PROGRAM

 
2012/08/01 (水)
8月1日のキノコレ[grace]
 8月1日の 『キノコレ』     


「キノコレ」は、毎月・第1&
第3水曜の13:45〜『grace』の中でお送りしています。


今週は、紀伊國屋書店富山店  橋本 裕司さん  オススメの本です。



<芥川賞・直木賞作品入荷!>

売り切れていました芥川賞・直木賞作品入荷しました。


・直木賞『鍵のない夢を見る』辻村深月

・芥川賞『冥土めぐり』鹿島田真希


カウンター横に芥川賞・直木賞作品を集めております。




今回はまだ発売されてないものですが、是非、紹介したいものがあります。

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 おもかげ復元師』 笹原留似子 ポプラ社
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著者の笹原さんは復元納棺師、いわゆる「おくりびと」を仕事となさっている女性です。

復元師の職業とは、亡くなられた人を見送る現場で、故人を安らかな表情にお戻しし、
お身体を清め、棺にお納めする仕事のことを言います。

笹原さんは他の復元師の方とは違い、「参加型復元師」といい、
ご家族のご要望、またご家族にお手伝いいただき一緒に納棺を行うそうです。

故人との別れは非常につらいものです。
死と向き合うご家族が少しでも死を受け入れられるようにとの思いでこのような形をとられているそうです。

笹原さんが震災後、復元ボランティアで訪れた遺体安置所で3歳くらいの女の子の遺体を見て、
ご両親が迎えにきてくれたときに悲しまないよう、きれいにしてあげたいと思うのですが、
身元不明のご遺体に手を加えることが法律で許されなかったために泣く泣くあきらめ、
その後悔をばねに遺体安置所に通いつめ、
文字どおり寝る間も惜しんで身元の判明したご遺体を復元し続けた笹原さんの闘いの記録であり、
亡くなったかたがたへの鎮魂の祈りでもあります。

やわらかいタッチの似顔絵ですが、
ご遺体にお向けられたあたたかいまなざしと、
短いことばに込められたふかい祈りに、非常に衝撃を受けます。

読者を泣かしてやろうと思って書かれた、安っぽいことばではありません。

かわいそうとか、かなしいとか、そういうありふれた感情ではなく、
生きること、見送ることの尊厳というか、かけがえのなさにじかにふれる経験が本書を通じてできました。

私の言葉ではなかなか伝わらないと思いますが、
少しでも多くの方に手に取っていただきたい一冊です。

こちらは8月6日発売予定です。




<紀伊國屋書店富山店のフェアについて>

an・anのバックナンバーフェア、夏の旅行書フェア、引き続きCD・DVDのバーゲンも行っております。

CD・DVDバーゲンは残り開催期間が少なくなっておりますのでお早めのご来店がよろしいかと思います。



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紀伊国屋書店富山店  


住所: 富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F   
電話番号: 076-491-7031  
営業時間: 10:00〜20:00  

HP http://www.kinokuniya.co.jp/store/Toyama-Store/

※店休日 8月29日(水)。



◎8月1日の放送は、ポッドキャストでもお聞きいただけます!


grace


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