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9月16日&23日放送は古典が生み出す新しい音楽、雅楽演奏家・太田豊さん♪

2011年9月16日

富山の音楽シーン、富山ゆかりのアーティストを応援するOTANIふれ逢いステー
ション
によるふれステ・マガジン、9月は国内外で活躍する富山出身の雅楽演
奏家・太田豊さんをゲストに迎えました。太田さんは1975年生まれ。プロの
演奏家として日本の古典である伝統的な雅楽だけではなく作曲やプロデュース、
ライブなどオリジナル作品の両方に取り組む音楽家。古典と現代音楽、どちらも
同じぐらいの比重とおっしゃっていました。去年から故郷・小矢部市に居を移し
ての日々ですが東京や関西など県外に行くことが多く、ようやく地元での演奏会
が今月末に予定されているんです。
平安時代に日本の音楽として完成された雅楽。同じ邦楽でも能や歌舞伎などとは
趣きが全く違いますよね。太田さんが専門とするのは横笛と琵琶と左舞。実は雅
楽の世界では管楽器、絃楽器、舞を全て必ず一種類ずつ、そして歌も出来ない
といけないのだそうですよ。元々神様のための音楽でもあり、また平安貴族達は
楽器を奏で合って「遊ぶ」ことが教養であり、もてる要因でもありました。そう
いえば光源氏も音楽や舞で魅了するシーンありましたよねー。東京芸大の邦楽科
雅楽専攻とのことでさぞや伝統を重んじた環境だったのかなとお会いする前想像
していたのですが、実はジャズ通のおじさんの影響でジャズプレイヤーになりた
かったと言う太田さんはジャズの道に進むにしても何か日本の音楽を知らないと
いけないよとのアドバイスに16歳の時、地元小矢部の雅楽会に所属したのが
きっかけなのだそうです。もともと吹奏楽部でフルートを吹いていたこともあり
横笛を選んだとおっしゃっていました。ちなみに琵琶は雅楽では音階を弾かず打
楽器のようなリズムを取るのが役割なのだそう。小矢部でのライブでは日本最古
と言われる天平時代の楽譜による琵琶演奏もされるそうですよ♪
今回は雅楽との出会いや魅力について伺いましたが太田さんのベースにある
和と洋。次回はサックス奏者として参加した「渋さ知らズ」時代のお話や和楽器と
西洋楽器の混在バンド「東京民族音楽」結成秘話、デーモン小暮閣下との共演、
テレビドラマや舞台音楽の制作エピソードなどいろいろと伺って参りまーす!
地元エピでは実はJR高岡駅のお鈴を使った発車音メロディ作曲も太田さんなん
ですよ。15分番組では時間が足りません!!!

<太田豊さんが出演されるライブや舞台の予定>

9月29日(木)いするぎ寺子屋Vol.4「ニッポンの鼓動」
出演)太田豊(笛、Sax、楽琵琶) 竹内秀一(小鼓)、斉藤良(Drums)
場所)乗光寺(小矢部市八和町) お問い合わせは小矢部市商工会
19:00~ご住職のお話 19:30~演奏  入場無料
※ お車は小矢部市総合会館に駐車後、会場まで誘導。

11月18日(金)「城端で雅楽を聴く会」 出演・博雅会
会場)南砺市城端伝統会館じょうはな座 19:00開演
全席自由・前売り1500円 当日2000円
太田さんは舞楽「蘭陵王」で壱具、フルバージョンにての舞を披露!

本日お届けした太田豊さんの笛演奏は平安時代の楽曲とのことで秋の冴え冴え
とした夜にぴったりの響きでした☆
次回は今年の夏、フランス公演した青森の劇団のために太田さんが作曲・演奏
した「善知鳥(うとう)のテーマ」をお送りします☆
笛、SAX、ピアノ、鳥の声…、全てが融合した太田さんの音楽世界をどうぞご堪
能下さい!!!
                     (Takagishi記)

FMとやま 5:17 PM