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「コスモ アースコンシャス アクト クリーン・キャンペーン in Mt.FUJI」

2015年6月10日

大変久しぶりの更新になります。
もう更新されないんじゃないかと、見向きもしなかった皆さん、そんなことはないです(笑)。

さて、くだらない話はこのくらいにして、

6月6日(土)7日(日)、
「コスモ アースコンシャス アクト クリーンキャンペーン in Mt.FUJI」が開催されました。

この活動イベントは、コスモ石油と、FMとやまをはじめとするJFN38局がパートナーシップを結んで、
「アースコンシャス~地球を愛し、感じるこころ」をテーマに、
全国各地で開催されている「クリーン・キャンペーン」のシンボル的なものとなっています。

2001年にスタートした富士山での清掃登山は、富士山麓の清掃とエコトレッキングと2つの柱で行われていて、
今年は、全国38のFM局のパーソナリティーやリスナーをはじめ165名が、
樹海の清掃と、富士山の3合目から5号目までのエコトレッキングを行いました。

まず初日の6日、富士山の勉強会が最初に行われました。

富士山クラブの大井英明さんや、アルピニスト野口健さんに、富士山の現状や先日のネパール自身についてたっぷりとお話しいただきました。富士山について多少の予備知識を持って参加された方も、改めて富士山に向けての想いを強くしたのではないでしょうか。
この勉強会の後、いよいよ清掃活動に入りました。
清掃したのは、樹海の中でも檜丸尾と呼ばれる地域でした。
ここは、県道の脇道から少し入ったところに窪地があって、そこに家1軒分のゴミがどんと捨てられていた場所です。ここを数年かけて少しずつ綺麗にしているのですが、なかなか完全にきれいにはならないものです。

以前ここを清掃活動した時は、いわゆる粗大ゴミばかりでしたが、今年はゴミのサイズがずいぶん小さくなっていました。

では実際にどんなゴミが樹海の中から出てきたのか。

ボロボロの衣服や錆びたジュースの空き缶、ガレキ、靴、タイヤ、電話の文字盤、薬品の入った瓶、クレジットカードなど、様々なものが出てきました。いわゆる生活ゴミですね。そして、ごみのサイズが小さくなってきているということは、すぐに見つからないゴミもあるわけで、発掘調査ばりに土を取り除いて出てくるゴミもけっこうありました。
もちろん、タイヤやがれき、トタンなどの大きなゴミもありました。根気と体力のいる作業でした。

今回回収したゴミの量は、燃えるごみが72袋、ガラス・割れ物が26袋、缶類5袋、金属ゴミ32袋、ガレキ54袋、
合わせて189袋8505リットルでした。

このゴミは、30年以上前に捨てられたもので、
産廃業者がトラックにゴミを積んでそのまま樹海の中に捨てたのではないかと見られています。
そのゴミを数年にわたってコツコツ片付けてきたものをさらにきれいにしていったのですが、回収しきれませんでした。
まだまだ拾いたいという声も聞かれましたが、ゴミにハマって樹海から帰れなくなると怖いので、後ろめたさを感じながら、また来年の挑戦と思って、樹海を後にしました。

何年かけても拾いきれないゴミですが、捨てる時はほんのわずかの時間です。わずかな時間に環境を劇的に変化させてしまうような人間の行為に改めていらだちを感じました。
今回とやまからは女性リスナー2人にご参加いただきましたが、樹海が汚れている現状を目の当たりにして、富士山に対する見方が変わったようでした。
よく言われる「富士山のいわゆるB面」ですね。

さて、その翌日、7日は、逆に富士山の美しい面をエコトレッキングしながら接してきました。

朝早く3合目をスタートして、およそ3時間、登山道を歩きながら、自生している植物や富士山の歴史などを、
富士山クラブのメンバーの解説を聞きながら学びました。
明け方曇っていて、天気がちょっと気になりましたが、トレッキングを始めると少しずつ天気が回復して、
さながら「トトロの森」の世界に入り込んだような、別空間が広がっていました。

富士山というと、岩がごろごろしていて山頂付近はかなり寒くて、というイメージがあるかと思いますが、
自然に恵まれたところもあるんです。そんな3合目から5合目も、昔の人は手を入れていたようで、
バス停と思われるような広いロータリーのような場所がありました。
富士山に対しては、ずっと前の時代から親しまれて足を運ばれていたのがわかりました。

そのトレッキングの途中、平地では見ることのないキノコや花が見つかりました。オレンジ色のキノコなど。足を止めて写真を撮る人がけっこういました。自然の神秘が、そこには広がっていましたね。

エコトレッキングは、ゆっくりしたペースで行われたので、参加した人たちも、初対面ながら打ち解けあって、楽しく話をしながら山道を登っていました。

天気の良かった7日の富士山ですが、山頂は残念ながら雲がかかっていたので、頂上を見ることがなかなかできませんでした。
5合目に到着した後、一瞬顔を見せてくれたときは「今だ!」とばかりに一斉にカメラが向けられるという場面も見られました。

この富士山の清掃登山は、今年で14年目となりますが、
最初の頃はゴミを「拾う」ものだったのが、
捨てられたゴミを「運び出す」作業に変わり、
最近は「掘り出」しています。
回数を重ねるごとに回収すべきゴミの場所が変わってきていることを感じました。
また、ゴミの量や質が少しずつ変わってきているのも、清掃活動がどんどんレベルアップしている要因ではないかと思いました。
そして、富山からの参加リスナーの方が話していましたが、今回の富士山の清掃登山をきっかけに、地元の環境について考えるだけでなく、地元の自然の美しいところ、富山ですと立山が挙がりますが、もっと足を運んでその美しさを実感して、次の世代に残していかなくてはいけない、ということも認識しました。

これから本格的な夏が来ると、夏山シーズンで立山に足を運ぶ人が増えてきますが、立山はこんなに美しいんだということを、富山に住む人がもっと見て感じてもらえるようになるといいですね。

takanobu827 2:30 pm