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レインレイン・ボウ

2008年7月21日

加納朋子さんの『レインレイン・ボウ(集英社文庫)』を読みました。

先週、京都に旅行に行った時に、
帰りの電車の中で読もうと思って、京都駅の本屋さんで買いました。
ちなみに、この本は、京都の書店員が選ぶ第一回「水無月大賞」受賞作です。
せっかく京都に来たことだし、と思って購入。

高校時代のソフトボール部のメンバーの通夜で久しぶりに再会したメンバー7人。
高校を卒業してから7年。
25歳になった彼女たちは、悩みを抱えながらも、
それぞれの人生を前向きに生きようとしています。

この作品には、7作品が収録されています。
7人のソフトボール部のメンバーがそれぞれ主人公になった連作です。

女性も25歳になると、生き方にも変化が出てきます。
働く人、結婚する人、ママになる人など。
この作品にも、編集者、保育士、看護士、栄養士、主婦、無職の女性など、
様々な女性が登場します。
性格も全然異なります。
こういう女性、いるいる!と思いながらも、
どの女性にも、自分と似ているところがあって、興味深く読めました。

そして、この作品の面白いところは、ただの連作ではないということ。
ある一つの謎が隠されています。
登場人物一人一人のストーリーに加えて、
ちゃんと謎を解くためのヒントも隠されています。

短編集ですので、毎晩1作品ずつ読めば1週間で読み終えます。
さら〜っと読めますので、あまり読書が得意でない方にもいいかも!

ところで。
加納さんの『月曜日の水玉模様』という作品は、
この『レインレイン・ボウ』に出てくる数人の登場人物が主人公となって、
まったく別の話が展開しているのだとか。
ちなみに『月曜日〜』の方が先に出ているそうです。

早速、今日にでも本屋さんに行って買ってこようと思います!

yukikotajima 11:05 am