PROGRAM

 
2010/02/01 (月)
  • 今週

  • 紀伊國屋書店 富山店 朝加さん

2月1日のキノコレ[grace]


 2月1日の 『キノコレ』     

「キノコレ」は、毎月・第1&第3月曜の13:45〜『grace』の中でお送りしています。

今週は、紀伊國屋書店富山店 係長 朝加昌良さんのオススメ本です!


・本屋大賞のノミネート作品も決まり、本好きの方には気になる日々かと思います。
そんな中、2008年度の本屋大賞2位であった本が文庫になったので、
これを機会にご紹介しておこうと思います(ちなみに同年1位は『ゴールデンスランバー』)。


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 『サクリファイス』 近藤史恵 新潮社
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・タイトルは「犠牲」という意味の単語。この本の重要な部分を言い表したタイトルと思います。


・内容としては、自転車レースを扱っています。
 自転車、乗りますか?ましてやレースがあるのを見たことがありますか?
 おそらくは大多数の人が自転車レースを見たことが無いと思います。
 ちなみに私もありません。ですが、この本を読むと自転車レースを見てみたくなります!


・単純に速く走ればよい、というわけでもなく、様々な駆け引きがあります。

 大会は数日間行われ、その総合で順位が決まります。

 日によってコースが変わり、そのコース、
 山岳の場合アップダウンに強いかどうか、平坦な場合スプリントが得意かどうかでも戦略は変わります。

 また、チームで出場するというのが大きなポイントで、誰かが集団から抜けて先頭を行った時 (アタックをかけるといいます)
 誰がそれを追いかけるのか、はたまた逆にどのタイミングで自分のチームの誰がアタックをかけるのかなども重要です。

 そしてチームには優勝を狙うエースとアシストに徹する係がおり、
 いかにエースを勝たせるために戦略を練るか、これが醍醐味のようです。

 つまりアシストは相手のチームを疲れさせたり、エースの疲労を防いだり(空気抵抗の関係で先頭が一番疲労するのだそうです)、
 場合によってはメカトラブルのときにアシストのパーツをエースに差し出したりと、まさに犠牲になる働きをします。


・この本の主人公はアシストの道を選んだ青年。チームにはベテランで絶対的な存在のエースがいます。

 チームには主人公の同期でエースを狙おうとしている青年やエースのアシストを長年務めた人物など様々な人がおり、
 その人間模様がまず読みどころ。

 今回、アシストのはずの主人公はレースで偶然活躍してしまい、日程途中で総合得点1位になってしまいます。

 そのレースの最終日、エースとともにに順調な走りを見せていたところ、エースにメカのトラブルが発生。
 アシストとしての働きを求められ、主人公はどういう行動をとるのか・・・? 見所です。


・そのレースでの働きで海外移籍の話も持ち上がった主人公、
  今度は海外遠征にチームで参加、移籍のためにもレースでの活躍が注目されます。
  しかしそのレースではとんでもないアクシデントが待ち受けていて、話はクライマックスになります。

 そこからはミステリ的な要素が前面に出てきて、そのアクシデントの真相が二転三転します。

 それまでにでてきていた過去の人間関係もそこに作用していて、本当に最後に一気に謎も含めて清算される、という印象です。


・スポーツ小説、人間ドラマ、そしてミステリと贅沢に様々な要素を詰め込んだ本作、
 文庫になった機会にいかがでしょうか。


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紀伊国屋書店富山店からのお知らせ
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<中村佑介さんトークショー&サイン会>

2/6(土)13:00よりトークショー、14:00よりサイン会。
画集『Blue』ご購入の方、先着50名で、サイン会は整理券の番号で2部に分かれて開催されます。
おかげさまで順調に整理券が配布されておりますが、まだ若干の余裕があります。

 


◆紀伊国屋書店富山店   場所は、富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F   
電話番号  076-491-7031   営業時間 10:00〜20:00  

※2月定休日は3日。その他は全て営業。


◎2月1日の放送は、ポッドキャストでもお聞きいただけます!


grace


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