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14『シグナル』

2011年3月7日

今日の「キノコレ(13:45頃〜オンエアー)」で、朝加さんからご紹介頂く、
関口尚(せきぐちひさし)さんの『シグナル』を私も読みましたので、軽くご紹介♪
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■3月7日のキノコレについて詳しくはコチラをチェック↓
http://www.fmtoyama.co.jp/program/program_info_1188.html

舞台は、栃木県。
私の地元、群馬のおとなりです。

北関東らしい雰囲気やキーワードが登場する度、
懐かしい気持ちになっていました。
ああ、わかるわーと。

・・・
駅前の昔ながらの映画館で、
映写技師の助手のアルバイトをすることになった大学生の恵介。

そこで働く映写技師は、恵介と同じ21歳の女性ルカ。
なんと、彼女は、3年間、一歩も外に出ず、映写室で暮らしています。

バイト採用の条件として、ルカに関する3つの条件を出されます。
過去について質問してはいけない、ルカとの恋愛は禁止など。

映写技師というと、私は、まっさきに「ニューシネマパラダイス」を思い出しましたが、
実際、この作品の中にも登場します。

ルカは、一見、不思議な女の子のように見えますが、
普段から、フワフワとした不思議ちゃんというわけではありません。
仕事への取り組み方、考え方は、筋が通っています。
仕事に誇りを持っているのです。

また、ルカだけでなく、恵介も、ちゃんと仕事をしています。
だから、仕事の描写がとても気持ちよかった。

職種は違うけれど、こんな風に仕事と向き合えることは素晴らしいな、と。

と言いつつ、本を手にした時は、
映写室で暮らすとか、よくわからない3つの条件とか、
現実離れしすぎていて、ついていけないかもな、
と、思っていたのですが…。(笑)

でも、読み始めたら、一瞬で忘れました。
今、文字におこしながら、そう言えば、そんなことを思っていたな、と思いだしたほどです。

もちろん、仕事以外の部分も、よかったですよ!
朝加さんも感想に書かれていますが、
ラストは、本当に美しいです。
映画化してほしい!という声も多いようですが、
私も、大きなスクリーンで、あのラストシーンを見てみたい。

その際は、デジタルではなく、映写技師に映画を出していただきたいな。

yukikotajima 11:00 am