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黒部と北方領土

2014年2月15日

毎週土曜日 朝7:45~お送りしている『KUROBE~THE FUTURE~』。

今週は『黒部と北方領土』をテーマに、
千島歯舞諸島居住者連盟富山支部から 支部長の吉田義久さん、理事の吉田実さんにお話を伺いました。

取材当日の待ち合わせ場所は、黒部市生地地区にある漁業資料館。
ここでは漁師町・生地の漁業の変遷をたどることができるほか、
北方四島開拓の様子などを見ることもできます。

生地と北方四島・・・?こんな離れた土地にどんなつながりがあるのか-。
実は、富山は、終戦時北方領土から引き揚げてきた人の数が北海道に次いで多い県なんです。
そしてその引揚者の多くが、黒部・生地の出身。
今回お話を伺った義久さんは、8歳まで歯舞諸島で過ごしました。
同じく実さんは、色丹2世。ご自身も6歳までは根室にお住まいでした。
生地には、北方領土を故郷とする人々がたくさんいらっしゃるのです。

お2人が所属する居住者連盟では、
講演などを通して広く人々に知ってもらう・考えてもらうべく活動を続けていらっしゃいます。

お話を伺っていた漁業資料館には、地元の子どもたちがつくった壁新聞も掲示してありました。
講演で聞いた話、自らインターネットや書籍等で調べたこと、
そして北方領土での生活を知る子どもたちの祖父母から聞いたことなど。
終戦から68年。
現地を知る人々の声を生で聞けるのは、今の子どもたちがラスト世代かもしれません。

「明日にでも返ってくると思っている」という義久さん。
思いを乗せて、語り部の活動を続けています。

黒部出身の私。中学2年生のときに1年間、この北方領土について学習しました。
語り部の方の話を聞いたり(私のときは義久さんでした!)、自分たちで調べたり。

中でも印象的だったのは、北方領土に住む子どもたちが黒部を訪れ交流したこと。
通訳の方を挟んで、意見交換しました。
「ん?私たちが学んできたことと、ちょっと違うぞ?」そう感じたことを今でも覚えています。

私たちは日本で生まれ育ち、北方領土問題を勉強する上でも、日本側の見解しかわかりませんでした。
しかしその北方領土に暮らす子どもたちは、私たちとは違う知識を持っていたのです。
それがロシア側の見解ということでしょう。
過去起きた「事実」は1つであるはずなのに、どうして異なる知識を持っているのか・・・
この差異を埋めるのが容易なことでないことは、よーくわかります。

ただ、今回大人になって改めて義久さん・実さんのお話を聞かせてもらって、
その言葉に込められた強い思いを再認識して、
1日も早く解決してほしいと願わずにはいられません。

『KUROBE~THE FUTURE~』
次回は、2月22日(土)朝7:45~のOAです。
ぜひお聴きください。

yoshimoto 8:00 AM