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第10話「後白河法皇と源頼朝の陰謀」の巻(2020年1月14日・放送)

2020年1月14日

 

平家を京の都から追いやり

入京を果たした木曾義仲でしたが

さまざまなことに翻弄されて思うようにことが進みません・・・

 

このブログでも、絵とともにお話をご紹介します。

 

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源氏一族の中で、いち早く平家を京の都から追いやり、入京を果たした木曾義仲。

倶利伽羅峠の戦いから二ヶ月たらずの快進撃でした。

しかし、義仲の前には大きな問題が立ちはだかっておりました。

都を去った平家一門が、食べ物を全て持って行ってしまったので、

義仲の軍勢およそ6万人分の食糧が、ほとんど都には残っていなかったのであります。

 

 

食べ物にありつけない武士たち。

庶民の家に押し入り、食糧を奪ったり、乱暴狼藉をはたらく者がでてきました。

 

(武士)「えーい。我々は平家を都から追いやった功労者だぞ。食べ物を出せ!」

(庶民)「ひえー。うちにはもう食べるものは残っていません」

(武士)「うるさい!文句を言うな。ずどん、どがん、がしゃん(家を壊す擬音)」

 

義仲は、乱暴狼藉をはたらいた者を厳しく処罰しますが、混乱は収まりません。

はじめは義仲の入京を喜んでいた庶民も、がっかりして、

義仲に対して冷ややかな目線を送るようになります。

 

 

新しい国づくりを目指して京へやってきた義仲。

平家追討の功労者である以仁王(もちひとおう)の子、

北陸宮(ほくりくのみや)を新しい天皇に推挙いたしました。

しかし、後白河法皇に反対されてしまいます。

 

(後白河)「義仲め、一介の武士が皇位継承に口を出しおって!」

 

後白河法皇は義仲を、疎んじるようになったのであります。

 

 

なんとか名誉挽回したい義仲は、西国(さいごく)に落ち延びた平家の追討に向かいます。

しかし、海上での戦いに慣れていない義仲軍、水島の戦いにおいて、

平家の水軍に大敗してしまいました。

失意の義仲のもと、京の都から、さらに驚くべき報せが。

 

 

なんと、後白河法皇が頼朝と手を組み、義仲を排除しようとしていたのです。

義仲はすぐさま兵を率いて京に戻りました。

 

(義仲)「自分は国のために戦ってきました。そんな自分をさしおいて、頼朝に肩入れするおつもりか!」

 

驚いた後白河法皇は、ひとまず義仲をなだめます。

しかし、自分に無礼な態度をとった義仲に対する怒りは収まりません。

都の治安回復と後白河法皇の策略に翻弄される義仲。

いったい、どうなってしまうのでしょうか?

 

<おわり>

ラジオ紙芝居 スタッフ 3:30 PM