★☆★★☆★　4月18日の　『キノコレ』　　★☆★★☆★　　　


「キノコレ」は、毎月・第1&第3水曜の13：45〜『grace』の中でお送りしています。


今週は、紀伊國屋書店富山店 　橋本 裕司さん 　オススメの本です。

本屋大賞決定

4/10（火）、本屋大賞の発表があり、

今回の大賞は、三浦しをんさんの『舟を編む』（光文社）に決定いたしました。

2位『ジェノサイド』著／高野和明（角川書店）

3位『ピエタ』著／大島真寿美　(ポプラ社)

4位『くちびるに歌を』著／中田永一（小学館）

5位『人質の朗読会』著／小川洋子（中央公論新社）

また紀伊國屋書店のスタッフが選ぶベスト（キノベス）でも1位を獲得した『舟を編む』。

以前にも田島さんがご紹介したこの本ですが、内容はというと。
1冊の辞書をつくりあげる出版社が舞台です。

出てくるのはいい大人ばかり。
けれどもこの作品は青春小説と言ってもよいのではないでしょうか。
魅力的な登場人物たちの葛藤や熱意、
ことばを紡ぐようにつながっていく人間模様にじんわり心があたたります。
言葉という生きた広い海、そこから言葉をつなぎ合わせて辞書という舟をつくりあげていく。

読み終わった後、きっと日本語が好きになり、力強く前向きな気持ちをくれる作品だと思います。

本屋大賞の1位は『舟を編む』ですが、
ちなみに今、当店の週間ランキングで1位なのはこちらの作品です。


--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
★　『ナミヤ雑貨店の奇跡』東野圭吾（角川書店）
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

東野圭吾の最新作です！！
ミステリーではなくファンタジー。東野さんの小説の中では異色の部類に入るでしょう。

一晩だけ、廃屋のポストに、悩み相談の手紙が投げこまれ、
たまたまそこに転がりこんだ三人のチンピラたちが回答を書くと、さらに返答がもどってきます。

その廃屋は四〇年ほど前、ナミヤ雑貨店といい、
「ナヤミ雑貨店」と子どもにからかわれ、そこから子どもの相談に回答しているうちに、
しだいに深刻なほんとうの相談が来るようになったのでした。

時空を超えて交わされる、温かな手紙交換。
あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。

しかしその正体は……。
すべての人に捧げる、心ふるわす物語になっています。

-----------------------------------------------------------------
★紀伊国屋書店富山店からのお知らせ★
-----------------------------------------------------------------

＜ハイファイキャンプ・ミニライブ＞