』

2008年10月20日

昨日、富山県民会館で行われた舞台
『THE WINDS OF GOD』を見てきました。

以前、主演の今井雅之さんに『grace』にお越しいただいたときに、
今井先輩(実は、今井さんは私の大学の大先輩なんです)のお話を聞いて、
見てみたいなぁと思ったのです。

『THE WINDS OF GOD』は、今年20年目を迎える歴史ある作品です。
特攻隊をテーマにしており、舞台のほか、テレビドラマや映画化もされています。

2008年8月1日。
売れない漫才師の二人は、交通事故にあってしまいます。
そして、気が付いた時には、1945年の8月1日の
太平洋戦争末期の神風特攻隊基地に、タイムスリップ。
なんと、二人は、神風特攻隊としての前世の自分になっていたのです。

現実を受け入れられない二人でしたが・・・。

主演のお二人が漫才師ということで、
最初は、笑い満載で、まるで漫才を見に来たような感じでした。
富山弁をはじめとした富山の話題や最近の時事ネタを、
辛口な突っ込みを織り交ぜながら面白おかしくお話になっていました。
アハハと笑いながらも、正直、心にぐさっと刺さる内容で、
のんきにヘラヘラ生きている自分が、恥ずかしくなりました。

「時代が進むにつれ、どんどん戦前に戻っている」
という今井さんの一言が、ずっと頭から離れませんでした。

今井さんの、心からの熱い叫びが、心にズドーンと響きました。

お芝居だけど、私には、舞台上のできごとが、作り物には思えなかった。
台詞というより本音が飛び交っているように感じました。

そして、こわくなりました。
この先、日本は、世界は、大丈夫なのかしら、と。

知らないと何も語れないし、考えられない。
私は、ちゃんと知っていきたい。
最近、ある意味、流行語のようになりつつある「興味ない」という言葉。
この言葉が、そのまま今の日本人をあらわしているような気がしました。

私にとっては、たくさんの刺激を受けた作品でした。
見て、本当によかった。

yukikotajima 11:10 am