ブログトップページはコチラ

グラウジーズその3

2012年3月8日

よく団体スポーツの世界では「マッチアップ」という言葉が使われています。
あの選手が攻撃をするときに、この選手がマークについてディフェンスをする、
そのオフェンスとディフェンスのしのぎを削る1対1の駆け引きやプレーの部分をマッチアップといいます。
たとえばの話ですが、グラウジーズとリンク栃木のスペシャルマッチが行われるとします。
グラウジーズのポイントガード(PG)は水戸選手、栃木のポイントガードは田伏選手、
同じポジション同士の選手がコート上でとんな駆け引きをするか、この2人のマッチアップは観てみたい。
といった具合です。
実現すれば見てみたいですけどね…。
そのマッチアップをはじめ、同じバスケットボールをする男としての意地やプライドなどをいかにコート上でプレーという形で表現するか、そして勝つか、
ここが、下地HCの話す、「男と男の闘い」なんではないかと思います。

話がそれましたが、チームを勝利に導くために選手1人1人が相手に立ち向かうその姿も、バスケットの見所の1つなんでしょうね。
それを多くの人が生で見て、試合の流れに一喜一憂し、チームの勝利を願って声援を送り、勝利の瞬間の感動と感激をみんなで分かち合う、
選手たちには、いい試合を見せてくれたことへの感謝、観客たちには、足を運んで応援してくれたことへの感謝、
その輪を大きくしようと、富山グラウジーズは、「2000RED プロジェクト」を進めています。

グラウジーズは、このあと強豪との試合が続きます。
東地区首位の浜松・東三河フェニックス、昨シーズンのプレーオフで破れなかった相手です。
そして、琉球ゴールデンキングス、ここまで38試合戦って、7つしか負けていない優勝候補です。
大阪エヴェッサ、西地区首位の琉球を追いかける2位のチーム、やはり強いチームです。
そのほかにも、油断できない相手が立ちはだかります。
チーム史上かつてない好成績をここまで残しているグラウジーズ、
夢を見てもいいポジションには一応いますが、足もともしっかり見て、1つ1つ勝ち切ってほしいです。

takanobu827 3:13 pm

グラウジーズ続き

2つ目に、精神的な柱がしっかりしたことだと思います。
今シーズン、城宝匡史選手が富山でプレーしています。
これまで、様々なチームでプレーオフに進出して活躍を見せてきた城宝選手、
彼が試合の中で落ち着いてクレバーなプレーをしていると、自然と周りの選手も冷静さを取り戻していいプレーができるようになってきています。
何となく城宝選手が入ったからグラウジーズがよくなったように感じます。
ま、確かにその通りではありますが、そこからほかの選手もいろいろなものを学んで吸収してきているので、
たとえば、先ほどの埼玉の試合では、ちゃんとゲーム中に選手が修正して、城宝選手がコート上にいなくてもしっかりゲームをつくることができました。
このあと、厳しい戦いが続きますので、城宝選手を休ませている時間帯にほかの選手たちがどうプレーして勝ちにつなげていくか、
これができると、本当に富山は強くなったと言えるのではないかと思います。

そしてもう1つ。下地HCの目指すバスケットが、しっかり浸透していることです。
詳しいく作戦面は、企業秘密なのでここであれこれ書くことはできませんが、
エモーションの部分は、完全に下地イズムがいきわたっていますね。
ヘッドコーチにはヘッドコーチの想いや見方がある。
選手には選手に想いや見方がある。
それぞれの想いをベンチでぶつけあって、相乗効果をもたらしたのが、
前回の埼玉戦の逆転劇ではなかったかと思います。

あの試合の後のヘッドコーチのコメントを少し振り返りますと、
第3クオーターが終了して追いかける展開となったグラウジーズ、
そこで下地HCは、「城宝が抜けたから負けたとみられるぞ!」と選手に話したそうです。
すると選手たちは「ちょっと待って。それは違う。そんな見られ方なんて冗談じゃない。俺たちはもっとできるんだ!!」と返してきたそうです。
するとHCは、「じゃあ、そのできるところをやってやろうじゃないか!!」と話して、選手を第4クオーターへ送り出したそうです。
もちろんHCは、選手たちができるメンバーだということは分かっていました。
しかし、そこであえて第3者的な見方をズバッと言い放って、選手たちの闘争心を再びかきたてることで、
選手たち自身のエナジーを引き出すことに成功したわけです。

よく下地HCは、グラウジーズの試合は、勝ち負けもそうだけど、
選手1人1人、男と男の闘いがおもしろいんですよ!と話しています。

続きはのちほど。

takanobu827 2:02 pm

富山グラウジーズ5連勝中!!

すでにニュースでもそうですし、「grace」でも紹介しましたが、
富山グラウジーズ、チーム史上初の5連勝中です。
これが言えるのは、あさっての夕方までなので、今のうちに使っておきます。

昨シーズンは、震災の影響で、繰り上げプレーオフ進出はできたものの、
まだ自力でのプレーオフ進出ができていないグラウジーズ、
今シーズンはここまで21勝15敗、東地区3位です。
私も会う人に「グラウジーズ調子いいね!!」といわれます。

個人的には、「調子がいい」のではなく、「チームとしてちゃんとしている」のだと思います。
まず、選手1人1人がゲームの中でやるべきことをしっかりやっている。
プロ選手なので「俺が俺が」となりがちですが、そこはそこで「俺が」できることとしてとらえて、
そこからどうやって「チームプレー」につなげていくか、ができてきています。
前回、埼玉ブロンコス戦で、城宝選手が第3クオーター途中でベンチに下がりました。
そのあと、埼玉のたたみかける攻撃で試合の流れが一気に変わりました。
今までのグラウジーズであれば、たぶん追いつけなかったと思います。少なくとも、今の下地HC以前であれば。
しかし、ここから流れを変えて逆転して勝ちました。残り10分を切ったところで10点差をひっくり返しました。
なぜか。
この時の埼玉は、おもにマンツーマンで攻めるパターンが多かったので、1人1人誰のディフェンスをするか、
そして、早く得点をあげるために誰がボールを回して誰がシュートを決めるか、
この役割分担をみんなが理解していたから、しっかり埼玉をとらえられたのだと思います。

CMの収録なので、続きはのちほど。

takanobu827 1:29 pm