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南砺 八魂一如

2018年12月20日

年末年始は、県外にお住まいの家族や友達と
富山で再会する予定の方もいらっしゃると思います。

富山に帰省した方たちは方言や食べ物など様々な面で富山を感じ、
富山にお住まいの皆さんも
あらためて富山の良さに気付かされることもあるのでは?

せっかくなら徹底的に富山の良さについて学んでみてはいかがでしょう?

富山新聞社報道局による書籍
『南砺 八魂一如(はっこんいちにょ)「一流の田舎」への挑戦』
がこの秋、発売されました。

今年1月〜6月まで富山新聞に連載されていたものをまとめたもので、
富山県南砺市がテーマの書籍です。

富山新聞社では、南砺を見つめることが、
日本全体の地方創生のヒントを探ることにつながると考え、
南砺市ををテーマにしたそうです。

南砺市というと、どんな印象をお持ちですか?

私は、五箇山や井波彫刻などがパッと頭に浮かびます。
昔ながらの伝統が守られた長閑なところ、
という印象があります。

面積が琵琶湖とほぼ同じだという南砺市は、
2004年11月に、福光町、城端町、井波町、福野町、井口村、
平村、上平村、利賀村の8町村が合併して誕生しました。
タイトルの「八魂(はっこん)」は、
南砺市の旧8町村がそれぞれ持っている個性や誇りのことで、
「一如(いちにょ)」は、仏教の言葉で、
「異なる現れ方をしながら一つのものであること」だそうです。

本書では、おなじみの城端曳山祭や井波彫刻、五箇山民謡などの伝統文化はもちろん、
南砺市での新たな取り組みなども紹介されています。

例えば、

・井波彫刻とコスプレ姿を融合させた写真を発信している若手クリエーター
→ツイッターで好反応

・結婚したい人の心に伴走する「おせっかいさん」
→138組が成婚。そのうち南砺市在住は99組。(取材時)

など、他にも多くの新たな取り組みが取り上げられています。

また、過去の南砺市の話題も読みごたえがありました。
私が一番心に残ったのは、
ダム湖に沈んだ村「刀利村(とうりむら)」のお話。
この本を読まなければ、私は刀利村のことや
「刀利の神様」と言われた山崎先生のことを知ることはできませんでした。

それから、利賀を世界的な「演劇の聖地」に育てた
劇団SCOTを主宰する鈴木忠志さんの言葉が印象に残りました。

「人が少ない村であっても、みんなが○○○○していればいい」

まさにそれ!
その通りだと思いました。

それから、南砺市生まれの画家、石崎光瑤の作品を見に
福光美術館に行きたくなりました。

そうなのです。
この本を読んだ後は、南砺市に行きたくなります。

また、「一流の田舎」に向かって、
今後、南砺市がどのように進化していくのかも楽しみになりました。

南砺市にお住まいの方も、そうでない方も
是非お読みください。

yukikotajima 12:17 pm