8月となり、店頭には、夏の季節商品やフェアが並び、盛況中です。

夏休み用の自由研究キットや、課題図書が展開中で、
小学生のお客様や、そのご家族の方からのお問い合わせが増えています。

今年は特別に、電力・エネルギー不足を見越して、
書籍扱いとして、コンパクトサイズな扇風機や、ひんやりシートなどの冷感グッズが出ています。

私の担当する自然科学の分野でも、プラネタリウム・望遠鏡などの天文関係の商品や、図鑑など展開しています。

文庫やコミックでも、毎年実施されています各出版社のフェアが、今年も出揃っています。

今回紹介いたします商品は、
集英社のフェア「夏の一冊　集英社文庫」ナツイチ2011の中から選ばせていただきました。

店内巡回中、本書の表紙イラストが目にとまり、
タイトルも『夏休み』とタイムリーな事と、裏表紙のあらすじを読み、興味がわいておもわず購入いたしました。

読んでみると大変おもしろく、ぜひいろんな方にも紹介いたいなと思っていました。

主役の夫婦のマモルとユキ。ユキの友人の舞子さんとその旦那さんの吉田くん。
女性同士でつながる二組のカップル。

ある事がきっかけとなり、マモルと吉田くんで、男同士の旅が始まります。

この二人の関係を言い表す文中での表現がおもしろくて印象に残っています。

「親友や、友達や、旧友とも違う。義理の友達。」

どこか間接的な、でもつながりは確かにある二人の男の旅は、不思議な感じがしていておもしろいです。

そして終盤、二人には予想外の出来事が待っています。

登場人物の会話・行動どこをとってもおもしろく、物語の展開もハッピーな方向に向かいます。
読んだ後の爽快感は、今年の暑い夏にピッタリだと思います。
夏休みのためのおススメの一冊です。

本書『夏休み』はご購入されると表紙のイラストが描かれたポストカードをカウンターでお渡ししています。